それ以降、実践していますが、驚くことに本当に幸せな気持ちになれるのです。特別な日の出来事ではなくても、毎日の営み中に幸せが潜んでいたことが分かります。そして気付いていないような静かに潜んでいる幸せを、心で感じることができるのは文字として書くことによってです。何もなくてもみっつだけ、思い浮かべることで幸せな毎日を続けることができます。
簡単なことで良いので、毎日続けて書くことが大事なことです。たったみっつの出来事を書き出すのなら誰にでも実践できます。私は平成24年12月25日、火曜日のクリスマスから書き始めました。一つの出来事に関して、書くのは一行か二行だけで十分です。
一日を振り返ると、そして数日前の出来事を見返すことによって、たった三個の出来事が、自分の一日を特別の日にしてくれたことを気付かせてくれます。
読んでいただくと分かることですが、どれもこれも何気ない出来事ばかりです。しかし書き出してみると、とても幸せな一場面ばかりです。一日を振り返り幸せな気持ちになるために効果抜群ですからお奨めです。
思い返して下さい。三日前の出来事の中で、幸せに感じたことをみっつ思いだせる人はいるでしょうか。一週間前の幸せだと思った出来事をみっつ話せる人はいるでしょうか。そんな人は少ないと思います。幸せと感じたことを数日の内に忘れ去ることから、幸せを感じることができないのです。
手帳に書いていなかったら、毎日の幸せは消え去って二度と思い出すことはありません。
試しに、平成24年12月24日やそれ以前の日に幸せと感じたことを思い出そうとしても思い出せませんでした。恐らく、その日、その時に幸せを感じたことがあったはずですが、消えてしまっているのです。
こんなことを繰り返していると、人生を幸せと感じることはありません。
でも書き出すと分かることですが、幸せは毎日の出来事の中に存在しています。書き出すことで「今日は幸せな一日だった」と思えますし、後から読み返すと「毎日こんな幸せに包まれていた」ことを実感できます。
幸せになりたいと思っていても幸せは訪れません。毎日の生活の中で幸せを見つけ続けること。それが幸せなことであり、小さな幸せを感じられる気持ちになることが、今よりも、もっと幸せになれる秘密です。
余り何もなかったと思う日でもみっつを書き出すこと。たくさん幸せが訪れたと思える日でもみっつだけ書き出すこと。これを続けることが、この先も幸せを継続させていくことになります。