9月30日(土) 「佐野安佳里ライブ」
【オープンカフェ】

(オープンカフェでの打ち合わせ)
 和歌山の底力・市民提案実施事業に採択された「オープンカフェ」のプレオープンが京橋であり、打ち合わせのためお邪魔してきました。本番は10月7日から9日の間が京橋、10月21日と22日の二日間が片男波ビーチでそれぞれ開店します。主催は「わかやまヒューマン・カレッジ・アフターの会」ですが、和歌山大学の学生が中心となって運営しています。
 まちの和みの空間を目指して開催されるこの取り組みは、開催日毎に売り物を打ち出しているのが特徴です。
10月7日はこどもカフェ。同8日はぶらくりカフェ。同9日は映像カフェとなっています。7日は私達がお手伝いする、和歌山城を紀州子ども語り部による案内を予定しています。オープンカフェを訪れたお客さんの中から、和歌山城の見学を希望する方をお城に案内し子ども達がガイドする企画で、ふたつの団体の特徴的な活動を協働させる新しい取り組みです。

 また10月21日は健康カフェ。同22日は家族カフェとなっていて、和歌浦を巡る健康ウォーキングや家族と一緒に過ごす浜辺での一日を企画しています。
 いずれの企画もまちに賑わいを取り戻そうと考えた学生らしい企画です。ぶらくり丁や夏以外の片男波海岸は人通りが少なく、ここに少しでも人通りを創出させたいとしています。
 人通りのないところにカフェを開店してもお客さんは来ないのではとの指摘もありますが、元々人通りが少ないのですから何も実施しないよりは「まし」です。市民提案事業ですから、安全策では面白味はありません。学生達がまちの賑わいを取り戻すために先生やまちをデザインする建築家と一緒に企画したものですから、前向きに捉えたいものです。
 批判をする前に企画にお手伝いをする姿勢を持って協力したいものです。
 PS。まちなかに学生がいる風景は良いものです。

【キャッスルウォーク】
 京橋オープンカフェで10月7日に実施するキャッスルウォークの打ち合わせを行いました。紀州子ども語り部の西浜中学校の西川君と和歌山大学付属小学校の山野君が来てくれ、オープンカフェの実施主体の和歌山大学の学生と、NPO法人和歌山国際福祉教育協会の理事の三者が集って実施内容を詰めていきました。
 こどもカフェの一環としてのキャッスルウォークは、10月7日、12時30分開始と15時開始の2回実施します。
 西川君と山野君の二人ともが語り部として活動してくれますが、1学年進級すると頼もしくなっています。参加者申し込みが少ないと聞くと、「多くの人に来てもらう方がやり易い」「折角実施するのだから多く集めて欲しい」「緊張はしないので大丈夫」「少なかったら和歌山大学の学生さんに来てもらうよう呼びかけて下さい」などの意見が出されました。そして「緊張しない?」と聞いたところ、「緊張はしません。多くの方に参加してもらえる方が楽しいです。学校の校内放送(西川君は放送部です)で放送します」や「チラシのコピーを下さい。配布して集めます」などの意見があったように、私達や和歌山大学の学生を驚かせました。
 すっかり自信を持って和歌山城の案内をしてくれるようです。お城の案内に関して役割分担を提案したところ、西川君は「僕は庭園とお茶室の案内をします」。山野君は「僕は城壁の説明をします」とのこと。あっさりと持ち場が決定しました。打ち合わせは予想外に、スムーズに進行していきました。
 後は来週の本番を迎えるだけです。

【佐野安佳里ライブ】
 夕方から佐野安佳里ライブが開催されました。場所は県立近代美術館・博物館特設野外ステージで、屋外に浮かび上がるライブは幻想的で印象に残るステージとなりました。観衆は約1000人。和歌山市から全国に羽ばたこうとしているシンガーの前途を祝福しているようでした。
 それに応えるように、佐野さんの歌声は一段と力強く、伸びやかになっていました。また、従来は弾き語りのソロが多かったのですが、本日のステージはバンドを組んでのもので、曲のアレンジもあり今までの歌声とは印象が異なるものでした。

 パワフルな歌声に応えるように音響担当もつられて、ボリュームは次第に大きくなっていきました。音響さんはシンガーの迫力に応えようとするもので、ライブ前半と後半では音響効果は違ったものになります。後半になるほど音が良くなるのは、シンガーと音響が強く響き会っている証拠のようです。音響の方にお聞きすると、本日は組み合わさっているようでした。
 ライブが成功し明日につながる一歩を踏み出しましたし、デビューCDも発売、ファンクラブも発足するなど地元和歌山市で順調な一歩が踏み出せました。

(佐野安佳里さんのライブ)
ファンクラブ会長は和歌山放送中島耕治社長もライブを最後まで聴いてくれ、「歌は上手いねぇ」と評価してくれていました。
 ライブは夜7時から8時30分までの間でしたが、来場者の皆さんは充実したひと時を楽しんでくれたと思います。

 ライブが終了し会場の後片付けを行った後、佐野さんを含むバンドの皆さん達と打ち上げを行いました。佐野さんの和歌山県の友人のデザイナーも来ていて紹介してもらいました。佐野さんの和歌山県でのライブのチケットは彼女がデザインしていますが、他では感じられない、独特の世界を表現しているデザインは強く印象に残りました。
 午後11時、打ち上げは終了し、秋の一日が過ぎていきました。
9月29日(金) 「田辺市から御坊市まで」

(朝の市政報告会)
 和歌山県南部を巡る二日目。朝8時に田辺市の事業所を訪問してから、続いて3箇所の事業所を訪問。白浜町日置川の事業所を訪ね、再び田辺市へ戻って昼に約30名の方に市政報告を実施。午後、御坊市に入り三箇所の事業所を訪問し、市政報告をさせていただきました。
 報告と同時に、県内の各事業所の皆さんに抱負を話し県内事情を肌で感じてきました。御坊市内での懇談では、「御坊市経済は回復どころか低下している状況」「飲食店も賑わ
っていないし活気は見られない」と話を伺いました。国道沿いにはロードサイド店が並んでいますが、かつての商業の中心地はシャッターが閉じられた状況となっている現実があります。
 また高速自動車道が御坊市から南部町まで開通したことから、かつて自動車が行き交っていた国道沿いの店舗は空き店舗になっている光景も見られました。地域経済の低迷と自動車道の高速化に伴い、観光に訪れる方は目的地まで一直線に向かうことになり、途中のまちは決して潤わない状況のように感じられます。
 またあるまちではこれと言った産業がないため、何で経済が成り立っているのか分からないとの意見がありました。市の外に働きに出掛け、得られた果実を持ち帰って生計しているとも伺いました。
 そして気付いたのは津波対策です。海岸沿いのまちでは海抜表示と公園などで避難経路表示が見られました。東南海・南海地震に伴う津波発生への危機感が強く感じられました。どこまでが県でどこが市町村の安全対策なのか、県と市町村の役割分担について考えさせられました。

 自ら和歌山県の事業所を訪問し、報告と懇談の中から、経済対策と雇用対策がもっとも重要な課題であることを認識しました。和歌山市では経済回復基調に向かっているとの統計も見受けられますが、県全体では経済は依然として厳しい状況であることを実感出来ました。

(日置川町でも
市政報告を行いました)


(市政報告後のがんばろうコール)
 地方議員としての活動の基本は、県内で生活している皆さんとの懇談、対話活動と現場主義であることです。この基本に基づき、皆さんが欲していることを行政に反映させるための調査と研究を行い、自分の言葉で公式の場で提言することです。個別の事案であれば行政当局への依頼でことは足りますが、経済対策や雇用対策、津波対策など重要な課題になると、知事や市長と議論を交わす場である定例会(本会議)で議論を交わし、共通認識の下で解決策を築き上げて
いく必要があります。この作業を経ることで、県民の皆さんと行政機関認識の差は少なくなります。大きな課題を整理するためには、一般質問が問い質すことが必要だと再認識出来ました。
 和歌山市から和歌山県に視点を移すと、多くの課題を実感することが出来ました。これらの課題解決に向けた対策と提言出来る機会を与えてもらいたいものです。
 本日訪問した事業所は8箇所でした。
 田辺市内4事業所。白浜町内1事業所。御坊市内3事業所でした。
9月28日(木) 「熊野市から田辺市まで」

(朝の市政報告会)
 本日から二日間、紀南地域の皆さんを訪問して、平成15年春から現在まで和歌山市議会の取り組みと、今後の方向について市政報告を実施して回りました。本日訪問したのは朝8時に新宮市事業所。集まっていただいたのは約50人。
 引き続いて熊野市にいる、いつもお世話になっている葵会の会長自宅、その後熊野市の事業所を訪問し挨拶。再び新宮市に戻って、昼間、約50人の方に報告会を行いました。
新宮市内の3箇所の事業所を順番に廻って、串本市の事務所に移動、最終は田辺市の事務所を訪問し約20名の方に市政報告をさせていただきました。

 熊野市から田辺市まで車で移動して、日頃ご無沙汰している皆さんに対して市政報告と今後の方針について説明させていただきました。紀伊半島は海岸線が長く、同じ和歌山県でも北部にある和歌山市と、南の新宮市までの距離は相当ありますから移動は大変です。
 直接、事業所内で集まってくれた皆さんに市政報告を行いましたが、熊野地域での健康ウォーキングや癒し処からす屋の取り組みなど、観光による集客と交流の紹介や経済活性化のための取り組みについて紹介させてもらいました。
 三年間の主な活動についての報告事項は次の通りです。

○報告会などを実施
一般質問内容や市の課題などに関しての市政報告会を実施しています。
わかやま市民塾を開催しています。参加してくれた皆さんと一緒に環境問題研修とリサイクル工場の視察を行い、環境問題についての関心を高めてもらいました。
都市政治研究所勉強会に参加しています。その中で「新人議員が見た議会と議員活動」にパネラーとして出席しました。
シンポジウム「和歌山市の現状と課題―まちの再生をめざし―」にパネラーとして出席しました。和歌山市におけるNPO活動に関して意見を述べました。
富士社会教育センター主宰の政治専科第二期政策活動コースを修了しました。この会は高志会として継続し、ここに学んだ地方議員の情報交換活動の母体としています。

○貴志川線問題への対応
貴志川線存続のための活動として、岡山電気軌道鉄道、伊勢鉄道、えちぜん鉄道の調査と意見交換。地方鉄道のあり方に関して議会で一般質問を行いました。

○子ども達を応援する活動
子ども達との交流施設である福崎空中広場が竣工。竣工を記念して養老孟司先生の講演会を開催しました。
自閉症などの子ども達を対象とした「わくわく広場」イベントを毎年開催。「科学と遊ぼう」「本とお友達になろう」「手作りプレゼントをしよう」「アースオーブンでピザを焼こう」の取り組みを行い、東京、横浜の子ども達と保護者、そして関西の子ども達との交流を深めています。
福崎空中広場において、イタリアボロニア大学教授に来日していただき、身体心理療法に関する講演を行いました。
和歌山付属小学校において「キッズワンパーティ」を開催しました。捨て犬だったナイスを授業で育ててきた子ども達と保護者に集まっていただき、動物と接することで子ども達の感情を高めることになり、また動物愛護の意識を持てた機会となりました。
紀州子ども語り部育成事業を開催し、和歌山城や城下町について学習を行いました。最終的に紀州子ども語り部コンテストを開催し、成果を挙げています。

○福祉への取り組み
日本虐待・思春期問題情報センターを視察。児童虐待に関する取り組みの最前線を拝見しました。このテーマは定例会で一般質問に発展させています。
毎年恒例にしている横浜市内の病院で、難病で苦しんでいる子ども達を励ますためクリスマス訪問を行いました。
現代の名工の方と一緒に高齢者施設と児童施設へのクリスマス訪問による交流を行いました。
昭和記念公園内にあるドッグラン施設の考え方を取り入れた、人間とペットが共生出来るまちづくりを和歌山市に提案しています。

○地域再生への取り組み
「癒し・健康・予防医療を核とした新観光産業育成による都市再生プラン調査」が都市再生モデル調査事業に採択されました。和歌浦を拠点とした再生への取り組みを開始しています。
片男波海岸と万葉館で「アニマル・ケア・ランド」イベントを開催。来場された約6,000人の皆さんにホースセラピーやドッグセラピーに親しんでもらいました。
内閣官房都市再生本部採択事業調査推進のため、観光医療産業検討委員会を開催。観光の新しいトレンドを和歌山県に導入するための取り組みを行いました。和歌浦における観光医療産業の取り組みについて報告書としてまとめ平成17年4月、国土交通省に報告、具体化するための取り組みを開始しています。
経済産業省の平成18年度サービス産業創出支援事業(観光・集客交流サービス分野)に「観光立県和歌山」事業が選定され、調査事業を開始しています。
統合医療研究会、JACT(日本相補・代替・伝統医療学会)和歌山支部設立して活動を開始しています。支部母体として和歌山県の持つ癒しを全国に発信します。

○地域を元気にする活動
藤原紀香さんのアフガニスタン・カンボジア写真展「Smile Please〜アフガニスタンで感じたこと、カンボジアで考えたこと〜藤原紀香」を開催。写真展、講演会、紀香スクール、感謝を述べるつどいを通じて、来場してくれた皆さんが平和を考える動機付けにもなったイベントになりました。
アバローム紀の国藤原紀香さんのアフガニスタン・カンボジア常設写真展を開設。これは全国で初めて和歌山市で実現させたものです。藤原紀香さんの世界の子ども達を応援する活動を支援しています。
青色発光ダイオードの発明者である中村修二教授に和歌山市に来ていただき、和歌山大学と共同で特別講演会「ブレイクスルー 全ての壁をぶち破れ」を開催しました。和歌山市に学ぶ学生達に世界レベルの研究者との交流の機会を作りたいと考えての企画で、実施しようとする思いで実現させることが出来ました。
国土交通省の平成17年度「リゾート地域リスタート・プログラム支援事業」に紀の国戦隊紀州レンジャーを利用したプロモーションプログラムが選定されました。和歌山県の環境保護活動と地域産品の認知度を広げる、観光振興活動を展開していきます。
熊本県八代市の本町一丁目商店街振興組合から、和歌山県活性化施策「紀州レンジャープロジェクト」の視察を受け入れ、説明と懇談を行いました。このプロジェクトは全国から注目を集めいています。
和歌山県に野球のクラブチーム設立に関してIBLJの石毛氏と懇談。和歌山市の参画の可能性について協議しました。定例会での一般質問につなげています。
和歌山ベースボールフェスティバル実行委員会に参画。茨城ゴールデンゴールズ和歌山箕島球友会の試合を実施。
本宮大社前に観光と交流の場としての「癒し処からす屋」を開店。熊野健康村構想を具体化させたサービス施設で観光客やウォーキング客をおもてなしています。
イオンクレジットサービスと連携して紀州レンジャーカードを発行しました。カード利用を通じて和歌山県の観光と物産支援を行います。なお利用額の一部は、和歌山県緑化推進会「世界遺産を守ろう基金」に寄付します。地域キャラクターが大手カードと連携をするのは全国で初めてのことです。

 本日訪問した事業所は11箇所でした。但し1箇所は不在でした。
 新宮市内6事業所。熊野市内2事業所。串本町1事業所。田辺市1事業所でした。
9月27日(水) 「市政報告」
【市政報告】
 朝8時30分から市内企業をお邪魔し、仕事前の時間をお借りして市政報告を実施させていただきました。約50名の皆さんに感謝申し上げます。
 本日は、予防医療に関して和歌山県は先進的な取り組みを行っていることを報告させていただきました。平成18年9月初めに、財団法人和歌山健康センターに事務局をおく統合医療研究会を発足させました。全国的にも先を走っている取り組みを和歌山県で実施することが出来たのは、恵まれた自然環境があることが挙げられます。

(朝の市政報告会)
癒しの地、熊野を初めとする和歌山県の自然は集客と交流を図る舞台として適地だと考えています。全国に予防医療の先進地であることを訴えることで、お客さんに来てもらえ、地域経済にも寄与することにつながります。

 そして和歌山県で暮らしている私達にも利点があります。高齢化時代ですが、和歌山県では生涯に亘って健康で安心した生活を過ごせることは、他地域にない大きなアドバンテージとなります。お金だけでは図れない価値が、ここ和歌山県にあるのです。ただ現在は、この価値を最大限に私達が享受出来ていないかも知れません。ここに住んでいる私達でさえ、気づいていない和歌山県の持つ価値をしっかりとした価値だと感じるしくみにすることが、健康サービスというビジネスによって集客が図れることにつながります。
 
 また雇用情勢も改善の兆しが見られます。和歌山市内の鉄鋼を中心に新規雇用を行う計画があり、市議会においても2,500人の雇用を生み出すことを一般質問の場で確認いたしました。これをきっかけとして雇用対策にも重点を置きたいと考えています。

 これらの和歌山県が持つ価値を実感出来るものに仕上げていくために、来春は新たな挑戦を行う決意をしています。皆さんからの引き続いてのご支援をお願いいたしまして、健康サービスに絞ったものですが報告とさせていただきます。

【環境保全対策特別委員会】
 本日は環境保全対策特別委員会が開催されました。議題は平成17年度の和歌山市が実施した環境に関する施策について報告を受け質疑を交わしました。

【ライオンズ会合】
 ライオンズクラブ定例会に出席。本日は新入会員のお迎えとレオクラブ育成の副委員長とレオクラブ会長も出席していただき、クラブの現状報告を受けました。レオクラブは主に大学生の会員で構成されている会で、ライオンズクラブに倣って社会貢献活動を行っています。年末のバザーや登山と清掃活動、献血活動、福祉施設への慰問活動などが主なものです。今後の連携を図る意味からも、活動が見える形での情報交換は意味のあるものです。

【ゴールドライオンズクラブ結成5周年記念行事】
 例会終了後、ゴールドライオンズクラブ結成5周年記念行事の実行委員による打ち合わせを行いました。素案に基づいた会合により実施内容を決定しました。そして実行委員会で役割分担を行い、各担当で企画案を策定することになりました。

【懇談】
 ライオンズクラブ事務局の前で携帯電話をしていると、その声が階段上偶然にいたKさんに聞こえたため事務局前に会いに来てくれました。声が良く似ていたので「そうじゃないかと思って」会いに来てくれたのです。有り難いことです。そこに偶然Mさんもやって来て懇談会となりました。お互いが知り合いなのですが、三人が一緒に会うのは初めてのことだったので偶然に感謝した次第です。

【研修会】
 市内の会社経営者が集った会計に関する研修会に出席。企業会計は難しいものですが、税金との関係について学ぶことが出来ました。

【懇談】
 ゴールドライオンズクラブ結成5周年記念行事と慰問活動を盛り上げるために、イベントと福祉施設訪問時の舞踊と歌謡、漫才の出演依頼を行いました。申し出を快く引き受けていただき、来年度に向けて企画案を策定する予定です。

【新宮へ】
 夕方からある企業を訪問して、今後の取り組みについて意見交換を交わした後、新宮市行きの最終の特急電車に乗り新宮駅に向かいました。明日朝からの企業訪問などのために、今晩から移動しておくためです。新宮駅に到着したのは0時過ぎ、先に到着していたメンバーと宿泊先のホテルで合流しました。
9月26日(火) 「市政報告会」
【市政報告会】
市内企業をお邪魔して朝8時40分から市政報告会を実施しました。仕事前のお忙しい時間帯にも関わらず約100名の方にお集まりいただきましたこと、感謝申し上げます。

 本日の市政報告の主旨は次の通りです。
 おはようございます。皆さんからご支援をいただきまして和歌山市議会に送り出していただいたのが平成15年の春です。それから3年余り、市内で働く皆さん方や地域の皆さんとの意見交換などによって課題を把握し、議会で提言する活動を中心にしてきました。

(朝の市政報告会)
基本はこのまちで暮らしている、このまちで働いている方々の思いを市議会に届けることにあります。この基本はこれからも活動の中心に据えていく所存です。
 3年前からも最近も、皆さんからの意見で最も多いのが、和歌山県に活気がない、停滞している。働く場所がない、子どもが学校を卒業しても求人している企業が少ないので和歌山県に戻って来てくれない。自然に恵まれた和歌山県ですが、決して長者番付に県名が乗ってこないので、本当に健康で安心出来る生活環境を作って欲しい、などが主なものです。これらの課題が言われているのは和歌山県だけではないと思いますが、ずっと実現出来ていないのもまた現実です。これらの課題を少しでも解決したいと考えて新しい挑戦を決意いたしました。

 既に取り組みは開始していますが、経済産業省から「観光立県和歌山」の取り組みが認定され、集客と交流を図り、しかも健康サービス産業を創出出来る和歌山県を目指した活動を行っています。和歌山県への人の流れを作ること、地域間の交流を図ること、和歌山県では健康で健康的な生活を過ごせるようになることなど、地域の活性化と健康サービスのしくみを県で作り上げたいと思っています。
 癒しの地、和歌山県が地域再生に向けて取り組んでいる内容が全国から注目を集めいています。今後、観光医学イベントなどにより情報は発信されていく予定ですが、全国でも最先端を走っている和歌山県の観光と健康サービス産業創出の取り組みを、地域に定着出来るように取り組んで参ります。
 これらのしくみを構築ための舞台に送り出していただきますよう、そして引き続いてのご支援をお願いいたしまして報告会とさせていただきます。ありがとうございました。

【委員会】
 教育民生委員会三日目は採決で、提案された議案は全て可決されました。後は本会議での採決を待つばかりです。

【懇談】
 消防に関する意見交換を行いました。和歌山市の年間の火災は約200件、私達の安全を消防局や地域の消防団の方々が守ってくれています。日頃火災予防を意識することはないのですが、火災記事を見ると大切な仕事であることを再認識出来ます。防災に関しての意見交換は意識向上のために役立つものになりました。
 参考までに。和歌山市の年間の火災件数は他都市とは統計の取り方が異なりますので、同じ尺度で比較は出来ないものです。あくまでも参考値と捉えて下さい。

【市政報告会】
 夕方からは市政報告会を実施、報告内容は観光施策に絞りました。和歌山市は観光都市を志向していますが、市の資源だけでは他府県から観光客を引っ張ってくるだけの力がないのが現実だと思います。自然や歴史的建築物はありますが、それだけでは誘引出来るものではありません。観光都市ではまちの賑わいや交通機関整備に加えて、最も重要なソフトを充実させています。ここで言うソフトとは、おもてなしの気持ち、健康サービスの付加価値を装着、他の観光地と少しだけ違う仕掛けなどです。現存する観光資源にソフトを付加して初めてお客さんに来てもらえるのです。

 あるものを見てください。そしてお金を下さいでは観光都市とは言えません。そこで暮らしている人が歓迎の気持ちを持って、お客さんをまちに迎え入れる気持ちが大切です。観光事業に係わる人だけではなく、住んでいる人も同じ気持ちを持っていることが観光都市の姿です。
 さて和歌山市だけでは集客は出来ても、滞在に結びつけるのは厳しいところがあります。二日間、観光だけで和歌山市に滞在してもらうコース作成は容易ではなく、他地域と連動させて始めて滞在型の観光が可能となります。

 和歌山市に来てもらう、滞在してもらうためには、ソフトの付加に加えて熊野や高野山、白浜地域と連動した観光ルート作りが必要なのです。県全体の観光施策をコーディネートすることが重要ですが、その役割を担うには市だけの活動では難しいものがあります。全体を眺めるためには、全体の施策に対して意見提言する立場になることが必要です。そこに挑戦するために全力を尽くしています。
 引き続いて、皆さんの力を貸していただきますようお願いいたします。

【意見交換会】
 夜は行政関係者と金融関係者と一緒に意見交換会です。違う業種の方達との話し合いは学ぶことが多いのです。中でも和歌山県の地方銀行である紀陽銀行と和歌山銀行が経営統合を行い紀陽ホールディングスになることで、県内の金融循環に不安感が生じている問題があります。それぞれの銀行の顧客が異なるのに、銀行がひとつになることで取り引きの継承が上手く行くか分からないからです。県内企業の経営安定のためにも地元金融機関の役割は重要です。
 和歌山県の今までと今後に関しても意見交換が出来ました。

【青少年育成活動】
 その後引き続いて、青少年育成活動に関しての懇談に赴きました。NPO法人が出来ること、社会福祉法人が出来ること、高校生などのユースが出来ることなど、実施内容は同じだとしても、実施主体によって活動の領域は異なります。県内に様々な活動主体が登場してくれることで青少年育成活動も弾みがつきます。全国を見渡すと支援組織もあり、上手く連携を図りたいものです。
9月25日(月) 「教育民生委員会」
【市政報告】
 8時から某会社の朝礼にお招きいただき市政報告と決意表明を行いました。ありがとうございます。
 市政報告では、最近のまちづくり施策や雇用情勢に関してお話させていただきました。また抱負に関しては、地域活性化、雇用の確保、健康と安全を重要視していることをお伝えしました。そして基本スタンスは、あくまでも対話活動の中から問題点を抽出し、同じような問題が横たわっているようであれば議会で提言していくことにあります。現場に問題がありますから、引き続いて皆さんから意見交換をしながら解決策を見つけ出したいと考えています。

【教育民生委員会】
 本日の教育民生委員会は教育委員会の審査です。提案された議案に対する私の質疑は次の通りです。

Q.議案第5号の「和歌山指定文化財湊御殿条例の制定」に関して、年間収入が85万8千円の見込みに対して、維持管理費が555万円となっています。和歌山市の財政難がある割には、箱物行政が続いているようです。市最大の課題は財政問題ですが、その認識が不足しているように感じます。見解を聞きたいところです。
A.財政問題はありますが、市の貴重な文化財を市民の皆さんに鑑賞していただくために必要な措置だと認識しています。

Q.市が誇る文化財ですし、地方自治体の市民サービスですから、何も黒字経営しなさいと言っているのではありません。しかし毎年約470万円も赤字が発生する訳です。しかも土地賃貸に関しては30年契約ですから、向こう30年間も市民の皆さんが税負担していかなければならないことが問題です。湊御殿に行かない人も応分の負担を強いられる訳です。箱物を建設して運営費の負担は市民の皆さん、そこが問題です。施設を使用する方が必要経費を負担する方向で考えられませんか。少しでも赤字を圧縮する方策が必要だと思いますが如何ですか。
A.入場収入は、市民の皆さんに負担してもらうものですが、市の他施設と同等の入場料を設定しています。

Q.入場収入は他との兼ね合いがあるとしても、赤字が続くことを問題視しなれければなりません。
A.文化財を市民の皆さんに観ていただくために必要なものです。

Q.それでは文化財を見てもらうために市民の皆さんへの観覧呼び掛けや、観光客呼び込みの施策は考えているのですか。
A.広報公聴課と連携しながら市報でのPR、観光課と連携して旅行会社への湊御殿を観光コースに組み込む商品化依頼、観光バスのルートに加えてもらうことも考えています。

Q.観覧してもらうことで将来的に運営が安定しくますから、入場者が右肩上がりになるような方策が必要です。10年先を見込んだ事業計画や収支計画はありますか。
A.ありませんが、入場者に来てもらう方策を実施していきます。

Q.入場料の設定も、畳一畳分いくらだとか決めるのはやはり事業性のなさを感じます。
A.他施設と同様の設定をしているのでご容赦願います。

Q.例えば和歌山市の歴史を知るために社会見学や遠足機会として、小学校、中学校の生徒に来てもらうような方策は講じないのですか。
A.近隣の学校の生徒を対象として写生会や見学などを考えています。

Q.その場合の入場料は徴収するのですか。条文にあるような免除対象にはならないのですか。
A.入場料は20名以上であれば団体扱いの半額を徴収いたします。

Q.遠足やなど社会見学の場合でも徴収する訳ですね。経営的には入場収入の安定が図れますね。
A.その通りです。

Q.ところで施設管理は都市整備公社が行うと聞いていますが、何故そこで決定したのですか。
A.教育委員会の教育施設の管理をお願いして来た経緯があり、施設管理のノウハウを有していることから決定しました。

Q.つまり一社指名で決定した訳ですね。
A.その通りです。

Q.随契ですね。公的施設の管理に関しては指定管理者制度の導入が各地方自治体で行われていますし和歌山市でも導入していますが、本施設に関しては導入の考えはなかったのですか。本施設に関しては、価格、行政サービス面で優位性のあるところを選定出来る機会だったと思いますが。
A.ノウハウが必要ですし緊急でしたから、都市整備公社に指定しました。

Q.以前から移転に関して問題になっていた施設ですし、緊急ではなかったのではないですか。
A.緊急ではなく教育施設の運営に精通していることを優先しました。

Q.湊御殿ではノウハウを有している都市整備公社の職員さんを配置する訳ですねアルバイトで対応するようなことはありませんね。
A.現場はアルバイトで対応する予定です。

Q.ノウハウを有していると言いながらアルバイトで対応するのは、おかしいのではないですか。
A.アルバイトの人を、ノウハウを有している職員が管理、監督するものです。

Q.そのようなノウハウがあるのですか。随契に相応しい理由とは思えませんが。いずれにしても、緊急性、ノウハウ、一社随契の問題に疑問があります。恐らく3年間の業務委託でしょうが、次回には指定管理者制度を活用した民間との競合を要望します。
A.年間利用者数増加や経営の安定のために努力いたします。

Q.和佐王子社跡地整備事業について、補正予算のうち直接工事費500万4,344円に対して諸経費を80%としているのは高額すぎるのではないですか。通常15%位だと思います。諸経費この諸とは、小さいものを積み上げたものをまとめて予算上表現するもので、本体工事費500万円に対して諸経費399万5,656円もあるのはおかしくありませんか。
A.県の積算基準に基づいています。諸経費に関しても積み上げると80%になりますが、妥当だと思っています。

Q.通常、材料費と人件費に諸経費と営業管理費などを足しこんで総工事費を算定すると思いますが、この予算書では人件費が全く出てこない不思議な仕様となっています。
A.県の基準に基づいての算出では、このような算定になります。

Q.ではそうするとして、同じ和佐王子社跡整備工事の当初予算では、諸経費が計上されていないばかりか、単価と数量が明確になっています。これは県の基準に基づいていないのですか。
A.前任者が予算策定をしているので詳細は分かりませんが、多分業者の見積もりに基づいて予算を弾いているため、県の基準に基づいていないと思います。

Q.予算算定方法が異なりますから予算書の内容が違っているのですね。県の基準に基づいた算定が正しくて、当初予算は業者の見積もりに基づいた予算資料をなっているので、変な訳ですね。
A.その通りです。

Q.同じ工事内容なのに予算編成方法が違っている、一方では県の基準に基づいているのに対して、もう一方では業者の見積もりを元にしているのでは、教育委員会全体の予算算出根拠に疑問を感じます。業者が出してきたものに基づいているのは、市民の皆さんから預かっている市民税を活用させてもらうには厳しいのではないですか。
A.今後、適正化を図ります。

Q.他にも不審な点があります。補正予算では直接工事費に80%を乗じ、諸経費を算定していることに関しては疑問を持っていますが、それを良いとしても80%を掛けても諸経費の金額399万5,656円にはなりません。正確には400万3,475円となります。算定した結果がおかしい訳です。このような算定誤りがあると、全体として工事費は何かごまかしいているような不審を招いています。
A.正確に算定すべきですが、端数を調整するため丸めた数字にしています。

Q.大きな工事や購入の契約に関しては、端数を丸めるのは当然ですから問題ではありません。問題だと言っているのは、総工事費900万円が前提で、それに合わしているような誤解を受けると指摘しているのです。つまり諸経費を正しく策定して総工事費で端数が出た場合、端数処理を行い900万円にするのであれば問題はありません。そうなっていない端数処理に疑惑があるのです。この点に関しては如何ですか。
A.今後、注意します。

【訪問】
 和歌山市の新しい名産のお菓子づくりに取り組んでいる店舗を訪問。和歌山市の事業として新しい味を創作しています。仮に認定を受けられなくても、自社製品として販売に結び付けたいと意欲的に話してくれました。
 文具店を訪問。最近は小学校の授業も変化しているため、かつては取り扱っていた毛筆用の筆の在庫はないそうです。取り扱っても売れないので普段は置いていないのです。筆で取り扱っているのは、葬儀用に使用する筆ペンが主となっています。文房具からも時代が見えています。
 賃貸住宅会社を訪問、社長と懇談しました。オーナーとの連携や中央との情報交換など行っています。オーナーに満足を提供するため新しい施策を講じていて、地震対策やアスベスト問題についての研修を行っています。住宅市場を知るために研修会への参加のお誘いを受けました。

【市政報告会】
 夕方から二箇所で市政報告会を行いました。就業後にも関わらず、約100人近い方に集まっていただいたこと心から感謝申し上げます。話を聞いてもらえるだけでも有り難いことです。市政報告の概要は次の通りです。

 お仕事でお疲れのところ、集っていただきまして誠にありがとうございます。併せて日頃からのご支援に感謝申し上げます。
 皆さんからのご支持をいただいて市議会に送り出してもらっていることからも、議会活動の基本は対話活動や意見交換により、皆さんの意見を議会の場で実現させるための取り組みをすることにあると考えています。議会で提言することが皆さんの考えや思いを実現させるために必要なことです。
 現在平成18年9月市議会定例会が開会中です。私は今回、和歌山市の中心市街地活性化と雇用対策に
関して一般質問を行い、執行者側への提言と、市長や各部長との議論を交わしました。議会と言う公式の場所で議論をすることは議会活動の基本です。ここで市の課題に対して問題提起や提案することで、大きな問題が私達の意見が地方自治体の執行機関に伝わるのです。

 このように議員の活動のひとつは、市の課題を解決するための提案活動と議論を行うことにあります。
 もうひとつはチェック機能を果たすことです。現在は教育民生委員会が行われていますが、委員会では当局からの議案提案に対して、市が提案する事業を行うことが適切なのかどうか、適切だとしても予算は妥当なのか、疑問点や不審な点があれば調査や指摘を行い、チェック機能を果たすことにあります。
 このように、地方自治体への提言活動と当局に対するチェック機能を果たすことが議員としての役割だと認識しています。その原点にあるのが対話活動であることは間違いありません。引き続きまして皆さんとの意見交換を中心としながら、議会活動を行っていく所存です。なお、現在までの3年間の議会活動と地域活性化のための活動については、報告書に簡単に記載していますし、詳細についてはポームページに掲載していますので、是非ともご覧いただき、ご意見をお聞かせ願いたいと思っています。それをまた活動に反映させていきます。

 そして来年に向けては和歌山市で取り組んでいる地域活動を、現在もそうですが県下全体のものにして行きたいと考えています。和歌山市と熊野などを結びつけた地域振興や県全体の雇用創造が、実現させるべき大きな課題であると認識しています。まずこれらに着手し、併せて和歌山県の自然特性を活かした健康サービス産業をビジネス化させ雇用を生み出すまでの産業に仕上げて行きたいと考えています。
 何分、新人が現職に挑むことは簡単ではありません。高い壁がありますが、皆さんのご支持を得られたら乗り切れるものと考えています。今後とも皆さんの地域に掛ける思いを実現させるために全力を尽くしますので、引き続いてのご支援と貴重なお時間をいただきましたことに対してお願い申し上げます。ありがとうございました。

【地域総合スポーツ施設】
 夜には、和歌山市で地域総合スポーツ施設の取り組みを行うことを目的に、ある競技施設管理者とトレーナーの方と一緒に話し合いを行いました。スポーツを通じて健康づくりを図るために地域での拠点作りを志向していますが、現実は制約があって以外と難しいのです。地域総合スポーツ施設には、複数のスポーツを楽しめる環境を作る必要があります。単独競技を行えるだけの施設は原則地域総合スポーツ施設として認められていません。陸上とエアロビクスやヨガなどを実施出来る環境を整えることが、この拠点づくりの条件です。和歌山市でも設置するための動きがあります。

【その他】
 青少年育成のためのNPO法人活動に関して打ち合わせを実施。室内用ポスターが欲しいとの依頼があり明日持参することを話し合いました。ライオンズクラブ事業である平和ポスターコンテストに関しての打ち合わせを実施。和歌山市に拠点を置く報道機関の方と意見交換を実施しました。
9月24日(日) 「着物でシャンソン」
【告別式】
 本日昼間はお二方の告別式に参列させていただきました。お一人は同じ自治会の方だったため、自治会役員の皆さんとお手伝いをしました。その後、海南市下津町まで向かって参列してきました。心からお悔やみ申し上げます。

【ライブ打ち合わせ】
 9月30日に迫ってきた佐野安佳里さんのライブ。佐野さんのご両親のお店を訪ねて懇談してきました。和歌山市で開催する大きなライブですから、関係者は緊張感を増しています。打ち合わせを実施しているのですが、小さな事象でも気になることがあります。芸能関係なので、和歌山市と東京の両方で準備をしています。そのため関係者が一同に会する機会がないので、電話とメールでのやり取りが中心になり微妙なニュアンスが伝わらないことも発生します。それが上手くいくだろうかとの思いにつながり、緊張感を増大させる要因です。
 ただ佐野さんを当初から応援している関係者の気持ちは不変ですし、全員が役割分担を行って全力を尽くしていますから、心配をしないで当日を迎えたいものです。心配するのは雨だけといきたいところです。

(佐野さんのお店)
【着物でシャンソン】
 恒例の着物でシャンソンが和歌山市にあるきのくに志学館で行われました。和歌山シャンソン協会会員の皆さんが構成、運営、出演をしているもので、毎年のことですがシャンソン好きの皆さんが集まってくれ会場は満員でした。 


(着物でシャンソン)
 フランスの歌謡曲であるシャンソンを極めて日本的な着物を着用して歌うのは、会員の発想から来たものです。かつて日本人がフランスシャンゼリゼ通りを、着物を着て歩いた場面があったそうです。その着物姿は通りに似合いとても栄えていたため、フランス人から、日本文化との融合を評価してくれました。
 そこで日本文化とフランス文化を融合させる試みとして、気持ちを着用してのシャンソンを和歌山の皆さんに披露しようと考えて、この企画は実現したのです。
以外にバランスが良いため、期待して待ってくれる人が定着し現在に至っています。和歌山シャンソン協会の方針として、本当にシャンソンを聴きたい人や協会の文化と福祉活動を理解してくれる人に参加を呼び掛けることにしていますから、関心のない人に無理強いすることはありません。
 年々参加してくれる方が増えていることは、和歌山のシャンソン文化が定着して来ていることを示すものです。

 和歌山巴里祭、福祉施設への収益金贈呈式、着物でシャンソンと続いてきた今年の活動も、年末を控えて残り少なくなってきました。毎月のティータイムシャンソンの活動は別として、大きな行事は11月に橋本先生のディナーショーを残すだけになりました。少し寂しい感じがしますが、来年も活動を継続、強化することを、会員の皆さんとの話し合いで確認し合いました。よりシャンソン協会の力になれるように、来年の春、ステップアップすることを会員の皆さんにお話しました。会員の皆さんには助けてもらってばかりですが、良い結果を導いて、来年も一緒に活動出来ることを楽しみにしています。
 本日出演者の皆さん、本当にお疲れ様でした。

【えんか士2周年記念】
  夕方からは、居酒屋えんか士開店2周年記念感謝前夜祭に出席いたしました。東京で活躍していた、たいらおさむ氏が2年前に和歌山市に帰ってきて居酒屋を開業しています。何度かお店にもお邪魔しているのですが、楽しく過ごさせてくれるお店です。本日はたいら氏の幅広い人脈を活かした演出で楽しい会合となりました。

 演歌歌手の金田まりさんの新曲発表の機会あり。ジャズ演奏あり。吉本新喜劇から横山たかし・ひろしさんが来てくれての漫才あり。たいらおさむ氏の歌あり。そして和歌山放送「たいらおさむのラジオで一曲」の公開録音も兼ねていました。

(金田まりさんとたいらさん。)
 招待してくれたKさんとSさん、そして同じテーブルでご一緒して楽しませてくれたKさんと友人の皆さん方、本当に楽しいひと時をありがとうございました。
 たいら氏の言葉を借りると「明日からも続く人生ですから、今宵ひと時は全てを忘れて休息の時間をお楽しみ」した時間となりました。
9月23日(土) 「懐かしい顔」
【一般質問の感想】
 一般質問を終え、様々な感想を聞かせてもらっています。ある方からは「かつては当局の提案や施政方針に対する批判が多かったのですが、最近は施策提案の傾向にあり、当局と一緒に課題解決をする姿勢に変化しているようです。定例会という公式の場で議論を交わすことはより良い市政のために好ましいことです」と伺いました。
 執行者と議員が議論を交わして和歌山市のことを考えて行って欲しいと要望を受けました。

【懐かしい顔】
 夕方からは懇親会に出席しました。かつて同じ席を並べて一緒に仕事をした仲間が、激励のための会合を企画してくれたものです。現在はほぼ全員が違う仕事、職場にいるのですが、時と場所を超えて集まってくれるだけでも有り難いのに、更に励ましをいただき感激の瞬間でした。会合場所は和歌山市内でしたが、東京や滋賀、神戸や奈良からも駆けつけてくれたことに感謝しています。
 私の勘違いで夕方6時からだと思っていたものが、実際は4時からの会合で、4時に「開始は4時から」の電話があり慌てて出掛けたのですが、懐かしい顔に会うと胸が詰まりそうになりました。
 幹事役を担ってくれた先輩には感謝するばかりです。会社や職場が違った多くの方に連絡を取るのは大変だったことと思います。その上、最近の議会活動報告などもコピーして用意してくれていたのです。ありがとうございます。

 開始時刻は少し遅れましたが4時。遠方組の皆さんは途中岐路につきましたが、最終終了したのは12時でしたから、8時間のロングランとなりました。しかし感覚では短い時間でした。
 多くの方からの励ましを受けて新しいことに挑戦出来ることは、恵まれたことだと受け止めています。周囲から支持をうけることで、初めて前に進むことがあります。資格試験など自分の努力だけで通過出来るものもありますが、実社会では一人で達成可能なものの方が少ないのです。プロジェクトチームの成功、会社内の昇進、地域の活性化、議員活動など全ては協力・信頼関係と支持されることが成果をあげるための条件です。

 今回の決断に対しても、「大変なことだけれども素晴らしいことだ」「最初聞いた時は、まだ1期なのに直ぐに次のステップを目指すことは驚いたけれども、決めた限りはやり遂げて欲しい」と評価をしてくれました。
 思い出話と将来に向かう話が入り混じりました。時間軸は進むだけですが、思い出と希望は時間を超えるんだなぁと感じました。
 人に与えられた時間は一定ですが、生き方によって長さが違うこともあると思います。多くの経験と人との交流がある人にとって過去は何時でも取り出せます。経験と信頼関係は、現在成すべきことの時間を短縮してくれます。希望があると、現在から未来に向かっての時間は有効なものになります。感覚的なものですが、時間の密度が違うことは長さも違って見せてくれるようです。

 さて一時期、一緒にいただけなのに、何時までも当時と同じ感覚を共有出来ることは嬉しいものです。その後、経験している専門分野は違いますが、違うからこそお互いが役立てる関係になっています。改めて思ったことは、NPO活動や環境問題、化石燃料や原子力、そして光ファイバー網などに関して、必要な情報は身近なところから収集出来るのです。一般的な情報はインターネットから引き出せますが、大切な情報は人にあります。専門性を有する人との関係は何物にも代えがたいものなのです。
 さて嬉しい懇親会となった今日の時間は、明日へと越えて行きました。たくさんの激励をいただき本当にありがとうございました。

【マラソン】
 隔年に世界のマラソン大会に出場している先輩がいます。ホノルルマラソンやニューヨークシティマラソンにも参加した経験を持っています。中でもニューヨークシティマラソンの体験は素晴らしいものだったようです。郊外からマンハッタンに橋を渡って入った瞬間、マンハッタンを走っている夢のような時間、ゴールのセントラルパークに到達した瞬間、全てが人生を変えてくれる経験だと話してくれました。
 沿道からは観衆がランナーを励ましてくれるので、楽しく走れる雰囲気があるようです。有力選手は別として市民ランナーは、タイムは関係なく自分のペースで走りとマンハッタンを楽しみます。障害を抱えている方もランナーとして参加するなど、誰もがランナーとしてニューヨークを満喫出来るそうです。
 和歌山市のマラソンも、市民がランナーを暖かく迎えるような大会にして欲しいと要望を受けました。マラソンは走るだけではないのです。まちの雰囲気と受け入れてくれていると言う気持ちが大切です。
9月22日(金) 「報告会」
【市政報告会】
 朝一番で市内企業にお邪魔しました。仕事の前の時間を頂戴し、集まっていただけた約60人の皆さんに対して、市政と今後の活動の決意を報告させていただきました。主旨は次の通りです。


(朝の市政報告会)
 おはようございます。日頃からのご支援、ご指導、誠にありがとうございます。皆さんのお力をお借りして和歌山市議会に送り出していただいたのは平成15年4月、今日までの3年間、市議会の場で地域活動の場面で皆さんの思いを実現出来るように取り組んで参りました。今後も、現在までの取り組みを基本とした活動を継続することを念頭においていますので、引き続いてご意見をお聞かせいただきますようお願いいたします。
 さてただ今、和歌山市議会が開会中です。先週には、中心市街地活性化に関する一般質問をさせていただきました。この地域を再生するために公式の場で市長と議論を交わしました。その結果、市職員さんとの交流会で、中心市街地を活性化するための施策について話し合う機会を持つことが出来ましたし、昨日も中心市街地をどうしたら良いのか懇談する時間を持つことにつながっています。
 公の場で課題を出し意見を戦わすことで多くの方々の関心ごととなり、それぞれの立場での意見交換をする、それが和歌山市再生の元になると確信しています。市民の皆さんがまちづくりに関して問題意識を持ち会った時の話題となることは、お互いの意識レベルに浸透していきます。嬉しい傾向であると思っています。

 さて、先ほども紹介していただきましたように来春は新しい挑戦を行うことで各機関から推薦もいただきました。本当にありがとうございます。
 現在、和歌山県では雇用問題や働く場所の不足感が問題であること、そして交流人口を増やす施策が必要であることを認識しています。雇用問題に関しては雇用創出の取り組みを、交流人口の増加に関しては熊野地域を中心にした取り組みを、そして私達の住む和歌山市においても本年度から、新しい観光のしくみを構築するための取り組みを開始しています。

 和歌山県下で取り組んでいるこれらの活動意を大きくひとつにまとめ上げ、しっかりとした形に仕上げていきたいと考えています。是非とも、皆さん方の参画もいただきながら、和歌山県に新産業の創出と観光立県和歌山のしくみを作り上げていく所存です。
 地域再生のために全力を尽くしますので、引き続いてのご指導、ご支援をお願いいたしまして、また就業前にお時間をいただきましたことの御礼も申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【教育民生委員会】
 初日は、保健福祉部と市民部の審査です。審議した結果、議案第1号「保育所整備事業」に関する予算1億2,364万4千円が予算凍結となりました。これは市立杭ノ瀬保育園の移転に伴う土地購入費用に関わる経費で、土地購入費用1億1,681万2千円などの諸費です。
 移転する理由は老朽化、狭隘問題、日当たりの問題などからですが、現行の施設の広さが1,298uに対して、移転先の用地面積は2筆に分かれていますが、1,525u(坪単価は42,000円)と1,426u(坪単価は3,700円)と、倍以上の広さになっています。活用方策があれば問題はないのですが、将来の多機能型保育所を目指して土地を先行取得すると言う、計画性のない予算案なので認めがたいと委員会から指摘があったものです。

 多機能型とは、保育施設に加えて子育て、地域の保護者の皆さんが子育てのコミュニケーションの場や相互研鑽の機会を提供する目的の、子育て支援センターを併設しようとするものです。
 しかし和歌山市の「次世代育成支援行動計画には掲載されていない計画性のない施策であり、何も計画のないものに対して約1億円以上の予算を執行することは納得出来るものではありません」との意見があり、計画に対する市長の考え方を確認することになりました。また「保育所の移転だけなら用地は半分で済むため、取得費用も約半分で収まることから、市の財政状況を考えると半分の取得で十分で、将来的に多機能型保育所の必要性が生じた時に残りの用地を取得すれば良い」との意見もありました。

 なお、取得価格は二人の専門家に土地鑑定を依頼し、安い方を購入価格としていることや、周囲の実勢価格から妥当な額だと思われます。
大橋市長から「多機能型保育所の具体的計画がまとまるまで、本予算の凍結を図りたい。活用案が出来た段階で委員会に諮らせていただく」との答弁があり、杭ノ瀬保育所整備費用は、具体案が出来るまで予算の執行は出来なくなりました。

【スポーツ振興】
 午前中の委員会が終了した後の昼間、和歌山県内のスポーツ振興に関して打ち合わせを行ないました。特に和歌山市において総合型地域スポーツクラブの枠組みを築くために必要な行動を確認しあいました。少し進んでいる感触もあり、どんな事業も実現に向かわせる原動力は人が鍵を握っていることが分かります。
 ある志を実現するために熱意を持った一人の人が地域にいることが、どれだけ地域にとって有難いことなのか実感出来ることがあります。熱意は周囲に伝播し、また志のある人を動かします。そんな人達が数人で出会うことで、思いは実現に向けて動き始めます。

 この分野において、和歌山市でも少しずつですがそんな空気になってきました。思いを実現させるための企画を持って、来週早々にスポーツ施設を運営している事業者の方と懇談することにしました。今日、スポーツトレーナーの方と話し合っている最中に電話をしたところ、施設はあるけれど地域の皆さんに利用してもらいたいと思っていても、そのしくみがないので、その企画は大歓迎であると、快く面談を受けてくれました。
 アスリートのトレーニング、地域の皆さんの健康づくりのお手伝いなど、プロのスポーツトレーナーによるトレーニングメニューとスポーツ施設が出会うことで、新しいしくみが誕生します。来週の懇談に向けて企画を詰めていくことにしました。

【市政報告会】
 夕方5時30分から市政報告会を実施しました。集っていただきました約60名の皆さん、お仕事でお疲れのところ本当にありがとうございました。本日の市政報告の主旨は次の通りです。
 お仕事でお疲れのところ、お集まりいだきまして本当にありがとうございます。3年前に和歌山市議会に送り出していただいてから、皆さんの期待に応えられるよう市議会での活動と地域活性化の取り組みを全力で頑張っています。皆さん方の代弁者であることが基本原則ですから、皆さんから意見をお伺いし、地域で課題となっていることなどの問題を提議していただき、それを議会活動に活かせる活動を行っているところです。この大原則を思い描きながら今後も活動を行う所存ですので、よろしくご指導いただきますようお願いいたします。

 さて現在、和歌山市議会定例会開会中です。先週、一般質問をさせていただきました。質問項目で取り上げたものは、中心市街地活性化に関してのものがあります。具体的には、旧丸正ビルの活用や定住を指向したマンション計画などに関して、行政からの支援施策の必要性を訴えたものです。商業施設の立地や建設は民間事業者が行うものですが、まちづくり計画は地方自治体が描くべきものです。理想のまちを目指した現在と将来に向けたまちのデザインを描けるのは、当該地方自治体だけです。民間事業者による開発だけにまちづくりを委ねていては、成熟した都市とは言えなくなります。


(夕方からの市政報告会)
 これに対して、地方自治体が主導したまちづくりが成功した試しがないことの指摘があります。これは当然のことで、自ら事業主体とならない地方自治体が主体となることが誤りなりです。しかし地方自治体が関与しないまちづくりもあり得ません。必要な都市機能や景観の問題、そしてまちの存在価値を持たせるため、事業者から投資を呼び込めるだけのデザインを地方自治体が策定し、事業主体は民間事業者が行い、まちづくりに沿った計画であれば地方自治体は口を挟まないことです。
つまり、民間主導で地歩自治体は下支えの役割を担うことです。ですから地方自治体がまちづくりをすべきではないとする考え方では、機能的でうつくしいまちにはなりません。それ以前に地方自治体がまちづくりに意欲的でないまちには、民間事業者は進出することはありません。益々衰退していくだけです。

 ところで今回のような一般質問を行う場合、自分ひとりの考え方を持って本会議で議論する訳ではありません。中心市街地の再生計画に関するものであれば、事業主体となる方、観光学部開設も関連していますから和歌山大学との連携、そして地元商店街のまちづくりを担っている株式会社との意見交換を行いながら、中心地再生を願っている関係者の創意を確認していきます。そして地方自治体のまちづくりの方向性に関して意見調整を行うのです。お金を投資している事業主体と枠組みとバランスを考える地方自治体との間には、当然考え方にすれ違いが発生します。その溝を埋めていくのが本会議での一般質問の場なのです。公式の場で議論することの意味はここにあります。水面下で全て決めてしまうのでは妥協ばかりですが、本会議で議論するとお互いの立場を分かり合いながら、微妙な違いを乗り越える努力を双方がすることになるのです。この作業が民意を反映させるためには大切なのです。

 単に道がへこんでいるから直して欲しいだとか、個別事情を当局に訴えるだけでは、全体の代弁者とは言い難いところがあります。個別の事情であっても、調査していく中で同じような問題があるならば、市全体として改善する方向で訴える必要があります。そこまで仕上げてこそ、まちを変えることにつながるのです。
 そして、これが皆さんを代表させてもらっていることなのです。
 さて来春に向けて新たな挑戦をさせていただくことに決定しました。高い壁ではありますが、活動する時期は4年先ではなく、更にその先でもなく、現在だと思っています。

 現在平行して取り組んでいるのは雇用の確保の問題。これは3年間で新規雇用を創出しようとする取り組みです。正規雇用の難しさは皆さんもご存知のことです。しかし日本の社会においては正社員と同程度の契約社員、派遣社員がいることで労働市場は成り立っているのです。これを崩して正規の雇用に転換させるのは容易ではありません。ただ生活に直結する経済的問題を放置して地域活性化や少子化問題は解決することは出来ません。地元産品を活かした新産業創出による雇用確保を目指しています。
 また熊野の資源を活かした取り組みも成果を見せ始めています。健康と癒しを組み込んだ熊野健康ウォーキングのブログラム作成と実践。医学的根拠を求めたものにすることでリピーター性も確保しています。

 そして熊野本宮大社の前に開設した癒し処からす屋があります。地域の観光交流拠点とすることで語り部の皆さんに集ってもらえたり、観光案内所の役割も担っています。観光客の皆さんには足湯を楽しんでもらったり、飲食サービスの提供もしています。癒しの拠点と観光交流の拠点が出来たことは、熊野にとって大きな成果だと認識しています。
 そして私達が暮らす和歌山市です。現在、経済産業省のご支援を受けながら、集客・交流のための計画を立てています。「観光立県和歌山」の取り組みがそれで、和歌山県に観光医学に関係する産業を生み出そうとするものです。
 和歌山県立医科大学や和歌山大学との連携を図りながら、全国に誇れる施策に仕上げて行きたいと考えています。

 これらの取り組みは和歌山県下に広がっています。大きな枠組みにするためにはそれぞれの連携を図る必要がありますから、これを仕上げていくために県全体を鳥瞰出来る立場への挑戦をさせていただくことになりました。
 何分、初めての取り組みになりますから、皆さんからのご支持が絶対必要です。これらの施策を具体化させるための期間は、それ程長く考えていません。4年以下で事業に仕上げる覚悟を持って取り組みを図りたいと考えています。
 是非とも、今日紹介いたしましたこれらの取り組みを仕上げたい、そして皆さんと一緒に仕上げて行きたいと願っています。来春まで、そしてそれ以降を目指して全力を尽くしますので、変わらないご支援、ご指導をお願いいたします。皆さんへご迷惑をお掛けすることもあろうかと思いますが、企画案を実現させることで皆さんに満足を味わってもらいたいと願っています。
 本日は本当にありがとうございました。

【ライブ打ち合わせ】
 佐野安佳里さんのライブが9月30日に迫ってきました。本日は準備に関わってきたスタッフとの最終の会合です。ライブを契機にファンクラブに移行しますが、関係してくれた全ての皆さんのお陰でライブ開催に向かっているのです。全員が佐野さんに成功して欲しいと強く願っているボランティアの方ばかりです。気持ちと意思の統一を図りながらライブの成功に向かいたい気持ちを持っています。
 感謝の気持ちをいつまでも忘れないで、お互いに成長していきたいものです。

【打ち合わせ】
 夜も一件の打ち合わせを行いました。紀州子ども語り部育成事業について、福祉関係の仕事に関してのものです。信頼を得ることが大切な仕事は、誠実と正直が一番です。
9月21日(木) 「雇用問題」
【市議会】
 本日の市議会は議案の委員会付託でした。委員会付託とは、提案されている議案を各委員会で詳しく審査することです。委員会は明日から3日間開催され、私は教育民生委員会に所属していることから、教育と福祉に関係する議案の審査を行うことになります。

【留学生について】
 知り合いの中国人の子どもが来春中国の高校を卒業するので、日本への留学、それも和歌山大学の受験を希望してくれていると聞きました。早速、外国人入試要領を持って説明をしてきました。外国人の入学は、経済学部、教育学部、そしてシステム工学部とも別枠であり、日本語力などの条件がありますが学力が認められたら入学も可能です。受験までまだ月日はありますから諸条件をクリアして、和歌山市に来て欲しいものです。
 関西空港から最も近い県庁所在地が和歌山市で、そこに位置しているのが和歌山大学ですから大歓迎です。

【雇用問題】
 人材派遣会社の社長と、全国の雇用情勢と和歌山市の雇用情勢について意見交換を行いました。周知の事実ですが、製造業を中心として正社員の比率は低下し、派遣社員の比率が高くなっています。日本企業が国際競争力を回復し、業績を伸ばしている要因のひとつに人件費比率の低下が挙げられます。人件費が低下しているのは、派遣社員を受け入れているからです。ある大手企業では正社員と同程度の派遣社員を工場内で受け入れているように、派遣社員は企業にとってもはや欠かせない戦力になっています。

 派遣社員とは、派遣先から受け入れ企業に人材を、文字通り派遣し、受け入れ先の企業から仕事の指示を受けます。現在、同一人物の派遣期間は1年間となっていて、それを超えることは出来ません。来春の法改正で3年間に延長されると聞いていますが、それでも3年間で派遣先から引き上げる必要があります。契約社員が派遣先の仕事に慣れ、効率が上がってきたところで契約満了となるのがひとつの問題です。
 これを解決するためには、仕事を覚えて戦力となっている契約社員を正社員として雇用してもらうことです。契約社員のやる気も出ますから望ましいことですが、企業の人件費が増加することから、労働者側からすると好ましいことでも経営者側からすると「はいそうですか」とはなりません。

 しかし、もっと重大な問題があります。それは契約社員の立場でいると、派遣先があり、当該業務に対する対価としての年収が仮に250万円だとすると、何年そこで仕事をしても年収は250万円のままです。理由は簡単で、派遣社員の場合、業務内容によって年収は決まりますから、業務内容が同じである限り年収は増加しないのです。受け入れ企業にとって派遣社員にしてもらう業務は決まっていますから、仕事に慣れたからと言って、また派遣社員の仕事に対する能力が上がったとしても、次の段階のレベルアップした仕事を与えてくれません。
 ですから同じ派遣先にいる限り、何歳になっても年収は一定で、上がることありません。極端な場合、20歳で年収250万円の派遣社員が40歳になっても、同じ仕事をしている限り年収は250万円なのです。(仮定なので派遣期間は除外しています)

 経済基盤が弱いことは、派遣社員である人にとって明らかに不利です。結婚しても収入が増えないため会計が厳しいこと。教育費や養育費などの問題から子どもの出生に影響すること。収入が一定のため消費に廻すお金は限られていること、などの問題があります。
 つまり消費の停滞、少子化、結婚の晩婚化の問題など全てに関連してくるのです。また生涯収入は正社員と派遣社員とでは大きな差が発生します。現在社会における企業は派遣社員がいることが前提となっていますが、派遣社員は一時的な雇用を生み出しますが、若者の労働力を消費しているに過ぎない一面があります。やはり年齢、生活ステージに応じて収入が上昇する従来の日本的賃金体系は良く出来た制度です。経済的安定、将来の収入の見込みがあるからこそ、家庭を持ち子どもを育てられるのです。将来の展望が持てないとすると、配偶者や子どもに責任を持てませんからその負担をなくそうとします。少子化、経済の低迷、地域の活力を失うこと、全てに通じていくのです。生活の安定と将来計画は経済の安定から始まります。
 雇用問題を考えると、和歌山市に若い人達をひきつけ住んでもらうためにも、重要な問題あることを再認識できます。
 
【懇談の機会】
 市職員の皆さんと懇談する機会を得ました。今秋から開始する取り組みのため会場を見に行ったところ、丁度、和歌山市の活力を生み出すための話し合いがなされていたため、懇談に交えてもらいました。
 懇談をすると職員さん達は、和歌山市を再生させたいと思う気持ちが伝わってきます。中心地を再生させた各都市の状況を知っていますし、どこに投資したら効果的かも研究しています。若い市職員さんの思いが実現するどころか、上層部に伝わらないことが問題です。提案された企画案を、否定することや実施しない理由を挙げるのは楽ですが、企画を採用して実現させるのは大きな組織においては容易ではありません。労力をかけても実現しない場合が多いことから、やがて提案しても仕方ないとあきらめの気持ちが芽生えてきます。
 それが組織の停滞を招きますし、地方自治体がそんな気持ちになると、当該地域は停滞するのは自明の論です。
 地域を作るのも、組織を活性化させるのも、全ては人なのです。意欲を持った構成員の意見を聞くことが出来る体制に仕上げたいものです。そこから再生は始まります。

【打ち合わせ】
 午後4時から来客があり中心市街地の今後のあり方について懇談。
 続いて4時30分に来客があり意見交換。真剣に生きていることが伝わってきました。人は真剣に生きようとするほど壁に突き当たります。

 壁が立ち塞がる要因はふたつ。自分の気持ちとの葛藤と周囲の視線です。問題に突き当たった場合、自分に打ち勝つことは大変なことですが、それだけでは問題は解決しません。内心の問題は自分で解決出来ますが、他人が絡んでくると自分だけでは解決できないのがやっかいです。
 他人の視線とは、いわゆる世間のことです。世間に顔向けできない。世間体。世間様。世間がうるさい。世間にしれたら大変なことになる。などの言葉で言うことがある「世間」です。

 自分が悪くないことでも、実情を知らない世間は有限、無言の攻撃をしてきます。それに正面から立ち向かうことは、精神的に本当に厳しいものです。悪い噂、事実を伴わない批判には心を傷つけられます。そして世間は実態があるような、ないようなものなので、誰に訴えたら良いのか全く判りません。いわれなき世間の視線には、無言で耐える以外ないのです。これは大変厳しいものです。
 姿なき世間にひとりで立ち向かっていたら精神が参ってしまいます。立ち向かう方法はただひとつ。周囲に信頼出来る人を見つけることです。励ましてくれる人。気持ちを込めて叱ってくれる人。話を聞いてくれる人。周囲にこの三人がいれば精神的には大丈夫だと思いますが、中々揃わないのです。

 辛い気持ちを抱えていれば、不安と後悔は増大していきます。しかし他人に話すことで、大きな荷物を少しずつ捨て去ることが出来ます。過去は過去で、どうすることも出来ません。今は存在しない過去を抱えていると、自分の中の後悔達はどんどん成長していきます。
 既に消え去った過去の問題は、信頼出来る人に預ける(話をする)ことで、自分の中で姿を消していきます。話を聞いてくれる過去を預かった人は、過去を過去へと葬ってくれます。
 過去に縛られていても未来は開かれません。私達がこれから出会う人達は、(私の)過去を知らない人ばかりです。将来で会う人は私達の過去を知りません。自分のレベルを上げておけば、過去の自分に縛られことはありません。将来は、自分レベルに応じた人だけが現れることになります。
 そうすると過去に出会った人に再び出会うことはありませんから、自分の将来に自信を持って生きたいものです。

 過去は現在に存在しません。過去は自分にとっては記憶、他人にとっては情報として存在しているだけです。世間が持っているに過ぎない情報に、今の自分が縛られる必要性は全くありません。
 世間とは(正しいとは限らない)情報の集合体に過ぎない、そんな存在であると思っていると気持ちが楽になります。自分のことを一番知っているのは自分であることは間違いありません。自信を持って今日を生きたいものです。
 人は誰でも今日(いま)以外に生きられないのです。夢があるから将来を生きることが出来るのです。そして夢を見られるのは今日の自分だけです。

【懇親会】
 夜は懇親会に参加。中心市街地再生に関する意見交換がありました。共通していることは、現在空きビルなどの再生に名乗りを上げてくれている事業者だけが奮闘する状況を作らないことです。地方自治体が先導して二の矢、三の矢を放ってくれることを期待しています。
9月20日(水) 「市政報告」
【おばちゃんの会話】
 和歌山弁で親しみを込めた「おばちゃん」との会話です。朝から事務所の清掃の仕事を行っていました。そこで生活に関する要望を聞きましたが、最近は、同じような要望がとても多いのです。
 それは介護保険料の支払いが増えていること。市民税が増えていること。医療費負担が増えていることでの三点セットです。事務所の清掃の仕事をしていても、それは「介護保険料や税金を支払うために働いているようなものです。」との意見です。「一体、誰のための政治なのですか。分かりません。」と切実な思いがあります。

 来年は参議院選挙がありますが、高齢者がこの世からいなくなって欲しいと思っているような現在の政治に期待は出来ないし、参議院選挙では社会的弱者に負担を強いるような人は支持できないとの思いを持っています。
 介護保険料や税負担に関して地方政治では何ともし難い問題ですが、このような意見が多いことを認識しておきたいと感じています。負担増が生活を直撃しているのは高齢世帯が多いのです。地方ではどうしようもない問題ですが、このような意見を届けるのも役割のひとつだと認識しています。
 
【市政報告】
 朝8時20分から、和歌山市内の企業を訪問し、朝礼で挨拶と市政報告をさせていただきました。仕事前に集まっていただいた約60名の皆さんに感謝しています。
 おはようございます。貴重な朝礼の時間をお借りしていること、日頃からのご支援、感謝申し上げます。皆さんから平成15年に和歌山市議会に送り出してもらってから、3年強が経過いたしました。その間、皆さんから頂戴するご意見や問題提起に基づいた調査を行い、議会活動の場で反映させることが大切だと考えて活動を行っています。具体的な取り組みに関しては、お配りさせてもらっている資料に記載していますが、定例会や委員会で皆さんからの意見に基づいた提案が議員としての活動の基本だと認識しています。

 今後とも、この基本線を大切にしながら議員活動を行いたいと考えています。
 さて、和歌山市や和歌山県を取り巻く状況の厳しさは依然として変わっていません。特に若い人達の雇用の問題、働く場所が不足している状況は何とか打破しなければならない問題です。和歌山市に暮らす私達にとって働く場所の確保は、現在においても将来に亘っても重要な問題です。

 ただいま、市議会定例会が開会中ですが、先週の一般質問において雇用問題、企業誘致の問題を提言し、市長と議論を交わしました。論点をお話させていただきますと、この4年間で5,000人の雇用を確保すること、企業数社を和歌山市に誘致することの二点です。和歌山市において企業に来てもらう施策を強化することを話し合っているところです。市の支援策は製造業が中心ですが、それだけでは進出は厳しいものがあります。三重県のシャープや兵庫県の松下電器などの大型工場が進出してくれたら当面の雇用問題は解消するでしょぅが、和歌山市の立地条件を考えるとそう簡単ではありません。

(後援会用のポスターが
完成しました)
大型の企業誘致が難しいのであれば、将来主流になっていくであろう業種にも対象を拡大していくべきです。
 そこで対象を拡げてサービス業、福祉や健康サービス業も対象に含めることの協議をしているところです。企業誘致と雇用の確保は、現在の和歌山県にとっては最重要課題のひとつですから、行政機関と連携を図りながら企業誘致活動と5,000人雇用を目指した取り組みを行っていく所存です。
 また来春に関しては、これらの問題の解決を図るためにも和歌山県全体の活性化を図るための取り組みをしたいと考えています。これまでの活動と抱負に関しては、ホームページを開設していますので是非ともご覧いただきたいと思います。そこには、メール送信フォームもありますので、意見を投げ掛けていただけたら幸いです。
 皆さんからの引き続いてのご支援をお願いして報告と挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。

【贈呈式の様子が放送されました】
 昨日のチャリティーシャンソンフェステイバル実行委員会からの福祉施設などに対する贈呈式の様子が和歌山放送ラジオで放送されましたので、概要を紹介いたします。
 チャリティーシャンソンフェステイバル実行委員会は19日、和歌山放送のチャリティーミュージックソン実行委員会など12の団体に活動支援金を贈りました。
 これは、チャリティーシャンソンフェステイバル実行委員会が7月2日に和歌山市民会館で開いた「和歌山巴里祭・チャリティーシャンソンフェステイバル」の収益金を、福祉活動などをしている団体に贈っているもので今回8回目です。 

 贈呈式は19日和歌山市役所で開かれ、チャリティーシャンソンフェステイバル実行委員会の橋本佳代委員長が「ささやかですが、私たちのあつい気持ちを乗せてお贈りします」と挨拶しました。そして、橋本委員長から和歌山放送チャリティーミュージックソン実行委員会など12の団体の代表者に現金が贈られました。このあと、出席者から団体の活動などが紹介されました。和歌山放送チャリティーミュージックソン実行委員会では贈呈された現金を今年も11月1日からはじまるチャリティーミュージックソンの募金として音の出る信号機の設置に役立てることにしています。
 
【市議会一般質問】
 本日は一般質問の最終日です。ここで和歌山市の財政状況が示されましたので、主なものを紹介します。なお、順位は中核市37市との比較で、( )内の数値は4年後の目標値です。
 経常収支比率96.3%(95%)でワースト3位。人件費比率は24.9%(21%)でワースト3位、起債制限比率は13.3%(12.9%)でワースト3位。市税徴収率は87.9%(92%)で最下位。下水道普及率は28%(33.9%)で最下位。国民健康保険累積赤字が73億円(4年後に単年度黒字を目指して79億円が目標)で最下位となっています。

 なお、地方債の発行残高、イコール市の借金は平成17年度末で1,440億円であることが示され、平成21年度末には1,300億円に減少させることを目標にしています。
 また和歌山市長選挙を巡る公職選挙法違反の疑いで、幹部職員が和歌山地方検察庁に書類送検された件に関しては、市職員さんの事情聴取は172人、延べ人数は410人であることが市長から示されました。
 質問者から、声は意を表すことの指摘があり、答弁する場合でも情が必要であると意見がありました。また格言を引用し「前人木を植え、後人涼を楽しむ」のが先輩の態度として通常ですが、和歌山市政は「前人奪いつくし、後人害を受ける」の言葉で体質を表現しました。肝に銘じておきたい言葉です。

 *参考
・経常収支比率。歳出のうち人件費や公債費など経常的な支出に、市税などの経常的収入がどの程度充当されているかを示すものです。財政構造の弾力性を判断する指標で比率が低いほど弾力性が大きいことを示し、一般的に80%を超えると弾力性が失いつつあるといわれています。

・起債制限比率。公債費比率と同様に財政構造の健全性(長期安定性)を示すものですが、公債費比率との違いは、地方債の許可制限に係る指標として規定されているものであり、地方交付税で措置された額を控除して、市税などで負担すべき額の比率を測るものです。
 一般的には比率が15%を超えると黄色信号、20%を超えると一部の地方債の発行が制限されることになります。

【樹秀会(きしゅうかい)】
 一般質問終了後、今月(9月)、新しく発足した樹秀会の次回の会合に関して名誉会長と会長とで話し合いました。次回会合は平成18年11月26日に決定し、その次は平成19年4月1日を予定しています。この会は、海草中学校または向陽高校を卒業した人で、和歌山市で生まれ和歌山市で仕事をしている人や、経験を重ねた後、再び故郷である和歌山市に戻った人で構成する会です。
 9月に約60名で発足会を行っているので、現在は会員の増強活動を行っているところです。会員には日本プロ野球コミッショナーの、根来泰周コミッショナーも参画してくれています。

【ライオンズクラブ理事会】
 夕方から所属するライオンズクラブの理事会に出席しました。次回の定例会の議題と5周年記念行事に向けた予算について打ち合わせを行いました。約1時間で全議題の整理を終えました。

【会合】
 夜はアバローム紀の国での会合に出席しました。会員の皆さんと意見交換の機会も得ました。先週の一般質問に傍聴に来ていただいた方からは、和歌山市のまちづくりの方向性、戦略についての議論を十分に行って欲しいと依頼がありました。
 一般質問では当局と議論が噛み合っていなかった様子があり、当局に考えさせる論戦を挑んで欲しいと、期待と要望を受けました。ただ来春に向けてスタートを切っていることから、市長との論戦の機会はないかもしれないけれど、来春は支援を行うので、舞台を変えて和歌山県のあるべき姿を描いて欲しいと話してくれました。日本国が成長戦略を計画するように、企業が販売戦略を描くように、和歌山県の成長戦略を描き、それに向けて挑戦欲しいと期待を込めた言葉を頂戴しました。
 成功の法則は「感情と確信、そして真ある言葉」だと伺いました。同感です。
 個人的な思いから、現在の社会で必要な要素を交え少し変化させると「感謝と確信、志のある行動」となります。
 また親切は与え続けることが大切であると教えていただきました。親切をどれだけ施しても減るものではないので、与えても、与えてもなくならないものです。人には親切にすることが人としての基本です。
 
 化学会社の会長と建築家の副会長、本日の会の運営お疲れ様でした。元銀行員の方、新しい職場でも頑張っている様子が伺え安心しました。お世話になっている社長さん、いつも声をかけていただきありがとうございます。放送大学大学院で学んでいる方からは、何事にも取り組む姿勢を伺いました。他にも参加していた会員の皆さん、皆さんありがとうございます。
9月19日(火) 「贈呈式」
【市政報告】
 朝一番で有田市に出向き、8時30分から集まっていただいた皆さんに市政報告会を行いました。市議会に当選させてもらって以降の、3年間の活動経過と次期に向けた抱負をお話させていただきました。
 報告の中から一点だけ記します。和歌山市だけではなく有田市でも観光振興や人口減少問題が課題となっています。最近も有田市の方々と、これらの課題解決に向けた方策について意見交換したところです。和歌山県としての課題は、全ての地域と言って良いほど地域振興です。経済の停滞や人口減少、高齢化などの問題が横たわっています。課題解決が難しい問題ですが、現状を教えてもらいながら雇用問題や観光振興に取り組むことを報告いたしました。
 また和歌山市から有田市に車通勤している方も多く、通勤時間帯の道路事情が悪いのでこの点の改善などの要望がありました。

【贈呈式】
 有田市から和歌山市役所に戻り、午前10時から市役所14階会議室で、チャリティシャンソンフェスティバル実行委員会から「2006年度活動支援金贈呈式」を行いました。この式典は、本年7月に開催した「和歌山巴里祭・チャリティシャンソンフェスティバル」の入場料や広告掲載などで、皆さんからお預かりさせてもらっているものの中から、必要経費を差し引いた金額を社会貢献活動に尽力されている皆さんにお渡ししようとするものです。


(シャンソン贈呈式)
 和歌山シャンソン協会の代表を初めとする会員全員の総意で、毎年の入場収入の贈呈を行っているもので、本年8回目の贈呈式となります。和歌山巴里祭は会員の皆さんのボランティアによる取り組みで成り立っています。毎年、入場者数は増加していることや贈呈出来るだけの収益をあげているのは会員の努力の賜です。その貴重なお金を、毎年、和歌山県内で福祉や社会貢献活動に活躍している団体の皆さんにお渡ししています。今年も、入場者拡大と経費節約により、12団体にお渡し出来ることになりました。

 会の冒頭に挨拶をさせていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。
 おはようございます。お陰様で、今年も7月の和歌山巴里祭が盛大に開催することが出来ました。巴里祭が成功出来たことにより、今年も皆さんとこの席でお会い出来たこと嬉しく思っています。
 さて本日の贈呈式は、和歌山シャンソン協会の会員の皆さんが努力をして成功させた巴里祭で生み出した収益金を、和歌山県内でご活躍されている団体の皆さんの活動の一助になるようにとの思いから開催しているものです。

 代表を初めとする会員の皆さんの清らかな心から実現している贈呈式です。会員の皆さんの気持ちを伝えるために、社会貢献活動や高齢者、障害を抱えている方々を支援しているなど福祉分野で活動しいている皆さんに対して、私達の気持ちを伝えようとするものです。単に贈呈するのではなく、私達が和歌山県で文化活動に取り組んでいる気持ちと同じような気持ちを持っている皆さん方に伝えたいと願ってのものです。

 そのため日頃から本当に地道に活動をしている団体を、シャンソン協会の会員の皆さんがお互いに紹介し合って、今後とも精神的なつながりを持って活動していけると確信して本日の式典につながりました。
 本日お集まりの皆様方には、どうか私達和歌山シャンソン協会会員の気持ちを受け取っていただき、形は違えども和歌山県が文化的にも福祉面でも住み易い地域であり、発展につながる活動を行いたいと思っています。
 また来年も和歌山巴里祭を開催する予定です。皆さん方の協力を得まして来年も成功させ、継続的にこの式典が開催出来ることを願っています。将来に亘って共に活動出来ることを信じて挨拶とさせていただきます。
 和歌山における、この素晴らしい活動がいつまでも続きますように。

【打ち合わせ】
 今まで活動や発表した文書などをまとめて公開する準備を進めている方がいます。考え方の公開は同業他社に知られたくないものがある筈ですが、小さいことは気にしないで全体のレベルが向上すれば良いと考えています。人よりも全体、そして和歌山県を良くしたいとの大きな考え方を持っています。

 しかし個人が自らの活動を通じて得たものは、簡単に真似することは出来ません。同じやり方でも成功するか失敗するのか分からないのです。性格、状況、時期、場所、人脈などの周囲の環境は必ず違いますから、同じノウハウを実践出来たとしても同じ結果にはなりません。
 他人から学んだものは、自分流に消化して吐き出す技能が大切なのです。自分のものにしないで応用出来るノウハウはありません。

 ノウハウを公開することは大変な決断ですが、裏返すと他人が真似出来ない見識であることが分かっているのです。
 学んで得たものは公開することで、より大きな見返りが伴うことがあります。

【働き場所】
 建設関係の経営をしている方を訪ねました。今日は仕事がなくてお休みの様子で在宅していました。「今日は休みですか」と聞くと、「相変わらず和歌山市の景気が悪くて仕事が回ってこないのですよ」との返答。行政関係者からは、景気回復の兆しなどの発言がありますが、これが実態です。

 ただ将来への希望は持っています。必ず仕事が回ってくるように現状に不満を言わないで取り組むと話してくれました。地方自治体や議員に対しては、現状を分かった上で経済対策、雇用対策を考えて欲しいと要望を受けました。大切な施策は様々ですが、行政機関の福祉施策に頼らないで、働いて生活をしようとする方にとって仕事と雇用は重大な問題です。働く意欲がある人に仕事が回ってこない地域であるようなら、就労世代は仕事のある市外に出て行ってしまいます。

 次の様な例があります。この経営者の長男は今年19歳になりました。現在は和歌山市内で働いていますが、高校時代の同級生の大半は京阪神の会社に就職してしまったので、周囲に友人が残っていないそうです。
 社会へ出た途端、学生時代の友人がいなくなるのは寂しい出来事です。学校を卒業しても、和歌山市にはそれだけ働く場所がないのです。これは現在も将来においても重要な問題です。この就労世代の市外流失をなくさないと地域活性化はありません。

 この経営者の方が最後に話してくれました。子どもの就職問題もあったことから、地元に大学の必要性を痛感しています。近くに大学があれば、子どもの友人達も地元に留まってくれたかも知れないと思います。入りやすい大学を作れと言うつもりはありませんが、高校を卒業した時に、市外での就労のほか選択肢が与えられていない和歌山市ではいけないと思います。子どもも親もそんなまちは望んでいないのです。希望すれば、一緒に働けて一緒に生活することが出来る和歌山市にする必要があります。経済的理由で、和歌山市に留まれないのでは、まちの魅力創出どころではありません。生活の基盤の問題ですから、現状を正確に踏まえた施策を訴える必要性を感じています。

【市政報告会】
 夕方の5時30分から市内で市政報告会を実施しました。たくさんの方に集っていただきありがとうございました。報告会の主旨は次の通りです。

 本日、お仕事でお疲れのところお集まりいただきましてありがとうございます。平成15年4月、皆さんのご支援を得て和歌山市議会に送り出してもらってから、既に3年が経過いたしました。市議会の活動基本は、皆さんからの疑問や問
題提起に基づいて調査を行い、おかしい点を定例会や委員会などの公式の場で提案していくことにあります。具体的に提言活動を行うことで、一部分だけと思われるような問題が、市全体として検討されることもあります。単なる承りだけではなく、小さなことから解決するための方策を見出す活動を実施したいと考えています。

 さて、和歌山市は他の地方自治体と同様に財政難のため、市単独で実施できる事業や解決出来ることは限られているのが現状です。だから何も出来ないと考えるのではなく、和歌山市再生のための取り組みに発展させることで、様々な支援を受けることが可能となります。
 市単独では出来ないから考える事を止めるのは最善ではありませんし、財政難の市政にゴリ押しして実行させる姿勢もいただけません。全体の中の和歌山市であることを意識することで、地域再生の方法は違ってきます。

 来春の新しい挑戦の意味はここにあります。和歌山市だけの活動だけでは、市を再生させることは難しいのです。和歌山県全体を結ぶことで、県の中の和歌山市の存在を見つけることが出来ますから、自ずと取り組み方策が違ってきます。一例ですが、観光においては和歌山市だけを考えているようでは県外からの
お客さんを呼び込むことは、余程他地域にない装置を装着させないと難しいのですが、和歌山市の海と熊野の山を結びつけることを考えると、素晴らしい観光ルートになります。  県が活性化すれば和歌山市も当然、活性化していきます。少し地域再生の兆しが見えてきたので、何とか自らの取り組みで、そして皆さんと一緒の取り組みにより、和歌山県活性化方策を築き上げたいと考えています。
 そのために全力を尽くしていく所存ですので、皆さんらの引き続いてのご支持をお願いして、挨拶とさせていただきます。


【NPO総会】
 NPO法人和歌山国際福祉教育協会の総会を開催しました。結果として、平成18年度の活動方針を樹立することが出来ました。昨年度は、紀州子ども語り部育成事業を行ったことで、波及効果が見られています。
 紀州子ども語り部コンテストで優秀賞を受けた生徒の母校の中学校の先生が、語り部講座を受講していた生徒が活き活きとしていたこと、新聞で取り上げられていたことなどから、この取り組みを在校生に体験してもらいたいと考えて、今年10月、社会学習の一環として生徒を和歌山城に連れて行く計画を立てています。そこで紀州語り部の方に案内してもらって、優秀賞を受賞した生徒が何を感じ、何を体験したのか、自ら体験を通じて学ぼうとするものです。
 教科書に載っていない実体験を通じて、和歌山市で暮らす中学生が学べることがある筈だと話してくれました。

 まちの象徴的なお城を見学すると言う本物の歴史を、クラス全員で体験することは貴重なものです。このNPO法人の理事長が話してくれましたが、現在の子どもが小学校に入学してから高校を卒業するまでの間に、ゲームなどのバーチャル体験の中で、8,000人の人を殺害し10万件の事件を起こしているそうです。これだけのバーチャル体験をすると、人格も精神面でもおかしくなる筈です。

 正常な感覚を保つためには様々な実体験をすることです。実体験に勝る経験はありません。青少年の健全育成を目的にしている本NPO法人では平成18年度も、第二回紀州子ども語り部育成事業を行います。また福祉出前講座も都度計画しています。

 第二回紀州子ども語り部育成事業の予定も併せて計画しました。講座は全4回、コンテストは1回。開催月日は平成18年11月11日、11月25日、12月9日、平成19年1月13日、そしてコンテストは2月と決定しました。この事業については、実行委員会を設立して企画案を練ることにしました。実行委員会は平成18年10月、本NPO法人、ロータリークラブ、小・中学校関係者の三者、計15名で立ち上げることにしました。
9月18日(月) 「復活」
【ポスター完成】
 後援会のポスターが完成しました。約一ヶ月に亘って議論と企画、それに基づいた写真撮影をした成果が形として表れました。基調はイメージカラーの青で統一。訴えるコピーは、「挑(チャレンジ)!よし、いこうか!」としました。
 新しい名刺も同じデザインで統一し、これからの後援会活動を行うことにしています。
 早速、早く持ってきて欲しいとお声掛けをしてもらいました。本当にありがとうございます。

【復活】
 平成18年5月頃、家庭内暴力で苦しんでいた方が窮地を脱し、就職が決まり元気に働き始めました。当時、夫からの暴力や虐待で心身とも傷つけられていたのですが、勇気を出して逃れてきました。直ぐに夫から隔離し、関係する皆さんと一緒に再生への道のりを歩こうと決心しました。
 過ぎてしまうと短い時間なのですが、色々な出来事がありました。厳しい環境に本人が良く耐えてくれました。
 一時的に夫の元から避難。夫との離婚の手続き、裁判所への訴え。傷ついた精神面のケア、もう一度仕事をするための社会福祉講習会への参加、資格取得のための研修会参加、夫との離婚成立、家庭内暴力で苦しむ人を助けるための指導者養成講習会への参加、そして就職決定。わずか四ヶ月の間での出来事です。
 人生で最も苦しい時期を脱して、今は過去を振り返る時間もない程に仕事で忙しく、充実した日々を過ごしています。本当に立ち直ろうとする精神力は素晴らしいものです。
 精神面のケアをお願いしていた先生とお話したところ、「もう大丈夫です」との返答がありました。短期間で立ち直れたこと本当に嬉しく思っています。
 自分が苦しんだ体験をした分、その経験を活かして今度は誰かを助ける立場になってくれそうです。

【夢】
 虐待や暴力で苦しんでいる人達を立ち直らせている先生が、新しい夢を見つけました。虐待を受けている子ども達を助け一緒に育つための活動を志しています。現在の活動だけでも大変ご立派で、自分の時間がない程に活動しているのですが、現状に留まらないで将来に向け自己への投資を行っています。
 自分のレベルを上げることによって、困っている人のお役に立ちたいと取り組む姿勢は素晴らしいものです。
 精神的に傷ついた児童を救済し、周囲の大人や先生への虐待に関する講習を行い、この地域から負の連鎖を断ち切る活動を志向してくれています。虐待を受けて育った子どもは親になると子どもに虐待行為をすることがあります。親から冷たくされた子どもが大人になると、子どもへの対応は同じようなものになることもあります。世代を超えたこのような負の連鎖は断ち切らないとずっと続くことになります。苦しくても、現在において虐待を受けた子どもがそれを繰り返さないように勇気を持って立ち直る必要があります。それを助ける施設や活動家は少ないのが現状です。

 逆に両親から愛情を持って育てられた子どもは、大きくなって家庭を持つと愛情に溢れた家庭を築くことが出来ます。境遇は違っても、どの子ども達も幸せになって欲しいと願って、特に現在生活をしている和歌山市において、幸福な子ども達を育てたいと思ってくれています。
 この夢が実現しますように。そうすればこの地域は幸せ溢れた地域として発展していきます。

【和歌山市環境事業部第二工場】
 和歌山市にある和歌山市環境事業部第二工場に関して報告と意見交換を行いました。問題はこの用地の活用方法と、閉鎖している施設なのに何故人が勤務しているのかの二点です。
 広大な土地なので野球場や公園として活用出来ないかという質問に対して、市の財政問題から市単独事業として活用は難しいこと、ごみ焼却場跡地だったことから公園施設にして整備するには多額の資金が必要なことなどから短期的に活用を図ることは厳しい状況であることを報告しました。
 また事務所に勤務している職員さんは、市民の皆さんが瓦礫の処分に訪れる際に対応するためです。瓦礫の処分受付の曜日は週4日間なので、非常勤となっていることでご了承いただきました。
 将来の活用計画に関しても意見交換を行い、長期的視点で対応することを確認させていただきました。
9月17日(日) 「レモンの原理」
【不動産事情】
 全国的に地価回復の兆しがあるのですが、和歌山市の地価は依然として下落傾向にあります。特に2005年から人口が減少に転じている中、人が住みたい地域の選別が始まろうとしています。都市間の人口移転は勿論、和歌山市内でも住みたい地域、即ち一定の水準を保った価格で住宅地として取り引きが成立する地域は選別されるようになって来ました。

 定住人口が減少すると住居の供給に対して需要は少なくなりますから、住みたい地域の土地価格は現状維持、または上昇傾向になりますが、それ以外の地域の土地価格は下落傾向となります。
 不動産会社の方との懇談の中で、和歌山市の人口規模がこのまま縮小で推移すれば、将来的に人口が集る地域は選別され、地域の格差が発生することになる可能性も感じられました。行政区域は同じで人口が減少すると、当然、税収減となるにも関わらず行政コストは従来と同程度必要となると都市経営の面では非効率となります。道路維持費、水道、下水道の維持コスト、公共交通の充実は出来ませんから車社会が進展します。

 そのためまちはコンパクトに向かっていくのではないでしょうか。人が定住し交流する地域とその他の地域では、市場原理からすると価格は違ってきます。加速動的に就労人口が減少し高齢化に向かうまちを経営した経験は和歌山市も例外なくありませんから、舵取りが難しいところです。
 利便性の良い場所や人が集る場所は民間投資を呼び込めますから、まちの機能を維持するには何の心配ありませんが、そうではない地域はどうなるのか対応策の検討が必要です。  

 かつては土地さえあればどんな場所でも投資した時期がありましたが、金融関係者に伺うと、そんな時代は直近の10年はあり得ないとのことです。民間事業者が関心を示さない地域の将来はどうなるのか予測は難しいところです。民間投資がないので地方自治体が投資をするのは間違いです。地方自治体は民間投資を呼び込むための魅力作りを図るべきで、民間事業者と金融、そして研究機関と行政機関の連携よるまちづくりを基礎にすべきです。
 人口と経済が縮小する時代における地域経営は未知の領域ですから、まちを経営する地方自治体の役割は大きいことが分かります。

【レモンの原理】
 レモンの原理。最近、良く使用される単語である「情報の非対称性」を示す原則です。
 この原理の意味合いについては、2001年10月の日経産業新聞に掲載されているので引用いたします。

 「カリフォルニア大バークレー校のジョージ・アカロフ教授が1970年に発表した学説。レモンとは外見から中身がわからない劣悪商品のこと。中古車市場では、売り手は車にどのような欠陥があるかなど性能についてよく知っているのに対し、買い手はよくわからない。

 この状況を情報の非対称性と呼ぶ。アカロフは中古車市場を例に、商品やサービスの品質に関して情報の非対称性が存在するとき、市場は効率的な資源配分に失敗、市場そのものが存在しえなくなる可能性があるとした。買い手と売り手が同等の情報を持つことを前提にした1960年代までの経済学の常識を覆した。
中古車市場の急成長は、オークション会場が整備されたことが大きい。中古車の売り手と買い手の間に中古車情報に詳しいディーラーが介在することで情報の非対称性は小さくなる。さらに全国に約160ヶ所あるオークション会場では競売により中古車一台がわずか十秒間で売買される。オークションは情報の非対称性を克服するためのスクリーニング」(一橋大学伊藤秀史教授)。スクリーニングとは、情報を持っていない側が情報を多く持つ側に選択肢を示し、相手の選択行動を通じて情報を明らかにする手段。

 情報を持つ側が取る行動が「シグナリング」で、スタンフォード大学のマイケル・スペンス教授が提唱した。シグナリングは、情報を多く保有している側が情報開示につながるようなシグナルを発して自らの商品やサービスが良質であることを示すことだ。単に「私の製品は良質です」と協調するのではなく、客観的なシグナルで顧客に知らしめる必要がある。
 中古車を査定した際に発見した車のキズの場所まで細かく提示、「情報をすべて公開して買い手の信頼を得る」(中古車業界最大手のガリバーインターナショナル社)という手法は、一種のシグナリングである。このように現在、成長企業の多くが「スクリーニング」と「シグナリング」を実践して、情報の非対称性を克服し、事業の成長に結び付けている」

 簡単に言えば、経済的取り引きを行う場合、一方の人が取り引きの相手よりも多くの情報を持っているように情報が偏在していることを示すものです。情報を持った人が取り引きを有利に働かせることが可能で、中古車の例で言えば、余り状態が良くない自動車を、外観が同じであれば、状態が良い中古車と同じ価格で販売することも可能となります。
 また良い製品と悪い製品の判別がしにくい市場では、情報が少ない人(お客さん側)が製品の程度が分からないため、程度の良い製品でも程度の悪い製品と同じ価格帯になるため、良い製品が市場に出なくなってしまう状況も作り出してしまいます。
 
 情報が市場を左右することがあるのですが、これは政治の場での議論も同じ場合があります。行政当局側だけが情報を把握している場合には、議会として議論を交わしても不利になることがあります。仮に、妥当な議案と適切な議案が入り混じっている場合があるとして、多くの議案が一緒に提案された場合には判別が難しい時があります。内容に関して提案者側と同程度の情報を把握している場合には、対等な裏付けを持って論戦を交わすことが出来ます。

 しかし十分な情報を把握していない場合には、議案に対して疑問があったとしても、深く突っ込んだ議論を交わすことが出来ません。このように情報の非対称性により、議論が深まる場合もあればそうはならない場合があります。どのレベルまで情報把握しているのか、または調査が出来ているのかが本番での議論につながります。
9月16日(土) 「NPO総会準備」
【NPO総会準備】
 和歌山青少年国際福祉教育協会の総会を来週に控えて、理事が集り議案書の作成に取り掛かりました。本NPO法人は平成16年8月1日から新年度に入っているので、9月19日に昨年度の経過報告と決算報告、そして新年度の活動方針と予算案を決定します。
 昨年度はTOEIC協議会と紀州子ども語り部育成事業、そして紀州子ども語り部コンテストを行いました。特に紀州子ども語り部育成事業については市民提案事業に採択されたこともあり、多くの子ども達に集ってもらえた事業となりました。

 平成18年度も引き続いて、第二回紀州子ども語り部育成事業とコンテストを実施する計画にしています。そして紀州子ども語り部コンテスト入賞者による紀州子ども語り部が和歌山城を案内する実践の機会として、キャッスル・ウォーク事業と協働した活動を行うことにしました。この事業は和歌山大学の学生達が企画したまちなかカフェ事業のひとつとして、子どもや家族を対象として子どもカフェを開催しますが、その方達に和歌山城に来てもらう企画です。

 案内役に子ども語り部派遣の依頼があり、日時が整ったので協働することになったのです。紀州子ども語り部の西川君、山野君と再会するのが今から楽しみです。また新たに福祉出前講座とニート対策の研究に着手します。
 子ども語り部育成事業に関しては、和歌山城周辺の小中学校にも参加を呼びかけると共に先生にも参画を求め、より多くの生徒が参加しやすい環境を整えることにしています。

 また福祉出前講座は、和歌山市内の方から福祉施策に関しての研修や知りたいことの問い合わせがあれば、現地に赴き説明や研修機会を提供する試みです。そして和歌山県でも増加していると推測されるニートへの対策を講じる前段階として、ニート対策の研究を行う予定です。これらの新事業の実施を計画しています。
 また役員の改選についても議案に載せています。会長の交代はありますが他の役員構成は変更がなく、私は引き続き理事として参画する予定です。
 
【スイング・ガールズ】
 和歌浦ベイマラソンwithジャズのマラソン大会には、和歌山県内のジャズ奏者が協力してくれています。その中に、第一回大会から演奏をしてくれているのが粉河高校と日高高校です。関係者から、両校のクラブはこの大会での演奏を目指した練習は励みになっていると聞きました。マラソン大会で高校生によるジャズ演奏は、参加ランナーや観衆に清清しい気持ちにさせてくれます。

 今年の兵庫県で開催される国体でも、ジャズで知られている高砂高校が演奏会をするそうです。高砂高校は映画「スイング・ガールズ」誕生のきっかになった高校だそうですが、兵庫県に来てくれた方々を地元高校のジャズでお迎えするのは、県の資源を活かした素晴らしい企画です。

 同じように、和歌山で開催する人気のマラソン大会の開会を地元高校のジャズ演奏でお迎えするのは、地域の資源を活かした素敵な取り組みです。この企画に携わってきた方との話において、地元高校生の新鮮な演奏は、少しくらい有名な他府県からの奏者よりもはるかに地域貢献するものですし、当該高校のクラブにおいては将来につなげる財産になるので継続させたいものの一つであることを確認しました。
 5年をかけて形作ってきた地域の取り組みです。地域で定着し始めたこのマラソン大会は、現在進行形の歴史を築いているのです。
9月15日(金) 「一般質問三日目」
【打ち合わせ】
 エネルギー政策に関して打ち合わせ。エネルギーコストをどう考えるのか、意見交換を行いました。エネルギーも加工されると一般の商品と同じですから、市場原理に則って取引されます。ユーザーにとっては、安価なエネルギーを選択することになりそうですが、一般的な商品と異なる問題があります。それは地球環境問題と資源の問題です。

 エネルギーを利用するためには人間が使用できるように加工する必要がありますが、その過程で二酸化炭素など温暖化物質と言われるものが発生します。人間が利用するエネルギーという最終形は同じでも、元の原料によって二酸化炭素などの排出量が違いますから、価格だけで判断することは難しいのです。
 地球環境を保全する役割を担っている企業や行政機関ではそのバランスが重要となります。価格が安いから二酸化炭素を排出する方法によるエネルギーを利用して良いのか判断が難しいところです。

 もうひとつがエネルギーの安定性です。原油価格が高騰しているように、日常生活に欠かせないエネルギーは長期的な安定供給と価格の安定が求められます。短期的には安価な方法でエネルギーを確保出来たとしても、長期的には安定を欠く場合がありますから調達方法も難しいところです。
 公益性のある法人などでは、地球環境問題と原油価格の上昇などの要因から、特に調達までの判断が難しいところです。

 価格を安価にするためには、環境保全対策の規制が外れる規模のシステムでエネルギーを取り出すことで市場価格を下げることが出来ます。しかし環境面と有限な資源の意味を軽く見ることになります。環境保全対策に重点を置くと、設備費用がかかりますからエネルギーコストは高くなり市場競争力は低下します。また資源を将来に亘って有効に活用するためには価格を高くして需要を抑制する必要があります。
 このように三竦みの関係にある価格と環境そして資源の三者です。エネルギー問題はこれらのバランスを取ることが必要な点で他の商品と異なる難しさがあります。

【一般質問三日目】
 市議会定例会三日目は三人が登壇しました。旧丸正ビルの改修費用は約36億円との答弁がありました。この内、共用部分の改修費用の9億円に対して国の施策に基づいて6億円の補助金を支出しようとするものです。地元企業である和島興産のまちづくりに対する強い意欲が感じられました。

【和歌浦ベイマラソンwithジャズ】
 平成18年10月22日に開催される和歌浦ベイマラソンwithジャズに関して懇談しました。昨日、お会いした方との話し合いの中でも話題になったので、関係箇所と市民マラソンとしての位置づけに関して意見交換を行いました。
 このマラソンはジャズの演奏を聴きながら、しかも風光明媚な和歌浦湾沿いがコースになっている全国でも例のない市民マラソンです。参加者は年々増加し、今では和歌山市が誇るイベントになっています。
 イベント色が強くなっているのは、過去の実績からも集客が図れていることなので問題はありませんが、基本は市民参加と市民が築きあげたマラソンだと言うことです。参加者が増えることも大切ですが、当初から参画してくれている市民の方々と一緒に大会を仕上げていく姿勢、この原点を忘れないようにして更に良い大会に成長していって欲しいものです。

【懇談】
 議会終了後、日頃からお世話になっている会社経営者の方を訪問。これからの議会活動、そして新しい舞台に挑戦することを報告させていただきました。話は聞いてくれていて、励ましを受けました。市議会での議会活動や地域発展のための活動も見守ってくれていたこともあり、これからも変わらずに挑戦する気持ちを持って上を目指して欲しいと離してくれました。本当にありがとうございます。

【意見交換1】
 企業誘致活動に関して意見交換を実施。県では大型の補助制度の要綱を定めて、県外から和歌山県への企業誘致活動を進めています。100億円の補助金が適用されるような企業誘致は実現していませんが、1,000社を対象として訪問活動を継続しています。現在までに300社の訪問活動を終え、感触の良い企業、数社があるようなので、フォロー活動を行う予定だそうです。
 雇用創出は和歌山県にとって最大の課題のひとつです。県だけではなく企業とも情報連携した取り組みを図りたいものです。

【意見交換2】
 和歌山県での健康サービス産業の可能性調査に関する意見交換を実施。中でも和歌浦を舞台とした新産業創出については関心毎です。企画を実現させるためには、メンバー構成と実行力が大切ですが、さらに具体化させるためには行政機関や金融機関、事業家との連携が最も大切です。よく言うところの産業、官庁、大学、金融の連携が重要なのです。このしくみを構築するのが大変なので、良い企画であっても途中で頓挫することが多いのです。単にメンバーを組むだけではなく、一緒にパートナーとしてやっていけるかの感覚が大切です。意見が合わないまま企画を進めても、やはり上手く行かないことが多いようです。
 和歌浦に誕生させようとする新産業は大切に形作りたいものです。
9月14日(木) 「市議会開会中」
【フードテック2006】
 関西で各年に開催されているフードテック2006。最新の飲食機器や新技術が紹介されています。和歌山県内の飲食店で店舗戦略を考えている経営者の方々約140名に集まっていただき、フードテックの視察研修会を開催しました。
 経営者の皆さんは新技術導入に意欲的で、このような研修会を実施することで和歌山県の飲食業界の発展を図りたい。そして味も技術もサービスレベルも高めて、お客さんの満足度を高めたいと話してくれました。
 本日の研修会には県の理事長、副理事長も参加してくれ、会員の飲食関係者に対して、「意識を高める絶好の機会であり、和歌山県内のお客さんにより良いものを提供するきっかけにしたい」と話してくれました。
 私は市議会定例会二日目のため、折角企画した研修会に同行出来なかったのが残念なのですが、出発地にお見送りに行ってきました。理事長から紹介していただき、バス車中で挨拶をさせていただきました。
「本日は二年に一回の食の祭典フードテックに行く機会を持つこと出来ました。飲食関係者にとって新しい技術に触れる機会であり、最新の動向を見極める機会にもなると思います。この企画は理事長、事務局皆さんと一緒に、会員の皆さんへの優れた研修機会を提供したいと考えて、今年7月頃から企画を進めていたものです。是非、成果を収めてきて欲しいと思っています。

 また、私も同行させていただく予定だったのですが、昨日から市議会一般質問が始まりまして、残念ながら本日は同行させてもらえなくなりました。折角の機会なのに誠に残念なのですが、是非とも良い研修会となることをお祈りしています」
 和歌山県内の飲食業界の皆さんは、今よりも発展を目指そうと意欲的ですから、将来を感じさせるその活動を、私はとても気に入っています。

【市議会】
 本日の市議会は一般質問二日目です。三人の議員が登壇し、それぞれの立場から問題提起を行いました。

【環境保全対策特別委員会打ち合わせ】
 一般質問終了後、環境保全対策特別委員会の打ち合わせを行ないました。今議会の環境保全対策特別委員会は9月27日の予定で、議題は「平成18年度和歌山市の環境」についての報告となりました。内容は、平成17年度に取り組んだ、地球温暖化防止対策や大気環境、河川の状況に関しての活動実績や測定結果の報告などを受けることにしています。
 また、問い合わせのあった和歌山市環境事業部第二工場の現状と将来計画について確認しました。この場所はかつてのごみ焼却場だったのですが現在は閉鎖されています。ダイオキシン対策とアスベスト対策を施しているので周辺環境への影響はありませんが、将来的な活用に関しては財政面から厳しい状態です。
 それは建物を壊す費用の見積もりは約5億円から6億円なので、市が単独で財政負担することは出来ないところです。ですから現状のまま閉鎖し放置しておく他、有効な活用案はありません。
 将来的には循環型社会形成のための施設、つまり特別な機能を持たせたリサイクルセンターなどを計画すれば、国から建設と既存施設の撤去に関して2/3の交付金が受けられます。活用に関しては、それ以外にないと言うのが現状です。

 また建物は閉鎖されているのに、職員さんが1人配置されているのは何故ですかとの問いもあります。その理由は、瓦礫の処分地としてこの敷地を活用しているからです。瓦礫を受け入れるのは家庭からの排出の瓦礫だけで一回の搬入量は100kgまで、無料となっています。受け入れ日は火曜、水曜、金曜、土曜の週4日、時間は10時から15時までの間です。職員さんは非常勤職員さんとなっています。
 現在のところ建物は存続させる他無く、将来的に循環型社会形成施設としての活用方策が考えられるだけです。配置している職員さんは非常勤の方で、瓦礫の受け入れのため常駐しています。

【オーストラリアから】
 オーストラリアのゴールドコースト在住の方が久しぶりに和歌山市に帰ってきました。この方は数年前に退職した後、生活の拠点を海外に求めて海外と家のある和歌山市を往復しています。ただし生活の拠点は海外移し、年に2回は日本に帰ってきます。当初はマレーシアのクアラルンプールで生活をしていたのですが、スマトラ沖地震の後、拠点をゴールドコーストに移しました。暖かい国々は非常に生活が過ごし易いそうです。暫く日本に滞在した後、10月4日に帰ることになっています。次回、和歌山市に来るのは平成19年2月の予定です。
 久しぶりの懇談は懐かしいものでした。来春の目標をお話しすると、「良いことだと思う」と決断を支持してくれ、来年帰国したら応援するからと話してくれました。そしてゴールドコーストに帰るまでにもう一度、お会いすることを約束しました。

【懇談】
 ジャズ演奏家の方とジャズマラソンに関して意見交換を行いました。和歌山市で開催されているジャズマラソンは、今では全国からランナーを集めている人気のレースになっています。潮風を浴び、ジャズを聞きながら走る気持ちの良さが人気の秘密です。
 市民マラソンとして発展してきたので、これからも市民マラソンとして発展を続けて欲しいと願っているのですが問題があります。どんなに精度を高めるよりも、市民から支持を得られることが成功の要因です。経緯をお聞きすると市民マラソンとして今後も、健全に発展して欲しいと願うばかりです。

【打ち合わせ】
 夜は、防災用を初めとするコミュニティ事業の内、通信に関するNPO法人の活動に関しての打ち合わせを実施しました。市役所にも依頼文をあげていますから、来週は総務省電波管理局に赴き、申請に向けた活動を行います。
9月13日(水) 「一般質問」
【和歌山県の印象】
 関東から見た和歌山県の印象はと言うと、「余り印象にない」だとか「県のある場所を知らない」などの意見を聴くことがあります。少しがっくりする意見ですが、誇れる意見を伺いました。
 それは、和歌山県は長野県と沖縄県を足したような素晴らしい県だと言うものです。理由は、長野県のような深くてきれいな山々があり、沖縄県のようにダイビングやヨットを楽しめるきれいな海があるからです。
 緑が深く歴史に彩られた山とマリンスポーツや泳げるきれいな海を兼ね備えた県は、それ程多くありません。和歌山県では一度にそれらを楽しめるのです。しかも自然体験がプログラムされていることから、誰でも和歌山県に来てもらうと和歌山のフィールド全てを楽しんでもらえるのです。これは大きな特長です。
長野県と沖縄県を足したような和歌山県。観光立県和歌山県として、使える売り文句です。

【一般質問】
 本日は一般質問初日で、私は三人目の一般質問で登壇いたしました。
 一般質問項目は(1)中心市街地活性化対策について(2)企業誘致による雇用対策について(3)人口減少への対応について、を行いました。約50名の皆さんに雨の降る中、そして大変お忙しい中、お越しいただきましたこと心から御礼申し上げます。また予定していた時間よりも一般質問の開始時間が早くなったため、皆さんにご迷惑をおかけしたことお詫び申し上げます。
折角、仕事の都合をつけていただき2時過ぎに来てくれたのに、終了した後だったと連絡をくれた方もいました。本当に申し訳ないです。
 さて本日は、和歌山市が抱えるそれぞれの重要な課題に関して議論を深められたと思います。一般質問を要約すると次のようなことになります。

・中心市街地について。
 中心市街地の課題となるのは、中心市街地基本計画の策定に関してのものです。平成18年10月頃に計画案を中心市街地活性化協議会に図り、今年11月に経済産業省に提出する計画です。この基本計画が国で認定されることが中心市街地再生の絶対条件です。中心市街地基本計画の認定を受けることを前提として、中心市街地で計画されている空きビル再生や賑わい空間施設整備計画などに対して「暮らし・にぎわい再生事業」を活用することにより、空きビル再生支援を受けることが出来ます。

 今回「暮らし・にぎわい再生事業」を活用して補正予算にあるのは、旧丸正ビルの共用部分の整備費用に査定を加え9億円と弾き、この9億円のうち2/3の6億円を補助対象とします。その内、和歌山市は2億円、3億円は国、1億円は和歌山県から補助金を受けることにしています。
 和歌山大学観光学部に関しては、ビルの1フロアー部分を観光学科として、ビル所有者である和島興産から借り受け、観光学科に教員室、資料室、シアター、共用スペースを設置、学生の利用の他、地域の方々に利用してもらう計画です。中心市街地活性化のための起爆剤になれば良いと考えて進出を検討してくれています。
 ただ教室が不足するので、和歌山大学からの伏虎中学校校舎の活用に関する問い合わせが来ています。そのため、教室を確保するために中心市街地にある市の学校施設の活用について課題となります。
 この課題に関しては、和歌山大学から申し出があれば、学校教育の充実に支障がでないことを前提に、校舎の状態や今後の学校再編などを勘案し検討していくことになりました。

・企業誘致と雇用、人口減少への取り組みについて。
 奨励金制度による雇用見込みが約600人。住友金属の高炉建設に伴う関係会社と協力会社で2,500人規模の増員が予定されていることから、現状で3,000人以上の雇用が見込まれています。
 また、数社から企業進出の申し出があり協議をしているところです。今後も企業誘致活動をより推進し、国や県,経営団体など関係機関に働きかけ連携を強化し5,000人の雇用確保を目指した取り組みを市では考えています。
 和歌山市には、元気なモノ作り中小企業300社に和歌山市から6社が選ばれています。市には技術力のあるすばらしい企業がたくさんあり、地元企業への更なる支援強化を図ることにより、雇用機会を拡大し人口減少の防止を図る施策を講じることにしています。

【懇談】
 一般質問終了後、傍聴に来てくれた皆さんと懇談を行いました。初めての顔合わせになった方もいたのですが、これを契機につながりが出来たら良いと思います。職種も年代も違う皆さんが出会うことで化学変化が起き、何かが生まれるかも知れません。約1時間の懇談が終わる頃にはすっかり打ち解けました。
 初対面の方でも話せば、何らかの知り合いに突き当たります。祖父が知人だったり共通の友人がいたりと人間関係は不思議なものです。

【来客】
 一般質問の後、来客がありました。地域で起きている問題点についての相談です。地域の問題でかなり一方的な選択を迫られているため、精神的に参っているようです。問題が発生し巻き込まれると、いつも傷つくのは社会的に弱い立場の人です。侵害されようとしている権利を守るのも地方自治体の役割だと思いますが、現実は行き届いてない場合があります。さて最後に相談するところは一体どこなのでしょうか。考えてしまいます。

【本日の感想】
 夕方から夜に掛けて、本日の一般質問に関する感想や意見を寄せていただきました。熱心な意見提議ありがとうございます。

「初めての議会だったので緊張感がありました。まちづくりに関して熱心な議論が交わされているのに驚きました」

「初めての議会で勉強になりました。丸正の問題は新聞で知っていましたが、詳しいことは分かっていませんでした。補助金支出は法律の裏づけがあること、活性化のために必要なものであるとの認識が持てました。来て良かったです」

「過去に何度か議会の一般質問を聞いたことがありますが、それらと比較して本日の一般質問はとても理解し易く充実したものでした。まちが活性化すると多くの人の出番がありそうですね。期待しています」

「答弁に物足りなさを感じました。具体的提案をしているのに答弁は明確なものではありませんでした。全力を尽くして出来なかったとしても、何もしないよりも批判はないと思います。思い切った活性化策を期待しているので、その体制を整えて欲しいところです」

「フットワークの軽い議員が求められる時代になりましたね。議員に求められるものも違って来たように感じます。いるだけの人は遠慮して欲しいところです」

「質問は丁寧で分かり易かったです。次回、議会での一般質問も楽しみなのですが、それが最後の議会になるのですか。是非とも舞台を変えて活性化策を訴え続けて下さい」

「まちの活性化は居住と集客・交流ですが、議員は提案力と行動力ですね」
9月12日(火) 「一般質問打ち合わせ」
【お見舞い】
 朝から病院にお見舞いに伺いました。高齢者施設へ一緒に慰問活動を行っている元気な92歳の方ですが、家で仕事をしていた最中、突然倒れたので救急車で病院に運ばれました。原因は動脈瘤で、迅速な対応と手術を行えたので生命に別状はありませんでした。今日お伺いすると、以前と変わらない元気な姿で出迎えてくれました。顔色も言葉もしっかりしていてもう安心です。しかし本人曰く「閻魔大王の顔を見てきたよ」と笑って話してくれました。

「閻魔大王に嫌われたのだから、まだまだこの世ですべきことがあると言うことですよ」と言うと、「そうかも知れないね」と笑っていました。
 病院に運ばれた時には意識はなかったのですが、頭の中で現世とは違った光景があったようです。気が付けば手術が終わりベッドに寝ていたようです。無事、帰還したことから、早く回復して一緒に慰問活動を行いたいものです。

【一般質問打ち合わせ】
 その後、終日かけて明日の一般質問の打ち合わせを行ないました。中心市街地に関しては、市長二期目の最重点方策だと所信で説明したように積極的に取り組みを表明しています。問題は何をまちに配置するか、計画を具体化出来るかにかかっています。実現するだけの企画があることで計画はよいものに仕上がります。
 行政機関だけで絵を描いても実現性が乏しいのは、実務家、金融機関の関わりがないからです。実効性のある計画を立てるためには、行政機関、研究機関、民間事業者、金融機関が計画策いて段階から携わる必要があります。

 一例として、和歌山市においては観光・集客サービスや健康・福祉サービス産業創出の動きがあります。経済産業省・平成18年度「サービス産業創出事業(観光・集客交流サービス分野)」に、「和歌山の観光資源を観光医療サービスとして再構築し広域集客する事業」が、全国246件の中18件の事業化支援プロジェクトに選定され、現在和歌浦を中心に事業化モデルを構築中です。

 更に平成18年9月、地元金融機関からの協力体制も出来つつあり、体制も強化し本格的な取り組みをする予定です。地域活性化に欠かせない産官金学の枠組みが出来つつあり、若い人達が自主的に新産業を創造し地域を活性化しようとする取り組みです。このように和歌山市でも国の事業に認定されたサービス産業創出の動きがあることは地域活性化のためにも喜ばしいことですから、実務レベルでの基本計画に仕上げる必要があることを協議しました。

 また中心市街地への和歌山大学観光学部の開設に関して、市の教育施設の活用が図れないものか協議を重ねました。市街地に大学が進出してくれることは、活気を呼び戻す観点からは極めて有望な施策となります。平成20年度に開学を目指している和歌山大学観光学部をこの位置に持ってくることは今をおいて他にありません。市の協力を求めていますが、対象となる市の教育施設は耐震性の問題があるため、そのままでの活用は難しいとの結論になりました。
 しかし、大学から正式に要望があれば、市の教育施設の活用方法を検討してくれることになりました。今後の進展を期待しています。

【通夜式】
 夜は通夜式に参列いたしました。闘病生活を続けてきたのですが、終に帰らぬ人となりました。心中察するに余りあります。ただご冥福をお祈りいたします。
9月11日(月) 「市議会定例会開会」
【市議会定例会開会】
 本日から10月2日にかけて和歌山市議会定例会が開催されます。大橋市長2期目の最初の議会であることから所信表明がありました。冒頭、市長から、和歌山市役所での公務員の地位を利用した選挙活動に捜査が入っていることに関して発言がありました。

 定例会における市長の発言は、「今回の市長選挙に関連し多くの幹部職員が捜査当局により事情聴取されていることにつきましては現在もなお捜査継続中であり、司直の厳正な判断を待つものと考えている。こうした疑いを招き市民にご心配をおかけしていることは遺憾だ」とするものでした。
 この事件は、平成18年7月の和歌山市長選において、市長公室長ら幹部が大橋市長個人演説会に参加するよう市役所職員さんに呼びかけたことが、公職選挙法の公務員による地位利用の疑いに該当するとの疑惑があり県警が捜査しているものです。具体的には、市長選挙告示期間中の7月26日の、城北小学校で開かれた大橋市長個人演説会に参加するよう依頼した疑いです。
 報道によると、市長公室長ら幹部職員数人について公職選挙法の公務員地位利用の疑いで書類送検する方針を固めているとされています。

 その後、市長から市政2期目への思いを言葉に託して所信が述べられました。
 今議会で提案されている議案は25件ありますが主なものは次の通りです。
 条例では「和歌山市文化財湊御殿条例の制定について」。これは湊御殿の保存と公開と活用に関する取り決めを行おうとするものです。予算面では維持費用で約450万円、活用事業費は279万円となっています。
 損害賠償に関して「和歌山市商業高等学校職員が公務中に起こした自動車事故に対する損害賠償」は、平成17年11月21日に加害事故を起こした市立和歌山商業の職員さんの、被害者に対する損害賠償として1,984,706円を支出するものです。
 
 補正予算の主なものは、中心市街地活性化事業として6億円が計上されています。所管はまちづくり推進室で、中心市街地の空きビルであった旧丸正ビルを再生するに当たって、6億円の補助金を支出するものです。予算内訳は、和歌山市が2億円、和歌山県から1億円、国から3億円となっています。補助金の種類は「暮らし・にぎわい再生事業補助金」で、全体の事業費9億円の内、6億円を補助しようとするものです。
 和歌山市基本計画構想計画調査事業として、新基本計画調査委託料など804万2千円が計上されています。これは地方自治法に定められている地方自治体の長期計画を見直し、新たに策定するための費用です。
 
 一般会計の補正予算は13億7,987万9千円で、補正後の一般会計は1,230億9,920万円。特別会計の補正予算は13億8,961万1千円で、補正後の特別会計は約1,730億6,024万円。総合計は約2,961億5,944万円となっています。

 本日、議案第24号と第25号が諮られました。両議案とも、助役の選任に関するものです。結果として、現理事の松見弘氏と現総務省の金崎健太郎氏の二人が選任されました。

【一般質問打ち合わせ】
 議会終了後、一般質問に関する打ち合わせを行ないました。質問項目である中心地市街地基本計画について、和歌山大学観光学部教室の中心市街地への開設についての問題は、まちづくりの根幹に関わるもので即座に解決を見出せるものではないのですが、誰も当事者意識を持たないまま年月を重ねるのが一番恐ろしいことです。それを避ける意味からも、必要な事業と見込まれる事業計画を関係者で十分協議し、確実に中心市街地基本計画に織り込む必要性を感じています。
 和歌山市の大きな課題ですから、一回の一般質問で結論を導けないものですが、方向性だけでも示したいと考えています。

【タイレンジャー登場】
 紀州レンジャーに、タイ(鯛)レンジャーが登場しました。実は和歌山市加太の鯛は、身が引き締まっていることから美味で有名なのです。この鯛が新レンジャーとしていよいよ登場、紀州レンジャーの仲間入りをしました。新レンジャー登場は、紀の川市の名産ピーチレンジャー以来です。タイレンジャーの紹介をします。

 血液型はビタミンB型。必殺技はチャリコとチャリオ。カダビシマ。鯛の鯛お守り(ネックレス)。ワカメツルギ(チャリオとチャリコはワカメツルギの周りを好んでいる)。暴れん坊の証(カダスペシャルビニール類似餌付きアクセサリー)。(チャリの頃、一本釣りの仕掛けがスレて掛かり、必殺3段引きでバラシて針が残った。気に入ったのでそのままアクセサリーとして着けている)

 特技は、とってもおいしい・暴れん坊・王様・働き者・一本釣りの為、傷が無く新鮮・速い潮で揉まれ引締まっている・エビを食し赤くなった・めでたい・腐っても鯛・古くなっても味が落ちない・コレステロールを少なくする・消化吸収がよい。糖質の代謝を促進する・脂肪が少なく低カロリー・動脈硬化、高血圧、ストレス、皮膚疾患の予防と改善。

 弱点は、水質汚染・温暖化・乱獲・マナーの悪い釣り人・生態系の変化。
 タイレンジャーのプロフィールは以上です。
9月10日(日) 「和歌山統合医療研究会二日目」
 第1回和歌山統合医療研究会とJACT和歌山支部設立記念大会の二日目です。本日は基調講演と分科会がありました。
 本大会の基本理念は「癒しと蘇り−熊野と統合医療・未来科学−」で、この理念に沿った講座と検討が進められました。

(関西鍼灸大学 亀教授)
 最初は第一分科会として、関西鍼灸大学の亀節子教授から「統合医療から未来医療へ」をテーマに話を伺いました。私なりの所見です。

 私達の考え方は、経験や体験に大きく左右されるものです。大病をして西洋医学で治癒した人は科学を信じますし、西洋医学で見放された人が東洋医学で病を治癒した場合は、東洋医学を信じるようになります。実体験が考え方に影響を及ぼすものです。
 さて統合医療を考えるには三つの観点が必要です。

@統合について
 ユーロのコインの表は統一デザインされたデザインですが、裏面は各国で異なっています。裏面でフランスらしさ、ドイツらしさ。イタリアらしさを表現しています。統合医療も同じで、同じように見えても実は奥が深いものです。奥が深いものの見方を見る時の基本は、真ん中に立って考えることです。バランスが崩れると間違いを起こしますから、事情は真ん中で見ることが基本です。

A科学の性質について
 共通のものがないのに結論付けるべきではない。例えば色の青。現在では、色を長さの単位では測れませんが、ナノの世界になると色は長さで測れるようになるのです。色は長さで測れないと思うのは正しくありません。存在は証明できないからと言って存在していないとは言い切れないのが科学です。

Bむらさきの花
 南方熊楠氏が亡くなる直前。付き添い人から「医者を呼びましょうか」と聞かれた際、「いま医者を呼ぶとむらさきの花が見えなくなる(から呼ばないで欲しい)」と言って息を引き取ったそうです。生は長さではありません。人生の最後に何が見えるのかが大切です。誰でも生涯を掛けて取り組んだ、命より大切なものがあるのです。そのむらさきの花を最後の瞬間に見ることが出来る人は幸せな人生を過ごしたと言えます。
 私達も最後にむらさきの花が見えるように日々生きたいものです。

 東京大学の渥美先生からは、統合医療は革命に似ていると話がありました。
 人類の歴史で革命が起きたのは3度だそうです。一つはガリレオの時代の意識革命です。それ以前、人はキリスト教の考え方で行動していたのが、科学の考え方に基づいた行動を取るようになりました。二つ目はフランス革命です。王が支配していた時代から市民が自由に自分の考えに基づいて行動出来る時代になりました。三つ目が産業革命です。

(東京大学 渥美教授)
 統合医療も考え方を変えないと分からないものですから革命に似ています。ですが革命を起こすのは大変なことです。考え方の革命を成功させるためには、医学者、事業者、政治家が考え方を共有することが必要です。

 第二分科会は五百羅漢寺の池田住職の講話です。成功する人は生かされていることに気づいて、自分の中に感謝する気持ちが生まれた人です。感謝する気持ちが生きていく上で大切なものですが、最近の日本人はそれを忘れている点の指摘がありました。

 渥美先生からは、日本人が感謝の気持ちを忘れたのは重要な問題であることを指摘してくれました。個人主義の時代となり、他人を見ないで個人の世界に浸るようになった文化に問題があると示唆してくれました。公共の場にいても、自分だけが存在していると思うと、自然の中における自分の位置が分からなくなります。どんな存在か分からなくなってしまった人間は、自然や他人に感謝することはないのです。この社会の病巣は根深いものがあります。
 良くないのは個人だけが楽しめるもの存在です。携帯用音楽機器、ゲームなどが代表的なものです。


(北海道大学 安岸教授)
 同じく第3分科会では、北海道大学安岸名誉教授から、地形療法に関して興味深いお話を伺いました。地形療法とは自然環境を活用した健康づくりのことで、健康の三要素である、休養、運動、栄養が整っている施設や環境があることで取り組みが可能となります。
 中でも、休養には積極的休養と消極的休養があり、両方整っていることが必要です。積極的休養とは、読書、音楽、アート、名所旧跡の散策、エステなどです。消極的休養は温泉が代表的なものです。
 熊野にはこれらの要素が整っていることから地形療法の拠点として有望です。地形療法には、森林療法、山岳療法、河川療法、海岸療法があります。代表的な取り組みとして、森林療法では森林浴、山岳療法では登山、海岸療法ではタラソテラピーがあります。河川療法は仮の名称で、熊野の川の道を利用して取り組みが出来ないものかこれから調査することにしています。

 兎に角、最初の一歩を踏み出しました。和歌山県で誕生した研究会から、全国レベルの統合医療の成果を発信したいと考えています。早速会員の方が今月末からドイツに二週間の行程で、統合医療の調査に赴きます。北海道大学の安岸先生と一緒の行程で、普段は立ち入れない箇所への調査、懇談が可能となります。帰国後の10月、和歌山統合医療研究会とJACT和歌山支部として報告会を開催し、活動を本格化させていきます。

(ポスターセッションの様子) (東京大学の渥美教授と一緒に) (和歌山県が誇るキャラクター、
紀州レンジャーバスで熊野に
移動しました。)
9月 9日(土) 「電力総連大会」
【電力総連大会】
 和歌山県電力総連大会が開催されました。議案には来年の統一地方選への取り組みの案件があり、その中で県議会に向けての支援の承認を受けました。皆さんの期待に応えられるように活動を行います。

 本大会での挨拶の要旨は次の通りです。
 本日の大会のご盛会、誠におめでとうございます。本日は県からや大橋市長からの挨拶があり豪華な大会になっていますが、その中で挨拶をさせていただきましてありがとうございます。早いもので平成15年に和歌山市議会に送り出していただいてから3年強が経過しました。その間、皆さんからいだたきました課題への対応、まちづくりに関しての諸課題に全力で取り組んで来ました。

 昨日も、働く仲間の皆さんと意見交換をさせていただきました。現在の働く環境とこれからについて有意義な懇談をさせていただきました。その中で次のような話がありました。 
 厳しい時代だけれども職場での問題は自分達で解決出来る問題なので、何とか出来ると思います。しかし職場だけで解決出来ない問題が沢山あることに私達は気づきました。それらの課題を整理して解決に向かうよう取り組んで欲しいと要望をいただきました。正にその通りで、立場に応じて役割分担を行い、そのいただいた役割の責任をきっちりと果たすことが重要なのです。激励を受けて私は夜の9時に懇談の場を離れましたが、今朝伺うと、翌日の2時まで激論を交わしたそうです。誠に心強いものがあります。

 さて、来週9月11日から和歌山市議会定例会が開会となります。今回の私の一般質問は13日の予定なので、現在は一般質問の質問内容をまとめているところです。市の課題として総括しなくてはならない問題がありますので今回はそれを取り上げます。先日通告した一般質問の内容は、(1)中心市街地活性化対策について(2)企業誘致による雇用対策について(3)人口減少への対応について、の三項目です。

 いずれも和歌山市が直面している課題で解決しなければならないことですが、同時に解決方法が難しい問題でもあります。本格的に解決するためには、方針を打ち出して時間をかけて実施することが求められるところです。今回は、これらの課題への提案を行いたいと考えています。
 中心市街地に関しては、旧丸正ビルの再生に対しての補助金支出や同ビルへの研究機関の開設などについて質疑を交わします。中心地を初めとするまちづくりの再生計画をきっちりと策定することが前提ですが、リスク覚悟で空きビルを再生するために計画を立ててくれている事業者に対しては、行政としても支援すべきだと考えています。

 思案の末、折角まちづくりの一角を担うために最初に行動を起こしてくれた事業者に対して、何も支援しない、何も手伝わないのでは後に続く事業者は現れません。民間の事業であっても、国レベルで中心市街地活性化のための法律が施行されているのですから、方針に基づくものであれば積極的に支援体制を取るべきです。
 中心市街地を再生させようとするのか現状で良いとするのか、まちづくり三法からするとどちらでも良いのです。要は当該自治体がまちの方向性を選択することになり、本気で中心市街地を再生する意欲があれば、実現可能性のある計画を国に示してください。それが妥当であれば国も費用面でも支援しましょうと言うものです。

 和歌山市長が中心市街地の再生を公約に掲げ、圧倒的な民意を得て再選を果たしたのですから、中心市街地活性化に向けたまちづくり計画の方向性が原則です。それに対して、より良い計画を策定して欲しいと願って一般質問を行いますので、是非注目しておいて下さい。
 また雇用問題に関しては、和歌山市において若い人達が働く場所がない、若い人達だけではなく再挑戦をする人達も働く場所がないのが問題ですが妙案がありません。最も大切な解決すべき課題が雇用問題だと考えています。今回は、これに人口減少を絡めた提案をすることにしています。いずれも大変解決を図るのは難しい課題なのですが、難しいからこそ、最初に市長に問題意識を持ってもらい、解決の糸口を見出したいと考えています。

 雇用問題の解決を図ることが、直ちに地域の活性化と自治体経営の安定につながりますから、和歌山県に暮らす私達にとっても重要なことです。
 今回はこれらのまちづくりに関する総括的な一般質問を行います。そして先ほどから皆さんから紹介してもらっているように、来春は新たな挑戦をいたします。これらの課題は全県にまたがる問題です。全力を挙げて取り組みますので、引き続きまして皆さんからのご支援、ご指導を心からお願いいたしまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【懇談】
 市議会定例会の議案の主な内容を説明するために、ある会社経営者の自宅を訪問しました。丁度、外から帰宅したところで十分な懇談をすることが出来ました。今回の課題は旧丸正ビル再生事業を行ってくれる事業者に対する補助金の支出についてです。中心市街地を再生させるためには、この機会を絶対に成功させる必要があること。最初で最後のチャンスであるとの認識を持つ必要があることを話しました。
 社長も中心市街地の没落に大変心を痛めていて、以前から何とか再生を果たして欲しいとお話を伺っていました。ぶらくり丁の人通りを見ていると、寂しい気持ちになり再生は難しいと思っているのですが、この絶好の機会を逃がさないようにして活気を取り戻して欲しいと話してくれました。

 既に中心市街地と呼ばれる本町周辺から、商業施設は郊外に移ってしまっています。かつてと同じような賑わいを取り戻すことは難しいことですか、少なくても現状からの脱却を図る手段は講じるべきです。和歌山市は和歌山城を中心に発展してきたまちの歴史があります。全国の主要なまちには代表的な中心地と呼ばれる場所があります。私達のまちの自慢の地域だと紹介出来る中心市街地として再生を図りたいものです。

【訪問】
 花屋さん、酒屋さんなどを訪問して和歌山市での商売の現状について意見交換を行いました。市議会で一般質問を行うので現状を正しく認識しておく必要があり、意見をいただきました。小売業は依然として厳しい状況であることは再認識出来ました。和歌山市の経済状況が好転している統計もありますが、これらの小売店には行政関係者は一人も訪れたことはありませんし、統計調査の対象にもなっていません。統計では、誤差と切り捨てられている小売店ですが、和歌山市で生活しているのです。地域で商売が成り立たないまちになれば、生活者はその地域からいなくなってしまいます。
 小さい存在であるかも知れませんが、地域にある小売店が元気になれば地域は活気を取り戻し、その流れは市全体に波及するものだと思いたいものです。

【店舗竣工】
 いつもお世話になっている方のお店がリニューアルオープンしました。本日、竣工したので伺って来ました。概観も内装も今までと全く違う印象で、まちなかでも存在感のあるデザインです。60歳を過ぎてリニューアルのために資金を投入しました。資金回収することが励みになって、益々元気で活躍されることだと思います。

 一代で築いてきた会社です。40年間積み上げてきたお客さんとのつながりは、貴重な財産です。人生の後半戦、更に発展することを期待しています。


(写真:リニューアルなった「新建マックス」)

【和歌山統合医療研究会】
 いよいよ第1回和歌山統合医療研究会とJACT和歌山支部設立記念大会が開催することになりました。設立記念大会の場所は白浜町のラフォーレ白浜です。本日から三日間に亘って記念大会を行います。
 和歌山県で統合医療研究会を開催するのは初めてのことですし、JACT和歌山支部を設立することになったのも画期的なことです。
 体制が整い全国に誇れる予防医療に関する活動が行えることになりました。構想、準備期間を経て本日、具体的に開花しました。頼もしい、そして誇らしい記念大会になりました。

(白浜町で開催した待望の
統合医療研究会などの設立大会。)

 その理由は、本日、お越しいただいたのが統合医療では全国最先端の先生方だからです。
 東京大学の渥美和彦先生はJACT理事長でもあり、統合医療に関して世界レベルの活動をしている日本の第一人者です。先生は和歌山県そして熊野にはスピリチュアリティに酔える場所だと、統合医療を研究するには絶好の場所であると認識してくれています。
 北海道大学安岸名誉教授、和歌山県立大学医科大学の安部名誉教授、関西鍼灸大学亀教授など、素晴らしい先生達と交流出来ました。
 渥美先生は手塚治虫氏や小松左京氏とも同級生だそうで、優れた人達との交流機会があったことが、現在の私がここにいる理由だと話してくれました。優れた人達との切磋琢磨は自己を成長させてくれるものです。和歌山県に新しい交流の研究会と機会が誕生したことは、これからの成長に向けて大きな一歩となります。
9月 8日(金) 「一般質問通告」
【一般質問通告】
 朝から一般質問の通告を提出しました。通告とは、市議会議長宛に、定例会で○○に関する一般質問を行いたいと意思表示することで、具体的には「発言通知書」を提出します。
 本日提出した一般質問の通告は「中心市街地の活性化対策について」「企業誘致による雇用対策について」「人口減少への対応について」の3点です。昨夜は「中心市街地の活性化対策について」の質問項目を仕上げましたが、残りの2点についてはこれからとなります。
 一般質問の登壇日は平成18年9月13日、水曜日の午後2時からスタートを予定しています。当日、三人目の一般質問になるため、前の二人の質疑時間によって前後するので正確に2時スタートとはならないと思いますが、都合が付きましたら、是非とも市議会にお越し下さい。お待ちしています。

【高齢者福祉大会】
 高齢者保健福祉振興大会に出席させていただきました。この大会は、昨年度、高齢者事業などに寄与してくれた市内の高齢者の皆さんを表彰するものです。約130名に及ぶ方々が表彰を受けました。
 社会をリタイアした方が、再び地域社会に飛び出すのは勇気がいることだと聞きました。特に老人クラブの役員を引き受けることは社会における責任を持つことになるので、企業などの責任者から開放された後、直ぐに引き受けようとはならないのです。
 今回、表彰を受けた皆さんは、地域の世話役活動を行ってきた皆さんです。日頃の苦労が実った一日となりました。

【WBS】
 和歌山市の地元ラジオ放送局に和歌山放送(WBS)があります。本日はWBSの中島社長を訪ねて、和歌山市出身のシンガー佐野安佳里さんのファンクラブ後援会長をお願いしました。地元ラジオのトップに会長を引き受けてもらうのが、最も適していると考えたからです。
 中島社長は快く会長を引き受けてくれ、今後の支援を約束してくれました。和歌山市には音楽が好きな人が多くいることもあり、和歌山県出身の歌手を支援していく方針を打ち出しています。
 せめて地元局では和歌山県出身の歌手を応援して欲しいものですし、売り出すための支援もお願いしたいとこです。中島社長も同じように考えているので、これから佐野さんの曲がどしどしラジオで放送されそうです。

【懇談会】
 夜は12名が参加した懇談会に出席、議論を交わしました。親の世代が、和歌山市で一番の課題だと実感しているのは働き場所です。企業誘致が一番実現して欲しいものだと話してくれました。懇談したある方の娘さんは商業高校に通学していますが、商業高校を卒業しても就職先がないのが現実です。どうしているかと言うと、大学進学や専門学校への進学を考えているのです。かつては商業高校に入学し卒業したら、就職先が待っていたのです。確実に働き口があることから、進路として商業高校を選択する生徒があったのですが、現在はそのルートが崩れています。商業高校を卒業しても就職出来ないとなると、商業高校に進学する生徒は少なくなります。地元で働き場所を確保出来ないとなると、大学や専門学校に行く他に選択肢がありません。
 商業高校の存在意義はなくなってきています。和歌山県下では、商業化のあった御坊商業高校が普通科もある紀央館高校となっていますし、新宮商業高校が新翔高校として生まれ変わります。普通科と商業高校の境はなくなっています。
 兎に角、一番の課題は企業誘致であり、働き場所の確保が最優先です。自分の子どもが卒業する時期になると、働き場所の重要性を感じるようになります。企業誘致と雇用の確保に関して強い要望を受けました。
9月 7日(木) 「和歌山大学」
【和歌山大学】
 和歌山大学を訪問しました。
 和歌山大学では平成19年4月から経済学部に観光学科を設置する予定です。学生の募集要項が仕上がり、観光学に掛ける意気込みが伝わってきます。観光学科を設置する意味として次のような理念を掲げています。

 21世紀は観光の時代と言われ、世界の多くの国において観光が基幹産業の一つになりつつあります。日本においても国家政策として観光が今世紀の重要戦略に位置づけられています。このような時代と社会の期待に応えて、経済学部に新しく観光学科を開設します。
 観光学科には、「観光経営コース」と「地域再生コース」が設置されます。そこでは、観光産業や関連産業および観光行政等のエキスパートとして、国際競争力のある日本の観光と地域再生を担う人材を育成します。観光学科に学び、幅広い教養と高い専門知識を修得するとともにホスピタリティ豊かな世界に通用する人材として活躍されることを期待しています。
 なお、募集人員は80名となっています。
 さて観光学科の見通しは平成19年4月開設、平成20年4月から独立した観光学部を目指しています。観光学科の定員は80名ですが、観光学部となると定員は120名から130名に増員されますから、4学年までで500人規模の学部となります。

 和歌山大学ではこの観光学部を現在ある栄谷キャンパスではなく、中心市街地で再生を図ろうとしている旧丸正ビルへの入居を検討しています。同大学内に設置すれば何の問題もありませんが、独立行政法人としての大学は地域の発展にも寄与することが努めであると高い認識を持ち、旧丸正ビルに入居することが望ましいと考えています。
 具体的にはビルの6階部分を観光学科として、ビル所有者である和島興産から借り受け、観光学科に教員室、資料室、シアター、共用スペースを設置、学生の利用の他、地域の方々に利用してもらいたいとしています。ただ限られたスペースのため授業をすることは難しいところです。それでも中心市街地活性化のための起爆剤になれば良いと考えて進出を検討してくれています。

 その理由は、昭和62年に和歌山大学が現在の栄谷にキャンパスを移転してから、紀ノ川以北の地域に人口が増加しているのに対して、元位置などの地域では人口が減少しているのではないかと考えているからです。和歌山大学のある貴志地区には全体約4,000人の内、約1,000人の学生が寮生活を過ごしていることから、その周辺には商業施設が出来るなど活気を呈しているのです。
 観光学科、学部を旧丸正に開設するとなると、約500人以上の学生と教員が中心市街地で学生生活を過ごすことになります。学部内に留まる訳ではありませんから、ぶらくり丁にも繰り出す筈です。夏休みなどは別として、授業がある時期は常時200人以上がまちなかを歩くことになるのです。学生の購買単価は低いからと言う人もいますが、まず賑わいを創出しないと購買力もあったものではありません。人が来る地域になるとそれを当てにした投資は起こります。

 しかも和歌山大学や和島興産は、単に中心市街地だけの活性化を念頭に置くのではなく、他府県、市外から人を呼び込むしかけを考えています。この地域に可能性があると信じているので、ゼロサムではなくプラスサムを目指しているのです。市にこのことを分かって欲しいところです。
 ところで和歌山大学から、伏虎中学の北側校舎を観光学部として活用出来ないものだろうかと和歌山市に対して問い合わせが来ています。今年5月頃、中心市街地に位置するこれらの中学校や小学校の現地視察も行われています。学部として授業を行うためには、旧丸正ビルだけでは狭隘ですから、これと別のキャンパスが必要となります。

 伏虎中学校の北側校舎が活用されていないようなら、観光学部として再生させることがそのまま中心市街地の再生につながるものです。伏虎中学校の北側校舎は新学部のカリキュラムを満たすだけの教室を確保出来ますから、現状を維持しているだけではなく活用策を検討すべきです。学部として活用出来る状態にして和歌山大学に賃貸することで、市に収入が見込まれ、しかも数年後には4年生までの学生がここで授業を受けることになりますから、今よりは確実に活性化することになります。
 空き教室を活かそうとしているのか、現状のままで良いと考えているのか、市の方向性を知りたいところです。

 市が要望もしていないのに、何も和歌山大学が進んで中心市街地再生のために観光学部をこの地域に設置しようとは考えていません。市が中心市街地再生のために和歌山大学に期待しているのか否か知りたいところです。
 国からは観光をテーマにして地域再生を図ろうとする先進モデルを、和歌山大学が担ってくれることを期待していると聞いています。大学の学部を中心市街地に開設することで再生が図れることの効果を認めてくれているのです。その証拠として、独立行政法人としてスタートした旧国立大学で新学部開設の動きがあるのは和歌山大学だけです。国では基本的に独立行政法人大学が新学部を開設することを認めていないのです。これは経費削減、人件費削減のガイドラインが示されている中で、人件費などを増加させる働きのある新学部設置は国の要望とは逆行するもので、余程の理由がない限り今後共認められないと考えています。
 そのような初めての取り組みですから、和歌山大学観光学部の動向は国レベルでも関心を集めているのです。市としてしっかりとした支援体制を確立して欲しいところです。

 もう一つの課題があります。現在作成中の中心市街地基本計画についてです。この計画は具体化出来ているものを計画に掲載し、国の認定を受けることで補助金が受けられるものです。この基本計画に和歌山大学観光学科の設置が記載されているのか否かで中心市街地の方向性は全く変わってきます。
 大学のある地域にするのか、大学に期待していないのか。それは和歌山市が観光に力を入れようとするのか、観光に力を注ぐ気がないのかを見極める鍵でもあります。
 そして活性化を図るためには、一つの再生モデル計画がスタートした後に、続けて次の事業をスタートさせることが必要です。単発的なものになると賑わい創出に旧丸正ビルが孤軍奮闘することになり、いつまでも持ちこたえることは出来なくなります。集客するためには、常に旧丸正ビル内で投資をし続ける必要がありますから、一社にそのような役割を担ってもらうことは出来ません。地域として市としての支援体制が必要です。

 さて、中心市街地基本計画の空きビル再生事業に研究機関が入居すると、国からの補助金が10%上乗せしてくれると聞きました。旧丸正再生に必要な総経費は不明ですが、仮に50億円とすると通常の比率の30%だとすると15億円の補助金になりますが、観光学部が入居することになると40%の補助金となり20億円の補助金となります。その差は5億円。研究機関である観光学科が入居することによる地域再生のための利点はあります。この点も考慮したいものです。

【懇談】
 約束していた向陽高校のOB宅を訪問。海草・向陽同窓会理事会でお会いして以来となりますが、元気に出迎えてくれました。今は現役を退いているので趣味の写真や絵画を楽しんでいます。地域のために活動してくれるので期待していると励ましていただきました。
 
【懇談】
 20年も軽食店を経営している方とお話いたしました。長年、同じ場所で開店していると常連客も多く、昼夜を問わずに賑わっています。盲導犬育成にも関心があり、生後四ヶ月の愛犬を盲導犬として育成したいと思いを語ってくれました。
 また店内で音楽も放送していることから、シンガー佐野安佳里さんの話をしたところ、整理券を店頭で配布してくれることになりました。
 長年同じ場所で経営できていることに感謝の気持ちを持っていました。経済状況の回復が見られないところですが、ここでは地域に親しまれる店舗として今日も開店しています。

【懇談】
 あさって高校の同窓会を計画している幹事の方を訪問、懇談しました。同窓生の名簿を作成するのが大変だった様子ですが、半数程度の同窓が参加してくれることになり楽しみにしていました。趣味の写真の作品は数十点にものぼり、事務所の壁にところ狭しと掛けられています。訪問の記念に写真撮影をしてくれました。

 仕事は倉庫業で、施設の一部を開放していることから地域の皆さんに親しまれています。さらに現在、和歌山で生まれこのまちを愛している方による会を発足させようと計画しています。来春4月に発足させるための準備をしていますが、ぜひ会に参加して欲しいとお誘いをいただきました。有り難いことです。
 夕方お邪魔してから話が弾み、懇談が終了したのは夜も遅くなってしまいました。貴重な時間、ありがとうございました。
 
9月 6日(水) 「中心市街地活性化対策」
【懇談】
 地域活動について打ち合わせ。他地域で働いていた方が地元に戻って感じたことについて話を伺いました。和歌山市が地域としての活力に乏しいのは、人を仕事の対象として見ているのではないかというものです。仕事の基本は人間関係にありますが、接する相手は自分の仕事を有利に導くための手段と考える傾向があるように感じていると話してくれました。

 人を大切にすることが結果として仕事の成果に結びつくのですが、短期的な成果を求める人達は人を道具のように捉えているというものです。それは、頼まれて人を紹介した場合によく見られる景色ですが、いきなり仕事の話から切り出し、最悪の場合は即刻の判断や契約を求めることもあります。相手の考え方や紹介者の顔を尊重しないで仕事の契約だけをいただこうとする態度に閉口する場合も多々あるようです。
 そんな人に限って、契約が成立した場合や仕事がスムーズに行った場合でも挨拶も御礼にも来ないことが多いのです。入り口だけ依頼しておいて出口は知らないというのでは、信頼関係が築くことは出来ません。

 自己の利益主義や利己主義が、和歌山県全体としての利益を失うことにつながっていると指摘してくれました。この方は現役時代の仕事においても、相手の人を最優先させていました。信頼している相手が不利になるような仕事であれば決して頼むことはないし、お互いメリットのある場合に協働する姿勢を貫いています。

 現役を退いたのを機会に、現役時代の経験を活かして地域貢献にも力を注ぎたいと話してくれました。利益の追求に走ると人は逃げます。特に信頼して人を紹介してもらった場合、紹介者に信頼があるから会ってくれるのです。初対面の人を信頼してくれるのではなく、紹介者の信頼関係で会ってくれていることを忘れてはいけません。

 仕事は人ですし、組織も人です。人を大切にする人が社会からも組織からも信頼を得られるのです。
 そして地域活動も営業活動も同じであることを話してくれました。一人で全てを実施しようとすると失敗する、チームで仕事をしたり地域活動やNPO活動をすることが成功の秘訣ではないだろうかとして話してくれました。その通りだと思います。
 一人で出来ることは限られていますし、チームとしての総合力が優秀な個人の力を上回ります。分野の異なる人達が協働することで初めて大きな成果が挙げられます。

【佐野安佳里さんライブに関するリリース】
 佐野安佳里さんライブ開催についての資料をリリースしました。ライブの概要は次の通りです。
 ・はじめに
 佐野安佳里さんは、現在東京を拠点としたライブ活動、曲の制作活動を行っていますが、ファーストマキシングル「祈り」(和歌山県熊野健康村イメージソング)の発売を記念して、また、映画「幸福のスイッチ」公開プレイベントとして、地元和歌山市でライブを開催いたします。
1. 開催日時
   平成18年9月30日(土)18時30分〜
2. 開催場所
   和歌山県立近代美術館・博物館特設野外ステージ
3. ライブ概要
   奥熊野太鼓ライブ 18時30分〜
   佐野安佳里ライブ 19時〜
4. その他
   入場は無料ですが、事前に整理券を配布させていただきます。
   但し、当日整理券がなくてもライブに入場していただけます。
   座席数は350席と限りがありますが、座席は整理券をお持ちの方に用意しています。
5. 主催
   佐野安佳里ファンクラブ準備委員会
   NPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワーク
   お問い合わせ先 佐野安佳里ライブ事務局 050-3431-3331
6. 佐野安佳里
   1984年生まれの22歳。和歌山市和歌浦出身。シンガーソングライター。
 以上です。今からライブが楽しみです。

【中心市街地活性化対策】
 中心市街地活性化に関して、ぶらくり丁内において打ち合わせを行いました。
 中心地基本計画を国に提出することを前提としながら、計画掲載に必要な取り組みを検討しました。
 計画に必要なものは、空きビルを商業施設として再生計画の他、計画地に住機能を持たせること、公共交通の乗り入れを可能とすることなどです。集客と定住を両立させた機能を持たせることが必要なのです。

 そして基本計画に記載した事業は5年以内に完成させることが必須条件です。従来の基本計画と大きく異なるのは、実現可能性を無視して行政機関が理想を掲げていたものに対して、今回は実現性の高いものだけを基本計画に掲載可能となっている点です。つまり、理想はあるけれども事業主体が決定していなかったり、地権者の反対などにより実現目処が立っていないものの掲載は出来ないのです。あくまでも基本計画策定の時点で実現性のあるものだけが掲載出来るのです。

 そして国からこの基本計画を認めてもらうことで、国からの補助を受けることが可能となります。計画認定を受けることが出来た場合、実現可能な計画を次年度からでも途中で追加することが出来ますが、計画事業の完成期限は5年間ですから、例えば計画策定から3年が経過した後に新しい事業計画を挿入しようとしても事実上不可能となります。そのため現時点で実現性のあるものをたくさん用意しておくことが肝心なのです。

 ですから従来のように、行政機関が補助金を支出するなど中心市街地を導いてくれるのではなく、民間の事業者で何かを実現したいと考え具体的行動を起こそうとしている事業者だけに、国の認定が受けられたら補助金が支出されるのです。
 今までは行政が考えてくれていた基本計画ですが、今後は考えることを自分達でする必要があるので、民間事業者も発想を変える必要があります。

 さてこの基本計画の策定と将来的な運用に関しては、法定の協議会が機能することが条件です。和歌山市では、平成18年10月中旬に協議会を立ち上げる予定ですが、立ち上げは少し遅いように感じます。本来、基本計画の策定箇所が協議会なのですが、今だ結成されていない点、基本計画案の完成度(民間事業者、地元からの意見などを折り込めているのか)と認定を受けられた場合の取り組み方が気になります。
 現時点の協議会のメンバー構成は、座長に和歌山大学山田良治教授、構成員に県や和歌山市、株式会社ぶらくりのメンバーの皆さんとなっていると聞きますが、実践的なメンバー構成を図り、動ける組織にしていく必要性を感じます。

 この協議会のメンバー構成も重要ですから、市が指導性を発揮して欲しいところです。
 またまだ課題はあります。中心市街地基本計画には実現可能のあるいくつもの事業計画が欲しいところですが、和歌山市の基本計画で具体化出来るのは、旧丸正ビルの商業ビルとしての活用と旧さくら銀行跡地のマンション計画だけなのです。

 中心市街地をJR和歌山駅から南海和歌山市駅までの間と定めている割に寂しい活性化基本計画となりそうです。時間的に難しいのですが、他に付加できる計画案が欲しいところです。
 もしこのふたつの計画以外に織り込むことが無理な場合、ふたつの事業計画を圧倒的に成功させ、全国に誇れる中心市街地の成功事例として知れ渡る位にする必要を感じています。少しの成功事例では後に続く事業者は現れません。和歌山市が国の施策を活用するための計画を立て成功させてことによって、市外の民間事業者を含めてこの地域に投資したいと思わせる必要があります。空きビルを再生させたものの賑わいを創出できなかったり、後の投資が続かないようなら、中心市街地を活性化させたとは言えません。

 まずはしっかりと旧丸正ビルを商業施設としての再生を成功させ、続いて住機能施設にも人が集まるしくみが必要です。
 そのために、今回国に提出する予定の中心市街地基本計画には書き込めない部分、つまり市が中心市街地を重視するのであれば、この地域をどのような地域にしたいのか明確にする必要があります。病院や行政機関が集積している地域ですから、高齢者に定住してもらえる地域を目指すのか、高校生が魅力を感じ集れるような流行発信地域を目指すのか、まず基本理念を策定すべきです。

 中心市街地の基本計画があると言うことは、計画と方針がしっかりとしていることを表すものですから市の本気度を示すものになります。民間事業者の投資を呼び込む魅力づくりを創出するためにも、真の中心市街地基本計画を策定して欲しいものです。

 まちづくりの観点からするとまちづくりにおいて景観形成も重要となっています。美しさ、楽しさなど、計量化出来ない要素が都市としての格やエネルギーを感じさせてくれます。これらのまちの魅力は市外の投資を呼び込む要素になります。今では中心市街地と言っても、そこに行かないと購入できない商品はありません。家で居ながらショッピングが楽しめますから、現地に行ってみたいと思わせる動機づくりが必要なのです。まち並みの写真を撮りたいと思わせる景観、そこに行けば景観を楽めるなどの魅力があることが、人を現地に向かわせる動機になります。

 中心市街地基本計画、法定協議会、それらを包括するまちづくり基本計画、そして景観を重視したまちづくりなどが取り掛かるべき課題です。それぞれ実施主体を決めた上で進捗を図りたいものです。

 既に青森市や富山市など、中心地活性化が進んでいる地域は中心市街地基本計画を国に提出する準備が進んでいるとも聞きます。
 和歌山市の再生は注目されているため、全国で最初に計画を提出し、計画認定の第一号として認められるほど、再生に賭ける意気込みが欲しいものです。
 
【ライブについて】
 市内CDショップを訪問し、佐野安佳里さんライブの整理券を店頭に置いていただきました。平成18年9月20日にデビューCDが発売されますが、既に予約を受け付ける体制をとってくれていました。出身の和歌山市から佐野さんを応援する輪が拡がるのが楽しみです。

【後援会打ち合わせ】
 ポスターやチラシ、名刺などのデザイン案について協議を重ねました。昨日の打ち合わせから少し変更もありました。議論を重ねるほどに改良が加えられていきます。そして全員が同意したものよりも、少しだけでも仕上がりを良くしてくれるのが制作のプロの仕事です。仕上がりは金曜日となります。
9月 5日(火) 「事業仕分け」
【健康診断】
 朝から健康診断を受診、年に一度だけの身体のチェックを行いました。特段どこも悪いところはなく健康体ですが、秋の定期健康診断として受診しました。

【事業仕分け】
 構想日本が取り組みを始めた事業仕分けですが、総務省からの「新地方行革指針」では、公共サービス改革として「事業仕分けを踏まえた検討を実施し、公共サービスの必要性、実施主体を総点検」と記載されています。
 事業仕分けとは、自治体の仕事について、必要なのか不要なのかを仕分けし、その仕事を必要と判断した場合は県か国か市町村なのか、どこが実施主体であるかを個々に評価するものです。引き続いて実施する事業であったとしても外部委託や期限を区切れないかなどの検討を行います。このようにして現在ある事業の見直しを図り、本当に県民の皆さんが必要と思える事業を見出そうとするものです。
 そして和歌山県では平成18年度に「和歌山版事業仕分け〜県行政の総点検〜」が実施されています。上期末までに民間評価委員会の事業仕分けの評価を踏まえて具体的な取り組みを検討し、オープンな議論の元で県としての姿勢を明確にします。10月には結果を公表し行政改革に反映させる予定になっています。
 全国でも先進的な取り組みを導入し、今ある仕事を見直ししようと挑戦する姿勢が伺えます。

【懇談】
 昼にボランティアで定期的に慰問活動を行っている方と懇談。この方は、高齢者福祉施設三箇所に毎月演奏会を行っているなど、殆ど自分のための休日のない日を過ごしています。しかし仕事だけでは得られない価値観を高齢者の皆さんや社会から得ているようです。
 与えてあげることが、実は皆さんからも何かを分けてもらっていることに気づきます。

【佐野安佳里さんライブ】
 今月9月30日に開催予定の佐野安佳里さんのライブについて、報道関係者の方と意見交換を行いました。佐野さんは昨年春、和歌山市から全国を目指して上京し、わずか1年でCDデビューを果たすまでに至りました。私達の期待に応えるように、順調に成長してくれています。上京して益々歌声に磨きがかかっていますが、今回はそのボイスを引っ下げてのライブとなります。
 才能のある人が和歌山を離れて適切な場所で活動することで益々才能を伸ばし、成長した姿を見せてくれるのは楽しいものです。和歌山にいる者にとって、自分達と一緒に活動した仲間が大きくなるのは嬉しいことです。
 地元で応援をしたいとファンクラブ結成の準備も進めていますので、9月30日のライブ当日にファンクラブの案内をする予定です。今後はファンクラブが中心となり、地元から声援を送り続けたいものです。

【環境をつくる】
 同じ仕事を繰り返していると同じ視点で物事を見てしまいます。そして周囲に刺激がないとルーチンワークのわなに陥ります。怠惰な仕事に慣れてしまうと、そこから脱却することは難しくなります。
 ですから自分から適切な環境を作り出していく必要があります。組織外の勉強会に参画する、または知識を得たいと思っている人達と勉強会を主宰する、インターネット上の信頼がおける場所で議論を交わすなど行うことです。
 職種が違う方が率直な意見が言える場合があり、思わぬ発見をすることもあります。垣根を越えるには勇気が必要ですが、超えようと思う気持ちが高いハードルを飛び越えさせてくれます。

【後援会活動】
 後援会用のポスターとチラシなどの案が出来上がってきました。写真、文字イメージなどの詳細について協議を重ねました。複数の方を交えてポスターやチラシのデザインや文字配列の確認を行ったため、これで良いと思っても直ぐに修正意見が出てきます。その度に加筆、修正を行ったため完成させるまでに数時間要しました。明日、再度校正をする予定です。

【懇談】
 夜に相談があったため一件お邪魔しました。行政と法律が関わっている問題だったため私なりの見解を示し、明日詳細を詰めることにしました。
 その後、木曜日の訪問活動に関して行き先の調整を行いました。熱心に行程を組んでくれていますからそれに応える責務を感じています。遅くまでありがとうございました。
9月 4日(月) 「クラブ総会」
【クラブ総会】
 平成18年9月11日から10月2日までの間、平成18年9月定例会が開催されます。大橋市長が再選された後の初めての本会議のため、所信表明を行う議会として注目です。提出された議案の審議と一般質問の実施有無の確認を行いました。本日現在、一般質問として中心市街地活性化対策、和歌山市の人口減少問題、指定管理者制度、行政改革について、などを考えていますが、今週中に質問項目と内容を決定します。

 さて提出予定の主な議案は次のようなものがあります。
 条例では「和歌山市文化財湊御殿条例の制定について」これは湊御殿の保存と公開と活用に関する取り決めを行おうとするものです。
 損害賠償に関して「和歌山市商業高等学校職員が公務中に起こした自動車事故に対する損害賠償」は、平成17年11月21日に加害事故を起こした市立和歌山商業の職員さんの、被害者に対する損害賠償として1,984,706円を支出するものです。

 補正予算の主なものは、中心市街地活性化事業として6億円が計上されています。所管はまちづくり推進室で、中心市街地の空きビルであった旧丸正ビルを再生するに当たって、6億円の補助金を支出するものです。予算内訳は、和歌山市が2億円、和歌山県から1億円、国から3億円となっています。補助金の種類は「暮らし・にぎわい再生事業補助金」で、全体の事業費9億円の内、6億円を補助しようとするものです。中心市街地の再生に弾みがつくことを期待しています。

 和歌山市基本計画構想計画調査事業として、新基本計画調査委託料など804万2千円が計上されています。
 条例にある湊御殿の維持と活用に関しては、維持費用は約450万円、活用事業費は279万円となっています。
 一般会計の補正予算は13億7,987万9千円で、補正後の一般会計は1,230億9,920万円となります。特別会計の補正予算は13億8,961万1千円で、補正後の特別会計は約1,730億6,024円となります。総合計は約2,961億5,944円となります。

【キャッスルウォーク】
 平成18年10月7日に予定の、和歌山市提案事業に採択されているオープンカフェ事業の一つとして子どもカフェがあります。事業主体の和歌山大学生達と、子どもカフェの中で紀州子ども語り部が案内する和歌山城を巡るキャッスルウォークに関しての打ち合わせを行いました。当日の開催は2回、12時30分スタートで14時終了の行程と、15時スタート16時30分終了の2回です。出発は和歌山市観光物産センターで到着地点は、京橋オープンカフェとなります。家族で子ども同志での参加をお待ちしています。

【後援会打ち合わせ】
 後援会用ポスター、はがきなどの写真と構図に関して打ち合わせを行いました。数点の候補作品のうち協議した結果、一点を選定しました。今週末に完成させ土曜日に予定している総会に間に合わせる予定です。
 基調は青、顔写真を前面とした構図で、キャッチコピーは「挑!よし、いこか」にしました。

【新NPO法人】
 通信に関する新しいNPO法人設立に関しての打ち合わせを実施。約款、その他の申請書類が全て整ったため明日申請することにしていますが、最終確認を行いました。所管は総務省になりますが、県や市と協働しながら実現に向けた活動を展開していきます。

【飲食研修会】
 県内飲食関係者の皆さんに新しい技術と製品知識を得てもらいたいと願っての研修会を来週実施する計画を立てています。和歌山県内では中々参加する機会がないので今回の呼びかけの反響は大きく、予定よりも参加人数が多くなっています。常に新しい刺激を持つことがお客さんの要望に応えるために必要なことです。県内だけに留まるのではなく、新しい技術を求めて県外での研修会は意味のあることです。
 そのことを理解して参加してくれる経営者層が多いことは、この業界の未来を感じさせてくれるものです。良い企画に仕上げていきます。

【その他】
 統合医療研究会、佐野安佳里さんライブ、高齢者医療費に関して、飲食事業などに関しての打ち合わせを実施。また先月、原稿依頼があり書かせてもらった、和歌山市長選を総括した記事が掲載された新聞が届きました。
9月 3日(日) 「浦安市」
【防災訓練】
 和歌山市主催の総合防災訓練がせせらぎ運動公園で行われました。大規模な災害に備えての対応と防災意識を高めるための訓練で、今年で42回目を迎えています。私がこの訓練に参加させてもらうのは4回目となります。大規模な訓練に接すると、日頃からの防災対策が如何に大切であるかを実感することが出来ます。

【浦安市】
 千葉県浦安市と言えば東京ディズニーランドで有名ですが、市長の汚職問題で揺れ動いているようです。現職市長に対しては、市議会から辞職勧告決議案が出されたりした経緯もある位です。そのため今年の10月22日に任期満了に伴う市長選に対して、現職市長に対抗して3名の新人候補が立候補する予定になっています。

 その中に友人の浦安市議会議員の折本ひとみさんが名を連ねています。先月、つまり8月25日に市長選への立候補を表明したのです。折本さんは平成15年の統一地方選で浦安市議会議員に初当選した方で、以来3年間、とても熱心な取り組みをしています。何度も意見交換をさせてもらっていますが、純粋に浦安市を思う気持ちが伝わってきます。
 背景は分かりませんが、折本さんは児童教育に携わっているため、子ども達が浦安市で健全に育って欲しいと願う気持ちが人一倍強いような気がします。汚職にまみれた市を次の世代に残せないと考えての立候補だと思います。

 詳しい状況は判りませんが現職市長の対立候補が3名いることから、浦安市を変えたいと願う人達の意見が分散し現職が有利との評判があるようです。
 ただ折本さんの主張は明解です。同じ地位に留まるのは2期8年が限度ではないかと考えて任期を区切っての挑戦です。権力必腐。権力は腐敗するのは何時の世も同じです。そして期限を区切らない仕事はないとの考えから浦安市を変える期限を8年とし、その間に利権と腐敗を断ち切る覚悟を訴えています。電話で激励をしたところ元気な様子で走り回っていました。現在の構造を断ち切りたいとの強い思いが伝わってきました。

 私達に夢を与えてくれる東京ディズニーランドがあり良いイメージのある浦安市ですから、市政もそれに応じたクリーンなものにして欲しいものです。子ども達に夢を与える市なのに、一部の大人は利権構造に群がっているようでは絵になりません。
 折本さん。頑張って下さい。

【和歌山市】
 和歌山市の経済状況が良くなっていないことを実感させられます。人通りの少なさは勿論、流行っている飲食店でも週末なのに空席がたくさんある状況です。タクシーの運転手の方に聞いても、2時間から3時間待ちは通常ですよと話してくれます。しかもかつては、土曜日、日曜日には観光客がタクシーを利用してくれたのですが、最近、和歌山市を訪れてくれる観光客は自家用車を利用して来るのでタクシーの利用者は殆どいないそうです。家族連れの移動手段は完全に自動車に変化しているようです。特に和歌山市の場合、公共交通機関が発達していないことが関西近郊の方に知られているため、車での来和となっているようです。
 自宅のドアからホテルのドアまでの移動。観光客による経済効果はホテルだけになっています。運送業や飲食店まで波及していないのです。車による移動手段は利便性が高いため特段の理由がないと変更は難しいのですが、折角、和歌山市に来てくれる方に対して、癒し効果や家族で楽しめる娯楽を提供してあげたいものです。その結果、経済効果が見られるのが理想なのですが。
 楽しみを提供出来ないのに経済効果を得ようとするのが間違いで、地域として観光に訪れる方に対して何かを提供するしくみが必要です。それがあることでリピート性は高まります。
9月 2日(土) 「挨拶」
【挨拶】
 午前中は、関西電気保安協会労組の大会にお招きを受け出席いたしました。大会は約40名の代議員で構成され、活動方針が決定されていきました。関西電気保安協会労組からは県電力総連副会長が選出されているなど活発な活動を行っています。
 冒頭、委員長の挨拶で、来年の統一地方選に向けた取り組みについての支援に関して力強く抱負を述べていただきました。また県電力総連会長からは「片桐議員はこの3年間、私達のために掲げた公約の実現に向けて懸命の取り組みをしてきました。活動の結果は、ホームページでも詳細に公開していますから是非ご覧いただきたいと思います。来年は和歌山市だけではなく県域に活動の領域を拡げ、私達の代表としての更なる活動を期待したいと思い、推薦をさせていただきました。電力総連としては今月9日に開催する大会をもって推薦決議をする予定ですので、皆さんからのご支援をよろしくお願いいたします」と紹介していただきました。

 さて、大会での挨拶の主旨は次の通りです。
 平成15年に皆さんから和歌山市議会に送り出してもらってから、3年強が経過しました。その間、皆さんからいただくご意見や問題提起に基づいて議会活動を行ってきました。少しでも問題解決が図れるよう課題を整理し提言活動を心掛けてきました。今後は活動の舞台を変えさせていただき、より皆さんの期待に応えられる活動を行わさせていただきたいと思っていますので、引き続いてのご支援、ご指導をよろしくお願いいたします。

 さて夏休みから現在に至るまで和歌山市内で会社を経営している方や働いている方々との懇談を行っています。そこで思うことがあります。それは、和歌山県や市に関する各種経済指標によると経済状況は改善されていると報告されているのですが、実態は全く異なっていることです。和歌山市内の中小企業は建設業、住宅業、飲食業などは経営的に厳しい環境に置かれています。最近も県内で知られている建設会社が倒産したように、建設に関する予算規模は縮小しているため本業だけでは生き残れない状況もあります。

 またある住宅会社では、平成18年の上期の現在までの実績は、創業以来最も悪い状況になっていると聞きました。住宅着工件数も伸び悩んでいるようです。
 また和歌山市の中心地に近い飲食店が立ち並ぶ地域でも人通りが少なく、来店者数は減少しているようです。まちに人がいないと飲食が活気を取り戻すことはありませんから、商業地に人を呼び戻す施策を講じることが必要です。

 このように全国規模の会社では景気回復の兆しがあるようですが、和歌山市では大半の業種においてその環境にありません。会社経営が厳しいと働く人にとっても厳しい環境にあると言わざるを得ません。
 経営者や働く人達から期待されていることは、賑わいを取り戻して欲しい、若い人達が働く場所が欲しい、企業誘致をして欲しいと言ったものが多いのです。やはり人が出ていると実感させてくれる人通りや、企業誘致が和歌山県にとって必要な施策であり重要なものです。

 和歌山県では県外からの企業進出に対して最大100億円の補助金を支出する施策がありますが、未だ適用事例はありません。これを活用して誘致活動のお手伝いもしているところです。対象は製造業だけですが、雇用を生み出すなら他の業種であっても適用してくれないかどうか協議も行いました。

 また新産業創出を図る取り組みも行っています。平成18年度、和歌山県では初めて経済産業省の支援事業の適用を受けた取り組みを開始しています。観光と医学、医療を組み合わせた「観光立県和歌山」の取り組みですが、これも地域活性化、地域再生のためには大きな前進です。単に国からの支援を受けられるだけではなく、経済産業省から支援を受けた事業計画が和歌山県で進行していることに関しては、民間からの注目が集っています。今後、様々な局面で連携したり、計画の事業化を進めることもあると思いますが、県内の事業者の連携を中心にして県外からの投資も呼び込むことにもつながります。この「観光立県和歌山」事業は、必ず地域活性化に発展していく取り組みですから今後とも注目しておいて下さい。

 このように和歌山県を再生するためには、人や企業を呼び込む施策が重要であることを再認識しています。活動の分野を和歌山市から県に発展させることで、これらの取り組みを仕上げて行きたいと思っています。
 皆さんからのご支持をお願いいたしまして挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【打ち合わせ】 
 来週に迫った統合医療研究会に関して打ち合わせを行ないました。来週開催する研究会は、統合医療研究会和歌山支部の発足を記念してのものです。全国から関係者が和歌山県にやって来てくれますから、和歌山県が統合医療に関わっていることを示す絶好の機会となります。成功させ好スタートを切るために、市内で活躍中のイベントディレクターに研究会発足式典の説明を行い、当日の進行管理を依頼しました。
 来週にも一度打ち合わせを行ない現地視察を実施したいと考えています。
9月 1日(金) 「観光医療懇談」
【来週から入院されます】
 以前から書き込んできましたが、リンパ腺癌と診断されたお世話になっている方が来週から入院し治療に専念します。暫く和歌山市を離れることになりますが、良い結果を出して元気な姿で帰ってきてくれると信じています。
 本日で夏の仕事は最後の日となりました。来週9月4日から一ヶ月の予定で治療に入りますから挨拶を行いました。早く退院祝いをしたいものです。

【観光医療懇談】
 観光医療の取り組みに関して着実に進展しているので、実務レベルで今後の進め方などについて懇談を行いました。観光医療では、健康な方に和歌山市を訪れてもらって医学的な見地から健康維持、或いは美容サービスを受けていただくことを考えています。それに加えて疾病で普段は旅行に行くことが困難な方々にも観光を楽しんでもらえる環境を和歌山県で整えたいと考えています。そして家族で一緒に和歌山県に来てもらって、全員が楽しめることも重要なポイントです。このように、誰に対しても優しく健康的な地域を目指すのが観光医療の視点です。

 また海外からも観光に来てもらうしくみを検討しています。特に中国からの観光客は、きれいな海や健康と美容を求めています。昨年聞いた話ですが、中国から来た観光客を和歌山城に案内したところ興味を示さなかったそうです。中国の歴史的建造物と比較して歴史が浅いことが原因です。これは和歌山城だけの問題ではなく、日本の歴史的建造物は中国のそれと比較すると日が浅いので関心外になっているようです。
 しかし和歌山市の海に案内したところ、海水のきれいさに大喜びしてくれたようです。きれいな海が資源であることを認識出来る出来事です。このように自然環境を活かして健康形成に資することを地形療法とも呼びますが、和歌山県には地形療法に適した環境があります。これも全国に発信出来る利点です。

 今まで価値を認められなかった開発していない地域が価値を持っているとも言えます。地方自治体の財政的問題や環境保全の視点などから、今ある自然の開発は出来そうもありませんし、好ましくもありません。自然を守りそれを活かす装置を装着することが地域として実施すべきことです。
 和歌山県での観光医療の取り組みは、構想力、実践力においても全国でトップを走っていると考えています。

【経済状況】
 和歌山県の経済は回復基調にあると発表されていますが、現状は決してそうなっていません。建設業や住宅分野では依然として厳しい環境に晒され続けています。県下の経済団体が、県内経済が回復していると評価しているのは、大企業の業績が回復していることから経済指標が上昇しているからです。
 最近も和歌山県で名のある建設会社が倒産しましたし、業界の仕事量は増加していません。ある住宅会社では、販売実績は夏場の創業以来最低だったそうです。全く経済は回復していないと捉えるのが和歌山県の実態に近いものがあります。それを誤認した施策では何をすべきか見誤る恐れがありますから、常に現場に入ったり懇談する機会を持つことが必要だと再認識しました。

【飲食関係者との懇談】
 飲食業でも景気回復の兆しは見られていません。和歌山市の飲食店が並ぶ通りでも人通りが少ないのが現状です。経営者達と懇談しても、2階以上の予約客は入っているけれども1階の客が少ないと言います。通りに人がいないと店の扉をくぐってくれるお客さんが少なくなるのは当然です。
 飲食業全体が回復するためには、まちとしての賑わいを取り戻すことが必要です。それには味やサービスを競うことで活性化を図ることを前提として、行き交う人を増やさなければ通りとしての活性化はしません。賑やかな通りや人の交流があれば人は集ってきますから、その歓楽街としての環境を作るのは事業者と地域、行政機関の連携を図る必要があります。

 改善の一助になればと、今月飲食に関する研修会を開催する計画を立てています。少しでも全国レベルの新製品や味に触れていただき、和歌山県内に導入して欲しいと思っての企画です。新しい設備投資が難しいとしても、飲食業の経営者の皆さんが最新のものを見て触れることで得られるものがあります。雰囲気を体感するだけでも、何もしないよりも全く効果は違ってくるものです。

【打ち合わせ】
 観光医療の取り組みに関して打ち合わせを行いました。計画を進めるためには実行力が不可欠ですから、実現可能な施策は実現するようにリスクを覚悟で進めています。和歌山県は地域として観光医療の実現が可能な場所ですから、ここで実践しない理由はありません。色々な分野の皆さんの協力体制を確立させながら計画を進めたいと考えています。

【さをり】
 和歌山市でもさをり(織り)の拠点があります。障害をお持ちの方でも編み機で織物を楽しめるのがさをりの特徴です。夏休みにさをりリーダー養成講座も実施していますし、明日は障害者支援の式典に、ブースを設けて体験してもらう予定になっています。
 本日の打ち合わせでは、障害をお持ちの方でも気軽に体験してもらいたいので、材料費だけ負担してもらっての講習や、家族を含めての体験機会を設けることなどを話し合いました。講習費用の低減を図るために最低限の経費での運営を基本としているため広告宣伝費用は抑えていますから、集客方法が最大の課題です。子ども、高齢者、障害をお持ちの方、誰でも体験出来るのがさをりですから、気軽に楽しんで欲しいものです。
 そして皆さんに楽しんでもらえるための施設改修に関しても協議し前向きに進める方向で結論を導きました。
 世界で活動しているさをりです。和歌山市に拠点が設けてくれたことに感謝しています。
 そして福祉関係の行事などにブースを設置するなど、私達の活動に協力してくれることも約束してくれました。今までよりも行事の幅が拡がりますし力強い限りです。

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