【市政報告】
8時から某会社の朝礼にお招きいただき市政報告と決意表明を行いました。ありがとうございます。
市政報告では、最近のまちづくり施策や雇用情勢に関してお話させていただきました。また抱負に関しては、地域活性化、雇用の確保、健康と安全を重要視していることをお伝えしました。そして基本スタンスは、あくまでも対話活動の中から問題点を抽出し、同じような問題が横たわっているようであれば議会で提言していくことにあります。現場に問題がありますから、引き続いて皆さんから意見交換をしながら解決策を見つけ出したいと考えています。
【教育民生委員会】
本日の教育民生委員会は教育委員会の審査です。提案された議案に対する私の質疑は次の通りです。
Q.議案第5号の「和歌山指定文化財湊御殿条例の制定」に関して、年間収入が85万8千円の見込みに対して、維持管理費が555万円となっています。和歌山市の財政難がある割には、箱物行政が続いているようです。市最大の課題は財政問題ですが、その認識が不足しているように感じます。見解を聞きたいところです。
A.財政問題はありますが、市の貴重な文化財を市民の皆さんに鑑賞していただくために必要な措置だと認識しています。
Q.市が誇る文化財ですし、地方自治体の市民サービスですから、何も黒字経営しなさいと言っているのではありません。しかし毎年約470万円も赤字が発生する訳です。しかも土地賃貸に関しては30年契約ですから、向こう30年間も市民の皆さんが税負担していかなければならないことが問題です。湊御殿に行かない人も応分の負担を強いられる訳です。箱物を建設して運営費の負担は市民の皆さん、そこが問題です。施設を使用する方が必要経費を負担する方向で考えられませんか。少しでも赤字を圧縮する方策が必要だと思いますが如何ですか。
A.入場収入は、市民の皆さんに負担してもらうものですが、市の他施設と同等の入場料を設定しています。
Q.入場収入は他との兼ね合いがあるとしても、赤字が続くことを問題視しなれければなりません。
A.文化財を市民の皆さんに観ていただくために必要なものです。
Q.それでは文化財を見てもらうために市民の皆さんへの観覧呼び掛けや、観光客呼び込みの施策は考えているのですか。
A.広報公聴課と連携しながら市報でのPR、観光課と連携して旅行会社への湊御殿を観光コースに組み込む商品化依頼、観光バスのルートに加えてもらうことも考えています。
Q.観覧してもらうことで将来的に運営が安定しくますから、入場者が右肩上がりになるような方策が必要です。10年先を見込んだ事業計画や収支計画はありますか。
A.ありませんが、入場者に来てもらう方策を実施していきます。
Q.入場料の設定も、畳一畳分いくらだとか決めるのはやはり事業性のなさを感じます。
A.他施設と同様の設定をしているのでご容赦願います。
Q.例えば和歌山市の歴史を知るために社会見学や遠足機会として、小学校、中学校の生徒に来てもらうような方策は講じないのですか。
A.近隣の学校の生徒を対象として写生会や見学などを考えています。
Q.その場合の入場料は徴収するのですか。条文にあるような免除対象にはならないのですか。
A.入場料は20名以上であれば団体扱いの半額を徴収いたします。
Q.遠足やなど社会見学の場合でも徴収する訳ですね。経営的には入場収入の安定が図れますね。
A.その通りです。
Q.ところで施設管理は都市整備公社が行うと聞いていますが、何故そこで決定したのですか。
A.教育委員会の教育施設の管理をお願いして来た経緯があり、施設管理のノウハウを有していることから決定しました。
Q.つまり一社指名で決定した訳ですね。
A.その通りです。
Q.随契ですね。公的施設の管理に関しては指定管理者制度の導入が各地方自治体で行われていますし和歌山市でも導入していますが、本施設に関しては導入の考えはなかったのですか。本施設に関しては、価格、行政サービス面で優位性のあるところを選定出来る機会だったと思いますが。
A.ノウハウが必要ですし緊急でしたから、都市整備公社に指定しました。
Q.以前から移転に関して問題になっていた施設ですし、緊急ではなかったのではないですか。
A.緊急ではなく教育施設の運営に精通していることを優先しました。
Q.湊御殿ではノウハウを有している都市整備公社の職員さんを配置する訳ですねアルバイトで対応するようなことはありませんね。
A.現場はアルバイトで対応する予定です。
Q.ノウハウを有していると言いながらアルバイトで対応するのは、おかしいのではないですか。
A.アルバイトの人を、ノウハウを有している職員が管理、監督するものです。
Q.そのようなノウハウがあるのですか。随契に相応しい理由とは思えませんが。いずれにしても、緊急性、ノウハウ、一社随契の問題に疑問があります。恐らく3年間の業務委託でしょうが、次回には指定管理者制度を活用した民間との競合を要望します。
A.年間利用者数増加や経営の安定のために努力いたします。
Q.和佐王子社跡地整備事業について、補正予算のうち直接工事費500万4,344円に対して諸経費を80%としているのは高額すぎるのではないですか。通常15%位だと思います。諸経費この諸とは、小さいものを積み上げたものをまとめて予算上表現するもので、本体工事費500万円に対して諸経費399万5,656円もあるのはおかしくありませんか。
A.県の積算基準に基づいています。諸経費に関しても積み上げると80%になりますが、妥当だと思っています。
Q.通常、材料費と人件費に諸経費と営業管理費などを足しこんで総工事費を算定すると思いますが、この予算書では人件費が全く出てこない不思議な仕様となっています。
A.県の基準に基づいての算出では、このような算定になります。
Q.ではそうするとして、同じ和佐王子社跡整備工事の当初予算では、諸経費が計上されていないばかりか、単価と数量が明確になっています。これは県の基準に基づいていないのですか。
A.前任者が予算策定をしているので詳細は分かりませんが、多分業者の見積もりに基づいて予算を弾いているため、県の基準に基づいていないと思います。
Q.予算算定方法が異なりますから予算書の内容が違っているのですね。県の基準に基づいた算定が正しくて、当初予算は業者の見積もりに基づいた予算資料をなっているので、変な訳ですね。
A.その通りです。
Q.同じ工事内容なのに予算編成方法が違っている、一方では県の基準に基づいているのに対して、もう一方では業者の見積もりを元にしているのでは、教育委員会全体の予算算出根拠に疑問を感じます。業者が出してきたものに基づいているのは、市民の皆さんから預かっている市民税を活用させてもらうには厳しいのではないですか。
A.今後、適正化を図ります。
Q.他にも不審な点があります。補正予算では直接工事費に80%を乗じ、諸経費を算定していることに関しては疑問を持っていますが、それを良いとしても80%を掛けても諸経費の金額399万5,656円にはなりません。正確には400万3,475円となります。算定した結果がおかしい訳です。このような算定誤りがあると、全体として工事費は何かごまかしいているような不審を招いています。
A.正確に算定すべきですが、端数を調整するため丸めた数字にしています。
Q.大きな工事や購入の契約に関しては、端数を丸めるのは当然ですから問題ではありません。問題だと言っているのは、総工事費900万円が前提で、それに合わしているような誤解を受けると指摘しているのです。つまり諸経費を正しく策定して総工事費で端数が出た場合、端数処理を行い900万円にするのであれば問題はありません。そうなっていない端数処理に疑惑があるのです。この点に関しては如何ですか。
A.今後、注意します。
【訪問】
和歌山市の新しい名産のお菓子づくりに取り組んでいる店舗を訪問。和歌山市の事業として新しい味を創作しています。仮に認定を受けられなくても、自社製品として販売に結び付けたいと意欲的に話してくれました。
文具店を訪問。最近は小学校の授業も変化しているため、かつては取り扱っていた毛筆用の筆の在庫はないそうです。取り扱っても売れないので普段は置いていないのです。筆で取り扱っているのは、葬儀用に使用する筆ペンが主となっています。文房具からも時代が見えています。
賃貸住宅会社を訪問、社長と懇談しました。オーナーとの連携や中央との情報交換など行っています。オーナーに満足を提供するため新しい施策を講じていて、地震対策やアスベスト問題についての研修を行っています。住宅市場を知るために研修会への参加のお誘いを受けました。
【市政報告会】
夕方から二箇所で市政報告会を行いました。就業後にも関わらず、約100人近い方に集まっていただいたこと心から感謝申し上げます。話を聞いてもらえるだけでも有り難いことです。市政報告の概要は次の通りです。
お仕事でお疲れのところ、集っていただきまして誠にありがとうございます。併せて日頃からのご支援に感謝申し上げます。
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皆さんからのご支持をいただいて市議会に送り出してもらっていることからも、議会活動の基本は対話活動や意見交換により、皆さんの意見を議会の場で実現させるための取り組みをすることにあると考えています。議会で提言することが皆さんの考えや思いを実現させるために必要なことです。
現在平成18年9月市議会定例会が開会中です。私は今回、和歌山市の中心市街地活性化と雇用対策に |
関して一般質問を行い、執行者側への提言と、市長や各部長との議論を交わしました。議会と言う公式の場所で議論をすることは議会活動の基本です。ここで市の課題に対して問題提起や提案することで、大きな問題が私達の意見が地方自治体の執行機関に伝わるのです。
このように議員の活動のひとつは、市の課題を解決するための提案活動と議論を行うことにあります。
もうひとつはチェック機能を果たすことです。現在は教育民生委員会が行われていますが、委員会では当局からの議案提案に対して、市が提案する事業を行うことが適切なのかどうか、適切だとしても予算は妥当なのか、疑問点や不審な点があれば調査や指摘を行い、チェック機能を果たすことにあります。
このように、地方自治体への提言活動と当局に対するチェック機能を果たすことが議員としての役割だと認識しています。その原点にあるのが対話活動であることは間違いありません。引き続きまして皆さんとの意見交換を中心としながら、議会活動を行っていく所存です。なお、現在までの3年間の議会活動と地域活性化のための活動については、報告書に簡単に記載していますし、詳細についてはポームページに掲載していますので、是非ともご覧いただき、ご意見をお聞かせ願いたいと思っています。それをまた活動に反映させていきます。
そして来年に向けては和歌山市で取り組んでいる地域活動を、現在もそうですが県下全体のものにして行きたいと考えています。和歌山市と熊野などを結びつけた地域振興や県全体の雇用創造が、実現させるべき大きな課題であると認識しています。まずこれらに着手し、併せて和歌山県の自然特性を活かした健康サービス産業をビジネス化させ雇用を生み出すまでの産業に仕上げて行きたいと考えています。
何分、新人が現職に挑むことは簡単ではありません。高い壁がありますが、皆さんのご支持を得られたら乗り切れるものと考えています。今後とも皆さんの地域に掛ける思いを実現させるために全力を尽くしますので、引き続いてのご支援と貴重なお時間をいただきましたことに対してお願い申し上げます。ありがとうございました。
【地域総合スポーツ施設】
夜には、和歌山市で地域総合スポーツ施設の取り組みを行うことを目的に、ある競技施設管理者とトレーナーの方と一緒に話し合いを行いました。スポーツを通じて健康づくりを図るために地域での拠点作りを志向していますが、現実は制約があって以外と難しいのです。地域総合スポーツ施設には、複数のスポーツを楽しめる環境を作る必要があります。単独競技を行えるだけの施設は原則地域総合スポーツ施設として認められていません。陸上とエアロビクスやヨガなどを実施出来る環境を整えることが、この拠点づくりの条件です。和歌山市でも設置するための動きがあります。
【その他】
青少年育成のためのNPO法人活動に関して打ち合わせを実施。室内用ポスターが欲しいとの依頼があり明日持参することを話し合いました。ライオンズクラブ事業である平和ポスターコンテストに関しての打ち合わせを実施。和歌山市に拠点を置く報道機関の方と意見交換を実施しました。