12月31日(日) 「大晦日」
 大晦日、2005年最後の一日。年の最後を締めくくっている人、新しい年を迎える準備を行っている人など様々です。明日も同じ日が続きますが、2005年と再び巡り合うことはありませんから不思議です。
 大晦日は和歌山市内の観光旅館は大忙しで、お客さんと一緒に新年を迎えることになります。静まり返ったまちが明日の朝には賑わいを醸しだすことになります。
 大晦日まで店を開けていたカーショップ、オーナーは消防団に入っているため来春1月9日の消防出初式の話となりました。2005年の出初式でご一緒したばかりなのに、もう一年が経ったことに驚きます。
 新年の休みに備えて店先の営業用冷蔵庫の氷を削っているところで立ち話。年を越せない12月31日製造の巻き寿司を一緒にいだたきました。あと数時間、過ぎ行く年を実感した瞬間です。

 毎年正月も仕事の自営業の方は、正月3日間は5年ぶりの休みを取ることになり、仕事が無いとかえって何をしたら良いのか嬉しそうに困っていました。子ども達は正月も仕事なので、ここではのんびりした正月になりそうです。
 夜遅く、新年に向けての加太の鯛を届けてくれました。昼間不在で自宅に帰るのが遅くなったため夜になって届けてくれました。加太の鯛は身が引き締まっていて全国的なブランドです。新年を祝う鯛は鱗を取らずにそのまま焼くのが通常なのは、祝い事に衣装を剥がすのはおかしいとの考えからです。
 日本経済が回復基調にある現在、金融知識を教えてくれる専門学部が和歌山大学に欲しいと希望をいただきました。日本人は金融に関する知識が不足しているため外国人との投資合戦に立ち向かえていないことから、地元大学で専門知識を教えて欲しいとのことです。
 学習意欲に応えてくれる機関が近くに存在していると全体のレベルが上がります。

 お墓参りをしている最中の方から連絡をいただきました。お墓で知り合いに会い、私の話が出たからと声を掛けてくれたのです。その相手の方は、会社務めをしていたのですが、体が病巣に蝕まれたため退社し治療に専念、意思の強さで体調が回復し、現在は自分の会社を設立、従業員も雇用して事業展開をしています。社会復帰が難しいとまで言われていたのですが、自分がやり遂げたいことがあるので強い意思を持って治癒させたことを聞きました。自分のためだけではなく地域のためにも尽くしている方ですから、来年も何かご一緒することがありそうです。
 知り合いの彼氏が司法試験に合格したので、来春から司法修習生として和歌山市にやってきます。彼氏が弁護士になった時の役に立ちたいから、法律事務所で事務手続きを身に付けるため和歌山市の自宅から大阪市内になる法律事務所に勤めていた苦労が実りました。
これから益々寒い季節に向かいますが、一足速い嬉しい春の便りをいただきました。新しい道を切り拓いていく力を分けていただきました。
 和歌山市内で塾の先生をしていた方が郷里に戻り、保育士さんとして園児達と楽しそうな日々を過ごしていると春の便りもいただきました。和歌山市にいる時は苦労をしていただけに、現在は夢を実現させて元気に過ごしていることに安心しました。
 冬真っ只中ですが、早くも夢が花咲く春の兆しを感じています。
12月30日(土) 「一年を振り返る」
 2005年も残り僅かとなり一年の過ぎ行く早さを感じています。この一年は本当にたくさんのことがありました。先日NHK和歌山放送局での公開放送で、和歌山市の一年を振り返ったところ、来場者の感想としては和歌山市では良いニュースがなかったとの意見がありました。私達が、この一年間が良かったのか悪かったのかを判断する材料は新聞やテレビからのニュースに頼っている部分が多いのです。列車事故や誘拐殺人などは全て報道から提供されている情報であり、和歌山市に暮らす方は実際にその現場に行って見ている訳ではないのです。それでも良くないニュースは私達の生活に暗い影を落とします。逆にトリノオリンピックに向けた冬の熱い戦いの報道は私達に元気を与えてくれます。
 でも自分にとっての良い出来事は、他人から与えられるものではなくて自分で創り出すものです。報道に左右されるばかりではなく、自分の周囲に良い事件を発生させることが一年間を充実させるものになります。
 和歌山市で何もなかったのではなく、自分の周囲を振り返ると今年一年間色々な出来事がありました。
 1月は和歌山県として初めての総合医療展への出展がありました。これは熊野古道を中心とした熊野地域が、自然に囲まれ健康にも効果があるスローステイの場所として適していることを全国に発信するため全国大会で広報したものです。
 世界文化遺産として存在している熊野ではなく、能動的に私達の健康維持向上に役立つ熊野であることを発信し、このことから熊野健康村構想が新たな戦略となりました。一年前の統合医療展に端を発したこの構想の拠点となる施設が平成18年に完成します。思いは実現することを実感する出来事です。
 同じ1月、観光医療産業を考える第三回シンポジウムを開催しました。計3回の有識者によるシンポジウムの結果を受けて、和歌浦における観光医療産業の取り組みについて報告書としてまとめ上げました。この報告書は4月、国土交通省に報告し、報告内容を具体化するための取り組みを開始しています。

 2月、富士山での研修会として地方議員の政策立案などを学ぶ機会としての政治専科を修了しました。夏の富士山を見てからの一年間の研修会は冬の富士山で修了式を迎えました。
 この会は高志会として継続し、ここに学んだ地方議員の情報交換活動の母体となっています。

 3月、熊野において熊野健康フォーラムが開催されました。熊野古道の魅力を訴えるため地元だけではなく出版社や観光に関わっている方々にも来ていただき、熊野の可能性を発信しました。熊野健康村が認識されたイベントとなりました。
 和歌山付属小学校においてキッズワンパーティを開催しました。捨て犬だったナイスを授業で育ててきた子ども達と保護者に集まっていただき、動物と接することで子ども達の感情を高めることになり、また動物愛護の意識を持てた機会となりました。

 4月、紀州レンジャーの打ち合わせを初めて行いました。和歌山県のキャラクターとして、この後活躍することになる紀州レンジャーの元が検討され、県庁内にも紀州レンジャープロジェクトが設置されるなど進展していきました。

 5月、和歌山市の伝統的祭りである和歌祭が開催され、時代衣装を纏っての時代行列に参加しました。和歌浦の自然と歴史を感じた瞬間でした。
 和歌山県内に私立慶風高等学校が誕生、開校式式典に出席させていただきました。
 和歌浦アートキューブでシンガー佐野安佳里さんの和歌山市での活動を締めくくるラストライブが開催され、その後佐野さんは東京での音楽活動を開始しています。12月NHK和歌山放送局で成長した佐野さんの歌声を聴きました。たった半年でも目標があれば人は成長するものです。

 6月、さをり織りとの協働活動や高校の同窓式典、ライオンズクラブの新旧役員引継ぎ式などがありました。

 7月、恒例の和歌山巴里祭は、歌手の佐藤むねゆきさんをお迎えして感動的にステージになりました。早稲田大学大学院で知的財産の授業を初めて受講したのもこの月でした。

 8月、藤原紀香さんのアフガニスタン・カンボジア写真展を開催。来場者の皆さんが平和を考える動機付けにもなったイベントとなりました。ボランティアスタッフにとっても忘れなれない夏の一週間となりました。

 9月、郵政解散に伴う衆議院選挙がありました。和歌山一区でも今回は激しい戦いとなりました。和歌山市内各地において高いレベルでの政策論争が繰り広げられ、変な中傷合戦がないこれからの規範となるような選挙戦でした。
 和歌公演の指定管理者制度締め切りもこの月の出来事でした。指定管理者制度は公的な仕事を民間に開放する画期的な制度で、最初に応募することが出来た経験はノウハウの蓄積にもなるかけがえのないものでした。

 10月、青色発光ダイオードの発明者である中村修二教授に和歌山市に来ていただき、和歌山大学と共同で特別講演会を開催しました。和歌山市に学ぶ学生達に世界レベルの研究者との交流の機会を作りたいと考えての企画で、実施しようとする思いで実現させることが出来ました。
 紀州子ども語り部育成事業の第一回研修会を開催し、和歌山城や城下町についてその後も学習を継続しています。

 11月、セーブ・ザ・チルドレンで藤原紀香アフガニスタン・カンボジア写真展の収益金などの寄贈式を行いました。この資金を基にアフガニスタンの教育改善に資する活動が1年間をかけて展開される予定です。和歌山市からアフガニスタンの平和に貢献する活動がスタートします。
 
 12月、早稲田大学の日本橋キャンバスにおいて、中国の精華大学継続教育学院と早稲田大学知的財産戦略研究所の全課程を修了したことから終了証の授与を受けました。今年。1年間早稲田大学大学院に通学し無事修了することが出来ました。
 横浜市内の病院で難病の子ども達へのクリスマス訪問も行いました。
12月29日(金) 「年末の一日」
 同級生の母親と会ったところ、子どもが今日帰ってくると嬉しそうに話してくれました。新潟に行ってから暫く経っているため久しく会っていないので懐かしく感じました。今年は大雪のため車で帰れるか心配していたように安全で和歌山市に帰って下さい。
 来春叙勲記念式典を行う予定の方は今日も仕事です。叙勲されてからも休むことなく、それ以上に活動を行っています。それは長年に亘っての活動が評価されたのは、周囲の支えがあったことだと認識してのものです。自分がサボると周囲の評価も下げてしまうため、絶対に活動を強化しなくてはと使命感に燃えています。
 人生に休日なしです。

 ある電気店は休みを取らずに営業しています。まちの電気屋さんは、家庭で年末に電気製品の故障などで困った時に欠かせない存在です。何時誰が相談に来てくれるか分からないので、それに対応するため店を開けています。ただ近年は社会全体のサービス体制が行き届いているため昔ほどの需要はないそうです。それでも万一のために備えてくれて店を開けている、店の灯りが灯っているだけで夜の早い季節は暖かく感じるものです。

 写真展、ホテル、電気店、洋菓子店、福祉関係施設、酒店などのサービス産業は年末や年始は関係ありません。お客さんの要望があれば対応するため営業しています。日本は世界でも類を見ないサービスの先進国になっているような気がします。消費者にとっては有り難いことですが、従事者のことを思うと複雑です。サービスに従事している方はお客さんが喜んでくれることが遣り甲斐だと聞きますが、それぞれ家庭や家族もあることから、年末年始位はゆったりと過ごして欲しいと思ってしまいます。
 少し前までは正月三日間は百貨店やスーパーは閉店していました。何もない三日間でしたから家族で過ごす時間と正月気分を感じたものです。学生時代は何もない正月を空けまちが活動を開始する1月4日が楽しみでした。今では社会、特にサービス産業は365日休みなく動いています。社会が高度化しているので、私達はその成果を享受している訳ですが、それはサービス業に従事している方々によって支えられていることに気づきます。社会がコストを支払ってその体制を取っているのです。

 殆ど休みなしで活動している本当に忙しい住職さんがいます。体はひとつなのに連日訪問者があるので相談に乗っていますが、相手にとっては思い切って訪問していることや一回限りかも知れないため真剣勝負です。人と相対する時は気を抜くことは出来ませんから、精神的サービス業のようです。
 人はお金を出すとモノは買えますが、精神的安定感を手に入れるにはお金ではなくお互いの信頼関係または信頼する心が必要です。相談相手には自分以上に真剣に人生を生きていることや研鑽を積んでいることが求められるため、誰でも相談して良いものではありません。そのため特定の方に偏ってしまいがちとなります。
 将来、相談に訪れる人のためにも、将来支えを必要とする人のためにも長く心の師匠であって欲しいものです。
 
 夜は懇親会に出席、役立つ会合となりました。ある経営者の方からは「苦労はするな、努力はしろ」と聞きました。社会で活動するためには最低限の努力は必要です。努力無くして社会で活動出来ないのは当然です。誰でも努力しているのですから、それを苦労と思わないことです。
 違う経営者の方からは「同じ土俵に上ってきた人は、そこに来るまでお金も努力もしてきたのだから、既得権者がその人を陥れることはしてはならない」という話を伺いました。この方は一代で会社を興し成長させてきました。どんな職業でも無数の人が割拠している中で、トップレベルの仲間に入ってくる人は何らかの努力を重ねているに違いないのです。やっと登って来た人に対して、先人が仕事から外すようなことをしたら道を踏み外すものです。同じ土俵に上って来た限りは正々と勝負するのが人間としてのルールです。むしろ最初は、良く頑張ってここまで登ってきたと歓迎の意味を込めて、先人は後輩に譲る度量が欲しいものです。
 既得権を守るために力を注ぐことは、地域で伸びようとする若い人を潰すことになりますから、先にその社会に飛び出した先人達が仕事を特定の利益を囲い込むことは避けたいものです。
12月28日(木) 「仕事納め」
 官公庁や製造業などの企業は今日で仕事納めのところが多く、挨拶を交し合う一日となりました。午前中は和歌山大学小田学長を訪問し意見交換を行いました。和歌山大学観光学部の見通しについてと設立した場合の期待感について話し合いました。観光学部を本町で開学することが出来たら、学生が勉強と生活の拠点とするので学生の通りができ、それに応じて店舗が出現し人通りも増加すると予想されます。和歌山での観光学部設置の意義はあり、和歌や市内の方々から設立を希望する署名も集まっているなど、早く開学して欲しいとの期待は高まっています。
 また大学が主体となっての観光施策「和歌山検定」を行うことが決定しています。和歌山大学が検定試験を行い和歌山学の普及に努めることになっています。京都府や沖縄県で検定を実施している事例がありますが、大学が主体の検定は初めてのことで全国から注目が集まっています。
 学長からは、他でやっていることを実施しても二番煎じであり面白みがない、その上先行しているところに勝てないからやる意義を見出しにくいと意見がありました。人と同じことをすれば間違いが少ないかも知れませんが、ひとつだけの成功事例にはなり得ませんから、やるかやらないか迷ったら実施する選択をする方が後悔することが少ないのです。人と違うからおもしろい、単純だけれども行動するのは難しい項目です。
 国立行政法人になってから生協には和歌山大学ブランドの商品が並べられているなど、新しいアイデアを実現しています。現在和歌山大学Tシャツコンテストも募集しているなど今までにない活動を行っています。
 大学内でも競争原理を働かせることが大切で、競争のない独占は考えられないことだと伺いました。大学側で特定の人や企業に独占権を付与することはあり得ないばかりか、学生へのサービス提供の選択の多様化からすると、選択肢が多いほど良く競争原理を働かせたいとしています。
 大学から提案する現代社会の課題を挙げてくれました。若い人達の働く意欲の問題、ニートやフリーターの問題を取り上げ深く研究して欲しいことが一点。高齢化社会に向けて福祉制度の充実が図られていますが、真の問題は後継者福祉の充実に伴う医療費の増加があります。医療費を抑制するために健康な老後を過ごせるための施策を検討して欲しいと要望がありました。
 若い人の働く意欲と健康でいられる高齢者対策の二つの解決を図る必要性を示してくれました。研究の必要があります。

 地元テレビ局は休みなく動いています。マスコミに年末年始はありませんから、職場は通常と変わらない雰囲気です。タクシー会社も年末年始はなく、むしろ休みの時期ほど忙しくなります。今年の年末はタクシーの稼働率が高く、少しは活気が出始めています。生きた経済を見る視点としてタクシーの稼働率が挙げられますから、稼働率上昇は好ましいことです。

 食品の製造所は年末年始を控えて忙しさを増しています。これからの和歌山市を考え支えるためには、若い人が登場して欲しいと期待しています。既存の体制で満足すればそこからの成長は止まりますが、意欲を持ったら成長は続きます。話題は来年の和歌山市長選挙まで及びました。多様な顔合わせがある方が良いと期待してくれています。
 
 クリスマスのボランティアで一緒になった音楽家の方とお会いしました。一年間に何十回と慰問活動を行っている方で、出来れば来年も一緒に活動をしたいと話をいただきました。障害者や高齢者施設に行って演奏すると、自然のうちに体でリズムを取ったり、何十年も歌ったことのない高齢者の方が知っている歌なら歌ってくれるなどの反応があり、音楽の凄さを感じているようです。この感じを味わえるためボランティアを継続しているといいます。
 ボランティアをすることの気分の良さを若い人達に伝えたいと思って行動してくれています。定年をした後に社会との接点をなくすのではなく、経験を活かすために社会で活躍出来る社会に変化させたいものです。団塊の世代が退職する2007年問題を、今までは会社内だけで知識を生かしていただけでしたが、定年後は社会全体で活躍する場が与えられると前向きに考えて活動の場が欲しいものです。交流する場所と経験者の知識を活かせる集まりの機会を得たいものです。

 夜は紀州レンジャープロジェクトチームによる懇親会です。和歌山県をPRするためのアイデアから始まった紀州レンジャーは、プロジェクトチームの結成、ぬいぐるみの登場、製品開発など短期間で活動の領域が広がってきました。
 平成18年は更なる活動の舞台が用意されていますから春から全開です。そして一年間の活動お疲れ様でした。
 また、紀州レンジャーが登場するイベントなどを紹介する携帯電話サイトが新登場しました。是非、携帯電話に登録して紀州レンジャーを楽しんでください。
12月27日(水) 「ホームページ」
【ホームページ】
 年末が迫ってきました。和歌山市議会のホームページについて複数の方から意見がありました。県議会と比較して余りにもお粗末というものです。その理由は、県議会のポームページから県議会議員の顔や個人のホームページにアクセスすることが可能なのですが、市議会のホームページから市議会議員の顔も氏名も分からないばかりか、個人のホームページに連携されていないため、個人のホームページがあるのかないのかさえ分からないというものです。今の時代、市議会議員の顔写真が掲載されていない市議会のホームページは稀ですし、個人のホームページとリンクしている市議会のホームページがあった方が利用者からすると便利です。

 県議会でも最初は問題提起されたようです。それは個人のホームページを開設していない県議会議員から注文が付いたことです。県議会議員として個人のホームページを開設している議員はリンクされても異論はないとしても、個人のホームページを開設していない議員にとっては不利益を被るため、公式の県議会のホームページに個人のものをリンクさせるのはおかしいというものです。しかし、情報公開の時代にホームページの有り無しでリンクさせないのは県民にとっては不利益を被ることから、県議会議員個人のホームページの有り無しに関わらず顔写真と共にホームページがある県議会議員のものをリンクさせたのです。公平性を重視する議会としては画期的な取り組みです。

 対して和歌山市議会のホームページでは市議会議員の顔も分かりませんし、個人のホームページがあるのか無いのかさえ分かりません。先日ある会合に赴いた時、市議会議員の顔が分からないので事務局は困ったそうです。今の時代なら市議会議員にあったことがなくても、市議会のホームページを開くと全員の顔程度は分かるものですがも和歌山市議会の場合分からなかったため苦労したそうです。
 そのためある議員が来た時、事務局としては顔が分からなかったので一般の来客と同様に受付において氏名の記載を求めたところ「俺の顔も知らないのか」と怒られたそうです。
 これは問題になっています。市議会としての情報公開が行われていないこと、市議会議員の顔を全員が知っているわけが無いのに、知らないからと怒る器量の狭さを感じたそうです。
 現在では最低限、市議会のホームページにアクセスすると市議会議員の顔は分かるのが普通です。それが出来ていれば受付の対応は良くなりますし、この市議会議員の狭量を世に知らしめることはなかったです。

 問題を提議してくれた方からは、「要は下のレベルに合わせているのですね」と答えがありました。これは市議会議員個人のホームページをもっていない市議会議員に合わせていることから生じている問題であることを指摘しているものです。
 県議会でも最初はホームページを持っていない県議会議員から文句があったそうです。しかし情報公開が当たり前の時代であることから、了承してくれ今では個人のホームページを持っている県議会議員が多くなっています。情報公開を行う高いレベルで高止まりします。これと比較して低いところで調整すると低いレベルで止まってしまいます。
 和歌山市議会は低い位置で止まっていると指摘がありました。市議会議員として個人のホームページを持っていなくても市民のために情報公開すべきだというものです。和歌山市議会議員は政務調査費を貰っているのだからホームページ制作費用程度は支出するのは当然であると世間は認識しています。

【懇談会】
 来年で80歳の誕生日を迎える方と昼食時に懇談を行いました。クリスマス休みの影響からか何時も混雑しているレストランの席に余裕がありました。今年の年末は比較的ゆっくり出来ているけれど、来年は市長選挙、再来年は統一地方選挙があるため、今年のようにはいかないとアドバイスをいただきました。
 ただ議員は選挙のためだけに活動しているのではなくて日常活動をどれだけ実施しているのかが決め手になります。現在の市民の皆さんの視点は高くなっています。4年前、地域の河川が増水で氾濫したため、ある市議会議員に直してくれるように依頼したところ、現場の視察にも来なかったそうです。そのため市当局に調査以来を行ったところ、市役所で直ぐに対応してくれたのです。
 要は市議以下議員に頼んでも市当局に頼んでも、結果は変わらないことに気づいたそうです。道路改修や河川の氾濫防止などは市議会議員の仕事ではないことを市民の方は認知しています。市議会議員として将来の和歌山市の姿を描くことなどが一銀の方と違った仕事であると認識してくれています。和歌山市では志の高い地方議員の出現を待望してくれています。

【訪問】
 ある会社経営者を訪問。和歌山市でも経済環境が回復しているところがありますが、中堅以下ではその実感がないと伺いました。本当に経済環境が回復したと言うためには、中堅以下の企業の業績回復が必要だというものです。
 地方は中堅企業が地域経済を支えていますが、行政頼みではなく、自分で自分の会社の未来を切り開いく取り組みが必要です。和歌山市活性化のためには市内の中堅企業が元気になることが求められています。
 
【反応】
 和歌山市内において精神的障害者のための施設が秋から開設しています。寒い冬にも関わらず休まないで保護者に送ってもらっている方がいます。それはそこに行くと楽しいからです。毎週講習を受講しているように楽しいから続いています。作業所に行くのは嫌がっていますが講習会に来るのは楽しみにしています。スタッフとの会話の中で「楽しい?」と聞いたところ「楽しい」と答えてくれました。声を出して反応してくれる機会は中々ないのですが、本日は楽しいという感想を聞かせてくれました。日々の取り組みの成果が表れています。一足遅いクリスマス会を楽しみました。

【懇談】
 リゾートホテルで会合を実施。和歌山市の課題と解決方法、そして来年度の活動の抱負について懇談を行いました。その後、自動車メーカーで今年を回顧する機会がありました。
どの業界でも過ぎ行く年の早さを実感しています。

【佐野安佳里さん】
 NHK和歌山放送局で佐野安佳里さんが出演する公開放送がありました。約1時間30分の公開放送は、和歌山の未来支える若手と題して、将来の大成が期待されているゲストが登場。シンガーソングライターの佐野安佳里さんもその一人として登場しました。東京でのライブ活動などによって歌声に磨きがかかっていました。会場は満員、久しぶりの佐野安佳里さんの凱旋ライブに会場は酔いしれました。
 曲目は「マイシスター」「祈り」「太陽!」の3曲でした。

【懇談会】
 夜は懇談会です。社会での使命感について意見交換、成果至上主義の時代ですが、人を動かすのは数字ではなくて思いやりの気持ちであると意見交換を行いました。
12月26日(火) 「地域活性化の懇談」
【高齢者対策】
 高齢者が健康で過ごせるように予防介護に力を注いでいる経営者と懇談。介護保険料の支出が増加していることから、これを抑えるために予防介護のプログラムを設定し、しかも筋力トレーニングではなく楽しみながら体力向上と仲間を増やせるしくみ作りに組み込んでいます。理想としては、健康を維持するため楽しみながらの体力づくり、そのプログラムを通じて健康増進を図る仲間を作る、その後は自分達で地域に戻り周囲と一緒に健康増進を図るために自主的な活動を行うことを掲げています。
 健康増進を図るだけでは楽しみは減少しますし長続きしません。当初は体力強化が図れると高い目標に向かって提供されたプログラムに取り組みますが、競技ではなく高齢者方々の病気にならないための体力増進が目的ですから、最終目標が数値になるのは避けたいところです。そこでこの施設では、太極拳やグランドゴルフなど仲間と一緒に楽しみながら体力向上を図れ、そこから人の和が拡がるものを学んでもらっています。
 最終的には施設に来なくても自分で体力維持を図れ、周囲の皆さんと楽しみながら健康的な生活出来ることを目指しています。
 この施設を作りプログラムを構築したのは次のような理由からです。ある日スポーツクラブへ行くと、定年退職して人がマシンで汗を流していました。懸命にトレーニングを行い体力の維持向上を目指しているのですが、トレーニング終了後は家に帰るだけに終わり社会で活かすことをしていませんでした。折角トレーニングしているのに社会で何にも活かしていないのは社会の損失であると考え、退職した人達が現役時代と同様に体力を維持し、身につけた技能や知識をお互いに共有したり、若い人達に伝達するように仕向けることで社会に活かそうとしているものです。
 2007年に向けてこれから企業や官公庁から定年退職者が増加してきます。溢れ出る人達の居場所を無くすのではなく、今から活躍する舞台を整えたいものです。

【地域活性化のための懇談】
 来客が複数ありそれぞれ今年を回顧しました。その後懇談のために市内を巡回。
 夏から秋に亘ってボランティア活動でご一緒した方は年内休みなしです。従来、議員の印象は偉そうで何をしているのか分からない、選挙の時だけ挨拶に来るなど余り良い印象を持っていなかったのです。その根拠は各種ボランティア活動に参加していても一緒に活動している議員の姿を見たことがないこと、仮にボランティア行事に議員が来ていても最初に形式的な挨拶をするだけで帰ってしまうことなどから、役立っていないと思っていたようです。
 何度かボランティア活動に関する情報交換を行い、ご一緒したことから議員の取り組みについても理解をしていただきました。イメージ的には議員活動とNPO法人やボランティア活動を半々にしておくことでバランスが取れます。イメージに即した実践活動を行うことで日常とのズレが少なくなります。いくつかの違う場面に身をおくことで偏りのない活動が可能となります。

 洋菓子製造の経営者と懇談、和歌山の産品を使った新製品を紹介してもらいました。来年から季節に応じて和歌山らしい製品を送り出したいと意欲的です。定番の商品に加えて季節商品を揃えることで、県外の方への贈答品にも活用してもらい易くなります。そのため果物などの各生産地に赴き安定して供給してもらうための交渉も行っています。
 新製品を作っても安定して市場に提供出来る体制を確立しておかないと商品になりません。しかも季節モノは良い品質のものを毎年入手する必要があることから継続した取引が要ります。
 新製品を発表しても売れ筋が異なりますから、市場動向と生産地との供給のバランスが難しいところです。それでも和歌山で商売をさせてもらっていることから和歌山の産品にこだわりを持ちたいと話してくれます。和歌山市民にとって嬉しいお話でした。

 公園の活用について意見をいただきました。先日、小学生の子どもが本町公園でキャッチボールをしていると公園内の事務所の方から厳しく叱られたそうです。一度だけではなく何人の子ども達が管理者から叱られていると聞きました。本町公園は遊具が少ないため、子ども達が遊ぶ方法はキャッチボールなどになります。公園は使ってもらってこそ存在意義があります。
 それなのに子どもがキャッチボールをしていると厳しく注意されるのは納得が出来ないという申し出です。この問題は更に深いところに行き着きます。本町公園内には花花館と呼ばれる建物があります。そこに公園を管理している職員さんがいるのですが、この公園内に建物を建てるのは違法だと聞いたことがあります。何の法律に違反しているのか調査する必要がありますが、子どものキャッチボールを注意する立場の者がいる施設が違法だとすると問題です。
 違法建築物だという噂は地元の方々は聞いているため、市役所の仕事だったら違法でも放置としているのに地元の子ども達がボール遊びをすると叱られる、この矛盾に対して対応がおかしいと感じているのです。噂の真相について市役所に確認する必要がありそうです。

 カラーコーディネイトをしている方と懇談。その人に似合った衣服の色を提案したり、店舗の室内インテリアのデザインを行っています。年末は各店舗の納期が重なり忙しくなっています。それでも議員活動について関心持って話を聞いてもらいました。

 化学会社を訪問し経営者と懇談。職場では海外との交渉している様子が伺え活気を感じました。当たり前ですが海外との交渉は全て英語ですから、電話では英語で交渉しているのが聞こえてきます。その横では中国語で交渉しているように世界を相手に仕事をしている職場独特の雰囲気があります。伸びている会社は例外なく活気が溢れています。
 
 果実店を訪問、地域振興に力を注いで欲しいと注文がありました。和歌山市の商店街は盛り上げるための施策を講じているもののどことも苦しいのが現状です。市がどのような取り組みをしているのかも情報が入ってこないようです。市に頼っている訳ではありませんが、地元の商業振興は二の次にされているような不安感を感じているそうです。
 市に予算が無いのは理解していても、何も聞こえてこないのでは不信につながります。予算が無いなら商業振興の取り組みや集客施設の誘致施策、将来展望などについて情報を発信して欲しいと要望がありますが、全くその通りです。
 予算が無いから具体策は無いとしても、市の財政を預かる機関として説明責任を果たして欲しいものです。

 飲食店を訪問、年末で忙しい様子でしたが懇談を行ってくれました。一年間の活動について説明し要望を伺いましたが、最近の取り組みに関しては満足してくれています。人が交流してくれるような通りになることで商店街に活気が生まれます。各店舗とも努力していますが、集客する方法について地元からの話の中からヒントを見つけ出したいものです。

 夜は地域づくりのプランナー、実務者、研究所の方々と懇談会を実施。来年度に向けて地域活性化の取り組みについて意見交換を行いました。全国レベルの取り組みを検討していますが、拠点とする場所を絞れたので来年初頭には現地調査を行い誘致のための提案資料を作成する計画です。
12月25日(月) 「国際感覚」
 職場の希望退職制度により退職した後、夫婦で海外に渡って暮らしている方が、年末に1年ぶりに帰国し懇親会を行いました。元々定年した後に海外で生活する計画を立てていたのですが、希望退職制度が導入されたため夢を実現させるためにこの制度を活用して、マレーシアのコンドミニアムを借り受け生活しています。
 退職した後に試しに海外生活体験を行い、生活に慣れることと不安を解消出来たことで日本を離れて生活をしています。公務員として30年以上の生活をしていたのですが、1年間の海外生活を経たことで世界観が変わっています。日本を離れて生活することで得られる世界観から学ぶことがたくさんありました。
 その一つは、世界は既に国境を越えたボーダレスの時代に入っていることです。マレーシアにいるとシンガポールやカンボジア、ベトナムなどが隣接しているため国内と同じ感覚で移動しています。国境を越える感覚が良い意味で希薄なので、交流により違う国の文化や考え方を、海外研修などの機会がなくても日常の中で吸収出来るのです。これは世界で仕事をするうえで大きな利点になります。異国人が地域にいるのが当たり前で、日常的にも仕事などの交渉の相手は、自国の人だけではなくフィリピンやシンガポールの人達がいるのです。違う国の人との交渉に慣れていますし、誰に対しても臆することなく話を進めることが出来ています。

 日本は島国ですから国境が明確で、海外イコール海の向こうですから外国に行くのは国内の仕事とは違う感覚を持っています。また地方都市にいると日常生活の場では外国人と会うことすら珍しい出来事なのです。東南アジアは文化圏としては一体で将来的には域内経済を強化するために通貨統合の話を聞いたりしますが、日本にいて仕事をしている限りにおいては実現の期待感も東南アジアとしての一体感は感じません。
 ところが東南アジアに暮らしていると交流の機会が多く経済圏は一体になる可能性を感じるそうです。隣の国まで地続きで、1時間程度で行けるのであれば、私の住む和歌山市から大阪市内に入るのと同じ感覚ですから、外国といっても遠くへ行く感覚はないのは当然です。
 さらに子どもの頃から交流の機会に恵まれていることから、教育を施さなくても国際感覚を身につけられるのです。日本の次の世代が、世界を相手にするには決して有利な環境にはありませんから、能動的に国際交流の機会を持つべきです。
 ボーダレスの感覚を持っている東南アジアの人達と付き合うためには、閉じこもっていずに海外に出て行く機会を持つことが大切です。どれだけ国内で国際的なことを学ぶよりも、海外に行く方が国際感覚を身に付けられるのは当然だからです。

 もうひとつは、英語が出来て当然だという考え方です。東南アジア諸国を渡り歩いたことから分かったことは、東南アジアの人達は自国語以外に英語が出来るというものです。日本の小学校1年生の年齢から学校では英語教育を取り入れています。一緒に懇談した対人と韓国人とも話したところ、英語が出来て当たり前で出来ないと恥ずかしい感覚を持っているそうです。
 韓国でも若い人達は英語を話せています。それは韓国では幼児の段階から英語教育を導入しているためで、国際社会で活躍する人材を輩出するためには早期教育の重要性を国の指導者が理解していて、将来の国の反映のために掛け声だけではなく実現させているのです。英語教育に関して実施出来ない理由をつけて後回しにしている姿勢はありません。
 最近では、自国語と英語を習得するのは最低ラインで、国際舞台を目指している層は中国語を学んでいるそうです。これからの市場を見ると中国が重要だと分かっていますが、日本にいると公的に具体的に中国語を習得せようとする動きは見られません。参考までに日本語を学習している人は東南アジアや韓国では少ないのが現実です。英語と中国語が出来れば国際社会で仕事が出来ると認識してのものです。
 時間的に見ると外国語を習得するための期間は3年程度です。3年で初級から上級まで段階をクリアして実践で活用出来るレベルにまで持っていっています。決して特殊な能力を持っていなくても、英語が出来ることが活躍するための条件だと認識しているため語学力が向上しているのです。
 公的に子ども達に外国語を習得させる方針を示しているアジア諸国では、三ヶ国語を操っている人は珍しくありません。マレーシアやシンガポールでは、日常生活でも自国語よりも英語で話す場合が多くなっていると伺いました。
 海外生活を送っている人や外国の方と交流する機会があると、日本の感覚が世界と違うことを実感出来ます。
12月24日(日) 「クリスマスイブ」
 年末の美容院、人がいっぱいで慌しさを感じます。皆さん新しくやってくる年に備えて身だしなみを整えています。その後訪れた和歌浦のカフェ、クリスマスツリーが店内に飾られイブの雰囲気を盛り上げています。
 幼少一貫教育を訴えている幼児教育の専門家の方と懇談。30年以上も幼児教育に関わっているだけに実践に基づいた意見を聞かせてくれました。三歳になるまでの教育が大切だと訴えていたのは、故 井深大ソニー元会長ですが、その理論に基づき幼稚園から小学校まで一貫した道徳や情緒教育も含めた教育体系を整える必要があると言います。年末に木村県知事と懇談する予定があると聞きますが、その場でも幼小一貫教育の必要性を訴求することになっています。

 夜は自治会役員の方達と懇談会です。一年間の活動を振り返ると共に地域社会の課題について議論しました。幾つかの課題が出された中から数点を書き出し市当局と話し合いを行います。
 市営住宅の問題です。市営住宅を自治会で抱えている会長からの意見ですが、和歌山市内の市営住宅の入居者が減少しています。この地域では入居しているのは約1/3で空き家が目立っています。そのため自治会長として地域の安全を守るための大切な仕事に、市営住宅の見回りがあります。人が住んでいない老朽化した市営住宅は放置しておくと若い人達の非行の場となり近隣の治安が悪化します。夏場になると暇をも持て余している若い人達は空き部屋に入り込み、シンナーやタバコを吸っているようです。未成年の犯罪の巣となるばかりか、非の始末次第では火災の恐れがあるのが問題です。自治体として安全で安心して暮らせる地域づくりをするために、空き部屋を管理することが重要なのはこのためです。現在の市職員の人数では市内全域の市営住宅を管理することが出来ませんから、自治会で見回りをしています。簡単に空き部屋に入れるのは不思議なので市の管理はどうなっているのか尋ねると、老朽化した住宅はドアも窓も簡単に打ち破れるので、どこへでも入れるそうです。

 ひどい場合には形式上は空き部屋となっているのに、実際人が住んでいる部屋があったそうです。最長3年間も市が知らないまま住み続けていた例があり、勿論家賃は支払っていませんでした。何故分かったかというと、無人の筈なのに浄化槽が一杯になっていたことから、おかしいと思い見回ったことから無断入居が判明したのです。それ以降、自治会長は見回りを強化し始めたのです。
 市の予算状態からすると入居見込みのない市営住宅を修繕する余裕はありませんから、放置されたままになっています。自治会長の意見としては、分散した入居されている方にお願いして出来るだけ集約することが出来れば、空いた市営住宅跡地を防災時の避難所にする、或いは子ども達のスポーツ施設として活用出来るので地域に安全と活気を取り戻せるとのことです。

 市営住宅の管理と地域安全対策、活用方法が課題のひとつです。
 二つ目は、後ろ向きの福祉にかける予算が増加していることです。生活保護世帯を守るのは必要ですから条件が整った場合、福祉施策からすると生活保護を適用するのは当然で異論はありません。ただ自治会で生活保護世帯の生活の実態を、見るとおかしい場合もあるといいます。生活保護を受けながらトヨタの高級車を乗り回している事例や、毎日あちらこちらのスーパーに買い物に出掛け大量に買い込んでいる世帯もあるようです。
 単発的な市役所での調査ではなく毎日接している自治会や近隣の評価ですから、正当性はあります。
 生活保護と年金の問題もあります。仮に年金受給世帯の世帯主が亡くなった場合、残された方に対してはそれ迄受給されていた年金の半額が支給されることになります。その場合、それ迄の年金支給額によって異なりますが、月額10万円、年額120万円程度になる場合があります。
 そうすると年金を受け取るよりも、生活保護を適用してもらった方の支給額が上回るのです。若い頃から懸命に働いて年金を貰っているのに、支給額が逆転するのは納得できないとするものです。不公平感を是正するため次年度に向けて生活保護の適用基準の見直しを行っていますが、納得性のある制度変更に向かって欲しいものです。
12月23日(土) 「紀州レンジャー登場」
【帰宅】
 昨日、早稲田大学の帰り新幹線に乗ったのですが、大雪のため新幹線ダイヤは混乱したため、その日の内に帰れませんでした。午後7時33分東京駅発ののぞみに乗車し、新大阪に到着したのは午前1時を遠く経過していました。結局、和歌山市まで交通機関はなく、大阪市内で宿泊することになりました。
 新大阪駅でタクシーに乗ったのですがタクシーが不足して街は混乱した状態でした。新幹線から降車した乗客を迎えるために、梅田と難波周辺のタクシーが新大阪駅に向かったため街中のタクシーが不足したのです。幸いタクシーに乗れたので心斎橋のホテルまで向かったのですが、梅田から御堂筋を通って心斎橋に向かう車中からは大勢の人が街角で立っていました。クリスマスシーズンのため、懇親会に繰り出した人達が帰るためにタクシーを待っているのですが、そのタクシーが全くないのです。タクシーの運転手さん曰く「新幹線がこれだけ遅れるのも珍しいことですし、梅田や心斎橋で人が溢れているこんな光景は初めて見ました」

 それ程、帰宅できない人が溢れていたのです。鉄道輸送力の凄さを実感させてくれるものです。鉄道がなく車だけでの社会だったとすれば道路は車で溢れ動かなくなります。鉄道の大量輸送力があるから街中の交通は動いているのです。
 鉄道やまちの規模は違いますが、地方においても今ある地方鉄道を存続させることの大切さが改めて分かったような気がします。
 しかし新大阪駅に降り立った瞬間の寒さは異常なものでした。
 今朝から案件があったため、天王寺から特急くろしおに乗車しました。早朝でしたが電車は満員だったのです。その理由は、熊野古道ハイキングのためと思われます。頭上の荷物はリュックサックが多く、熊野古道の解説書を乗客の皆さんが読んでいたためです。世界文化遺産の熊野古道の存在が和歌山県に恩恵を授けてくれていることが分かります。イベントなどで人を呼び込むのは大変なことですが、熊野古道は存在しているだけで人を呼び込んでくれています。信仰と歴史の道、長い歴史が育んだ熊野古道は作り出すことが出来ないものですから、現代に生きる私達は大切に後世に譲り渡す責任があります。
 普段乗ることがない早朝の大阪市から和歌山市に向かう特急電車、日常ではない光景からは発見があります。

【紀州レンジャー】
 障害を持つ皆さんを支援している社会福祉法人のクリスマスパーティへ紀州レンジャーと一緒に訪問しました。本日は障害を持っている子どもとその家族が集まってのパーティにお招きを受け、昼間にクリスマスプレゼントとして紀州レンジャーのふたり、ウメレンジャーとミカンレンジャーと一緒に会場にお邪魔しました。皆んなが紀州レンジャーと一緒に踊ってくれたり、握手をしたり写真を撮ったり、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

 子とも達は紀州レンジャーが大好きでいてくれます。和歌山県に親しみのある全県で通用するキャラクターの存在があったのかどう

(障害者施設での
クリスマスパーティ)
か分かりませんが、紀州レンジャーは各地の産品から生まれたものですから和歌山県をPRするには最適です。誕生の経緯、ユニークなキャラクター性、これからも続く物語性などを有していますから、単発で終わるものではありません。
 和歌山県で生まれた紀州レンジャーを、和歌山県が誇れるキャラクターになるように皆んなで育てて欲しいものです。
 子ども達とのふれあいは楽しいもので、参加スタッフ一同暖かい気持ちになって、それぞれが午後からの活動に向かいました。
 夕方から懇談会に参加しました。
12月22日(金) 「病院訪問」
【病院訪問】
 雪の舞い散るとても寒い一日。報道によると今年は20年ぶりの寒い冬になるとか。
 さて早朝から新幹線で新横浜に向かいました。横浜市に向かった目的は横浜市内の病院の小児病棟に入院している子ども達へのクリスマス訪問のためです。
 私の所属しているNPO法人で毎年クリスマス訪問を実施しているもので、今回も訪問活動を行いました。私達のサンタクロースから入院治療中の子ども達に、サンタクロースからのプレゼントと握手、そして一緒に写真撮影を行い病気に負けるなと励ますものです。


(横浜市内病院での
クリスマス訪問)
 本日訪問のメンバーは午後12時に病院ロビーに集合。病気で苦しんでいる子ども達を励ましたいとの思いは共通で職業も様々、飲料水会社、福祉関係者、ミュージシャン志望の方など、また地域別では地元横浜市を初め東京都内、千葉県からも集まりました。
 看護婦さんに先導してもらって各病室を廻り始めました。私達一行は、クリスマスにサンタクロースがやって来ると期待して待ってくれている子ども達から大歓迎を受けました。
 例え今は言葉が話せなくても、見るからに嬉しそうな笑顔を見せてくれた子どもがいました。お母さんと一緒にいたところ驚いて泣き出す子どももいました。でも目ではしっかりと私たちを見て興味を示
してくれていました。写真を撮りたいからと何度も来てくれる子どももいました。呼吸器障害で苦しんでいる子どもが、一緒に遊びたいからとお母さんにベッドから起こしてもらいました。障害や病気で苦しんでいる子ども達は、早く健康になって家で生活をしたいと必死の姿です。
 でも今日は様々な障害に苦しんでいる子ども達とご両親、少しだけでしたがサンタクロース訪問で心を和ませてくれたように映ります。いつも思うことですが、病気などと戦っている子ども達を訪問すると一所懸命の姿がそこにあり、逆に訪問している私達が励まされ生きる尊さを感じさせてくれます。高い壁に向かっていく気持ちを与えてくれ、毎日が自分の身体で、意思で行動出来ることの素晴らしさを改めて思い知らせてくれます。

 少しぐらいの困難や上手くいかないことがあっても、毎日を健康で過ごせることの幸せに感謝すべきであり、健康を意識しないで日々過ごせることの幸せは何事にも変え難いことを体感出来ます。
 難病の子ども達と触れ合うことは自分を見つめ直させてくれます。他人のお役に立つ活動は、結果として他人が自分を磨いてくれているのです。向かい合う他人が私達の心を磨いてくれることに対するお礼が、時間を割いて会いに行く行為です。
 クリスマスの訪問は相手からきれいな気持ちをいただける機会となりました。スタッフの顔を見ればそれが分かります。
 
【修了式】
 夕刻から早稲田大学大学院に行きました。中国の精華大学継続教育学院と早稲田大学知的財産戦略研究所の全課程を修了したことから、終了証授与式に出席したものです。早稲田大学白井克彦総長名の終了証をいただけたことは大いなる喜びです。今年早稲田大学大学院に通学していたのですが、本日を持って無事修了することが出来ました。

 終了式で担当してくれた教授から言葉をいただきました。主旨と感じたことは次の通りです。

(早稲田大学大学院終了式)

 学問を修了した結果を実社会で活かすことが求められます。知識が現場と現実に対応するのは難しいのですが、知識と現実が一体に向かうように習得した知識を発揮して下さい。
 また情報化社会においては誰でも知識を習得出来ますから、知識だけで優位性を保つことは出来ません。知識に加えて知恵が必要とされています。知識は共通のものですが、知恵は一人ひとりで異なります。異なるものを知識に付加することで知識社会は発展していきます。

 理想と現実はいつの時代も異なりますが、現実に理想を近づけては絶対に駄目です。理想を掲げ知識と知恵を使ってそこに現実を引っ張るべきものです。人の一生の中では現実を完全な理想に近づけることは困難ですが、少しでも理想を現実化させるための行動を取ることが生きていることです。
 でも理想を描くためには、現実を知るための知識習得が必要ですから、最初の一歩は学ぶことにあるのは間違いありません。なにやら堂々巡りのようですが、知識、知恵、行動、理想を掲げることは一体のもので、常にブラッシュアップさせておくことで、周囲の環境は向上していきます。
12月21日(水) 「市議会最終日」
 市議会最終日は採決が行なわれました。私は全案件に対して賛成いたしましたが、提案された議案の本会議での採決状況は次の通りです。

議案関係(44件)→全て可決
議案第1号  平成17年度和歌山市一般会計補正予算(第5号)
議案第2号  平成17年度和歌山市土地造成事業特別会計補正予算(第2号)
議案第3号  平成17年度和歌山市母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)
議案第4号  平成17年度和歌山市水道事業会計補正予算(第3号)
議案第5号  和歌山市立と畜場条例の一部を改正する条例の制定について
議案第6号  和歌山市漁港管理条例の一部を改正する条例の制定について
議案第7号  和歌山市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について
議案第8号  和歌山市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
議案第9号  和歌山市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定について
議案第10号 和歌山市地域汚水処理施設条例を廃止する条例の制定について
議案第11号 和歌山市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
議案第12号 市道路線認定について
議案第13号 土地買収について
議案第14号 訴えの提起について
議案第15号 訴えの提起について
議案第16号 土地賃貸借契約締結等調停申立事件の和解について
議案第17号 公有水面埋立ての免許出願に対する意見について
議案第18号 指定管理者の指定について
議案第19号 指定管理者の指定について
議案第20号 指定管理者の指定について
議案第21号 指定管理者の指定について
議案第22号 指定管理者の指定について
議案第23号 指定管理者の指定について
議案第24号 指定管理者の指定について
議案第25号 指定管理者の指定について
議案第26号 指定管理者の指定について
議案第27号 指定管理者の指定について
議案第28号 指定管理者の指定について
議案第29号 指定管理者の指定について
議案第30号 指定管理者の指定について
議案第31号 指定管理者の指定について
議案第32号 指定管理者の指定について
議案第33号 指定管理者の指定について
議案第34号 指定管理者の指定について
議案第35号 指定管理者の指定について
議案第36号 指定管理者の指定について
議案第37号 指定管理者の指定について
議案第38号 指定管理者の指定について
議案第39号 指定管理者の指定について
議案第40号 和歌山地方税回収機構の設立について
議案第41号 和歌山周辺広域市町村圏協議会を設ける地方公共団体の数の増減及び規約の変更について
議案第42号 工事請負契約の締結について
議案第43号 工事請負契約の締結について
議案第44号 工事請負契約の締結について


☆請願関係(3件)
請願第16号 ビブレ跡地の再生計画に関する請願書【採択】
請願第17号 ぶらくり丁のビブレ跡地へボートピアを設置しないように求める請願書
                                    【不採択】
請願第18号 産業廃棄物中間処理施設設置に係る紛争の予防についての請願【採択】

☆請願の取り下げ(3件)
請願第4号の取り下げについて(小規模作業所等成人期障害者施策の充実を求める請願書)
【取り下げ承認】
請願第9号の取り下げについて(有功地区4団地の道路・水道・下水・公園等公共用施設の和歌山市への移管を求める請願)【取り下げ承認】
請願第15号の取り下げについて(精神障害者の通院医療費公費負担制度の存続を求める意見書を国に提出することの請願)【取り下げ承認】

☆公営企業決算関係(2件)→全て可決
 認第1号  平成16年度和歌山市水道事業決算の認定について
 認第2号  平成16年度和歌山市工業用水道事業決算の認定について

☆決算関係(16件)→全て可決
 認第3号  平成16年度和歌山市一般会計歳入歳出決算
 認第4号  平成16年度和歌山市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算
 認第5号  平成16年度和歌山市食肉処理場事業特別会計歳入歳出決算
 認第6号  平成16年度和歌山市卸売市場事業特別会計歳入歳出決算
 認第7号  平成16年度和歌山市土地造成事業特別会計歳入歳出決算
 認第8号  平成16年度和歌山市土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算
 認第9号  平成16年度和歌山市住宅改修資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第10号 平成16年度和歌山市住宅新築資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第11号 平成16年度和歌山市宅地取得資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第12号 平成16年度和歌山市駐車場管理事業特別会計歳入歳出決算
 認第13号 平成16年度和歌山市老人保健特別会計歳入歳出決算
 認第14号 平成16年度和歌山市下水道事業特別会計歳入歳出決算
 認第15号 平成16年度和歌山市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算
 認第16号 平成16年度和歌山市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算
 認第17号 平成16年度和歌山市母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第18号 平成16年度和歌山市介護保険事業特別会計歳入歳出決算

☆追加人事案件(1件)
議案第45号 固定資産評価審査委員会委員の選任について ⇒ 松本雅博氏【可決】

☆発議関係(2件)
発議第4号 道路整備の促進と財源確保に関する意見書案【可決】
発議第5号 イラクへの自衛隊派遣に対して早期撤退を求める意見書案【否決】

☆その他(1件)
議員派遣の件について
12月20日(火) 「慰問活動」
【会合】
 不当と思われる要求を受けている経営者との課題解決のための懇談を行いました。労使の利益が対立する場合の解決方法は難しいのですが、解決するには時間をかけて話し合いをする以外にないのが本音です。素早く解決を図るためには法的解決に訴える手段も選択肢にありますが、出来ればその前段階においてお互いが歩み寄るための話し合いによって解決を図りたいところです。
但し、一方が明らかに不当な要求をしている場合であれば、それに屈しない強い態度も必要です。不当な要求とは誰が見てもおかしい、または証拠が無いのに無理難題を吹っ掛けていることなどで判断出来そうですから、専門家の意見を聞きながら解決を図りたいものです。

【地域活性化】
 平成18年度に向けて地域活性化を考えるメンバーが集まり議論を実施。課題は和歌山市の活性化を図るための方法を考えました。既に集客を図るしくみや観光事業などの分野で和歌山市活性化を図る手段については話し合いを終えています。かなり高いところで県内外の方々と議論を重ねていますから、私達の間では和歌山市活性化については一からスタートするものではありません。
 実現させるためにどの分野から立ち上げるべきか、どの程度に事業を絞り込むのかで導入方法を探っているところです。和歌山市は関西空港から近いため海外からの集客も視野に入れたらキーワードは見つけられます。海岸での楽しみ方、癒しの具体化、温泉、旅行医学、健康などの言葉が浮かんできます。
 再生のために取るべき手段はありますから、再生規模応じた予算投入が必要です。地方自治体に予算が無いのであれば、世界を眺めた予算措置も検討する必要があります。他地域にはないものを実現するためには、簡単なことでも一歩を踏み出すことです。成功する否か、予算がないから、時期尚早などを考えていては決して思い描いたものは実現出来ませんから、課題があっても実現したいものに近づけるための助走をすべきです。肩書きや職位は全く関係ないことを多くの方は分かっていますから、実現出来るメンバー構成をしたら思いは実現出来ます。
 来年初頭から、活性化のためのキーワードを散りばめた和歌山市再生計画を組み立てて行きます。

【慰問活動】

(ビッグなケーキ )
 クリスマスが近づいてきたので、和歌山市在住の高齢者の皆さんと児童の皆さんを驚かせるために一足早いクリスマス企画を実施しました。本日午後最初は、和歌山市で活躍している厚生労働省から現代の洋菓子名工表彰を受けた名人と一緒にデイサービス施設を訪問し、ビッグなケーキを食べていただき高齢者と交流の機会を得ました。
続いて子ども達がいる施設を訪問し同じ大きさのケーキを遊戯室に持っていくと、子ども達は大喜びでした。縦60cm、横40cm、高さ20cmのケーキは見る人全てを感動させる迫力を持っています。
 デコレートしたイチゴは数知れず、今朝から制作したケーキ生クリームで彩られています。このビッグなケーキを食するために切り取るとショートケーキなら約50人分を取ることが出来ました。初め見る大きなケーキを前にして、クリスマスの歌と共に子ども達から歓声が上がりました。 
 現代の名工は、大きくなったらケーキ職人になって下さいと呼び掛けていたように、本日のビッグなケーキに驚いた児童が大きくなった時にケーキ職人になっていることは十分考えられるものです。夢を話す機会が少なくなっていますから、今日児童が話してくれたように、大きくなったらケーキ屋さんになりたいとの思いが将来の空間に届く可能性はあります。
 この施設の方針として、児童には夢を話してもらっています。ケーキ屋さん、花屋さん、野球選手、パイロットなど児童は自分の夢を話してくれます。照れや格好をつけることがないので、自然に自分のなりたい職業を言葉にしてくれます。言葉にすることで夢は現実のものに向かいます。
 大人が夢を語ることも同じように大切で、大人が夢を語ることが出来たら幾つになっても夢は実現する可能性を秘めているのです。一足早いクリスマスでは、結果として児童達から夢を語ることの大切さを学ぶことになりました。

(児童施設を訪問)

(デイサービス施設を訪問)

 午後、洋菓子店舗にとってクリスマスシーズンの最も忙しい中にも関わらず、一緒に訪問活動をしてくれた現代の洋菓子名工に感謝すると共に、福祉に役立つため、そして子ども達の喜ぶ顔が見たいと純粋に思って朝から1時間もかけてケーキを制作してくれた熱意に感謝する次第です。一足早いクリスマスは、現代の名工が和歌山市にいてくれたからこそ実現出来た企画です。
 自分を育ててくれた郷土に感謝し、次の世代に季節を迎える感動を伝えるためのこの企画は成功したものと考えています。児童の笑顔と先生方の笑顔、ケーキを囲んだ際の暖かい空間があったことでこの企画の成功を確信しました。
 
【国会報告】
 東京から国会議員に来ていただき国政報告会の機会を得ました。環境税や強者と弱者を作り出している市場化の課題、第二の予算と言われていながらメスの入らない特別会計について解説をしてもらいました。舞台が大きくなると抵抗勢力も多く改革は難しいことが良く分かります。既得権益を打破するのは並大抵ではありません。報告会に出席した方には良く理解出来る内容でした。
12月19日(月) 「熊野の森林を守ろう」
【生涯幸福計画】
 朝からの会合は福祉に関するものでした。福祉関係施設は充実していますが、今後は健康なままで年をとって欲しいと願って、元気な方のための福祉施設について会合を持ちました。
 いつまでも元気でいる秘訣は目標を持ち追いかけることです。その手段として生涯幸福計画書について話し合いました。この計画書は年の初めに今年一年間の目標と中期的な目標を定めて計画書に記載します。毎月計画進捗状況を確認し、ズレが生じていると修正を加えていきます。これを毎年繰り返すことによって、自らの生涯で達成したい目標に近づいていけます。
 但し几帳面にし過ぎてはいけません。三日坊主で終わったとしてもやらないよりも少しは前進しているからです。計画通りに進んでいなくても都度修正を加えて気分も新たに再び取り組めば良いのです。生涯をかけて達成したいことがあれば、達成するには頭の良さよりも行動力が大切です。あと少しで年末を迎えますが年の初めに生涯幸福計画を立てたいものです。

【がんばれ基金】
 和歌山市には子ども達の健全育成を図ることを目的にした基金、がんばれ基金があります。市民の皆さんから寄せられた基金から、生活環境が恵まれていない子ども達の自立支援のために活用しているものです。

(金田まりさん、
がんばれ基金へ寄贈)
 本日、和歌山市在住の演歌歌手金田まりさんが、和歌山市で開催したコンサートとCDの収益金の一部をがんばれ基金へ寄贈してくれました。和歌山市は音楽文化が進んでいるとはいえない状況ですが、歌手金田まりさんは、自分を育ててくれた和歌山市に少しでも恩返しをしたいとの思いから、収益金からがんばれ基金に寄贈をしてくれたのです。歌手の皆さんは、一部の売れている方を除いては収益を上げるのに非常に厳しい環境にあります。
 その厳しい環境に中にいながら、自分の利益よりも公益的なものを優先させてくれる考えと行動には敬服いたします。
思い返せば、新潟で起きた震災の時も義捐金を託してくれたように、音楽文化に思いを寄せている金田まりさんは社会貢献活動に熱心です。
 財政の厳しい和歌山市にとって、児童育成のためのがんばれ基金に寄贈してくれるのは何よりも有り難いことです。地域の文化を継承させ少しでも活力を生み出したいとデビュー曲に刈萱を選んだ金田まりさんが、今後も和歌山市を中心に益々活躍してくれることを期待しています。

【世界遺産の森林を守る】
 紀州レンジャーからクリスマスプレゼントとして、和歌山県の「世界遺産の森林を守ろう基金」に寄付金を贈呈しました。紀の国戦隊紀州レンジャーは、和歌山県の特産品のPRと地場産業活性化そして地域の環境保護活動を推進するためのプロジェクトです。平成17年5月から和歌山県とNPO法人観光医療産業創造ネットワークが協働しながら目的達成に向けて取り組みを行っています。今回の寄付はNPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワークが紀州レンジャープロジェクトによる収益金の中から熊野の森林を守るために寄贈するものです。
 贈呈式は和歌山県庁農林水産部長室で行われ、紀州レンジャーを代表してスミレンジャーとNPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワーク構成員から世界遺産の森林を守るために、和歌山県緑化推進会の「世界遺産の森林を守ろう基金」へ贈呈したものです。
 「世界遺産の森林を守ろう基金」とは、財団法人和歌山県緑化協会が世界遺産の熊野地域の森林を保全する目的で設立された基金で、行政機関としては先進的な取り組みとなるインターネットでの基金への応募も可能なシステムを取っています。


(贈呈式 紀州レンジャーから
森林保全への貢献)
 今回の収益金の贈呈は第一弾で、来年も熊野の森林を守るための活動を行い、収益上げて第二弾の贈呈式を予定しています。

【ネクタイ】
 紀州レンジャーの冬の新製品を検討してきましたが、ようやくネクタイのデザインが仕上がったので打ち合わせを行いました。デザインは8種類で、和歌山県を元気にするため目立つデザインに仕上げています。色は和歌山色と題して、タチウオ色、スミ色など紀州レンジャーのキャラクターの配色を施しています。本日紀の川市の特産である桃山のピーチレンジャーも新たに登場し全員で8人のレンジャーが登場したことになります。
 来春にも発表する紀州レンジャーネクタイで和歌山色に染めて、元気な和歌山を私達がPRしていきたいものです。和歌山県を元気にして、そして熊野の森林を保全する活動につながるしくみが確立出来ています。このしくみを活かすも活かさないも私達の意識にかかっています。

【英語力】
 和歌山市から英語力を高める活動を発信していくための打ち合わせを行いました。全国では英語力を高めるために様々な取り組みが行われていますが、後発の和歌山市ですから最新の取り組みを行わないと追いつくことが出来ません。ところが後発だからこそ、最新の英語力向上のための取り組みが出来る訳です。単に英語補助教員配置するのではなく、外国からの学生を受け入れる体制を確立することで、児童の英語力を高めると共に国際感覚を身につけてもらうこと、そして日本人教師の英語指導力も高めてしまおうという計画の打ち合わせとなりました。
 時間を要するかも知れませんが、仕事は出来る人と組むことで難しいことでも達成出来ることがあります。難しいから課題を後回しにしていては、余計に誰も取り組まなくなります。最小限予算でも着手出来ることがありますから、まず実施してみることが最も大切です。誰も取り組んでいない最初の一歩を踏み出すのは勇気が要りますが、幾つかの成功事例を組み合わせることによってリスクを軽減することは可能です。経験者の助言とノウハウを活用すれば、和歌山市から最新の英語教育に向けた取り組みを発信することも可能なのです。地方からでも海外に通用する人材を育成したいと願う熱心な人が数人いると、実現に向けて動き出させることが出来ます。

【懇談会】
 夜は和歌山県議会議員と和歌山市議会議員、そして地域の役員の皆さんが集まった懇談会に出席。森林税導入に関する期論が交わされるなど、県政や市政に関する課題をお互いに認識し合いました。
 単なる協調ではなく緊張を持たせた関係にすることで、思いを実現さるためのより良い施策に仕上がります。
12月18日(日) 「キングコング」
 ボートピア誘致問題についての問い合わせがありました。先の総務委員会では可決されたため、12月21日の定例会本会議で採決されることになっています。問い合わせ内容は、商業地で娯楽施設があった方が良く、和歌山市を代表する商業地が早く魅力を取り戻して欲しいというものでした。

【キングコング】
 先日、映画館の方から映画は感性を高めてくれますし、たまに映画文化に触れておいた方が良いですよ、と助言をいただいたため、キングコングを観にいくことにしました。
 キングコングは子どもの頃、アニメでテレビ放映されていた記憶があります。オリジナルの映画は観たことはないのですが、今回上映のものはストーリーを再現しながらもCGを活用して圧倒的な迫力で話は一気に展開していきます。ストーリーでは人間とコングの愛情が貫かれていて、自然界に生命を授かっているものはお互いを分かり合えるものだと、先日神主さんから学んだことが頭に浮かびました。
 自然の中で生かされている人間は特別な存在ではありませんが、現時点では突出した存在になっているため、他人に対しても自然界の生物に対しても強い力を行使する方向で行動しています。文明人が存在していない自然界にいれば何でもなかったことが、商業主義に毒された都会から来た人間達がコングをニューヨークに連れて帰ることから悲劇に展開していきます。
 勝手に連れて来られた上、教えられていない人間社会のルールを守らないため銃撃されることになるのです。ひとりの女性がコングと心を通わしますが、弱い立場の女性が権力者からコングを守れるものではありません。立場や言い分を聞くわけでもなく、権力者のルールを守らないものは追いやる姿を描いている様は、さすがにアカデミー賞監督だけあって現代社会を比喩しているようです。
 映画は大量の撮影の中から中身を厳選して情報を観客に提供してくれます。詰め込まれた情報は単に娯楽を提供してくれるだけではなく、監督からのメッセージが詰まっているのです。映画人はクリエイティブな自由人ですから時代の空気を敏感に感じ取っている筈ですから、映画が作られる背景に必ずあるのはその時代の空気です。同じ映画でも作られた時代や監督によって違ったメッセージ性を持った作品となって蘇ります。

 効率化や合理的なことが第一の価値になっている時代においては、愛や思いやりの気持ちが不足していますが、時代が一つの方向に余りにも偏りすぎると、失われたように見られている普遍的な価値が蘇ります。愛や思いやりだけではお金を稼ぐことは出来ませんが、自分の子ども達や将来に伝えたい思いであることは間違いありません。
 勿論、効率化や合理的な考え方は社会を進歩させ、仕事を進める上でも重要なことですから肯定すべきものですが、他人への愛や思いやりの気持ちを併せ持つと、更に今よりも進歩があるような気がするのですが。
 そうすればキングコングのような悲劇は再び起こらないのです。キングコングとは、自然人が文明に適合を余儀なくされ、合わせることが出来ないと社会から退場を命じられる人間を表しているようです。そこに思いやりや愛の感情があっても、社会全体から見ると容赦なく切り捨てられる存在に過ぎません。
 ふたつの概念は相反するものではなくお互いに相容れるものですから、兼ね備えた存在になることを目標にしたいものです。
12月17日(土) 「アマレット」
【アマレット】

(アマレット竣工式での演奏)
 今年最も冷たい風が吹く中、Fプロジェクトによる「アマレット〜風の音〜」竣工記念パーティに招待を受け出席しました。和歌山市岡崎地域の山上の風の通り道であるため、幸いにも体の中を風が通り抜けていく感触を味わうことが出来ました。風が空気を切る音も聞くことができ風の音を体感出来ました。
 さてパーティはFプロジェクトメンバーによる演奏会で迎えてくれました。この場所は音楽を楽しむ空間を提供する場所として、癒しの空間としてセミナーなどに活用する計画にしていることから音楽が似合う作りになっています。下界からわずか10分程上るだけですが
、アマレットの窓から見る景色は和歌山市内を一望できる別世界です。

 パーティは会場内が満員でライブハウスのような盛り上がりを見せました。メンバーが選曲した完成記念の演奏曲目を記します。演奏順に、ムーンリバー、アメージンググレース、さくら、見上げてごらん夜の星を、ラストワルツ、マイウェイ、キャント・ヘルプ・フォーリンラブ、スタンドバイミーまでが第一部。後半はクリスマスメドレーとなりました。ジングルベル、聖者の行進、ウィー・ウィッシュ・ア・メリークリスマス、きよしこの夜、オールオブミー、枯葉、酒とバラの日々、ラノビア、A列車でいこう、シルクロードの曲目です。
 自費でセミナーハウスを建設して自らが主宰するNPO法人の活動の拠点にする。自立した活動が期待されます。

【フィギアスケート】
 その競技に関心のない人を惹きつけることがスターの条件です。タイガー・ウッズはゴルフに興味のない人をテレビの前に釘付けにします。イチロー選手はメジャーリーグベースボールへの関心を高めてくれました。宮里藍選手は女子ゴルフへの関心を確実に高めてくれています。中田英寿選手や小野伸二選手が登場したことでヨーロッパサッカーのレベルの高さを実感させてくれています。マラソンの高橋尚子選手が復活を果たしたのは陸上界での出来事ではなく国民的関心事でした。
 他にも指揮者佐渡裕さんの存在がオーケストラの素晴らしさを感じさせてくれますし、上原ひろみさんの登場が日本人ジャズへの関心を高め、聞く人のレベルを引き上げてくれています。
 従来とレベルが飛び抜けた存在の人物が登場すると、それまで見ることがなかった競技や世界に関心を向けさせます。
 本日、フィギアスケートにも新星が現れました。15歳の浅田真央選手がフィギアスケートGPファイナルで優勝を決めたのには驚きました。15歳で優勝したことよりも、フィギアスケートに関心のない人達をテレビに向かわせたことに対してです。それは時代を超えるスターの誕生の瞬間のような気がします。
 私達は天才的な人達が突然現れるように思いますが、突然現れるのではなくその世界では知られた人がその世界から飛び出る瞬間を見ているのです。イチロー選手が入団3年目で210本の安打を放ったことに対する衝撃。松坂大輔投手が甲子園で春夏連覇をした凄さ。羽生さんが将棋界初の七冠を達成した年のこと。北島康介選手がオリンピックで平泳ぎ二冠を達成した時など、飛び抜ける瞬間は私達に衝撃を与えます。
 フィギアスケートの浅田真央選手の優勝も正に衝撃で、フィギアスケートに興味のない人も引き込んでいます。飛び抜けた技術は他の選手と違うレベルで演技をしているような印象があります。2005年において無敵と称されているロシア選手を抑える程の技術は、飛び抜けているだけに世界から注目されるのは当然です。
 最近は若くして世界レベルの選手が登場していますが、それは日本人の競技者が最初から目標を世界一におき、それを目指した練習をしているからではないでしょうか。目標を世界に置くことで自らの意識レベルを高めているような気がします。最終的な到達地点を最初から思い描くことで、途中は通過点に過ぎなくなります。仮に到達地点として日本一を目標にするとそれを達成した時点で一息ついてしまい、次の目標に踏み出す動機付け、次の段階のレベルの高さに躊躇してしまうような気がします。
 体力的に海外選手と比較して恵まれていると言えない日本人選手ですが、若くして世界で戦っている選手が多いのは、才能に加えて最終目標の高さと、それを目指す意識が高いからではないでしょうか。
 それにしてもフィギアスケート競技だけではなく日本中を、世界を驚かせた浅田真央選手は、競技の枠を超えたスターの雰囲気があります。日本経済に明るさが感じられる時代に登場したことも影響して、新しい時代と共に活躍して時代を象徴するフィギアスケート界を超えた選手になって欲しいものです。
12月16日(金) 「環境保全対策特別委員会」
【環境保全対策特別委員会】
 環境保全対策特別委員会として、和歌山市内の住友金属和歌山製鉄所上工程新計画の概要説明と現地視察に赴きました。本事業の目的は、住友金属和歌山製鉄所の事業基盤のため老朽設備を更新すること、環境改善対策に資すること、鋼材需要に応じた生産能力の向上を図ることにあります。
 完成予定は2009年度で総工事費は約1,000億円となっています。地元の環境保全と経済効果が期待されています。

【本日の活動】
 ある工事に関する見積もり費用内訳の調査、クリスマスイベントの確認、福祉に関する確認事項の打ち合わせを順次実施。引き続いて弁護士を訪問して被害事故に関する相談を行いました。一方的な交通違反で事故に遭遇したのですが、加害者は任意保険に加入していないばかりか謝罪もなく、被害者の自動車修理費用の支払いもしないケースです。任意保険に加入しないで運転する無神経さは信じられないのですが、そんな人がいるのも事実ですし、安全意識が低いことから事故を引き起こす確率も高いのではないでしょうか。
 被害者は加害者に誠意がないこと、自動車修理費用を支払わないことから簡易裁判を起こしました。結果として、裁判所からの再三の呼び出しにも関わらず加害者は出頭しなかったため全面的に被害者の勝訴となり、訴えた被害額を全額支払ってもらえる判決をもらったのです。ところが判決があったにも関わらず加害者は支払いをしないのです。法の精神に基づいている現代の日本社会において、社会人として全く法を守らない精神には驚きます。
 法を無視して生きている人が近くにいると、私達は安心して暮らすことに不安感を覚えます。加害者は何も悪いとは思っていないし、裁判所の判決をもってしても支払いしようとしない態度を何と表現すれば良いのでしょうか。結論として支払いをしないのであれば、物件の差し押さえをすることになります。判決をもらったら時効は10年間ありますから、継続して判決金額完納まで物件の差し押さえを続けることになります。
 被害者の方が心を痛めているのに加害者は何も感じていない、世の中に矛盾があります。
素直に支払ってくれたら問題はなかったのですが、被害者の気持ちを考えると強硬手段に訴える他なくなっています。

【講和】
 お誘いをいただき、和歌山県在住の神主さんから話をうかがう機会がありました。この方は元校長先生で、昭和63年3月に教師を退職、同年8月に神主の資格を得るために護国神社で講義を受け神主となりました。
 最初に、私達は何のために生きているのか問題提起がありました。自分の利益のために生きているのではなく、自分の我のために生きているのでもありません。自分の我を納め、他人のために尽くすことが生きている意味です。言い換えたら他人に親切にすること、他人に感謝することです。我を捨て他人に尽くすこと程幸せなことはなく、結果として自分の生き方が良くなっていきます。
 何故、他人のために尽くすことが必要なのか。それは、人間は肉体ではなく人間の中に神の子が存在しているからです。人間に潜んでいる神とは大自然のことを指しているように、大自然によって人間は生かされているのです。
 人は自然の一環であることは、無意識のうちに生を得ていることから分かります。食べた後にこの栄養素は指先で、この栄養素はつま先に行くようにと命令などしていません。食をすると命令を下さなくても、勝手に必要な養分が必要な箇所に送られ体を構成させてくれます。意識がなくても生かされている、人は自然と一体であることが理解できます。
 だから人は一切のために、人のために生きているのです。草木も山や川も動物も人間もお互いが生き合っています。お互いが分かり合えたら内心から生が目覚めてくるのです。
 自然の法則を知っているとお互いが活き活きと自然のうちに暮らすことが可能です。犯罪が多かったり社会が乱れているのは、人は自然の法則の内で生きていることを知らない人が多くなっているためです。大自然の中で生を得ている、人が生きられるのは自然環境があるからで、そのことを知ると反自然的な行為は出来ない筈です。
 内なる神の声は突然聞こえてくるのではなく、他人を思いやる気持ちを持つことでその声を聞くことが出来ます。内から聞こえてくる声は神の声、つまり自然からの贈り物ですから誤りはなく正しい方向に導いてくれます。
12月15日(木) 「教育民生委員会最終日」
【委員会採決】
 教育民生委員会に提案されている議案の採決を行ない、全ての案件が可決されました。議案は補正予算として、湊御殿土地賃貸借契約に関するもの、土地賃貸借契約締結等調停申立事件の和解について、指定管理者制度の指定についてなどです。
 提出されている請願への対応状況は次のとおりです。産業廃棄物施設の設置に関して説明が不足しているので対応して欲しい旨の請願は産業企業委員会において可決されています。またぶらくり丁のビブレビルへのボートピア誘致に関する請願については、総務委員会において可決されています。今後は本会議での採決に向いますが、委員会での審議結果は尊重されることになります。

【会合】
 熊野健康村に関する会合を実施。平成18年3月を目途に、熊野を訪れた皆さんに癒しの空間を提供する方向で事業化を進めています。世界文化遺産の熊野は世界に誇れる地域ですから、将来この地を訪れてくれる方々に熊野を感じてもらえる施設に仕上げる予定です。
 同時に平成18年3月、和歌山市内でのサービス提供を目指した取り組みについても進める方向で確認し合いました。
 また飲食関係機関や福祉関係者との懇談を行いました。年末ですがサービス産業にはカレンダー通りの休日はありません。365日営業していますと話してくれたように、土日を休む感覚は少ないようにサービス意識は高くなっています。第三次産業の比率が高まるにつれて休日が少なくなり、町中で営業している店舗が多くなっています。それだけ利用者にとっては利便性が高まっていますが、事業に従事されている方の苦労は多くなっているようです。多くの人の支えが合ってサービス提供が行われていますから、それに対する対価は必要なのです。サービスは無料ではないことが良く分かります。

【お見舞い】
 手術をして入院している方をお見舞い。手術は成功していますが、入院していると誰でもそうですが弱気になるように、肉体的にも精神的にも落ち込むことがあります。誰でも年齢を重ねて行くのですが、元気な時の姿を知っていると余計に悲しくなります。当たり前のように今年が終わりに近づき、当然のことのように新しい年を迎えることになります。しかし病気をすると時間が有限であり健康が何よりも大切なことが理解出来ます。弱気の虫に打ち勝って元気に新しい年を迎えることを願わずにいられません。

【懇談会】
 夜の懇談会では、県議会で可決された紀の国森づくり税条例(森林税)に関する経過報告を受けました。自然環境保全の考えからも京都議定書による温暖化防止の取り組みの観点からも森林保護の大切さは疑う余地はありません。森林を有している和歌山県が全国に森林保護を発信するのは当然だとも言えます。ただ県民全員が新たに負担する税金ですから、提案者から県民に対して説明をお願いしたいところです。全員に説明出来ないのは分かりますし県議会議員は県民から選ばれた代表ですから、そこで決議されたことは県民の意向ですから尊重すべきものです。ただ経過報告からは導入が早急すぎたのではないかとの疑問もありました。

【要望】
 市役所北側にある変電所の南外壁に自転車と単車が月曜日から金曜日までたくさん停められています。休日には置かれていないため、市役所に来られる方がこの外壁に沿って、つまり公道に停車させている様です。通行の妨げになっていることは以前から市役所に対して指摘してきましたが中々改善されません。変電所から市役所までの距離が近いため、ここに置くと便利なことも理由と思われます。
本日、市民の皆さんから自転車が放置されていて見苦しいし停車している台数が多くて危険地域であること、歩行者にとっては余計に危なく感じること、何よりも市役所職員さんだとすればモラルを問われることが指摘されました。ここに置かないように駐輪場を設置している筈ですから確認を行います。
12月14日(水) 「教育民生委員会二日目」
【教育民生委員会】
 教育民生委員会二日目は教育委員会の議案審議です。議案第16号の湊御殿土地賃貸借契約締結等調停申立てについて質疑を行ないました。
 湊御殿は和歌山市指定文化財の建造物ですが、この建物を和歌山市内の養翠園に移築したものの平成16年4月1日以降、和歌山市と養水園との間で土地賃貸借契約を交わしていなかったため問題となっているものです。
 契約内容は次のようなものです。和歌山市が借り受ける敷地面積は1,941.5u、賃料は年間555万円、契約期間は平成18年1月1日から30年です。また平成16年4月1日から平成17年12月31日までの間は契約締結していなかったため和歌山市が不当利得を得たと調停委員から指導を受け、和歌山市から損害賠償金9,712,500円を支払いする内容となっています。 

Q. 賃料の年間555万円の根拠はどこにありますか。
A. 二人の不動産鑑定士に鑑定してもらった結果、54,000円と52,000円の評価を得ました。安い方の評価額を基にして1,941.5uを乗じたもので、土地評価額の5.5%で借り受けることになります。

Q. その土地評価額の5.5%の数字は妥当な水準にありますか。
A. 一般的には2%から6%の範囲とされていて、今回の評価は5.5%とその範囲内ですから妥当しています。

Q. 確かに5.5%は平均的評価額の範囲の中にありますが高止まりです。2%で評価すれば更に安い契約金額になりますが。
A. 文化財なので一般的な建築物と比較して高くなると不動産鑑定士からも指摘された結果、5.5%を妥当と考えたものです。

Q. 文化財ですから一般的な物件の市場価格よりも高くなるのは理解できました。ただ問題は30年間の長期契約であることから、完全に私達の次の世代に負担を残す訳です。負の遺産とまでは言いませんが、世代を超えて負担してもらう契約にした理由はどこにありますか。短期契約にして存続については次の世代に判断を任せる選択もありますが。
A. 30年の契約になっているのは、土地賃貸借契約としたため法律で契約期間が30年と決まっているからです。

Q. それなら一般的な事業用借地契約にすれば良かったのではないですか。
A. 事業用借地契約にすると土地契約期間が10年から20年になります。和歌山市指定の文化財として存続させるためには長期契約をしなければ、契約期間満了後、建物を撤去し更地にして地主に返還する義務が生じます。それを避けるために長期契約であり、契約更新が容易な土地賃貸借契約としたものです。

Q. 文化財で保管する必要性があることから、長期契約の方が有利だと判断しての契約形態をとったものですね。
A. その通りです。

Q. では損害賠償金として、平成16年4月1日まで遡及して支払いするのは何故ですか。確か無償で借り受ける契約を締結していて、契約金額が発生するのは平成16年10月1日以降だと以前に聞きていましたが。無償で借り受けていた経緯からすると、半年分支払いしなくても良いのではないですか。
A. 当初は無償で借り受ける契約をしていたのですが、平成16年3月31日でその契約を更新しない旨の通知を地主から受けていました。そのため平成16年4月1日から無契約状態が続いていたのです。そのため平成16年9月の補正予算では、確かに賃料として平成16年9月から半年分の予算計上をしていたのですが、調停員から不当利得の期間が無契約状態であった当初の平成16年4月1日からの金額を支払うよう指摘があったため指導に従って支払うものです。

Q. 相当の長期契約が必要な文化財なのに、1年契約を基本として毎年更新してきた従来の契約がおかしかったと言えますね。さて30年間に亘って毎年555万円の支出があり、しかも損害賠償金まで支払う必要が生じているこの問題ですが、解決を図らないと貴重な文化財である湊御殿を公開することも出来ないので仕方ないと思います。しかし市民への負担増に対して、この事業により収益を上げるしくみは考えているのですか。例えば湊御殿への入場料に100円増させてもらうなどの収益構造が必要だと思いますが。
A. 平成18年度の早い時期に工事を完成させて、入場料の付加、イベントの実施による収益を図るなどの対応を検討していきます。湊御殿の活用による収入構造については、平成18年2月議会で提案させていただく予定です。

Q. この上、建物の管理も湊御殿に委託するのですか。
A. それはしません。市で管理運営を行ないます。

Q. 最後に確認です。年間555万円の公金による負担は妥当と考えてのものですか。
A. 弁護士とも相談した結果、裁判所の調停員の指摘から妥当と考えています。

Q. 損害賠償金の負担についてはどうですか。
A. この件も、弁護士との話し合いと裁判所の調停員の指摘から妥当と考えています。

この件は以上です。

Q. 大新幼稚園と西山東幼稚園廃園に伴う受け入れは希望通りになっていますか。
A. 3歳児から5歳児まで全員の転園希望を叶えられています。

Q. その他、健康診断の流用や必要な用品貸与などについても希望通りの対応をしてくれていますか。
A. 全て希望に沿った形で対応しています。
12月13日(火) 「防災と防犯」
【委員会】
 教育民生委員会初日は福祉保健部と市民部の議案審議ですが、提案された議案は当該部局が所管する施設の指定管理者を指定する案件だったため、深い議論には至りませんでした。明日は教育委員会の審議を予定しています。

【防災と防犯】
 和歌山市だけではなく全国的に対策を講じる必要がある課題が、児童の安全対策と大災害に備えての防災対策です。本日はある地域の自治会長と役員の方と懇談する機会をいただきました。
 海岸部に位置する自治会では防災設備が設置され活用されています。防災設備ですから活用するのは基本的に非常時ですが、非常時に役立つことを確認するために日頃からテスト放送をしておく必要があり、また折角設置されている設備ですから活用すべきものです。本日訪問した地域では毎日夕方5時に「防災和歌山市です。ただ今5時です。〜赤とんぼの曲が流れる〜」という放送が流されています。

 この放送により地域の方は、5時になったので夕食準備に取り掛かろうとするなどしています。さて和歌山県の大きな課題は確実に発生すると予測されている東南海・南海地震への備えとしての防災設備は重要なのは間違いありませんが、安全対策としての活用方策も検討すべきだす。例えば市役所の支所や地元小学校に放送設備を設置し、生徒の下校時間を知らせるために使用することも考えられます。
 小学校の授業終了後の下校時間になれば「ただ今小学校4年生の授業が終了しました。今から生徒は下校いたします」などの放送を流すことにより、地域として防犯対策を講じていると認識されます。地域において防犯対策が講じられているとなるし犯罪効果が働き、犯罪の未然防止につながります。地域として犯罪をさせない環境作りが大切です。

 現時点では、防災と防犯は別の部門が所管していますから、一緒になって取り組むことは難しいのですが、予算面と有効性を勘案すれば複数の機能を持たせた方が良いのに決まっています。それが達成されないのは、部門の壁と人のやる気の問題となります。
 防災マップを作成するのであれば、同時に犯罪が起きそうな地点を網羅した防犯マップも折り込むことで効果は倍増します。しかも従来のような印刷物にして配布するのではなく、例えばミウラ折りのような仕様にすればコンパクトで実際に活用出来る資料となります。予算がない中でも工夫すれば、捨てられる資料から活用出来る資料に変身するのです。
 防犯対策を講じる必要があるけれど十分な予算がない状況ですから、今ある資源を活用することも考えるべきです。それが出来ない理由としては、部門の壁と前例がないという主張だけの問題です。防災設備で防犯にも役立てられるなら活用を検討すべきです。

 引き続いて、市議会議員報酬と市議会議員定数について議論しました。市民からすると、和歌山市の人口が減少し続けている状況において議員定数が42もあるのはどうしても納得出来ないと思っています。人口が37万人台になっているため市議会議員定数を37人にするのが自然です。法定議員定数は42人以上だから減少させている現在の42人で良いとは市民の皆さんは思っていません。むしろ行財政改革を訴えている市議会であるなら、率先して定数減を図るべきだと指摘を受けました。
 さらに費用弁償についても大阪市では廃止したことも皆さん知っていますし、政務調査費を有効活用していない議員が多いことも市民の皆さんは認識しています。この問題を放置しておいて次の選挙戦はあり得ないのです。第三者の評価機関を入れてでも定数と報酬の問題にメスを入れて欲しいと要望を受けました。
 多くの市民の皆さんは、和歌山市政のあり方を良く見てくれています。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席。県下から集まった会合のため広く県内の課題について意見交換をすることが出来ました。年末が近づいていることから和歌山市内のタクシーが動き出しているなど、景気回復を実感できる状況変化を感じられます。
12月12日(月) 「地域の安全」
【市議会】
 一般質問最終日となり、明日から議案審議のため教育民生委員会に入ります。議案の大半は指定管理者制度の案件ですが、今回は外郭団体への指定のため制度が変わっているものの実態は不変ですから、制度変更に伴う体制などについては論点にはなりにくいところです。

【地域の安全】
 一般質問終了後、通学途上における子どもの安全対策について打ち合わせを行いました。教育委員会を中心に安全対策を講じていますが民間でも民間で出来る安全対策を講じています。子どもを犯罪から守るための取り組みを行いたいと問題提起がありました。有識者の方々は安全意識も安全を守る方法も有しているので、和歌山市でも実現に向けた取り組みに着手していくべきです。
 全国を見渡しても安全対策が進んでいる都市では、既に地域安全マップを作成するなどして子どもの安全対策を講じています。安全対策が進んでいると聞こえてくるのは、東京都、広島市などですが、その施策に関わっている方の参画も可能だとお聞きしたので、和歌山市でも至急対応する必要があります。
 今までの活動の様子から、最初は子どもの安全問題に取り組んでいるNPO法人と協働すると効果的だと感じています。教育委員会に企画を持ち込んでも即座の対応は難しいため、急を要する施策は民間から行動を起こす方が最初の一歩はスムーズです。

 地域安全マップとは、子どもを被害者にしないために犯罪の起こり易い場所に行かせないことを目指して作成する地図のことです。犯罪の起き易い場所とは、入り易い場所と見えにくい場所ですから、その場所を子どもは勿論大人も知っておくことで立ち入りを予防することが可能です。ここでいう危険な場所とは、犯罪が起きた場所や不審者が多い場所を示すものではありません。子どもと大人が一緒になって、危険な場所を洗い出す作業をすることによって発見出来る場所を指し、この作業を通じて安全への嗅覚を研ぎ澄ますことや安全意識を高めることにつながります。地域の大人が予め、この場所は危険地域ですからと指摘しても、子どもの安全意識は高まりませんし危険を察する能力は身に付かないのです。
 単に子ども達に対して、知らない人に近づかないことなどの指導をするのではなく、犯罪が起き易い場所にいる大人には近づかないこと、安全な場所にいる大人とは話しても良いことを教えてあげることで社会のしくみが分かってきます。和歌山市内のある校区では、子どもの安全のために交差点や校門の近くなどで通学の様子を見守ってくれている大人の方達がいます。悪い人がいるかも知れないけれど良い大人もいることを知らせることも、地域の大人として大切なことです。社会には様々な人で構成されていて、その中で危険な場所や人を見分けられることが身を守ることになります。

 初めての場所に行っても危険な場所を感じ取る能力を身に付けることで、遠出をしても仮に転校しても油断を避ける能力は同じですから役立ちます。地域が子どもを育てることを私たち大人こそが認識しなくてはならないのです。会社組織での成果主義、社会における能力主義、遊び部分を無駄と考える効率主義などが、私達を地域社会の出来事から無関心に向かわせていきます。大人が地域に注意が行かなくなった隙間に危険が潜んでいるようです。
 本日懇談した民間の方からは、何とか子どもの安全を守るための取り組みをしたいと強い意向を示してくれました。和歌山市で地域安全マップを作成し、子どもを犯罪から守るためのしくみ作りに着手したいものです。
 安全は警察任せ、行政任せ、学校任せではいけません。地域に暮らす私達が危険な場所をなくし、不審者が動きにくい環境を作り出して行きたいものです。

【ライフスタイル】
 和歌山市にシネコンが出来てから映画を楽しむ人が増えています。シネコンの特長は映像や音響の良さ、座席が広くて見やすいことがありますが、何よりの長所は上映している作品の多さです。
 従来は上映作品を確かめてから映画館に出掛け見たい作品を鑑賞していました。ところがシネコンでは、和歌山市内の場合10スクリーンがありますから、まずシネコンに出掛けることから始まります。映画館の入り口で上映作品を選ぶ楽しみがあり、気に入った映画があれば鑑賞すれば良いのです。10スクリーンあると上映時間の組み合わせにより1日に13の映画の上映が可能となるため、観たい映画が見つかる訳です。
 映画館をレジャー施設として捉えまず行ってみる。そこで観たい映画を選択して楽しむ。待ち時間があれば併設しているコーヒー店で味わうことが出来ますし、鑑賞後、大型書店で本を見る、少しランクの高い買い物を楽しむなどの、今までの和歌山市のライフスタイルとは少し異なった体験が出来ます。

 これは消費者自らが行動することで新しい楽しみを発見しているようです。地方都市では通常、月曜日から金曜日までの昼間の映画館はそれ程の賑わいはありませんでしたが、現在ではリタイアされた方や夫婦を中心に昼間の映画館賑わっています。全国的に、夫婦の一人が50歳以上であれば二人で2,000円の料金で鑑賞できる料金体系になっているように、生活の中に映画を取り入れられる環境にあります。
 土曜日と日曜日は家族連れやカップルで賑わっていますから、今までになかった平日のマーケットが新たに出来たことを示しています。新しいライフスタイルが出来るとシネコンも採算が取れますから、上映作品も新旧織り交ぜて増加していきます。
 映画は文化です。自分だけでは体験出来ないことを疑似体験出来るため視点を広げられますし、自分の世界を広げるためにも有効なものです。感性を高めるためには映画を勧めている人も結構多いのです。まして文化の少ない地方都市においては、都会とタイムラグのない文化のひとつが映画ですから、流行も含めて生活の中に映画を取り入れたいものです。
 決まりきった生活の中からは新しい発想は生まれませんし活気も出てきません。好きな映画を見ると一本の映画からでも学ぶことは多いのです。

 かつては1年間一度も映画を見たことがないと言う人が結構いたのですが、シネコンのお陰で最近では気軽に映画を楽しんでいる人が多くなっています。事業主は映画だけを提供しているのではなく、文化や生活のあり方までも提案してくれています。家族で楽しむこと、カップルで盛り上がること、熟年になって一緒に出掛けられる場所であること、などライフスタイルに応じて楽しみ方は様々です。
 映画を上手く生活の中に取り入れて、気分転換や発想の転換を行いたいものです。非日常の空間が自分のまちにあるだけで文化的に豊かな気持ちになります。文化を提供してくれるシネコンは、合理的、効率的なものを追いかけるまちの中にあって貴重な空間です。

【道路確認】
 民間で道路の修復を行った場所に赴き作業結果を確認しました。交通状況に応じた形状にするのは以外と難しいものです。住んでいる人と通行するだけの人では要求が異なるからです。万人が納得する仕上げにはかないものであれば、最大公約数が納得する仕上げに持っていく過程が大切です。
 
【塾】
 信じられないことですが、他都市で塾での殺人事件がありました。そこで和歌山市内の塾を訪問して話を伺いました。塾生と先生の信頼関係があれば、変な事件は起きないのです。厳しくても愛情を持って接してくれていると、子どもは明るい表情を見せてくれます。
 現在の成績ではなく子どもに応じた指導で、将来の成績を伸ばしてあげる取り組みをしているところが塾です。早急に成果を求めすぎると子どもにも先生にも負荷をかけてしまいます。保護者が高い意識を持ちたいものです。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席。普段の活動を見守ってくれていることが分かり感謝するばかりです。やはり皆さんが見てくれているのは、市議会での一般質問の内容と普段の活動の様子です。この二年間、暖かく見てくれていて更に導いてくれます。期待に応えていくことを改めて確認させていだたきました。
12月11日(日) 「文化活動」
【文化活動】
 和歌山市にある和歌山城が見える位置に建設しているアリストというマンションがありますが、この事業者は文化活動に力を注いでいます。直接事業者の方にお会いしたことはないのですが、聞くところによると和歌山出身で和歌山に足りない文化活動を提供していきたいと考えてくれているようです。12月にはOSK日本歌劇団を和歌山市民会館に呼んで公演を行う予定があります。現在は市民劇団として活動しているOSK歌劇団を支援している事業者が和歌山市民のために公演を企画してくれたのです。
 アリストに住んでいる方から連絡をいただき、公演の呼びかけをいただきました。文化的に進んでいるとはいえない和歌山市において、このような企画を成功させないと次はないというものです。一昨日教育委員会との話の中でも、和歌山市は文化も少ないとスポーツにも力をいていないため水準は高いとは言えないと話したばかりですから、民間での文化活動への取り組みは支援していきたいものです。
 今回の企画では市民会館を満員にしないと次につながりません。市場がないところには事業実施者は来てくれませんから、文化の受け皿として魅力的な市であることを示したいのです。早速、音楽関係者にも連絡を取り参加者を募りました。

【恩返し】
 歌手の金田まりさんから、先般開催したコンサート会場でかっていただいたCDの収益金全てを福祉機関に提供したいと申し出がありました。大成功したコンサートですが、そこでの売り上げを全額寄付するのは、自分を育ててもらった和歌山市に少しでも恩返しをしたいという思いからです。金田さんは自分だけの力でコンサートが開催出来るものではなく、まして成功させることは出来ないとの気持ちを持っています。
 周囲の皆さんから良くしてもらった分を社会に還元するのは当たり前だと言ってくれますが、中々実践出来るものではありません。その気持ちに応えるため少しでもお役に立ちてるようにがんばります。

【告別式】
 お昼には、現役の市役所幹部の奥さんの告別式に参列いたしました。まだ59歳の若さで病魔に屈したのです。長い時間病床に伏し病気と戦っていたことを知りませんでしたが、金曜日の市議会で姿が見えなかったのでおかしいと感じていたところ、亡くなったとの知らせを聞いたものです。市議会が開会すると、市の幹部職員は一般質問への対応や答弁の勉強会への参加など忙しくなります。当日の一般質問が終わった後に、翌日の一般質問へ対応を行いますから、毎日気が抜けない日が続くと聞いています。
 そんな中、市議会終了後毎日病院に向かっていた様で苦しい日々だったとのことです。行政に停滞はあれませんが、暫くゆっくりしていただきたいものです。

【紀ノ川市】
 本日は合併で新しく誕生した紀の川市の初代市長と市議会議員選挙投票日です。合併後初めての選挙であり、二人の前町長が立候補した激しい戦いとなりました。テレビ報道によると市民対組織の戦いと表現していたように、候補者は対照的な活動をしてきたようです。結果として前貴志川町長が初当選を果たしました。
 このことに関して和歌山市に住む私の先輩は、気がかりな様子で何度も電話がかかってきたのですが、最近外出が多く体調が優れないため事務所に行かないで家で結果を待つようにお願いをした程です。明日、自宅へ様子を見に行かせてもらいますが、無理をしないで欲しいと願っています。
12月10日(土) 「紀州子ども語り部研修会」
【紀州子ども語り部研修会】
 午前中は第三回紀州語り部研修会を開催、今日の舞台は和歌山城です。和歌山城語り部の松浦さんを講師に迎えて小中学生約40名の皆さんを対象に和歌山城を巡りました。
 集合は和歌山市観光土産品センター前で、最初の研修場所は紅葉渓庭園と茶室の紅松庵。庭園は徳川頼宣公が西の丸御殿に築いた場所で、紅松庵は和歌山市の名誉市民である松下幸之助氏から寄贈された茶室です。和歌山城に一歩入ると静寂があり、中心地とは全く違った雰囲気があります。
 集合は和歌山市観光土産品センター前で、最初の研修場所は紅葉渓庭園と茶室の紅松庵。庭園は徳川頼宣公が西の丸御殿に築いた場所で、紅松庵は和歌山市の名誉市民である松下幸之助氏
から寄贈された茶室です。和歌山城に一歩入ると静寂があり、中心地とは全く違った雰囲気があります。
 続いて鶴の渓から井戸のある銀明水へ。城壁の解説を聞きたところ、豊臣秀吉が作った城壁は大小様々な大きさの石が積み上げられているため、角度が緩やかになっています。ところが浅野幸長公の時代になると城壁の石は大きい四角となり城壁に角度が付き始めます。城壁に角度がつくと登れないため敵からの攻撃を防ぐことが出来ます。

 お城は一人で全て完成させるものではなく、何代か続くうちに徐々に完成させていきます。それは城下町が栄えるにつれてお城に住む人や働く人が増えるため、増築していくことも理由です。
 天守閣前広場から七福の庭、岡口門、虎伏像へと進みました。和歌山城の説明を受けて歩くのは初めてでしたから新しい発見が沢山ありました。子ども達8人でやっと一周を囲めるほどの巨大な楠の木や城内に40箇所の井戸があったこと、通路の要所には門が設置されていたことなどが分かりました。
 解説を受けながら歩くと1600年当事に戻ったような気がしてきます。歴史的建造物を見る時にはイメージを膨らませることが大切です。当事のお城の姿を思い浮かべることで権力者の偉大さや生活の場としてのお城を感じることが出来ます。
 ところで和歌山城の敷地面積は約6万坪あります。甲子園球場が1万坪ですから約6倍の敷地面積もあるのです。和歌山市内中心部にある和歌山城は思ったよりも広いのです。
 
【市政報告会】
 夕方からは市政報告会を実施、開催中の平成17年12月和歌山市議会の様子を中心に話をいたしました。和歌山市の課題としての財政難問題とお金がないから行政事業を縮小することについての問題点を指摘させていただきました。また市長公約としての中心地活性化と教育のパワーアップについての現状を、一般質問の質疑に基づいて報告させていただきました。
 お金がないから事業を進めないのでは更に市場規模を縮小させることになります。企業もある程度の借入金を受けながら収益モデルを確立していきます。超優良企業は別として通常の場合、自己資金に加えて借り入れをすることで事業を拡大していきます。地方自治体もお金を使わないと域内の市場が縮小するため、企業の支店が撤退したり事業者自体が撤退していきます。事業者が撤退するような魅力ない地域の地価は低下しますから、法人税や固定資産税などを初めとする税収も低下します。予算が厳しくなる循環が続くのです。
 幸い和歌山市は鉄鋼が好調ですから税収が上がっていますが、特定の事業者に頼る体質よりも危険を分散させるために税収源も分散化させた方が良いのです。大きな事業の柱は必要ですが、将来に備えリスクを低減させるためには多様な収入の道があった方が良いのです。自治体経営の時代に突入していることを意識した施策と税収増の取り組みを図る必要があります。
 ただ全ての事業や要望を地方自治体にするのではなく、民間で出来ることは民間で行う、自分で出来ることは自分でする姿勢を取りたいものです。今日、紀州子ども語り部研修会を行ってきましたが、これは市長が「城より始めよ」を和歌山市のまちづくりのスローガンとして打ち出しているため、NPO法人が主体となりこのスローガンの一部でも実現させられるように取り組みを行っているものです。全てを地方自治体に任せるのではなく、民間で実施できるものは民間で行う姿勢を取り、力が不足する分はお願いする、しっかりと個人としての基準を設けておきたいものです。

【ライオンズ会合】
 夜はライオンズクラブの会合に出席しました。早いもので年末の例会を迎えていますが、今夜は会員相互の懇親の他にマジックショーを楽しみました。忘年会とは嫌なことを忘れて良いことだけを次の年に持ち越すことだと挨拶にあったように、今年学んだことを新しい年に持って行きたいものです。
12月 9日(金) 「卓球文化」
【卓球文化】
 和歌山県の卓球競技に尽力を尽くしている方が市役所を訪ねてくれました。本日の議会終了後、訪問すると連絡をしていたにも関わらず丁寧にお越しいただきました。先日の私の一般質問にも来ていただき、機会があれば教育問題の中に子ども達へのスポーツについても取れあげて欲しいと依頼を受けました。
 和歌山市のような中核市規模のまちなら、スポーツ施設がもっと充実しているべきだといいます。他都市と比較して施設は少なく、しかもスポーツ施設は県営のものが多いのが現状です。卓球競技の場合、会場は体育館で、試合中は館内を締め切りますから夏の暑さは大変です。空調設備がある体育館は県内で4箇所程度だとも聞きますから選手も暑さ対策が大変です。

 さてスポーツ文化が根付かない地域柄ですが、卓球においては全国トップレベルの選手を招いて子ども達と接触する機会を持っています。トップレベルの選手に来てもらうと経費は相当必要ですが、卓球クラブに所属している未来の選手達のために活動の柱にしています。先般も東京から講師を招いて約400人の小・中・高校生を対象に講義を行なったところ、誰一人として無駄話をしないで熱心に聞いていたようです。子ども達はそれ程、トップレベルの選手から何かを学ぼうとしているのです。

 普段の練習ではなかなか話を聞けない選手からの講義と実技は、最高のお手本と熱意向上につながります。一瞬も無駄にしたくないという向上心があるから、子ども達の技術が伸び健全に成長してくれます。卓球スポーツクラブに所属している子どもは全員、素直で健全な子ども達だと自信を持って話してくれます。最近は気持ちの悪い事件が多いのですが、これは他人とのコミュニケーション不足、スポーツや文化に親しんでいないなどの要因があり、社会が不健全な方向に向かっていることを示しているようです。
 しかし自らの技術を向上させ、指導者である大人とのコミュニケーションを図り、練習や試合を通じて他人とも接点を持っている子ども達は健全に育っているようです。和歌山市の卓球文化を更に育成するために活動をしている姿には感銘を受けます。
 卓球に関わって約50年を超え、選手としても協会役員としての活躍も認められ、今秋叙勲しています。本当におめでとうございます。今後とも活躍されることを心からお祈りしています。

【懇談】
 市議会開会前に福祉施設を訪問、室内にクリスマスの雰囲気が盛り上がっています。年末にかけてイベントが沢山予定されていて華やかなムードが漂い始めました。
 次に訪問した方はクリスマスケーキ手作りイベントを予定しているため楽しそうな話題で盛り上がりました。続いて来年和歌山市に進出が決定している上場企業に関して何人かと話をさせていただきました。和歌山市にも少し明るさが戻ってきた感じがあります。
12月 8日(木) 「視察受け入れ」
【打ち合わせ】
 議会が始まる前に、紀州子ども語り部研修会を今週土曜日に和歌山城で開催するため打ち合わせを実施。今回からは、机上研修は既に終えているため現地研修に入る予定です。
 併せて各地域での福祉施策についても意見交換を行いました。

【市議会】
 市議会では一般質問が行われていますが、姉歯元建築士が設計し木村建設が施工したホテルが和歌山市内であり、強度に問題があることが発覚したため緊急に問題提起されました。和歌山市では利用者の安全を第一に考えた対応として、ホテルは営業を見合わせる予定です。

【視察】

(本町1丁目商店街の方々)
 熊本県八代市の本町一丁目商店街振興組合から役員を初めとする8人の方が訪問してくれました。視察目的は、地域振興のための取り組みである紀州レンジャーを調査するためです。本日はNPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワークの事務所に来ていただき懇談をいたしました。
 八代市は人口15万人ですが、人口減少が続いているため市の中心部にある本町1丁目商店街も危機感を持ち、商店街で独自のキャラクターを誕生させ活用しているところです。キャラクターを登場させた後の運営の仕方、グッズの制作と売り出し方について意見交換をしたものです。
 八代市の本町1丁目商店街では、空き店舗をお笑い劇場にして商店主が演劇を行うなど、商品はモノではなく人だと考えて個性豊かな商店の人達を前面に打ち出しています。文化と経済は別物だと考えないで同じものであるとの認識を持ち、通称「やっちろ笑店街」として集客を図っているところです。経済性だけを追求していれば郊外型の大型スーパーマーケットに太刀打ち出来ませんが、地元の文化を提供することで違いを出すことにしています。文化とは商品ではなく人であること、商店は人と人とのコミュニケーションの場であることから、商店街の経営者達が「ひこレンジャー」というイメージキャラクターとして活躍しています。
 自らがキャラクターになっているのは、タレントを呼んでのイベントをどれだけたくさん実施したとしても地元の肥やしにならないからです。一過性のイベントで集客出来ても永続性のものにはなりませんし定着もしません。まして人と人を結ぶ地元の文化にはなり得ないのです。

 キャラクターによる文化でまちおこしを図ろうとしています。そのため新聞で見つけた紀州レンジャーの取り組みに関心を持ち、熊本県八代市から和歌山市へ視察に訪れてくれたのです。
 懇談テーマはキャラクタビジネスについて、集客から収益に結びつける取り組みについて、商品化を成功させるための取り組みについて、行政機関との連携の方法についてなどです。
 紀州レンジャーの取り組みで和歌山県からの金銭的補助は、現在のところ一切ありません。特徴は、県が若手職員を中心に県庁内でプロジェクトチームを組みNPO法人と協働して戦略を練り、取り組みを進めている点にあります。県からの信用供与があるものの、商品化に伴うリスクは民間で取る覚悟で進めています。そのためぬいぐるみ5体やキャラクターグッズは、県予算ではなく全てNPO法人で制作しています。県が体制を取ってくれていることとNPO法人が自己責任の元で実践しているのが紀州レンジャーです。
 和歌山県を売り出すために登場させた紀州レンジャーがニュースで発信されたことで県外から視察に訪れてくれたことは、和歌山県の取り組みが評価されていることを示しています。紀州レンジャーはさらに県内外で活躍していきます。
12月 7日(水) 「一般質問」
【一般質問】
 本日、一般質問を行いました。予定より早くなり、午前中に第一問を、午後から第二問以下を行いました。約40名もの皆さんに市議会にお越しいただいたこと、大変心強く心から感謝しています。
 平日の昼間にも関わらずに、また年末のお忙しい中にも関わらず、気にかけてお越しいただきましたこと感謝する以外の言葉がありません。自分のことではないのに来ていただけることは、本当に嬉しく思っています。皆さんから、是非頑張って欲しいと一般質問の前に声を掛けていただき、どのようにしてお返ししたら良いのか感じています。来ていただいた皆さんには改めて御礼にお伺いさせていただきます。仕事があるため行けないと言ってくれていた方が遠方の方が来てくれていたのを見つけた瞬間は本当に驚きました。
 たくさんの皆さんの支えがあって初めて一般質問の舞台に立たせてもらっていること、改めて思い知らされているところです。期待に応えられるよう気持ちを引き締めて活動していきますので、引き続きご支援をお願いいたします。

 一般質問でも申し上げたのですが感謝の気持ちを改めて記載させていただきます。
 市議会で一般質問項目が決定すると、市内の皆さんからいつも熱心で貴重な意見をいただきます。まちづくりを質問テーマにするとまちづくりに取り組んでいる皆さんから、英語力向上をテーマにすると留学経験のある方や英語教育に取り組んでいる皆さんから、それぞれ提言をいただけます。何時間も自分の時間を割いてくれています。 自らの経験と実践に基づいた熱い思いを言葉に託して伝えてくれています。
 自らの力だけでも生きていける方達が、地域が健全に発展するために建設的な意見をくれるのは、事業者と厳しい時代を過ごし自立している皆さんが、このままでは地方の活力が益々失われ、地方から人材を輩出することが出来なくなってしまうと危惧しているからです。
 自分は何の得にもならないのに、市政に関して提言してくれる皆さんからの熱い思いを受け止めて欲しいと思います。
 本日はありがとうございました。

【打ち合わせ】
 終了後、環境問題について会合を持ちました。地球規模の環境問題が課題とされていますが、各論になると実践出来ていないのが現状です。理由は簡単で、環境保全は理解しているものの環境にかけるコストは高くつきますから取り組めていないのです。特に地方に行くほど経済活動としての企業活動を大切に扱っているため、環境の規制は都市部と比較して緩くなっています。
 自然環境を大切にしている地方都市ですが、環境を保護するだけでは生きていけないのです。規制を緩和してまで企業活動を推進している姿に触れると、地方自治体の苦しさを垣間見ることが出来ます。地方自治体の運営の大変さは理解出来ますから、経済と環境のバランスをどの当たりで取るべきか苦しむところです。
 民間においては、地方自治体の苦しさを少しでも取るため環境問題に取り組む姿があります。協調することで隙間は埋められるのですから情報の連携を図りたいものです。
12月 6日(火) 「市長の陳謝」
 昨日の大橋市長の一般質問での答弁が不適切であったことから、市議会冒頭で市長が昨日の発言取り消しを求め、同時に陳謝しました。 朝から和歌山市内の小学校1年生の保護者と懇談しました。今朝の朝日放送テレビでも放映されていた様子で憤りを感じています。小学校低学年の保護者、特に女の子の児童を持つ保護者の不安は想像以上です。和歌山市の皆さんは栃木県の皆さんと同じ気持ちを共有しているのに、市民の代表である大橋市長が市民の気持ちと全く逆の発言をしたことについて残念だとしています。
 保護者の皆さんからもメールでも、朝から電話でも、市長発言に対するご批判を沢山いただきました。それを受けて市議会として、議長から市長に対して不適切な発言に対して厳重に注意を行ないました。

 昨日の大橋市長発言については新聞各紙に掲載され反響を呼んでいます。
 以下は主要掲載記事から抜粋です。

<和歌山市長>「今市もイマイチ」女児殺害で不適切発言(毎日新聞)
 広島市安芸区や栃木県今市市で小学1年女児が殺害される事件が相次ぐ中、和歌山市の大橋建一市長(59)は5日、市議会本会議で子どもの安全対策を問われ、「栃木の今市もイマイチのまち」などと答弁した。大橋市長は「不用意な、配慮を欠いた発言だった」として、6日の本会議で発言を取り消し、謝罪する。
 一般質問で子どもの安全対策についての決意を問われた大橋市長は、「広島の事件の容疑者が逮捕されたかと思えば、次に栃木。いずれにしても大都市ではない。広島もかなり郊外で、栃木の今市もイマイチのまち。そういうところで事件が相次いで起こる。我々のまちもまた、全く人ごとではないと強い思いを持っている」と答弁した。
 終了後、市議や報道陣から指摘を受けた大橋市長は「街の規模を言う発言だった。言うべきではなかった。今市市民に大変申し訳ない」と話した。

「今市もイマイチ」和歌山市長が議会答弁、陳謝へ(読売新聞)
広島市と栃木県今市市で小学1年女児が殺害される事件が相次ぐ中、和歌山市の大橋建一市長は5日の市議会一般質問で子どもの安全対策を問われ、「広島もかなり郊外だし、栃木の今市もいまいち。そういうところで事件が相次いでいる。我々の街も、全く人ごとでない」と答弁した。
 市議から「非常識な答弁だ」と批判が相次ぎ、大橋市長は記者会見で「軽はずみだった」と発言を撤回し、6日の本会議で陳謝する考えを示した。
 市長は「いずれも地方都市、と言いたかった。すぐ取り消すべきだった」と釈明している。

和歌山市長「今市いまいちのまち」 議会で発言、謝罪へ(朝日新聞)
和歌山市の大橋建一市長は5日の市議会本会議で、栃木県今市市の小1女児殺害事件に関連し、「栃木の今市もいまいちのまち」などと発言した。本会議終了後、議員の指摘に対し「軽率だった」と認め、議事録から発言を削除するよう議会に求めた。6日の本会議で謝罪する。
 5日の一般質問で、大橋市長は子どもの安全対策への決意を議員から問われ、「広島もかなり郊外ですし、栃木の今市もいまいちのまちであります。そういうところで事件が相次いで起こる。我々のまちも全くひとごとではない」と答弁した。
 大橋市長は02年の市長選で初当選し、現在1期目。この日の本会議で、来年夏に予定される市長選挙への立候補を表明。その後の出馬会見で、記者から発言の真意を問われた。
 朝日新聞の取材に対し、大橋市長は「まちの規模を表現したつもりが、つい口が滑った。いずれにせよ軽率で不適切な発言だった」と釈明している。
 議員の一人は「子どもが犠牲になった事件なのに、どんな趣旨であれ、不謹慎極まりない発言だ」と語った。

【陳情】
 ぶらくり丁の再生のため、必死になってぶらくり丁への娯楽施設の誘致活動に取り組んでいる商店街の皆さんと懇談する機会を持ちました。ぶらくり丁への人通りの減少は著しく商店街として再生するためには核となる施設が不可欠であると考え業種を超えた取り組みをしています。
 集客出来る施設が何としても来て欲しいとの思いが伝わってきました。地域が真剣に欲しているものを実現させるにも行政の力が必要ですから、協調するための打ち合わせを行いました。
12月 5日(月) 「市議会一般質問」
【現市長が出馬表明】
 和歌山市議会一般質問初日の今日、大橋市長が二期目の出馬表明を行いました。これで先に名乗りをあげている宇治田栄蔵県議会議員に続いて二人目の表明で、早くも来年夏の市長選に向けて静かにスタートが切られました。
 さて一般質問で財政問題が指摘されています。和歌山市の起債金額は中核市35市中5位と悪く、財政硬直化を示す経常収支比率は98.9%で中核市最下位となっています。一般会計と特別会計を合わせて約3,000億円の借金があり財政問題は深刻です。
 大橋市長が財政健全化計画の進捗が悪いことに関して見誤りがあったことを認め、その要因を三つあげています。ひとつは、一般会計だけを注目し特別会計を別枠で考えたため、特別会計の赤字が膨らんだこと。ふたつは、和歌山市の経済情勢が予想以上に悪く税収が上がらなかったこと、また生活保護などの扶助費の増加が予想以上に伸びたことです。みっつは、国から地方への財政移譲という予期し難い状況に見舞われたことです。これらの要因から財政健全化計画が遅れています。
 目標として平成19年度までに経常収支比率を95%に低下させることにしています。根拠として、平成19年度は2007年問題が発生する年で、大量の退職者が出るため人員を削減し経常収支比率を下げる覚悟を示しました。

 二期目に向けてやるべきことも明言しています。道路や下水道に予算をかけて整備を行うこと、防災対策を講じること、職員の資質向上を図ることの三点です。本年度から実施している中央官庁や他都市への職員派遣により、将来を担う職員の見聞を高めているところです。本年度は10人の職員派遣を実施していて、来年度には海外派遣も検討しているところです。また、人件費比率は24.2%で中核市の平均20%を上回っていることから、平成23年には3,000人体制を目指し人件費削減を目指しています。
 このように大橋市長は二期目に向けて抱負を述べてくれた一般質問初日でした。
 議員発議として、和歌山県議会に提出された「紀の国森づくり税条例」及び「紀の国森づくり基金条例」に反対する決議案が全員一致で可決されました。県民税導入は増税であるにも関わらず、説明が不十分であることから反対意見を県に対して上申するものです。

【当局との打ち合わせ】
 明後日の一般質問に備えて企画部、まちづくり推進室、教育委員会と打ち合わせを実施。今日現在の予定では第三問まで行うことにしています。大橋市長が二期目出馬表明をしたことを受けて、一期目の公約の進捗を確認し責任を持って仕上げてもらえるよう質問することにしています。教育のパワーアップと中心市街地活性化を市長が大きなテーマとして掲げているため二点に絞っての質問になります。

【対話活動】
 議会終了後、いつも意見をいただいている社長を訪問、明後日の一般質問について懇談を行いました。続いて後援会長を訪問し、環境問題に関する打ち合わせの日程調整を実施、同じく環境問題に取り組んでいるNPO法人と懇談機会を持つことにしました。環境問題に取り組む意識はあるものの、利益確保と投資した分の回収を二年以内と考えている会社が多く、総論賛成、各論になると慎重姿勢を取っている経営者の方が多いようです。
 その後、日頃から支援してくれている方を訪問し、一般質問についての打ち合わせと近況報告を行いました。寒さが突然厳しくなった今日、夜だったのに訪問したところ懇談する機会を持ってくれたことに感謝しています。
12月 4日(日) 「英語教育(2)」
 日本人が英語力を身につけるために留学プログラムを提供したり、海外ボランティア活動への参加を呼び掛けたり、英語教員養成講座を開講している皆さんが和歌山市にいます。 
活動を通じて分かること、それは和歌山市での英語教育に関する意識と取り組みは、全国と比較して残念ながら下位に位置しているようです。
 公立小学校で話せる英語を取り入れてから3年が経過して、成果が報告されている地域も出始めています。同時にスタートし、話せる言葉としての英語教育は早いほど効果があるにも関わらず、和歌山市の話せる英語教育の現状は寒いものがあります。

 小学校の土曜教室で講師をした経験を持つ方は、小学校1年生から3年生までのクラスと小学校4年生から6年生までのクラスに分けて教えたところ、最初のグループは元気に発音してくれたそうです。子ども達からの質問は「先生は日本人なの」「先生みたいになれるの」といったもので、子どもにとって英語が話せる日本人は目標になり得るのです。50分間のレッスンで、英語を日本語に置き換える勉強をするのではなく、言葉を言葉として理解出来るような教え方をします。
 ところが後者のグループになると「照れ」が出てくるため発声や態度が積極的とはいかないのです。「照れ」のない年代から話せる英語に取り組むことは効果的です。
 さて小学生の子どもに話せる英語を教えるのは外国人が適しているのか、日本人教師が適しているのか見解が分かれるところですが、日本人教師が教える方が現実的です。それは予算の問題、教える技能がある優れた外国人が和歌山市に少ないためです。仮に外国人の補助教員を配置するにしても、担任の先生がカリキュラムを策定するなどリード役を勤めらければなりません。

 予算が限られている状況下にありますから、現役の先生に話せる英語を教えられるようにがんばってもらう必要があります。いくつか方法がありますが、最も早く話せる英語を教える方法を学ぶことができ、英語補助教員と比較して格段に経費が安く仕上がる研修とプログラムが存在しています。移民の国であるオーストラリアでは、英語を母国語としない教授法が確立されています。児童英語教師養成講座では、どのように児童に英語を教えたら良いのか実践的な能力を学ばせてくれます。この3週間程度の研修を取り入れるなど予算がないなら考えて欲しいものです。予算が無いから何も出来ないと考えていては、永久に取り組み始めることすら出来ません。

 夏休みを活用した先生に対する英語研修を行えば、異文化理解も含めて先生が経験を日本に持ち帰ってくれるので、子ども達に対する授業においても貴重な財産となります。
 和歌山市においても、英語を教える教師として必要な「聞く」「話す」「読む」「書く」を学んでもらい、文部科学省が英語力の目標値として定めているTOEIC800点以上を目指す英語教員養成講座が開講されていますから、このような研修機会を取り入れる姿勢も必要です。
 平成14年度に文部科学省が公立小学校での話せる英語教育を取り入れて以降、教師のための研修とカリキュラムを確立している地域とそうでない地域とでは3年が経過した現在、子ども達の話せる英語力は大きな差となっています。
 予算がないから仕方ない、これでは何も改善されないし前進もしません。予算がない中で、かつてはなかったけれど現在ある有効な研修制度を取り入れて、まず先生方に子どもに英語を教えられるスキルを身につけて欲しいものです。
12月 3日(土) 「英語教育(1)」
【クリスマス】
 クリスマスが近づいてきました。今年も難病と戦っている子ども達を励ますために病院を訪問するため、同士と一緒に子ども達を励ますための準備を行いました。社会で生かしてもらっている身ですから、それぞれの立場で可能な社会貢献も時には必要です。少しの善意でも集まれば大きなものになります。来年もプーさんなどのキャラクターが身近で子ども達を励ましてくれるものと信じています。

【名刺】
 紀州レンジャーをデザインした名刺が登場する予定です。名刺の裏面に紀州レンジャーのイラストを描き、和歌山県を広くPRするために活用を呼び掛けているものです。和歌山市内の印刷屋さんが和歌山活性化のお手伝いをするために名刺デザインを作成し民間でPR活動に取り組んでくれています。民間が和歌山県のために企画した嬉しい動きです。
 
【英語教育】
 和歌山市の小学校での話せる英語教育が弱いことから民間の英語教育会社の方と話し合いました。予算がないので十分な教育が実施出来ないというのは仕事をしていないもので、外国人教師を雇用する予算が無いなら方法があるというものです。現在はCDやDVDなど話すための英語学習の良い教材がありますから、それを活用すれば安価でしかも日本人教師でも十分ヒアリング対応出来るのです。
 民間の英語教育機関では日本人が講師を務めているように、話すための英語の教え方を学んでいれば現体制で対応が可能です。
 年間6時間の話すための英語教育なら実施しないでも同じですから、今以上を目指して欲しいものです。教育のパワーアップとは何だったのか、未だに姿は見えていません。

【通行客の変化】
 ぶらくり丁の通行客の動向に変わった動きがあります。過去、土日の通行客が多かったのですが、最近は平日の通行客が増加していて土日と変わらなくなっています。これは家族連れで買い物を楽しむまちから、会社員などが会社帰りに同僚と立ち寄る地域に変化してきているようです。理由は分かりませんが、高校生向けの店舗が出来ていること、会社員が立ち寄れる飲食店が立地していることが考えられます。一時的なものなのかまちが変化しているのか興味深いデータです。
 
【営業】
 製造業は人件費の安い海外移転が図られていますが、それらの製品を販売するための営業員の存在が大きくなっています。営業の仕事は海外に移転させられないのでもその重要性は増すばかりです。
 営業の秘訣を聞くと、製品の売り込みをするのではなくお客さんの話を聞いてあげることが大切だといいます。聞いた上で適切な製品やしくみ、解決方法を紹介することが営業です。製品を作る人、製品の営業をする人、どちらも大切な役割を担っています。

【来年の準備】
 平成18年1月の第四回紀州子ども語り部研修会は城下町を巡ります。現地研修会ため子ども達を乗せるにバスが必要となったため準備を行いました。和歌山城内の観光バス駐車場に来てもらって市内を巡り説明を行う予定です。
 城下町として発達してきた和歌山市の歴史を知ると、和歌山城を中心として地域の大切さが何となく分かります。利便性、市場化などの理由だけでまちが発展してきた歴史的背景を消し去っても良いものか考えさせられます。
12月 2日(金) 「土地施策」
【打ち合わせ】
 遊休地の活用について友人の同級生からの紹介で不動産会社社長と懇談。和歌山市内の遊休地の活用の他、都市としての土地問題についても意見交換を行いました。和歌山市の場合、住宅地として人気のある場所は第一種低層地域で、商業地については居住地として魅力的な場所にはなっていないようです。理由は、商業地の人通りが少ないため商業地として成り立っていないからです。和歌山市においても、人通りの少ない商業地は商業地ではないと言い切ります。
 商業地として魅力的な地域であれば商業地域内であっても居住地として選択の余地がありますが、現状の評価では厳しいようです。
 土地価格はデベロッパーの戦略によっても違いがあります。利便性を提供するために駅周辺に建設する計画を持つ会社。窓から見える景観を提供している会社。住環境の良い地域に的を絞って提供している会社などがあります。いずれも会社毎に狙いは明確となっていて戦略の違いは興味深いものがあります。
 現在、ユーザーからは住環境の良い地域のマンションが好まれているようです。子どもの教育環境を優先させている方が多いのは少子化の影響からでしょうか、教育に熱心な家庭が見られます。具体的には学級数の多い小学校区が人気となっているようです。

 子供同士が良い意味で競い合える環境を欲しているのは、小学校の6年間は社会生活への基礎固めの期間であるため、様々な子ども達と交流出来る学校が必要とされているからです。ですから決して現在の中心地が人気とはいえません。価格設定は住環境の良いマンションが比較的高めの設定で、利便性の良い駅周辺がその次に続いています。商業地域も便利で良いのですが、商業地として賑わいを取り戻すことが居住地として価格を上げ人気を回復するために必要です。
 さて和歌山市の課題であるビブレビルに、ボートピアが入店すると市場はどう評価すると思うかを尋ねました。結果、商業地としての価値は上がるというものです。商業地が魅力的なのは人が集まるからです。人が集まることが先決で、人が集まらないのに、この施設はなら来てもらっても良くて、あの施設は来てもらったら困ると言っている場合ではないのです。そして居住地としての価値は変わらないと推定しています。理由としては、商売を中心としている商業地に住むという選択をする人は利便性と賑わいを求めてですから、その条件と比較して教育環境を重視している訳ではないからです。教育環境を重要と考える人は生徒数の多い小学校地域に住むことを考えます。

 このように住宅地としての魅力ある場所、商業地に住む魅力のある場所など、タイプの異なる生活空間を提供することが、これから住居を構える人に必要なのです。
 中心地に住むという選択をしないのは、商業地としての利便性と現在の土地価格を比較して土地価格が高いからです。利便性と土地価格の折り合いがつけば、土地価格は適正価格となり人が住む空間になりそうです。
 不動産は人生の中における買い物としては高額ですから、資産価値が下がらないものを購入しようとする意識が働きます。そのためその土地から得られる利便性や収益性が高い地域は人気があるのです。
 和歌山市の場合、都市政策をなくして市場取り引きに任せておくと、車での利便性が高くて建築物を自由に設計出来る郊外に人は集まります。それでも良いのですが、まちとしての一体感が欠如し高コストのまちになりそうです。まちづくりは目指すべきまちのイメージを描き形にする必要があります。

【店舗】
 住宅地の中に位置し人気のあるレストランを紹介してもらい早速お邪魔しました。味や店舗づくりは良いのは当然のこと、長期計画を立てて店舗経営をしています。人気のある飲食店でも6年もすれば、店の雰囲気や内装が飽きられ、お客さんは競合店に向かいます。そのためリニューアルや人気のある場所への移動が必要となります。飲食業界でも、現状維持は後退であることが分かります。
 この店舗の経営者は10年後の店舗、20年後の店舗の姿を明確に描いていますから、成功に向かっているのは確かです

【打ち合わせ】
 ホテル経営者と来年度の市の方針と整合した経営についての打ち合わせを実施。引き続いて市役所内でまちづくりと教育に関する一般質問について当局と意見交換を行いました。

【打ち合わせ】
 建築物を移転させたあとの現場の復旧工事について、問題があると指摘があり現地で地主さんと打ち合わせを行いました。本日、建設会社から復旧工事に来たのですが、地主に工事内容の説明を行わないで、しかも声もかけないで工事に着手したため工事が止められました。社会人の常識として、工事を実施する場合は一声かけるものです。それをしないで工事を開始し、何事かと聞いたのに工事の主旨を説明出来ないのであれば、説明責任の欠如から止められても仕方がないことです。
 説明責任は、例え簡単なことでも果たしたいものです。後々のトラブル防止にもつながります。
12月 1日(木) 「市議会開会」
【市議会開会】
 平成17年12月定例会が開会、議案の説明を受けました。貴志川線の駅舎の土地買収についての議案として、2億1,620万円、面積107,911uが提案されています。これは和歌山電鉄が鉄道事業を引継ぎするために備えてのものです。
 株式会社テレビ和歌山への出資金として3,441万円の補正予算も計上されています。これはテレビ和歌山の地上波デジタル放送への対応に備えてのものです。
 湊御殿土地賃貸借契約については債務負担行為として1億6,511万円が計上されています。これは湊御殿を養水園敷地内に設置するため30年間の賃貸借契約費用です。賃貸借契約は月額462,500円の30年分の費用が見込まれていますが、これは裁判所の調停員からの調停金額です。本月額については文化財の設置としては複数の弁護士が確認したところ妥当な金額との見解があります。本議案が可決された後に株式会社養翠園と和解する予定になっています。
 また和解した後に湊御殿を公開することになっていますが、賃貸費用を回収するために、安定した収入を得られるしくみを設定するように申し出ています。

【議会だより編集委員会】
 和歌山市の議会だより編集委員会が実施され、平成17年12月議会報告号の編集方針の打ち合わせを行いました。表紙は紀ノ川水源の保護のための植栽の写真を掲載します。県議会で議員提案されている森林税の扱いによっては注釈を記載する必要が出てきます。

【懇談】
 クリスマスが近づいてくるとケーキ工房は一年で最も忙しい時期となります。今年は22日から24日までがカレンダー上では休日になっていますから、尚更忙しい予定になっています。しかしその合間をぬって和歌山市内の施設を訪問し、ケーキを食べていただこうとしているオーナーがいます。大きなケーキを制作し、クリスマスに驚きを味わってもらおうとしています。
 行動テーマを「一足早いクリスマス」として、慰問活動を行うための打ち合わせを行いました。

【誕生日】
 本日93歳の誕生日を迎えたのが氏家豊さんです。和歌山市在住の方で日頃から可愛がってもらっていることから、親しい人達が集まってお祝い会をしました。氏家さんは本当に元気な方で参加者の名前は勿論、その経歴などについても覚えてくれています。人生の大先輩から学ぶことが多いのですが、最も大切なことは心だと気づかせてくれます。自分の気持ちが素直で純粋であれば周囲もそうなっていきます。

 本日の参加者は全員が氏家さんと同じように心の綺麗な方々で
会話も気持ちが良いものでした。経営者の方は懇談する中で、人間の能力差は殆どなく、あったとしてもテストの点数にすれば2〜3点程度に過ぎないことが指摘されています。そのため採用に当たっては学力を最重視していません。最も大切な基準はコミュニケーション能力だとしています。コミュニケーションは自分の主張ばかりではなく、相手の言うことも聞き入れ対応出来る能力を指します。
 お互いが組織の中で、そして気持ち良く仕事が出来ることで最大の効率が得られます。話しても反応のない相手と一緒に仕事をする程面白みがないものはありません。人はテストの点数よりも親しみ易さ、素直さ、コミュニケーション能力があることが強みです。
 さて氏家さんは早稲田大学時代に俳優の森繁久弥さんと同級生でした。本日の参加者は森繁久弥さんの書いた教訓のコピーをいただきました。
 いつまでもお元気で私達を導いて下さい。

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