飛行機に乗っていた時に考えたことです。飛行機ではキャビンアテンダントがお客さんに笑顔で接しています。特に女性にとっては憧れの職業ですから、ここにいるキャビンアテンダントの皆さんは小さい頃からの夢を叶えた女性たちです。
私が10歳代の頃に乗った飛行機のキャビンアテンダントの女性は、恐らく年上の人が多かったと思いますから、夢の途中に生きている皆さんだと思っていたことを思い出します。
ところが年齢を重ねた今では、殆どのキャビンアテンダントは年下になっています。そうすると視点が違ってきます。20歳代で夢を実現させた女性が今ここにいることに気付いたのです。10歳代の頃の私にとっては、これから夢に昇って行く途中でしたから、キャビンアテンダントの皆さんは夢を達成させた先輩だったのです。ところが、今はずっと年下の人が夢を実現させていることを心強く感じています。努力と苦労を重ねて、やっと今の仕事に就いていることで輝いているのです。
そう思うと、夢を実現させたパイロット、キャビンアテンダントが勤務している飛行機は、夢を乗せて大空を飛んでいるのです。そして飛行機に乗っている私達は、東京や世界各地で夢を実現させるために、地方都市から、そして日本から飛び立とうとしているのです。
夢を運んでいるのが飛行機であり、夢の実現を笑顔で支援してくれているのがキャビンアテンダントの存在なのです。自分の夢を実現させた人だけが、他人の夢を支援することができます。自分の夢も掴んでいないのに、他人の夢を支援しようとする人は少ないと思います。まずは自分が自分の夢を達成する、または夢を持ってその夢の途中にある人が、他人の夢を支援する立場にいます。若くしてキャビンアテンダントになっている女性たちは、他人の夢の実現のお手伝いをするのに相応しい皆さんです。素敵な笑顔と挨拶は確かに飛び立つ最初に元気を与えてくれます。
そんな夢を達成した若いキャビンアテンダントに送られている私は、今も尚、夢の途中ですから、まだまだ努力と苦労が足りないというところです。
10歳代の頃の夢も40歳代になっている今の夢も、飛行機が向かう空の彼方にあるような感じです。
憧れの職業に就いて夢を実現させ、たくさんのお客さんに笑顔で接している今は、夢を達成させていることに幸せを感じている筈です。夢と同居している仕事は、必ずお客さんに満足感を提供しています。夢の満ちた場所から、私達の目指している新しい夢が花開きます。自分の車で市内を移動する距離よりも、飛行機で移動する距離が長いことから、飛行機は夢の実現を助けてくれようとする遠くの人とつないでくれます。
年齢を重ねた今も、夢の実現を目指せていることを嬉しく思いますし、時々搭乗させてもらっている飛行機が夢を忘れないようにしてくれています。
夢を実現させているキャビンアテンダントの皆さんの姿に接する度に、「よし頑張って行こう」と思うのは私だけではないと思います。