今春、家庭内暴力で悩み苦しんでいた方が元気を取り戻しています。一時期の精神的にも厳しい時期から脱して、平成18年8月の夏の一ヶ月を活用して介護の資格を習得するための講習会に参加していました。今までの生活から抜け出し、再び自分の好きな道を目指すことになったことで生活にも精神的にも張りが出ています。もう最悪期を脱していますから、後は自分の可能性を信じて行動あるのみです。
そして、講習の合間に元気な声を聞かせてくれます。そんなある日、講習と同時に勉強していたメンタルセラピストの資格も取得して「こんな自分でも資格を取れたことは大きな自信になった」と嬉しい表情で報告してくれました。暴力行為により、外の社会に出ることさえ辛かったのに、今では資格を取得するまでに回復したのです。本当に短期間の内に復活出来たことは、自分のことのように嬉しく思っています。
もうここまで来れば大丈夫です。資格を取って自信を得て、知識と技能レベルもそして精神力も、私が初めて会った頃よりも随分向上していることから今後出会う人も違ってくるので、日常生活の場では暴力行為を振るう人には出会わない筈です。
自分のレベルを向上させることや精神レベルを強くすることで、これまでの自分が置かれていた生活環境とは違ってきます。生活環境が変わるとそれ以降に出会う人も違ってくるのです。自力で過去を脱して今を迎えています。もう過去に戻ることはありません。
そして平成18年夏本番の時期、介護の講義全日程が無事終了し、終了証の授与を受けました。ひとつのことをやり遂げたことで自信を持ち、次は平成18年9月からドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者支援のためのボランティア講義を受講することが決定しました。これも自分から進んで受講を申し込んだものです。
少し前までは自分がDVで苦しんでいたのに、今度はDVで苦しんでいる方を助けるために、そして社会のために貢献する活動を心に誓っています。何と素晴らしい活動と強い精神力を持っているのでしょう。半年余りで精神的にも強く、そして社会のために役立ちたいと言う気持ちが生じるまでに至っています。
もう大丈夫です。辛い経験や苦しい経験も役立つ時が来たのです。辛い思いをした分、誰にも負けない。DVに関するボランティア活動をすることが出来るものだと確信しています。
すっかり元気になったので、後は社会で活躍してくれることを期待するばかりです。目標を達する最後まで応援しています。
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