中国進出を図った経営者がいます。進出の大きな理由は人件費の安さで、上海工場を開設したところ工員一ヶ月の賃金は1万円程度です。工業製品では日本は太刀打ちできないと言います。物価は10分の1程度ですから住みやすさと進出のメリットがあります。中国ビジネスの難しさは言われますが、要は経営者の姿勢の問題です。経営者が現場を訪れると従業員は引き締まり生産力が上がります。日本でも支社を出した場合、長い月日経営者が現場に赴かないと思う方向には進まなくなります。時々顔を出して触れ合う、目的をはっきりさせ修正する必要があります。これを怠ると違う方向を向くのは日本でも中国でも同じです。
自分の技術を伝え社会に貢献したいと願い、中国で技術者養成学校を作る夢も持ち日中を飛び回っています。
人の生き方に良い方向で影響を与えられる人であることは意義があります。少しでも生きてきた経験と考え方を伝えることで、人の行動を未来に続くものにできたなら最大級の喜びです。若い人は少しのきっかけを与えることで未来は大きく拓けます。
ひとつのチャンスを捕まえることで次のチャンスが訪れます。チャンスは公平には訪れてくれません。自分なりの目的を持っている人、日ごろからやる気を持ってそれに取り組んでいる人の頭上に訪れてくれます。それも度々来てくれるのではなく、絶妙のタイミングで訪れてくれます。ワンチャンスをものにすることで、それが実力に変わってくれます。実力がつきステップアップすると、その舞台に応じた次のチャンスが訪れます。
チャンスを掴み自分のレベルを上げることで次のチャンスは訪れてくれます。同じレベルでいると何度もチャンスは訪れません。最初のチャンスを捉えるのと逃すのでは、その先大きな違いとなりますから、勇気を持って飛びつきたいものです。
チャンスに年齢は関係がない事例を紹介します。地域社会にお返しをするために取り組みを開始した人がいます。地域の皆さんに育ててもらったから今があるので、そのお客さん達のために今度は尽くしたいとの思いからです。今では電気店舗を構えていますが、営業当初は無店舗で電気製品を販売していたそうです。周囲のお客さんが買いに来てくれたことから、今の店を構えることが出来たと感謝の気持ちを忘れていません。
創業以来のお客さんたちが高齢化している現状を見るにつれて、今度は育ててもらったお返しをしなくては、と感じて介護用品と福祉の仕事に乗り出しました。57歳からの新しい分野への挑戦で、福祉の先進事例を和歌山市に取り入れたいと意欲的です。福祉分野の資格を取り、今もなお福祉の勉強をしていますが、決してその範囲に収まらない活動を行っています。
違う分野の人から学ぶことが多いと交流の機会を欲して、見つけては参加している姿勢には好感が持てます。学ぶ姿勢は年齢に関係なく持ち続けないといけません。人と接することが活動の原点となります。問題意識を持っていると異分野の方の話からもヒントを得ることが出来ます。60歳までに形を作って地位の方のお役に立ちたいと期日を区切っての挑戦です。夢を見るチャンスを捕まえるのに年齢は関係ありません。
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