コラム
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2011/8/12
873    命日

早いもので高校時代の同級生の関君の命日が巡ってきました。年月の経過は本当に早いと感じます。今日は、関君の自宅に元同級生が集まる日でもあります。一年を振り返り話に花が咲きました。統一地方選挙のことも話題となりました。みんなが応援してくれたことから結果を出すことができたことを改めて確認できました。人は支えられて、助けられて社会で活動できているのです。そんな原点を学べています。

さて写真の中の関君は今年も変わっていませんでした。仏壇の前で関君のお母さんと私達は楽しい会話を続けました。それも約3時間、途切れることなく会話かが続きました。

関君のお母さんは「こんな楽しい会話を聞かせてもらって良規も満足していると思います。一緒に話に参加できていたらどけだけ喜んだことでしょうか」と話してくれました。会話ができないことは残念なことですが、こうして集まって話が出来ていることは嬉しいことです。関君との間には動いている時間と止まってしまった時間の溝が生じています。年齢も私達が兄貴になりました。

この中で嬉しい報告がありました。Uさんの子どもが獣医師を目指して獣医師の大学に進学してからこの春で5年生に進級しているのです。関君の亡くなる時は高校生だった子どもが、関君の意思を引き継いで、獣医師の大学に進学し、この春から大学院生となったのです。卒業まであと一年のところまで来ているのです。大学院に入ってからは現場実習も入ります。獣医のところで実習をすることが課せられます。そんな中で関君の獣医師の同級生の名前が出てきました。ここでも関君の意思が伝わってきました。「同級生に頼んであるから怯えないで実習に参加したら良い」と聞こえてくるようでした。

あと二年もしたら関君の後継者が誕生します。時間の経過は早いと感じますし、時間の素晴らしさも感じています。時間は人を成長させてくれます。時間の中でUさんの子どもが立派に獣医師の卵として成長しているのです。

人は人に影響を与えることが大切です。人の人生に影響を与えること。人として幸せなことです。関君は一人の男性の人生に影響を与え、獣医師の道に進ませています。それが素晴らしい世界であることを伝えて、この世を去ったのです。姿は消えても志は残してくれました。しかも同級生の子どもに伝えてくれたことで、この子どもの成長を私達が見守ることができるのです。これから何年も命日に集まると思います。毎年のように素晴らしい話の花を咲かせたいものです。年齢を重ねると夢の話は少なくなりますが、ここで夢の話が続いています。和歌山県のこれからのこと。政治家としてこれからのこと。子どもの成長のこと。そして郷土に何を残すかを話し合えていること。高校時代の夢は続いています。そして来年も再びここに集まります。