コラム
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2024/4/3
1909    小学4年生の感想

令和6年3月9日に開催した「和歌山ぶらくり会」における「宗光と龍馬 未来への伝言」の卓話を聴くために、会場に来てくれた母親と小学校4年生の子どもが後日、僕を訪ねてくれました。お礼の電話をいただいたのですが、まさか訪ねてくれるとは思っていなかったので嬉しく思いました。

母親からは「片桐さんにお礼を言いたくて、お忙しい中、申し訳ないのですが来させていただきました。片桐さんの講演を聴いた娘がとても喜んで『幕末』と言う言葉を使うようになりました。娘は歴史小説では『徳川家康』を読んでいますが、片桐さんの話を聴いて坂本龍馬や陸奥宗光が活躍した幕末に興味を持ったようです。特に娘は陸奥宗光の名前は知っていたのですが、何をした人なのか知らなかったので、凄く勉強になったようです。

陸奥宗光が和歌山県出身であることも興味を引いたらしく、故郷の偉人のことを調べたいと話しています。

それにしても片桐さんは凄いと思います。私が聴いても分かりやすい話で惹きこまれたのですが、娘も話を楽しんで聴くことができたと話しています。子どもは誰でも同じだと思いますが、興味のない話やおもしろくない話の場合『もう帰る』だとか『退屈になってきた』と平気で私に言います。

今回の卓話に参加する時も『一緒に行くけれど、話の内容は子どもには難しいかな』と思いましたが、意外なことに娘は片桐さんの話を最後まで聴いていました。90分の話でしたが、最後までずっと聴いていたのです。『帰る』だとか『退屈』とは一切言わずに熱心に聴いていたので本当に驚きました。

卓話の帰りの車の中で娘に聴いたのですが『片桐さんの話はとても分かりやすかった。全然、長いとは思わなかったし、もっと聴いていたいと思いました。幕末の歴史に興味を持ちましたし、陸奥宗光さんのことを調べたいと思いました』と話してくれたのです。私も話を聴いていて『90分は短かったな。もっと聴いていたかったな』と思いましたが、娘も同じ感想を持っていたようです。

退屈させないで惹きこんでいく片桐さんの話のテクニックは凄いと思いました。でも片桐さんと話していると、テクニックというよりも人柄と話し方が聴く人を惹きこんでいく要因だと思います。

そのことが子どもにも分かるのでしょう。子どもにとっても片桐さんの話は親しみやすく、自然と話に惹き込んでいける人柄だと思います。先ほどテクニックと言いましたが、そうではなくて天性のものだと思います。90分間も小学生に難しい歴史の話を飽きることなく惹きこんでいける人はいないと思います。

幕末を知らない人にとっては少し難しい話だったと思いますが、小学校で幕末を習っていないので知識はそれほどない子どもに興味を持って聴かせたことや、故郷の偉人に関心を持たせ勉強に導けることは凄いと思います。こんな人は他にいませんよ」と話してくれたのです。