コラム
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2024/3/4
1898    卒業式での校長先生の祝辞

令和6年3月1日、挙行された向陽高校卒業式で松本校長先生が卒業生対して「3つのことを大切に」の祝辞がありました。生徒に向かってのメッセージですが、大人にとっても大事なことだと思いました。校長先生のメッセージから学んだことを記します。

  1. 広い視野持つ
    自分で直接体験することは何よりも大切です。日本だけではなくて世界に向けて世界を旅することで視野を広げてください。体験の中には読書や芸術に親しむこともあります。自分が考えている世界が全てではありませんから、自分で体験することから学んでください。
  2. 人の成長には限りがない
    陸上競技では「何秒の壁」とよく言われます。それまで破れなかった記録の壁を誰かが破ると、直ぐに他のアスリートがその記録を達成するのです。誰かが達成できないと思われていた壁を超えると、他の人もその記録を破り更新していくのです。
    つまり乗り越えられないような壁は存在していないのです。やるかやらないか、壁を超える気持ちがあるかないかの違いがあるだけです。皆さんが成長していくことに限界がありませんから壁を乗り越えてください。
    但し、一人で乗り越えることは困難です。保護者、導いてくれる先生、友人と仲間など応援してくれる人の協力を得ることは不可欠です。そのためには一人ではなく応援し合える友達を作ってください。
    向陽高校の昨年の文化祭のテーマは「No Limit,Koyo」でした。リミットを作らないことは卒業生の皆さんは良く知っています。リミットをつくらない人生を送ってください。
  3. 答えは自分で作る
    混沌とした時代に予め答えはありません。これまでは答がある問題を解いて正解に辿り着く訓練をしてきました。しかし向陽高校での勉強は正解を求めるだけのものではありません。皆さんがこれから進む社会には正解が用意されていません。社会での答えを導くために今ある問題を考えることが大事です。
    自らが問題を感じ取り、答えを出すために考えて行動すること。社会ではそれが大切なことです。

校長先生が語ってくれた卒業生に向かって伝えてくれたメッセージに感謝しています。卒業式は卒業生が主人公ですが、そこに関わる人にとっても次の目的に向かう日となります。校長先生や来賓の方々は卒業生に贈る言葉を考えて考えて祝辞の言葉にしています。そこには自分なら氣づかないことや、違う視点からの氣づきがたくさんあります。祝辞に込められたメッセージが卒業生に届くのは、今日が旅立ちの日であり、人生にとってかけがえのない大事な一日だと分かっているからです。真剣に生きる一日だから言葉が心に届き、心に沁み込むのです。

来賓で出席している私達も卒業生と同じように、今日が二度と繰り返さないかけがえのない一日だと理解しているなら、壇上からの祝辞に込められた想いが心に届くと思います。

生きている人生は素晴らしいのです。但し、生きているとは、漫然と寝て起きて食べるを繰り返すことではありません。日々、経験して学び成長することが生きることなのです。

今日の旅立ちの日に受け取ったメッセージは、これから先の人生を導いてくれる大切な言葉だと思います。向陽高校を旅立つ卒業生のこれからの人生が、素晴らしい人生になることを祈っています。