コラム
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2022/7/21
1885    噂話が好きな県

「和歌山県の人は人の噂話が好きだねぇ。私は地元ではないのですが、会ったことのない人の名前を何人か知っています。私にさえ人の悪口を言ってくるから覚えてしまいました。これだけ人の悪口を言う県も珍しいです」と話がありました。

和歌山県民として情けない話ですが頷ける話でもあります。確かに和歌山県は人の噂話が好きで、悪口や批判が多いと思います。

毎日のように噂話を聞きますが、多くの噂は出所が不明で根っこのない作り話です。多くの場合「噂話の元は誰が言っているか分からない」「何人も辿ってきた人から聞いた話ばかりで出所が分からない」「信頼性の低い人が発信源」などの話ばかりです。

顧問先の法律事務所と話をすると、そのことがよく分かります。「職業柄、すぐに分かることですが多くの人は嘘をついています。弁護を依頼してきた人でさえ、確率で言うと80パーセントから90パーセントの人が本当のことを言いません。自分に都合の悪いことは隠して、とにかく相手の責任にするのです。依頼者の『自分は悪くない』という気持ちは分かりますが、私は専門家なので嘘は簡単に見破れます。相手の弁護士と話をする前に本当のことを言ってくれないと、話の進め方が違ってきます。相手側の弁護士から主張されて初めて事実の輪郭が浮かんでくるのです。それは相手側にとっても同じことが言えるので、とにかく交渉には時間がかかるのです」ということです。

初対面の相手であっても、その人の話を聞くと直ぐに嘘だと分かると言うのです。「それは経験から来る直観ですが『自分には全く非のないことを、殊更強調して言う』『相手の悪口ばかりを言う』『とにかく自分を正当化して悪いのは全て相手の責任にする』『話を誇張する』ことなどが特徴です。私が聞きたいのは事実であって、自分の主観による相手の批判はいらないのですが、とにかく自分が主役で相手は悪役という感覚でモノを言うのです。繰り返しますが80パーセントから90パーセントは嘘ですね」ということです。

ですから僕は、噂話、悪口、批判も80パーセントから90パーセントは嘘だと考えているので、噂話を聞いても馬鹿らしいから相手にしません。人間性の低い人を相手に反論しても意味がないからです。

むしろ人の批判を繰り返して言う人、会った人に片っ端から人の批判を言う人は、自分の信用を落としていることに気づいていない人だと思ってしまいます。人の悪口や批判を言う度に信用を落としていますから、やがて誰からも相手にされなくなっていきます。

それどころか同じ人間性レベルの人が集まることになるので、さらに信用を落とす結果になります。自分も同じレベルに落ちないようにするには、こんな人を相手にしないことです。

もうひとつ和歌山県民の特徴を伝えてくれました。「和歌山県の人は本当におかしいですよ。直接本人から聞く話よりも、誰が言ったか分からないような噂話を信用しているのですから」ということです。和歌山県民として恥ずかしい話ですから、噂話に乗らないこと、挑発されないようにしたいと思います。

このような卑怯な人は、直接、本人に言えないので噂話で悪口を広めようとします。そんな人に対しては「人の批判や悪口を伝えるのであれば、誰があなたに言ってきたのか名前を出して言ってください」と対応してください。あなたの周囲から無責任な噂話は減ると思います。これまでの経験から、人の批判や悪口を言っている人は月日と共に消えていなくなります。