コラム
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2022/7/20
1884    勝つための方法

普段からお世話になっていて、現在、東京で活躍している経営者と話した内容です。

勝つ方法を考えて勝負することが絶対です。それ以外の勝負をする必要はありません。では勝負をしないのかというとそうではなく、勝つためにすべきことを考えて準備を行っておくことが大事なのです。勝てる見込みが整ったときに一気に勝負に出ることが勝つ方法です。勝つ見込みがないのに戦いを挑む、勝つための準備が整っていないのに勝負を挑む。これは敗者がとる何も考えていないやり方です。

つまり自分のことは自分では分からないのです。むしろ自分のことを分かっていないのが人間だと言えます。そこで必要なのがプロデューサーです。プロデューサーがいると側面から見てくれて的確なアドバイスをくれるので、今後は必要になってくると思います。プロデューサーは言うだけの人ではなく、「頑張れ、頑張れ」と言う人でもありません。勝たせるための土台を築いてくれる人のことです。言うだけの人はいますが行動が伴っている人は少ないのです。

人によって違いますが多くの人は物事を大きく言う傾向があります。プロデューサーが傍にいてくれると安心感がありますし、傍にいることで状況が分かり、情報を得ているので問題が発生した場合は解決もしてくれます。私の知っている政治家はそんな人を傍においていますよ。

どんな政治家でも一人で全ての問題を抱えてしまうと、そのことに縛られて行動が狭まります。やりたいこと、やるべきことができなくなってしまうのです。真面目に相談事を抱えてしまうと、そのために走り回るので時間も限られてしまいます。ですから傍に人をおいて問題によってはその人に対応してもらうことをお勧めします。国会議員が「知らなかった」と発言することは多々ありますが、それは本当に知らなかったことが多いのです。

優秀な秘書やプロデューサーがいる場合、政治家本人が知らない間に、受けた相談、つまり問題を解決してしまうのです。本人が知らなかったのは秘書が隠しているのではなくて、抱える問題を極力減らそうとして自分で解決してしまうのです。そんな秘書、プロデューサーが傍にいると仕事は捗りますし動ける時間が増えていきます。

相談することで動いてくれる人がいることは、今後、大きくなるためには必要なことなのです。そんなことも土台のひとつです。それから人数を集められる人がいることも必要です。人が集まるだけで力になります。組織や団体が強いのは人数がいるからです。

人数を集められる人を周囲においてください。それが力のある人だと思ってください。その人は「数は力である」ことを知っているので、日頃から人の面倒を見ている人だと思います。面倒見が良い人は力のある人だと思ってください。

つまり基礎固めとはプロデューサー的人物、人数を集められる人、資金力のある人が傍にいることなのです。社会で強い人を想像してみてください。この条件が整っていると思います。優れた参謀がいる、人数を集められる、資金力がある。この基礎力である三拍子が揃っています。親方が一人で担えることはありませんから、適した人を傍においているのです。勝つために考えるべきことはここなのです。

和歌山県にもたくさんの人材がいますから、まだまだ希望は感じています。中心になる人がいないだけのように見えます。和歌山県は良いところなのに、地元ではその良さに気づかないだけだと思います。わが国の課題であるハイテク企業の誘致やエネルギーの確保、大容量データセンターの誘致、外国人ビジネス客と観光客を誘客するためのビジネスジェットが駐機できる空港化など、大きな課題を県で取り込もうとする意志はないのでしょうか。和歌山県は全てやれる県ですよ。やるためにはリーダーの思考力と行動力が求められますし、それを実現させるための側近が必要ですね。

そのためには人間力のあるリーダー、人を温かく包み込むリーダーが不可欠です。その人物が優秀でも人間力、温かく包み込む人柄がなければ、良い人も良い資金も集まりません。肩書、学歴、経歴で評価する傾向にあるのは地方都市の特徴ですが、和歌山県の皆さんがそのことに気づいているかどうかですね。

と話してくれました。