コラム
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2021/9/30
1853    鬼の上司が教えてくれた言葉

「天網恢恢疎にして漏らさず。ちょっとくらいは大丈夫だと思って誤魔化すことをすれば、誰も見ていないようで見られているものである。誰も見ていないからと思って、やってはならないことをしてはいけない。天は荒いように見えても密なもので、すり抜けることはできないのが社会だ」

「アヒルの水かき論って知っているか。アヒルは優雅に泳いでいるようにみえるが、水面下では懸命に足を動かして泳いでいるのである。人の見ていないところで努力が出来る人になること」

「泣いて馬謖を斬る。職場に緊張感を持たせるためには時には厳しさが必要。ここはやり切ると考えた場合、必要でないチームから外す決断もあり得る。馬謖を斬る覚悟も必要となる」

「馬は水飲み場に連れていくことが出来る。しかし飲むかどうかは馬が決めることだ。人に教えるとは嫌がっていても教えるべきことがあれば教えること。それは水飲み場に連れていくことに相当する。しかしそこから水を飲むか飲まないかはその人が決めることである。水を飲まなければ無理に飲ます必要はない。人に教えるとは、せめて水飲み場まで連れていく努力をすることだ」

「お客さんには如何に楽しんでもらえるかが大事だ。信頼は理屈ではなく好き嫌いである。広報の仕事は会社のことを知ってもらうことよりも、自分を好きになってもらうことを優先すべきである。好きであればまた連絡が来るし、嫌いであれば連絡は来ないのだから。広報の仕事は後に続けることが重要なので、会社の話で退屈させるよりも、講演会や視察の機会を楽しませる場にすべきである。好かれることで次につながるのだから」

「昨年の仕事は参考にするな。例え昨年と同じ内容になったとしても、企画は自分で一から作れ。それで仕事を覚えていくのだから」

「後工程はお客さまである。後の人が仕事をやりやすいようにして仕事を引き継ぐことが大事なこと。後の人を楽にすることが仕事である」

「予習を大事にすること。面接の予習、報告会の予習など、予習をしておくと当日は余裕ができる」

「仕事の書類は机の引き出しに入れるな。嫌な仕事は出さないで隠したくなるから時期が遅れてしまう。遅れると更に解決が難しくなる。見えるところに書類を置いておくこと」

「印押しマシーンと思っているのではないか。印を押しているのではなくて決裁をしていることを分かっておくこと」

「新入社員の教育をやってみろ。人に教えるためには、そのことの何倍も知識が必要だと分かるから」

「砂上の楼閣って知っているか。基礎のないところに建てた建物は簡単に壊れてしまう。仕事も基本が大事なので、ワープロに保管された文書の日付を変えるだけの仕事をするのではなく、時間をかけてでも最初から自分で作成すること。それが基礎力を養うことになる」

「会社では仕事ができるほど強いものはないぞ。仕事ができない人が人の悪口を言うし、人の批判をするのである。そうする以外に自分を主張できないので、可愛そうな人だと思うと良い」