コラム
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2021/8/17
1824    称えてくれる人

試験やプレゼンテーション、公式試合や議会本会議などの場において、発表も結果もうまく行く、達成感を感じる、そして感動する、感動を感じてもらうために必要なものはたったひとつです。不安を克服するための練習です。多くの人にとって、練習をしないで結果を得ることはありません。これ以上ない練習を繰り返して上達を感じて、不安から自信に内心が変化していくことで本番を迎えることが必要です。

本番でうまく行くためには、練習に時間をかけることが唯一の方法であり、それ以外の方法を知りません。練習の場面は決して人に知られることはありませんから、本番で結果を出した人を称えるべきです。「たまたま」や「偶然」「事前に調整していた」などで結果を得られることはありません。本番が楽しくて時間が短く感じるぐらいに思うためには、練習を繰り返す以外にありません。練習は人よりも多く、昨日よりも長く、少しずつでも続けることが大事なことです。
新人歌手が所属しているプロダクションの会長は「彼らは一日4時間練習しています」と話してくれました。「一日4時間も練習しているのですか」と反応したところ「歌だけで4時間ですよ。ダンスや礼儀作法などは別ですから、朝から晩まで一日中練習をしていることになります。それができなければ売れることはありません。彼らは売れるためにすべきことを分かっているので、一日中の練習を続けることが出来るのです」と話してくれたことがあります。

会長が参考にしているグループの話があります。現在、ヒットを連発しているグループのことです。「彼らが売れているのは偶然ではありません。グループを結成してからデビューするまで2年間を要しています。その2年間を全て練習の時間としていたのです。これ以上できないぐらいの練習を続けてきたので、デビューした直後からヒット曲を放っているのです」という話です。目指すべきものに届くためには練習があるのみで、そこには偶然やたまたまはないのです。

人は表に出ている部分だけを見て「恵まれていた」「たまたま売れただけ」「長続きしない」など勝手に評価します。しかし練習を続けて本番に挑んできた経験のある人であれば、決してそんなことを思いません。
「ここに辿り着くまでには辛い練習に耐えてきたんだろう」「毎日、厳しい練習に耐えてやり続けてきたから結果を出せたのだろう」と思うのです。

人に対する批判はなく、人を称えることになります。結果を出すための練習をやったことのない人は批判的な発言を行い、本番に向けて練習によって不安を克服してきた人は称える発言をします。スポーツ選手、歌手、俳優、経営者やイベントの主催者など、人に評価される立場にある全ての人は、本番を迎えるまで長い時間をかけた準備を行っていますし、不安を自信に変えるまで長い時間を掛けて練習を続けています。
自分が練習で苦しい思いをした人にとって、チャレンジする人は称える存在であることを分かっているのです。チャレンジする人を批判する人は、自分が目指すものを達成するための練習を続けた経験のない人なのです。ですので批判は聞かないで、称えてくれる人の言葉を受け取りたいと思います。