コラム
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2021/8/18
1825    この時の判断と行動

弁護士の先生の事務所を訪ねて、今取り組んでいる県政報告と和歌山県の将来の姿について懇談しました。まず和歌山県の置かれた状況を説明しました。これまで県内を支えてきた産業が社会の変化に対応することが求められているので、これまで通りの事業規模で活動ができるかどうかを見通すことはできません。
地元産業と地元企業を大切に思い共生することは当然のことですが、産業構造の変化に対応する側面も大事にしなければなりません。世界の流れはカーボンニュートラル、デジタル化、ハイテク化、エネルギーの電化などに向かっているので、その流れに乗ることが和歌山県にとって大事なことです。遅れてついていくだけなら、将来は「衰退」の文字が浮かぶだけです。

幸いカーボンニュートラルやデジタル化、ハイテク化、そして新しいエネルギーの事業化などに関して和歌山県に潜在能力と将来の希望はあります。

潜在能力は地の利ですが、将来の希望にするためには、それを確信して実現のために動く人が必要になります。行動する力と資料を作成する力、そして交渉能力とまとめあげる力です。それらの全てを使うことこそ人が動くことなので、現在の和歌山県はそんな大事な時期だと言えます。

座して将来の衰退を待つより、可能性を信じて動くことが成すべきことです。その兆しを感じている人がいるなら、今の時点で既に行動しているはずです。政策や将来のあるべき姿は県や市に任せていることや、決まったことに意見するだけではなくて、将来の姿を見通して必要なことを実現させるために今、動くことが議員の役割だと考えています。

和歌山県の将来のキーワードはいくつか挙げられます。
「環境立県、カーボンニュートラル、新しいエネルギーである水素製造、燃料電池、次世代の再生可能エネルギーの導入、『RE100』の工業団地、ハイテク産業、宇宙関連産業、電気自動車への参入、国際空港と国際港湾の活用、ビジネスジェットの導入、アジアのゲートウェイ、APECの約8億人の市場、高等教育、大規模なデータセンター、国際経済特区、国際金融特区との連携、洋上風力、医療、美味しい食材」。
こんなワードが将来の和歌山県に適していると考えています。

これらのキーワードが、僕が描く和歌山県の将来に必要なものであり、具体的に達成すべきことです。勿論、これらのワードを具体化したことに取り組んでいるところです。

法曹の方と話し合う機会は多くないので、少し違う感覚の楽しい時間となりました。異分野の皆さんと話し合うことは、背景が違うので新しい感覚と発想、ヒントなどが得られるので新鮮です。重厚長大から情報社会へと変化してきましたが、現代はAI、ハイテク、DXの時代に入っています。本来は日本が得意とする分野でしたが、今では台湾、韓国、中国などの国に遅れている分野です。この遅れは一気に追いつくレベルではありませんが、和歌山県は地の利を生かしてこの分野を目指せると考えています。

懇談の最後に先生から「和歌山県の将来が楽しくなりますね。これなら夢を感じられます。他にこんな企画をして具体的な行動をしている議員さんはいるのでしょうか。和歌山県には企画力と行動力を持った議員さんが必要です。引き続いて頑張ってくださいと伝えますが、片桐さんにはくれぐれも健康に留意してください。将来のために無理は禁物ですから」と話してくれました。
将来は今この時の判断と行動で方向性が決まっています。この気持ちで取り組んでいます。