コラム
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2021/7/7
1802    陰謀論から

ねずさんこと小名木善行さんは令和3年6月に、和歌山市での二回の講演会があり二回とも聞かせてもらいました。そんな小名木さんは「ねずさんの学ぼう日本」というコラムを書いています、歴史を学ぶ機会となるので読んでいますし、皆さんに紹介もしています。

令和3年6月25日、「陰謀論について」のコラムが掲載されています。陰謀論には根拠がないのに信じられていることの不思議を解いています。陰謀論を言い伝えている人は少ないと思いますが、同様の行為に「悪口を言う」ことがあります。この行為をしている人は多いように感じます。出所の不明な「噂話」や根拠の伴わない「悪口」は信用するに足りませんが、何故か広がっていくのです。良いことはなかなか伝わらないのに悪いことは伝わっていくという不思議を感じます。

ここで「陰謀論」の一部を引用させていただきます。

なんでもかんでも陰謀に仕立ててしまえば、一般の人たちは、ただの被害者になるのです。
そして傷の舐め合いしかできなくなる。怒る人は、陰謀説という噂話を撒き散らしてくれます。
そして噂話というのは、恐怖という要素が交じると、ものすごい拡散効果を発揮します。
そう。口裂け女の噂のようにです。
陰謀論は、多くの場合、陰謀をしているとされている人たちではなく、陰謀をしていると『言っている』人たちの側が、陰謀を働いていることが多いものです。
ここでも『悪口は、悪口を言っている人が、はからずも自分のことを吐露している』という原則が働いています。惑わされないことです。

どうでしょうか。噂話や悪口に惑わされないことが、くだらない話を広がらせないためにも大事なことです。噂話や悪口を言う人は「それが広がるとおもしろい」から伝えているのです。言葉を変えると「言いふらしている」のです。噂話や悪口を言いふらしている人は、その「噂話や悪口を言っている本人が噂話や悪口を広めるように働いている」のです。僕は出所や出典が分からない噂話や悪口を言いふらしている人のことを全く信用していません。むしろ「出所が不明な噂話や悪口を言っている人も、噂を広めている張本人なので信用できない人」だと思っています。

よく聞く「みんな言っている」話はみんなが言っているのではなくて、特定の人、しかも信用に乏しい人が言っているに過ぎないのです。

小名木さんは日本人のことが大好きですから、「陰謀論」で次のような締め括り方をしています。

我々日本人は、どんなときにも、噂話などにフンドウされず、まじめにコツコツと、いまできる最善を尽くして生きることです。そうすればちゃんと生き残ることができるように、神様は、日本という素晴らしい国土を与えてくださっているのです。

フンドウとは心の中が疑惑で入りまじって物事の区別がつかなくなる状態のことを指しますが、噂話でモノの真偽が分からなくなるのは質の低いデマ情報に心が惑わされているからです。噂話や悪口を伝えに来る人は運気のない人なので、少し距離を取る方が良いと思います。真偽の判断もできない心の状態は平穏ではありませんから、運気の良い人とつきあうことをお勧めします。