コラム
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2020/2/12
1745    ニートビーツ

令和2年1月、和歌山市内で開催した「ニートビーツ」のライブは、久しぶりのロックンロールで初期のビートルズ的な要素があり、とても印象に残りました。

加えて和歌山市出身のメンバーがいたので、和歌山市のことをステージから話してくれたことも印象的でした。ライブの途中の会話で和歌山市のことに触れてくれると、ファンに和歌山市の良さが届いていると感じました。

決して格好の良い和歌山市を誇るのではなくて、都会とは違う地方都市の現状についてユーモアを交えて話してくれたので温かく聞こえました。都会とは違う良さを故郷への愛情を交えて語ってくれたように感じています。

  • 「ライブの終了にしてはまだまだ早い時間ですが、和歌山市は終電も早いから早速、アンコール曲に入ります」
  • 「以前、参加した和歌山城でのライブはとても良かったのですが、事情がありできないと聞いています。事情があるにせよ城下町ですから、お城でライブをすることは他の市にはないインパクトがあります。ここで演奏したい県外のミュージシャンがいると思いますから、何とかお城ライブを復活させて下さい。誰に頼めば良いのですか」
  • 「和歌山城で開催していたライブができない。もったいないことです。和歌山市にはライブハウスがたくさんありますから、音楽は盛んだと思います。紀州ロックインパクトを復活できないものでしょうか。誰か市長に言って下さい」
  • 「和歌山市の断水予告について、東京にも報道されていました。どうしたんでしょうね。インフラ整備は必要ですから、和歌山市頑張りましょう」
  • 「通りを歩いていると人がいなくて寂しいですね。もっと賑わいを創りましょうよ。人通りのある市にしなければ活気はでないですよ。これは和歌山市に依頼すれば良いのでしょうか」

以上のような話をユーモラスに語ってくれました。発した言葉からは、故郷が元気になって欲しいという愛情が感じられました。

故郷、和歌山市に帰って来てライブをしてくれるバンドもあります。和歌山市出身でないバンドも、和歌山市でライブをすると和歌山市のファンになって、また来てくれるバンドもあります。ミュージシャンが和歌山市ファンになってくれると、そのファンも和歌山市ファンになってくれますし、各地で行うライブでも「和歌山市にライブに行ったけれど、とても良いところ」など話してくれています。

ライブには力があります。若い人を街に引っ張り出す力があります。そして街を元気にしてくれる力があります。「ライブで和歌山市を元気にする」。都市にはエンターテイメントは必ず必要です。ライブは小さなことかも知れませんが街の活性化につながるものですから、この取り組みを今年も続けたいと考えています。

「ニートビーツ」の皆さん、ファンの皆さん、ありがとうございます。このライブはメンバーのお父さんの案内があり行ったものですが、お父さんは勿論「ニートビーツ」大ファンで、和歌山市から東京に出て活躍していることを本当に楽しそうに話してくれました。

僕も、彼らが故郷に元気を持ち帰ってくれたことを嬉しく思います。

そしてこのライブにも、県外から多くのファンが和歌山市に来てくれました。ライブ会場は満員、周辺に人通りができたこと。そして来る人、帰る人が行き交うなど、ライブは和歌山市を音楽で盛り上げることにつながっています。