コラム
コラム
2018/7/18
1722    好機を創り出す

2018年のウインブルドンテニスが終わりました。ロジャー・フェデラー選手がベスト8で敗退しましたが、二回戦を終えた後のインタビューの内容が凄いので紹介します。

「大事なのは最初のポイントでもブレイクポイントでも同じ。集中力で臨むこと」。これは勝負所でギアをあげるのではなく常に高いレベルを保ち続けることを意味しています。

そしてサッカーのワールドカップ決勝トーナメント一回戦で母国スイスが敗退したことの質問に対しての答えです。

「スイスはチャンスが少なかった。一般に好機を多く作った側が勝者に値すると思う」としたうえで、「一日も怠らず、一年を通じて情熱を注ぐことだ。ワールドカップの決勝トーナメント一回戦とか準々決勝だとか関係なく、毎日、そう心がければ、昨日のような試合でも気負わず挑める」と話しています。

とても簡単なようで、とても難しいことを簡単に話しています。

高いレベル維持するためには一日も休まないこと。

一日休むと取り戻すことは簡単ではありません。一日休むことで「今日ぐらいは休んでも仕方ない」と自分に言い訳をする癖がついてしまうからです。理由をつけて一日休むと、その次も休む理由がないかどうか、脳裏をよぎります。スーパースターは別格として、私達は理由を見つけて自分を納得させ練習などのやるべきことを一日休むと、また理由をつけて休もうと思ってしまいます。続けてきたことが、自分で決めた理由付けで中断してしまうことはよくあることです。

無理をしてでも乗り切るために、今日の一日は休まないようにしたいものです。言い訳は最大の敵です。

好機をたくさん作った人が勝利に近づけること。

ワンチャンスよりも二度、三度とチャンスを創り出す方が勝利が近くなります。一度きりのチャンスを待つよりも、チャンスを作るように仕掛けることが大事なことです。チャンスは自らが動くこと、言葉に出すこと、笑顔で接することなどで創り出すことができます。

ワンチャンスを待つよりも、自ら動いて好機を創り出すように仕向けたいものです。

一回戦でも決勝でも同じような高い精神レベルで挑むこと。

精神力を長く維持することは難しいので、流す場面と気持ちを高める場面を切り替えています。それで良いと思いますが、一流になると、試合中は常に高い精神レベルを保つようです。続けて勝つためには精神レベルをあげることですが、これは毎日の練習の中で培われるものだと思います。毎日やり遂げることが自信となり、高い精神レベルを保てる素材となるように思います。

簡単な場面でも難しい場面でも同じ集中力を保つこと。

大事な試合では集中力を切らさないこと。ビジネスも全く同じです。本番の時間は集中力を保つことです。一分でも一時間でも、同じ状態を保てるようにしたいものです。

これらの教訓はテニスやサッカーだけではなく、ビジネスや政治の世界でも通用する法則だと思います。