コラム
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2018/4/13
1706    コミュニケーションの世界基準

「コミュニケーションとは、相手から引き出された反応が全てである」。そんな話を伺いました。人前で話をする時、どれだけ準備をして、どれだけうまく話したとしても、相手の反応が乏しければ、コミュニケーションが図れたとは言えないのです。

逆に準備不足で上手く話すことができなかったとしても、相手が「感動した」と言ってくれたり、握手を求めて来たとしたら、それはコミュニケーションが図れたという結果になります。コミュニケーションを図ることは大切なことですが法則はありません。人と会う経験を通じて学んでいく以外に方法はないのです。学ぶよりも人と会う実践をすることがコミュニケーション力を高める力になります。

この話を教えてくれた人は「英語は1年間学ぶ程度で良いですよ。後は実践するだけですよ。人とコミュニケーションを図ってみないことには、それ以上の知識を得ても力がつきませんから」と話してくれました。

そして何故コミュニケーションか大切なのか。それは結果が違ってくるからです。

結果はその手前の行動によって違ってきます。行動は言葉によって変わっていきます。最初は言葉ですから、言葉の定義をしっかりとできれば、行動の質を変えることが出来ます。行動の質が変わると結果が違ってくるのです。このようにまずはコミュニケーションが始まりとなります。

コミュニケーションを高める手段として世界基準が参考になります。

世界基準では、一つ、相手を褒めること。二つ、言ったことが全て。三つ、空気を読まない。ことだそうです。

英語圏の優れたビジネスパーソンは、相手を褒めることを徹底しているようです。人の悪口を言うことや貶すことはしないで、徹底的に褒めるそうです。相手のどんなことでも褒める。それが始まりだそうです。「I like your hair.」、「I like your shoes.」など、褒める才能を持っているようです。この方は「私が関係しているビジネスパーソンが貶しているところを見たことがない」という程ですから、褒めることがビジネスの世界で大切な要素となりそうです。

言ったことが全て。これは言わなければ同意したと見做されるということです。一人の人が発言したことに関して、「僕の考えはそうではない」と思っていても、そのことを発言しなければ発言した人の意見が通ってしまうそうです。言ったことが全てなので、世界基準では言うことが重要です。

相手を褒めること、思ったことを相手に言うこと。それが世界基準のコミュニケーション力なので、それをしないことには世界基準での結果は得られないことになります。

それに加えて大切なことがあります。生き方です。生き方が表情や態度に表れますから、相手とのコミュニケーションには生き方が色濃く反映されます。普段から人の悪口を言っている人が、突然、褒める人になれないのです。人と会話をしていると、どうしても性質がでてしまうからです。

コミュニケーション力を高めるためには相手を褒めること。自分の意見を言うこと。それができるような生き方をすること。コミュニケーションの世界基準を目指したいものです。