コラム
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2017/1/10
1674    子ども達の声援

書道教室の先生からメッセージと写真が届きました。その写真は、一人の生徒が自分の筆箱に「片桐章浩」のサインを貼り付けているものでした。このサインは、先週の金曜日、この書道教室を訪ねた時、小学生の子ども達が書道を習っている時間で、子ども達の稽古の様子を見るため教室に入ったのですが、子ども達が列を作って並んでくれて「片桐さん、サイン下さい」と依頼を受けたのでサインをしたものです。

子ども達が差し出してくれた硬筆用紙にサインをしたのですが、それを大切にしてくれているのです。「サインを貼り付けてくれているなんて嬉しいと思います」と話すと子ども達が次々に僕に話し掛けてくれました。

「この前はありがとうございました。握手をしてくれたので嬉しくてたまりませんでした。手を洗うのがもったいないので、あれから手を洗っていません」。

「サインをいただいてありがとうございました。とても大事にしています」。

「寝ていたら片桐さんが夢の中に出てきました。嬉しくて起きてしまいました」。

「今日来てくれたのでとても嬉しいです。本当に来てくれたのですね」。

こんなかわいい意見を伝えてくれました。

今日来たのは、書道教室の先生が、筆箱とサインの写真をメールしてくれたことがきっかけですが、先週子ども達とお約束したことがあります。それは「みんなにありがとうと思っています。お稽古の日は金曜日だと聞きました。来週かその次の金曜日にみんな会いに来ますから」と約束をしていたのです。

先生から写真を添付したメールをいただいたので、「今日、今から行きます」と連絡を取りました。その時、電話の先で先生が生徒に向かって、「片桐さんがこれから来てくれますよ」と話している声が聞こえました。生徒たちから「わーっ」とう歓声が上がっていることが分かるモノでした。

そこから15分後、教室に到着した時、子ども達が教室の玄関まで出てきて僕を迎えてくれました。その時、子ども達が持っていたものが僕に宛てたお手紙です。次々に「お手紙です」と渡してくれるので、子ども達に向かって僕は次々に「ありがとう」と言って手紙を受け取りました。

子ども達から可愛いお手紙をいただき、とても嬉しくなりました。

子ども達は僕を囲むように近寄って嬉しそうな表情を見せてくれました。先生が「片桐さんが来てくれると子ども達が聞いた時は大喜びで歓声を上げていたのですよ。ところが片桐さんが来てくれると子ども達はおとなしくなりました。いつも賑やかな子ども達がおとなしくなったのは、片桐さんが来てくれて照れているからですよ」と話してくれました。

子ども達の表情を見ると確かに照れているようで、とても可愛いのです。そこで「お菓子をみんなと食べよう」と話したところ、子ども達は「先生、今日のお稽古はもういいですか」と聞きながら、もう鉛筆が止まってペンの代わりにお菓子を持っていました。

先生が「みんなが先週、片桐さんに会って、今日までとても喜んでいました。まさか今週も来てくれて会えるとは思っていなかったので、子ども達は嬉しく思っているのです。前も人が教室に来てくれたことがありますが、その時、子ども達はその人に対して、こんな近くに寄って行かなかったですし、今日のような笑顔を見せていませんでした。子ども達は片桐さんの優しさが分かるのだと思います」と話してくれました。

一枚の写真に反応して書道教室を訪ねたところ、子ども達との素敵で幸せを感じる時間を過ごすことができました。今日、教室の子ども達からもらったお手紙は大切な宝物だと思っています。お手紙を書いてくれた子ども達、僕に嬉しい連絡をくれた先生に感謝しています。

子ども達から元気をもらえるって、こんな出来事がある時なのです。子ども達が大きく成長してくれるよう応援をしたいと思います。