コラム
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2017/1/13
1675    水を大切にする

「水は役割を果たさないで下水に流れ込むことを不幸に思っています」と話を聞かせてもらいました。水道から流れ出る水は人間のお役に立ちたいと思っているので、何の役割も果たさないままで下水に流れてしまうことを不幸に思っているのです。

水道の蛇口から出てきた水は、炊事場であれば野菜の水洗いに役立ちたいと思っていますし、お風呂場から出てきた水であれば人間の体を温めたいと願っているのです。洗面所の蛇口から出てきた水であれば、朝の洗顔や歯磨きの洗浄などで人の役に立ちたいと思っています。

その他、自動車の洗浄やトイレの掃除など、どんなことでも良いので人間の生活のお役に立ちたいと願って水道の蛇口から水は出てきます。

しかし水道の蛇口を開放しっぱなしにしておくと、何の役割も果たさないままで流れてしまい下水に到着してしまう水が誕生します。せっかく、人間のお役に立とうと張り切って勢いよく出てきた水は、何もしないで素通りして流れてしまうことを不幸に思うのです。

こんな不幸な水を創り出しているのは人間で、水道の蛇口を流しっぱなしにすることは止めて欲しいのです。水が不幸になっているのは、水を不幸にしている人間が悪いのです。

水を不幸にしている人は自分も幸せになれる道を塞いでいるのです。水を大切にする心を持っている人は幸せになる権利を持っています。水を大切にすることは自分を大切にすることだと教えてもらいました。

人生に無駄なことがないように、自然界にも無駄なことはないのです。無駄を創り出しているのは常に人間です。人は飲み水などとして水を利用できるように水道水を作り出しています。人が人のために作りだしている水道水なので、一滴でも無駄にしてはいけないのです。

無駄にすることは水を不幸にしていることであり、水道水を作り出してくれている人の役割を否定することになっています。人の仕事を否定するような人が幸せになれることはないのです。

ですから水を大切にすることは、人が利用できる水道水を作り出している人を大切にすることであり、社会を大切にすることにつながっています。社会はいつも人と人が信頼関係にあり、相手のことを大切に思う気持ちで作られているのです。無駄なことを平気でする人は自然界の法則に反していますし、自然界の法則に基づいて実を結ぶ果実を得ることは出来ません。自然界では無駄なモノなく常に成長し続けています。無駄をなくすことが成長につながっている、それが自然界の法則です。

人も自然界の中で生きられる存在です。自然界の外で生きられる人はいませんし、自然界の法則に従うことなく生きられる人もいません。

人にとって最も大事なもののひとつである水を大切にする人が幸せになり、大切な水を粗末にすること、そして水道水としての役割を果たさせないで不幸にするような人は、自然界の法則に反する行為をしているので成長を続けることは出来ません。そんな人はやがて成長が止まり社会からの信用を失うことになります。水を大切にすることが人や社会を大切にすることに直結していると思う気持ちが大事です。

水を大切にする気持ちを持っていれば幸せな生き方ができるのです。