コラム
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2016/8/17
1657    交通ルール

最近、交通ルールを守らない人を見掛けます。赤信号で横断している歩行者と自転車。車が走行している県道を平気で横断する人。狭い道路から広い道路に侵入するにも関わらず左右を確認しないで入ってくる車。一旦停止すべき道路なのに一旦停止しないで進入してくる車。とても多いことに驚いています。

交通ルールを守らない人が言うには「道路はあなたのものではないでしょう」、「道路はみんなのものだから自由に使ってよい場所だから」など、幼児みたいな理由を言って非を認めない人がいます。

当然、道路は個人のものではありません。公共用道路は国や地方自治体が維持、管理を行っています。ですから公共財産であり、みんなのものなのです。みんなものだから自由に使って良いと思うのは現代人ではありません。

みんなのものだから、みんなが気持ちよく使えるように使用するルールを作っているのです。公共の場所は、みんなが気持ちよく使うためのルールがあります。ルールを守れない人は公共のものを使う資格はありません。ルールを守れない人やルールを知らない人が公共のところに入ってくると危険だからです。

その一例として自動車を運転するには国が認めた運転免許証が必要です。公共の道路を走行して安全に運転できる技術を有し、交通ルールを守れる人に運転免許証が与えられています。もし交通ルールを守らない人や知らない人が運転をしたら、直ぐに道路は危険地帯となります。もし1人でも赤信号で交差点に進入するドライバーがいたら、危なくて道路を走ることができません。運転をする人なら誰でも交通ルールを守ると言う前提があるから安心して自動車を運転できるのです。

最近、前述のように問題だと思うのは運転免許証がなくても道路を使う人です。歩行者や自転車には運転免許証は必要ありませんから、交通ルールを守るという意識が薄いように思います。

「公共のものだから国民であれば自由に使える」、「人に迷惑を掛けている訳ではない」と思っているようです。しかし公共のものを使うには決められたルールを守ることが前提であり、わが国の社会のルールは国と地方自治体が作っています。国は法律を、地方自治体は条例を制定することができるので、私達が守るべき社会のルールを作っているのです。多くの人が安全に、安心して公共のものを使えるしくみを作っているのです。

このようにみんなのものを使うためには、みんなで決めたルールを守ることが絶対条件です。「俺が参加していないところで勝手に決めたルールなんか守る必要がない」と言う人がいます。全く自分勝手な思い込みであり、こんな考えの人が社会に迷惑を掛ける人だと思います。

法律は選挙で選ばれた国会議員が、国民の代表として国会で審議を尽くして法律を作っています。条例も選挙で選ばれた地方議員が、県民、市民の代表として議会で審議を尽くして制定しています。わが国は民主主義国家ですから、民主主義のルールに則って法律や条令という形で社会のルールを決めています。公共のものを利用するためには決められたルールに従う義務があります。道路を利用する時も交通ルールを守るのは当然のことです。