毎日の何気ない出来事が特別なものに感じられるなら、当たり前のように訪れる日が輝く毎日に変わります。残念なことに人生に特別なことが度々訪れることはありません。平凡な毎日が繰り返されることが多いのですから、それなら平凡な日を特別に日に変える魔法があれば素晴らしいと思います。しかし、そんな魔法を手に入れることはできないことが多いのです。幸運にも平凡な日を特別な日に変える心を持つことができるなら、輝く日々を手に入れたことになります。
普通に繰り返される毎日を特別なものに変えるには、当たり前のように訪れる今日が特別な日であると感じる心を持つことです。
映画「ジャージーボーイズ」の一場面で感じることがありました。インタビューで「これまで一番素敵な時は何時でしたか」という質問がありました。
それに対してフォーシーズンズのボーカルは「ヒット曲を飛ばした時も、音楽の賞を受けた時も素晴らしかった。しかしまだ売れていない時代に、明日を信じて歌っていた頃が一番素晴らしい時だった」というような答えをします。
何と素晴らしい答えなのでしょうか。夢が適った日や最も輝く日が最高の時ではなくて、明日を信じているけれど、それが叶わず売れない毎日を過ごしている時が最高の時だというのです。
明日を信じて生きている現在(いま)が最高の時だとすれば、普段と同じ毎日が訪れている現在が最高の時なのです。現在に何が起きているのか、決して特別なことは起きていないと思います。同じことを繰り返しているばかりですが、そこに幸せを感じるようにすれば、毎日が最高の時になると思うのです。
幸せを感じることは簡単です。当たり前のことが当たり前でない特別なことだと感謝すれば良いのです。
以下が、最近起きた当たり前のことで幸せを感じたことです。
『初めてかわせのラーメン(和歌山市内にある有名なラーメン店)を食べたこと。美味しいと評判でしたが、これまで食べたことがありませんでした。食べてみたら、とても美味しいのです。初めてのラーメンを幸せと感じられることが幸せなのです。』
『Yさんのお見舞いのため高速道路を走ったこと。午後7時頃から日高病院に向かったのですが、お見舞いに来てくれることを楽しみに待っている人がいると思うと、夜間のドライブが楽しい時間になったのです。ただ高速道路を走ることが楽しいと感じました。そんな楽しい時間は短く感じますが、アインシュタインが言うように時間の流れは心の持ち方で変わるのは本当だと思います。』
『一生の中で出会える人の数は2万人だと聞いたこと。砂浜で手に砂を掴めるとそこには2万粒の砂があるようです。人生において、人との出会いは大切ですが、自分の掌に掴めるのと同じ数の人に出会えるだけです。掌に残った砂の粒ですから、一粒でも大切にしなければと思います。だから現在、ここにいる人を大切にすることが幸せだと思います。』
こんな素敵な話を聞かせてもらえるのですから、現在こそが幸せだと思います。