コラム
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2015/1/15
1570    演技指導

東京でダンスの振付師、そして演出家として活躍している林希さんが和歌山市に来てくれて演技指導をしてくれました。林希ワークショップは、楽しくてとても濃厚な時間となりました。現在、林希さんは「東京パフォーマンスドール」の振り付けを担当していて、登場後にオリコンで二位まで上昇させています。その時の一位はAKB48ですから、デビュー間もないグループが国民的アイドルグループの次につけたことは素晴らしいことです。

和歌山市にいてもチャンスが巡ってくる環境を作りたいと思います。和歌山市にいると芸能界は遠い世界で自分には手が届かないと思っています。しかし芸能界には誰でも入ることはできます。東京にいるとチャンスが転がっているのは身近なところに芸能界があるからです。和歌山市にいると芸能人と会う機会は限られていますから、遠い世界だと思ってしまっているのです。和歌山市にいても夢を持って練習を続けていればチャンスがあることを教えたいと思うのです。
子ども達には夢を持ってもらいたいと思います。昨日、ダンスの指導をしました。参加した子ども達はみんなダンスを習っていて上手に踊ります。そこで夢を聞いたところ、「美容師さん、警察官」などの答えが返ってきました。ダンスが好きな子ども達なので芸能人という答えを期待していたのですが現実的な夢でした。夢を持つことがそれに近づくための一歩なので、夢は持ちたいものです。
自分が舞台に立つ仕事も楽しかったのですが、人に経験を伝える仕事も楽しいと思うようになってきました。自分が教えた子ども達がテレビや雑誌に登場すると嬉しくて仕方ありません。自分が学んだことを人に伝えることは楽しいことなのです。
人前に出る仕事で一番してはならないことは羞恥心を持つことです。羞恥心は捨て去ること。それがあると演技の邪魔をしますから一流にはなれません。自分に自信を持って演じることが大切なのです。
人に好かれることが大切です。人に好かれるから「一緒に仕事をしたい人」となります。好かれていない人にはチャンスが巡ってこないのです。

演技のレッスンは初めてでしたが、発声練習や台詞の読み方、演技指導など勉強になりました。知らない世界を体験するということは間違いなく自分の見える世界を広げてくれます。演技やダンスは簡単なように見えても自分でやってみると難しいものです。しかも人が見ている前で演技をすることは簡単ではありません。また見ている人に対して、台詞で説得できる力は相当な訓練をしなければ身につきません。台詞力とも言える力は人前で話す時の武器になるものです。

台詞を読むだけでなくて、台詞に込められた心を読み取ることで表現力が違ってくるのです。ペアで台詞を読んで演じる練習があったのですが、言い方によって、ペアを解消してしまうような本気の喧嘩、仲直りを前提とした言い合い、徐々に分かり合っていくような台詞の言い方など、同じ台詞なのに全く違った印象になってしまうのです。演じる人の演技力によって、同じ台詞でも全く違った意味になってしまうことを知りました。これは私達の日常の会話でも同じことだと思います。人に伝えることの難しさ、楽しさを感じることができました。演技力は凄い力を持っています。