コラム
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2014/10/2
1539    誕生日の願い事

ライオンズ誌2014年10月号を読みました。2014年―2015年の国際会長ジョー・プレストン氏のメッセージが掲載されていてタイトルは「誕生日の願い事」でした。

「どんな親切もそれだけでは終わらない。親切は次の親切を生み、手本に従う人々がいる。たった一つの思いやりの行為があらゆる方向に根を伸ばし、根を張り、そこから新しい木々が生まれる」と伝えてくれています。自分が与えられるものが受け取るものだと言います。

親切を与えると親切を受け取れます。温かい心を与えると温かい心を受け取れます。

希望を与えると希望を受け取れます。このように幸せなこと与えると幸せを受け取ることができるのです。

ところが怒りを与えると怒りを受け取ることになりますし、欺くことを与えると欺かれることになります。この宇宙の法則は絶対で例外なく、これまで人に与えたものを後日、自分が受け取ることになります。

ですから自分がして欲しいことを与え続けることです。いつも大切なものを与えると大切なものを受け取り続けますし、幸せな心を与え続けることで、幸せでいられるのです。周囲に幸せな人が増えると、間違いなく幸せに囲まれた社会になりますし、自分を取り巻く幸せの総量が増えると、たくさんの幸せの中に浸ることができますから、毎日のように幸せを感じることができます。

「誕生日とは、私たちがどこから来て、何者であるかを振り返ると共に、将来の成長と成果を見据える機会となります。さぁ、誕生日にキャンドルを灯しましょう。周囲の暗さに不平を言うよりも、進んで明かりをつけるのです」と誕生日にすべきことも教えてくれています。

この冊子を開いたのは10月1日の例会の時で、誕生日の前日だったことから印象にあるのかも知れませんが、誕生日の願い事を将来の成果として実現させるためには、進むべき方向に明かりを灯すことが必要だと教えてくれています。

ところで「古代ローマには100万を表す単語がなかった」ようです。100万という単位がなかった時代では100万が想像の域を超えた大きな数字だったと思います。仕事や社会貢献を通じて奉仕の精神を学んでいる人は目先の単位を追いかけるのではなくて、社会貢献の先にあるまだ見ぬ大きな数字を見ています。億や兆という数字の先にある現実がこれから先の時代に出現するかも分かりませんから、限界を感じないでその先を見据えた活動をしたいものです。

10月例会で誕生日を皆さんの前で紹介してもらい、尚且つ時代背景を紹介してもらえたことで、タイムスリップをしたような錯覚に陥りました。見たことのない昭和36年という時代が、ここに横たわったように思いました。東京オリンピックの3年前の時代が成長している頃の日本が浮かび、再び開催される東京オリンピックの6年前の時代を成長につなげていくことを思いました。

2020年の二度目の東京オリンピックを担う私達に、時代はどんな役割を求めているのか考えたくなりました。昭和30年代から高度成長期に入りました。平成26年からは後の時代にどんな表現をされているのでしょうか。きっと自分が望み与え続ける価値観が時代の価値観として伝えられる筈です。