コラム
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2014/6/23
1484    凄い人

既に舞台に立っている人を見ると「凄い」と感じます。会社で高いポジションにいる管理職を見ると「凄い」と思います。そんな凄い人は出来上がっているので凄いと思うのです。人は既に完成されたものを見ると高く見えるように、完成した人を見ると凄いと思うのです。

しかしそんな凄い人は、完成するまでに積み上げたものがあるのです。毎日のように努力を怠らないで実行しているのです。毎日の積み上げたものが高くなり、接する人に凄いと思わせるのです。努力を怠っている人が努力をしている人を高いところにいるように見えるのは当然のことで、積み重ねているものがなければ自分の立っている場所が低いことになります。

会社に入った時は、当時の管理職を見て「凄い」と思い、とても敵わないと思ったものです。「どうしたらこんな人になれるのだろう」、「自分がその年齢になった時、果して同じようになっているのだろうか」と思ったことがあります。

和歌山市議会議員に当選させてもらった時、「恐ろしい場所に来てしまった。果たしてこんな凄い人の中で自分はやっていけるのだろうか」と思ったことを覚えています。

会社の先輩は高い場所にいましたし、和歌山市の先輩議員も高い場所にいたのです。このように高い場所にいる人と接すると「凄い」と思うのです。それはまだ自分が高い場所まで辿り着いていないからです。

これから歩き始めようとする人が、スタート時点から歩き始めて、もう高い場所にいる人を見上げて、「たいしたことはない」と思うことはありません。もしそう思う人がいるなら相当過信している人だと思います。新入社員が管理職を見て、「たいしたことはない」と思うことはありませんし、新人議員が先輩議員を見て「たいしたことがない」と思うこともありません。その道を歩いてきたという経験は、その人を高い場所へと押し上げているのです。だから「凄い」と思う人が凄いのであって、そう思った人はスタート地点から積み上げて「凄いと」思ってもらえる場所まで歩き続けることができるのです。

身近にいる「凄い」人は目指すべき目標となり、最初はその山の頂を目指すべきです。数年掛けてその頂に登った時、そこから次の目標を見ることになります。高い頂に立つと、それまでは見えなかった光景が広がり、今の場所よりもその先にはもっと高い場所があることを知るのです。

高いところに辿り着くと、それまで凄いと思っていた管理職よりも凄い部長や取締役がいることに気付くのです。自分の近くにある頂に登った後は、これまで知らなかった世界にある、より高い頂を目指すために歩き始めるのです。

何年か経過した後、新入社員が入社してきます。きっと新入社員があなたを見て、「凄い」人だと思っています。初当選から4年後は、次の新人議員が「凄い」と感じてくれるような議員になっているのです。これからスタートする人達は、出来上がった存在になっているあなたを見て、高い場所にいる「凄い」人だと感じるのです。

スタートしてから今日までやり続けてきたことが、あなたを高い場所に立たせている要因なのです。やり続けることが高い場所まで行く方法であり、凄い人になる方法なのです。