コラム
コラム
2014/4/28
1452    自動車との関係

自動車関連の仕事をしている方と話をした時のことです。「自動車は機械ですが人の心を理解しています。大切に乗ってくれると親切に走行してくれますし、乱暴に乗るとその通りの対応になります。人間の心が機械も分かるのです」という話を聞かせてくれました。機械にも心があり、人の心や言葉を理解しているという話は確かだと信じています。

「以前、自動車を買い替える時がありました。その時、もう今乗っている車はもうしばらくしたら廃車にするからと思ったのです。そうしたところ、その自動車は走行中に二度もエンストを起こしました。それまで一度もエンストしたことはありませんでしたが、二回も続けてエンストが起きたのです。その時、気付きました。自動車は人の心を読み取っているんだと。そして、廃車になるけれど今までありがとうと言う気持ちを自動車に乗る時に伝えるようにしました。そうしたところエンストすることはなく、廃車の時期が到来するまで元気に気持ち良く走行してくれました。これが自動車は人の心を感じると信じた出来事です」という話です。

自動車はオーナーの言葉を理解していますし、体温によって体調の変化も読み取ってくれました。オーナーが元気な時は自動車も元気に走ってくれますし、逆に元気がない時は自動車もやはり元気のない走行をします。

体調が良いとシートを通じて自動車はそのことを理解していますし、そうでない時はシートに座った状態から分かってくれるのです。

自動車は機械ですが人の心を理解して、人の心の通りに動いてくれます。

新しい車の購入が決まり、現在乗っている自動車を廃車する場合でも、最後まで可愛がって乗りたいものです。そしてこれまで乗せてもらってありがとうという気持ちを自動車に伝えたいものです。そうすれば、最後の瞬間までオーナーである私達を安全に快適に乗せてくれると思います。逆に、もう乗ることはないし廃車するから当てても構わないと思ってしまうと、自動車はその心の思う通りに反応します。そのことを人に気付かせてくれるようにエンストしたり機嫌が悪くなるのです。別れの瞬間までお互いに愛情があることを確認しようとします。

人間同士は言葉で意思を伝えることができますが、自動車にも言葉は伝わりますし思いは伝わっているのです。夏の暑い日も冬の寒い日も、雨の時も、どんな時もオーナーを安全で快適に目的場所まで送り届けてくれている自動車です。自動車がなければ暑い日は汗をかき、寒い日は凍え、雨の日は濡れて不快な思いをすることがあります。そんな不快さから守ってくれているのが自動車です。

「自動車は人の心が分かります」と伝えてくれた人の言葉を噛みしめています。丁寧に愛情を持って接すると、その心に応えてくれます。そしてこのことは自動車だけのことではないと思います。パソコンも携帯電話も、同じように毎日のようにオーナーと接し会話しているのです。オーナーの心を理解して助けようとしてくれています。仕事が上手く進展するように、言葉が相手に理解されるように助けてくれているのです。機械に名前を付けると今よりももっと人の心に応えてくれると聞いたことがあります。名前で呼ぶような愛情を持って機械に接することで、機械はその愛情に応えて仕事をしてくれます。