コラム
コラム
2014/3/24
1431    親の視点

社会で戦うとは責任を取る覚悟があることであり、自分がすることに対する責任を取れること、結果責任を負えることです。社会で戦う覚悟を持つためには自信が必要です。その自信は自分で勉強して、自分で仕事をして、自分で人脈を広げることから生まれます。ですから社会で戦うことはできない段階は、親に助けてもらっているのです。

社会で戦えるまで育ててもらったことに対して、感謝の気持ちを持たなければならないのです。感謝の気持ちを持つことは社会で戦うためには絶対に必要です。両親への感謝、勉強させてもらっていることへの感謝。学校に行かせてもらっていることへの感謝。その気持ちを持つ人が社会で活躍できます。

勉強していることに不満を持つ子どもがいますが、勉強させてもらえることがどれだけ大変なことは分かっていないのです。「お父さんが社会の中で働いているところを見たら、感謝の気持ちで頭が下がると思いますよ。どれだけ大変な思いをして働いているのか。人に頭を下げていること。交渉していること。謝っている姿に感謝すると思います」という話を聞かせてもらいました。外で何をしているのかも知らないで、親に感謝しない態度では社会で大きくなれません。

何よりも教育にはお金が必要です。教育にお金を支払ってくれていることにも感謝しなければなりません。お金を稼ぐことも大変なことです。毎日社会で戦っていること、お金を稼ぐことなど、親は子どもを育てるために大変な思いをしてくれているのです。

勉強できる環境を与えてもらっていることを有り難いと思うべきです。誰でも勉強できる環境を得られる訳ではないのです。

「強い信頼関係があるから話を聞いているのです。昨日今日、知った人から何かを頼まれても動くことはありません。信頼関係があるから人は動くのです」と言葉がありましたが、社会で戦うとは助け助けられる関係の良い人脈を広げることです。勉強して良い社会環境の中で生きて、信頼関係で結ばれる人と知り合い、人を大切にすることが社会で戦うために必要なことです。

余程強い意志を持っている人は環境に支配されないと思いますが、多くの人は置かれた環境に支配されます。良い環境の中に身を置くことで正しく成長できるのです。良い人と交際し、良い人と仕事をする。そうすれば良い仕事ができます。勉強するのは良い環境の中に進むようなものです。良い環境の中にいるとパワーがもらえます。良い人と一緒にいるとパワーがもらえます。良い環境の中にいるとモノの見方、社会の見方が変わります。自分の価値観と違う世界があることを知り、大きく伸びることができます。

そんな環境に飛び込むためのチャンスの扉は狭くて、しかも開いている時間が限られています。チャンスの扉に飛び込む決断をすることで挑戦するチャンスは得られます。躊躇しているとチャンスの扉は閉ざされます。その扉の中に飛び込むことは戦う覚悟が必要ですし、守ってくれている親から旅立つことが求められます。

新しい世界に飛び出すことは恐ろしいことですし不安があります。しかし、いつかできると思っていても何もできないのです。思っているようないつかは、なかなか今日になりません。チャンスの扉が開いてくれている時に飛び込む決断が、いつかを今日にしてくれます。