コラム
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2013/11/26
1367    褒める

Oさんは仕事に対してとても厳しい人です。そのOさんが葵会総会での私の挨拶を褒めてくれました。活動報告でも記したのですが、もう少し追記してみます。

「片桐君の挨拶はとても良かった。私は昨年も出席して、その時の挨拶も良かったことを覚えていますが、今回の挨拶もとても感心しています。年々、成長している姿を頼もしく思いますし、これから先も任せられる人であると思っています」として、その理由を説明してくれました。

ひとつ目の理由。笑顔が素敵だということ。

笑顔のない人の挨拶は雰囲気が暗いので聞く気になりません。笑顔で登場し、笑みを称えて話している姿は堂々としていて、かつ親しみ易い感じを醸し出しています。「片桐君の表情と姿勢は人に安心感を与え、信頼できる人物だと感じさせてくれるものです。笑顔のある人になることは難しいことです。作り笑顔では安心感を与えられませんから自然に笑顔でいられることは素敵です」と話してくれたことは嬉しいことです。

ふたつ目の理由。話のバランスが良いこと。

偏った話をする人かいますが、それでは支持されません。いつもその筋道の王道を行くような内容なので、この人に任せようという安心感があります。バランスはとても大事です。安心できる良いバランス感覚を持っています。

組織にいると同じ価値観を持つようになってしまいます。社会から出される意見を否定することや、自分たちの価値観以外の主張は認めない人として成長していきます。そんな人になると幅は狭くなり、社会からの要請に応えられない人になります。そんな人は組織で仕事ができたとしても社会で仕事はできません。異なる価値観を受け入れて相手の主張を認められる人でありたいものです。そうした広い価値観を有していることが大事なことです。正論であっても偏らないこと、正論以外の価値観も受け止め、それを一部でも認められる度量のある人でいて欲しいと話してくれました。

みっつ。堂々としていて納得できる内容になっていること。

「とても良い雰囲気を持っています。本当に成長しているなと感じます」ということです。人は常に成長を続けるべきものですが、中々そんな人はいません。途中で休んだり怠けたりするのですが、「話を聴くと成長していることが分かります」、そして「成長している姿を見ていると楽しいものです」と伝えてくれました。

社会は常に向上しています。そして人も社会と共に向上しています。向上心を持つことが社会と共に成長できるための条件です。目指すべきは会社内での成長ではなくて社会における成長です。器をどこに持っているかで成長の度合いは違うのです。大きな器を埋めるための知識と行動を行うのか。それとも小さな器を埋める程度の知識と行動で良いと考えるのかによって、人としての大きさが違ってくるのです。

懇親会の席で直接、嬉しくなる話を伝えてくれました。自分に対しても人に対しても厳しいOさんですから、こんな言葉をいただけるとは思ってもいませんでした。

人に与えられる安心感と信頼感はとても大事なものです。笑顔と姿勢、バランス感覚の融合がそれを生み出します。