コラム
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2013/11/25
1366    幸せが訪れること

幸せになる方法があります。これはある人が実践していることで、とても簡単な方法です。それは今日を幸せに感じていること。そして明日も幸せが簡単に訪れると思うことです。

つまり心の持ち方で幸せになれるということです。大きな喜びが訪れることが幸せだと思っていたり、いつもと違うことが訪れなければ幸せにならないと思っていると、決して幸せは訪れません。幸せは日常の中に潜んでいるのですから。

もしも奇跡が起きて、毎月外国旅行ができる環境になったり、夢に描いているような外国で暮らすことが叶ったとしても、心が現状と同じように今と違う何かを求めるなら、それを幸せと感じることはできません。

社会で認知度の高い会社の社長になる。オリンピックに出場する。自分の好きなことで稼げるプロの選手になる。もう少し小さな目標であっても、日常にはないものの実現を目指している限り、それが訪れるのは今ではなく少し遠い先の時間となります。それが実現しなければ満足できないため、毎日の幸せを感じることはできないのです。

そして大企業の社長になるためには、一般的にその会社に勤めて数十年の年月が必要となります。オリンピックに出場するためには、その競技を習い始めてから10年以上の年月が必要となります。そしてそれで稼げるプロの選手になるためにも、それを取り組み始めてから10年以上の年月が必要となります。

長い年月それを目指し、それに時間を費やして到達できる可能性があるのです。しかも可能性があるだけで、必ずそこに到達できるものではありません。その過程を楽しめたとしても、やはり厳しい長い道のりを進むことになります。

スタート地点である0の地点から、突然ゴール地点である10のところに到達できることはありません。どんなことでも0から1へと進み、次は1から2へ進むのです。時には2から2.1まで進むのに躓き長い時間を有する時もあります。結果が表れなくて前に進めない時もあります。最終的に10の地点に辿り着けないことは、人生において珍しくありません。

それを目指す過程の中に幸せは存在していますが、進歩を感じられない毎日が多い中において、毎日のように幸せを感じることは稀になります。

それよりもそれを目指しながらも、毎日の中に幸せを感じられる方が絶対に幸せです。

そんな毎日を幸せに感じる方法は、「明日も幸せが簡単に訪れる」と思うことです。

そしてそう思うためには根拠が必要です。そんな根拠を作ることも簡単です。少しの時間であっても今好きだと思うことができること。好きな人と会えること。好きな食べ物を食べられること。一緒にいて素敵な会話を楽しめること。そんな当たり前のような些細な日常が、実は大きな幸せなのです。

明日好きな仕事ができないかも知れません。明日好きな人と会えないかも知れません。明日、好きなものを食べられないかも知れません。だから好きなことができる毎日は、幸せに包まれている毎日なのです。当たり前と思うのではなく、そのことに感謝できることが幸せであり、明日もそんな幸せが訪れると思うだけで今日の夜が幸せになり、明日の朝起きた瞬間から幸せが訪れてくれるのです。今日幸せと思ったことが明日も同じように訪れてくれると思うだけで、簡単に幸せが訪れます。