コラム
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2013/9/27
1333    内なる言葉に誘惑されない

あなたの前に未来は開かれています。確実に。しかしあなたが望む未来かどうかは分かりません。現在が未来につながっているという考え方と、未来は存在していてその未来が現実になるために現在があるという考え方があります。未来は現在が創っているということは、過去において未来であった現在は過去が創り上げたものなのです。

さて未来は開かれていますが、輝かしい未来なのか、そうではないのかは分かりません。ただ言えることは、今日まで創り上げてきたものと全く違った未来が明日、訪れることはありません。明日は今日の延長線上にあり、突然上昇カーブを描いた点に存在しているものではないということです。

今日までは会社勤めをしているのに、明日になったらオリンピック選手になっているということは絶対にあり得ません。高校でクラブ活動に所属していないのに、明日夏の甲子園大会に出場しているということもありません。今独身で彼(または彼女)がいないのに、明日結婚式を挙げているということもあり得ません。

今日と違った明日が突然現れることはないことを自覚しておいて下さい。

では輝かしい未来はどのように創り上げるべきか。今ここに存在していないものを「ある」ことにする以外にありません。今ないものを「ある」ものとして創りあげるためには行動する以外にありません。今日と違いを創るためには行動する以外に方法はないのです。

それでも突然違う未来が訪れることはありません。今日と明日の違いは分からないほどです。そして明日と明後日の違いも分からないと思います。しかし三ヵ月後の未来は、今日と同じことを繰り返している未来と違うものになっている可能性があります。

行動を変えることによって、自分が想定できる未来ではなく、三ヶ月前の自分が想定できなかった未来に生きている可能性があるのです。

自分であるにも関わらず、自分が操縦されていたものによって本来持っているはずの力を奪われているのです。自分を操縦できるものなどあるのでしょうか。それは自分の内なる言葉です。内なる言葉によって自分が操縦されているのです。

知っておきたいこととして、内なる言葉は自分の意思ではありません。自分の意思にブレーキを掛ける役割をしているのが、内なる言葉なのです。その内なる言葉を真実であるかのように扱うことが行動を制限しているのです。小さな自分が自分であると錯覚してしまうことが内なる言葉の罠なのです。

内から聞こえてくる言葉は自分ではないことを自覚して下さい。自分の意思は確実にあり、それに相反する言葉が内から聞こえてくるのです。無理だと思わせるものの正体は内なる言葉です。

しかしそれは単なる会話に過ぎないものであり、自分の言葉でもなく真実でもありません。手を伸ばすと掌と手の甲が当時に上に伸びるように、自分の本当の思いと内なる言葉は同時に表れます。自分がやろうと思った瞬間に、内面では真実と虚構が当時に誕生しているのです。内なる言葉は真実ではないことを知り、内なる言葉の強力な囁きに説き伏せられないようにして下さい。そのためにすべきことは自分の思いを信じて、たった今から行動することです。