コラム
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2013/6/24
1278    ど真ん中

平成25年6月6日の産経抄を読んで、後悔しないことを考えさせられました。内容の一部を抜粋して記します。

「甲子園での初球は、話題のスローカーブだった。昭和56年にセンバツ初出場を果たした高崎高校の当時のエース、川端俊介さんは、それを今も後悔している。「完全に浮かれていた」、「ど真ん中を狙って投げ込むのが、自分のスタイルだった」。〜そんな重圧なかでも、本田圭佑選手は自分のスタイルを貫いた。迷いのない左足のキックは、左に飛んだGKをあざ笑うかのように、ゴールのど真ん中に突き刺さる。「結構、緊張していた」と言いながら、「真ん中に蹴って止められたら、仕方ないと思った」そうだ。甲子園のマウンドやワールドカップのピッチに立つ機会など、多くの人にとって無縁である。それでも人生の途上で、家族や仲間のためにボールを手にするときが来るかもしれない。腹を据えて、ど真ん中に投げ込み、蹴りこむことができるだろうか。」

人生は後悔のしないように、逃げないで自分のスタイルを貫き通すことが一番大事なことだと知らせてくれます。仕事などで緊張する場面に立たなければならなかった時は誰にでもあると思います。逃げ出したいと思ったり、早く終わりたいと思った経験があると思います。

逃げなかったとしても自信がなかったり、言いたいことが言えないで発表を終えた時に残るものは後悔です。そして「あの時、自信を持っていたら」、「逃げの姿勢でなかったら」という思いは後々まで続くものです。

自分にとって甲子園やワールドカップとも言える舞台は、これからも何度か訪れます。昔のように逃げの姿勢でいると後悔が増すばかりです。自信を持ってど真ん中に投げ込む気概を持って挑戦したいと思います。評価されなくても、失敗しても、仕事には関係するか分かりませんが、人生においては余り関係ありません。逃げる方が人生に影響を与えてしまいます。

成功の反対は失敗ではなく成功と失敗は同義語である。成功の反対の言葉は何もしないことだと聞いたことがあります。成功も失敗も挑戦した結果に過ぎないのです。挑戦し続ける姿勢があれば失敗があったとしても成功も訪れる時が来ます。

挑戦しないこと、逃げの姿勢でいると成功も失敗もありません。失敗がない代わりに成功もない、そんな人生は楽しい筈はありません。

責任のある人生は、結果責任を自分が負うことを意味しています。逃げの姿勢はその時に責任を回避できますが、その時が過ぎ去った人生において後悔することになります。二度と同じ場面に出会うことのない人生ですから、いつまでも後悔で苦しむことになるのです。そんな思いはもうしたくありません。

甲子園のマウンドやワールドカップのピッチのような緊張した場面と比較すれば、私達がこれから遭遇する場面はたいしたことはありません。10歳代や20歳代の若い人達はそんな大舞台で緊張しながらも自分を表現しています。

自分のスタイルを貫き通してど真ん中に投げ込むこと。止められて良いから真ん中に蹴りこむこと。他人の織り成すドラマから学び、教訓にしたい場面があります。

ど真ん中に蹴りこんで相手に止められたら仕方がないのです。人生はど真ん中勝負です。