コラム
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2013/1/8
1174    リーダーは傍にいる

リーダーの存在がこれほど求められている時代はありません。政治や会社、そしてどの組織でもリーダーの登場が期待されています。私達が期待しているリーダーは自分にはないものを持っている強いリーダーというイメージです。しかし時代を変えるほどの強いリーダーが登場はすることは稀ですし、政治の舞台やグローバル企業に登場することはあったとても、身近なところにそんな世界を変えるようなリーダーが登場することはありません。

でも身近なところにリーダーは存在しています。それに気付かないのは自分がリーダーの資質を持ち合わせていないからです。リーダーの資質を持っていればリーダーの存在に気付く筈です。ライバルをライバルだと認識できるのは、ライバルが素晴らしいと感じるからです。自分の成長に必要なものを持っている人をライバルと言いますから、ライバルを見つけられない人は、やはり人から認められる存在ではないのです。

そしてリーダーは身近なところにいるのです。テレビや歴史書で見るようなリーダーがリーダーだと思っていますがそうではなくて会社や職場にリーダーは存在しています。

毎朝、言葉を伝えてくれる人。傍にいるだけで安心できる人や明るい雰囲気にしてくれる人もリーダーです。そうリーダーは言葉で何かを伝えてくれます。

例えばこんな言葉を伝えられてやる気にならない人がいるでしょうか。

「厳しい環境だけれどもこんな中で仕事が出来ることで成長できる。お客さんから厳しい言葉を浴びせられる時もあるけれど、お客さんの言葉によって仕事を変え、会社も自分も発展できることを信じて欲しい」。

「困難に直面している時こそ人は成長できるものです。今まで自分では解決できない問題が発生して、迷いながらも立ち向かって解決できた時、今までの自分よりも前進しているのです。お客さんに成長させてもらっていることに感謝しましょう」。

小林一三の言葉を引用して自分の思いを伝えてくれるリーダーもいます。「君が下足番を担当し嘆くなら、日本一の下足番になりなさい。誰も下足番で放っておくはずはありません。どんな仕事でも極めれば評価され次のステップに進めるのです。どの仕事でも日本一の、そして社会一の仕事を目指しましょう」。

「どこにいようが最高のプレイヤーを目指し、百歩譲って現実は自分が一流でないとしても、自分ができる最高のパフォーマンスをすることが大事なことです。厳しい状況、面白いじゃないですか」。

如何でしょうか。元気が湧いてきます。人はリーダーの言葉や励ましによって元気にもなりますしやる気にもなります。傍にいてくれるリーダーから「大丈夫。大丈夫だから安心して君の仕事に誇りを持って取り組んで下さい」と言われたら、よし、やってやろうと思うものです。

そうです。リーダーとは常に近くにいて励まし続けてくれる人のことを言うのです。朝礼の場で、会議の場で、いつも励ましの言葉によって思いを伝えてくれてくれる存在の人がリーダーなのです。リーダーとは私達を励ますために言葉で何かを伝えてくれる人なのです。