コラム
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2012/10/24
1131    夢を見る

夢を見ること。簡単なようで夢を見ることに満足している人は少ないように感じます。その理由は思い描いた夢が実現できていないからです。夢は実現させるものですが、実は夢を見た瞬間は誰でも、もう達成したことを思い描いて幸せ感に浸っているのです。

一例として神社に初詣に行った時のことを思い描いて下さい。元旦の初詣で神様に今年一年の願い事をお祈りします。そのお願いしている時間は、それが達成していることを信じているのです。誰も「この願いは、神様は聞き届けてくれない」だとか、「神様に願っても叶うことはない」と思ってお祈りしていないのです。その瞬間は「神様お願いします」と本気で思って願っているのです。

ですからその瞬間の気持ちは本物であり、願いが達成した気持ちになり幸せな気分でいられるのです。初詣の神社から不幸せを感じながら出てくる人は稀だと思います。

つまり夢の達成を願っている瞬間は幸せの気持ちになっていますから、やはり夢は描くべきなのです。結果は別としても幸せに感じる瞬間があるのは、夢を思い描いてその結果を想像できたからなのです。夢は幸せを感じさせてくれるものですから、夢を描き達成を信じることができたことに感謝しないで満足しないでいることは不幸なことです。

夢は言葉に置き換えてお願いします。「希望する高校に合格させて下さい」、「仕事が順調に進展しますように」など夢は言葉として現れます。言葉として形にした夢は、思い続ける限りそこに向かって進むことになるのです。その思い描いている瞬間は幸せな時間となります。お祈りして即座に諦めてしまう人は即座に夢は消滅しますが、消滅するまでの時間は幸せ感があります。もし一週間、描いた夢を持ち続けたら、その一週間は幸せな気持ちになれています。生涯夢を追い求め続けるならば幸せは一生続くのです。

元旦に神様にお願いする夢に嘘偽りはありません。その時に一番実現させたいことを本気でお願いしているのです。しかも言葉にして。お願いすることがあるだけでも幸せなことだと感じて欲しいのです。いつの時も諦めるのは自分の意思と意志の力が弱った時です。

思い続けることができれば夢は実現に向かって続いていくものですし、やがて思いが言葉になったように言葉は現実の形になって表れてくれます。その過程が幸せでなくて一体何と表現すれば良いのでしょうか。

夢は夢の姿のままを言葉にすれば良いのです。どんな方法だとか、具体的に何をするなどの詳細は不必要です。先ず夢を思い描くことがあれば、達成方法や実現までの期限は付いてくるものです。

最初から必要以上に方法や期限を考えていると、駄目だという思いが先に立ち、夢を思い描くことはできなくなります。順番が大切です。まず夢を思い描き言葉に置き換えることが始まりです。言葉が形になっていく過程を想像することで幸せになれるのです。

方法や期限などは後から考えれば良いのです。最初から具体化させなければという気持ちが強すぎると、心の中にできない理由が並び立てられることになります。夢は自由に動き回ってくれるものですから、具体化という縛りをしないでおきたいものです。