コラム
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2012/10/1
1118    気づき

アメリカに留学経験のある事業者と話し合う時間がありました。平日だったので仕事を終えた後の午後7時から10時までの3時間、留学体験から得た教えをたっぷり聞かせてもらいました。この3時間は素晴らしい時間となりました。

この方の話は優れた特徴があります。相手が望んでいることを引き出してその気にさせることです。全ての意見に対して肯定的に対応することで相手のやる気を引き出します。それらを10の項目に整理しました。

一つ。困難だと思われる質問に対しても、必ず「大丈夫」と頭出しをしてからその理由を述べていきます。

二つ。全ての答えはあなたがそう思っているのであれば「できる」と答えることです。全ての答えは自分の中にあります。それを見事に引き出してくれます。

三つ。過去は関係ない。これからの決断が大事であることを伝えてくれます。過ぎ去ったことを相談事として取り上げて、「そうすれば良かった」という相談に対しては、「それは過ぎたこと。これからどうするかを考えましょう」と話を転換してくれます。

四つ。その次にある不安の理由を語ることよりも、今すべきことを解決することに意識を向けさせてくれます。

五つ。困難だと思っていることに対しては、お金で解決できる課題なのか、自分の意思で決められることなのか。それとも人脈が必要で誰かの助けがいることなのか、に分類して解決可能かどうかを判断する方法を示してくれます。大きな課題であっても分類してひとつずつ自分に問い合わせると以外と簡単に思えるものです。

六つ。自分の意思でやりたいことを決められないのは自信がないからです。何故自信が持てないのか、追求して悟らせてくれます。自らの体験による事例を基にして、「どうして」を繰り返すと真の理由が浮かび上がってきます。

七つ。相談する相手が自分の意見を否定する場合があります。その場合は「じゃその方法に従うからお金を出だしてくれますか」と確認すれば良いことを伝えてくれました。お金を出してでも方向を変えようするなら本気で思ってくれています。そうでないなら自分の意思に従うべきです。

八つ。行き詰った場合の対処方法。その場所、その立場を代わったら良いのです。その位置を離れる決断ができると問題は解決します。

九つ。結局は「やりたいの」、「やりたくないの」の二つに一つです。決めるのは自分だということです。やりたければやる。そうでなければ諦める。二者択一それだけです。

最後。悩んでいる二つの選択肢を書き出します。一つは日本の学校を卒業する場合。もう一つは休学して留学した場合と書きます。それぞれの項目にそれをやり終えた場合の評価を書き入れていきます。その評価を点数化します。その点数を積み上げて、点数の大きい方が自分の望んでいる方向なのでその方法を選択するのです。