コラム
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2012/5/18
1038    話の展開

話で人をひきつける方法を教えてくれました。まず時の話題を話の中心に据える方法があります。学生の場合、中間テストの時期になれば中間テストの話題を話します。今の状況であれば消費税増税の話を話題にすると興味を引くことができます。これらの話題を最初に示して関心を持ってもらいます。

その次は効能を話に展開します。これは公約に例えられます。

中間テストの場合の効能です。私の塾にはあなたの通う学校の先輩が数多く来ている実績があります。過去からの中間テスト問題のデータがあるので、中間テスト対策は万全です、という効能を打ち出し関心を引き寄せます。

消費税増税を例にとると、消費税増税は民主党が政権交代を果たした時の公約に入っていなかったので、今の時期に消費税増税の議論をするのはおかしい。だから解散総選挙で民意を問うべきである。そして私達は消費税の増税はしません、いう公約を打ち出します。

その次は薬効成分を話題にします。

中間テストの点数を上げるために過去問を徹底的に指導すると共に的中率の高いと評判の私の塾の講師が模擬テストを行います。これによって傾向と対策は大丈夫です。後は講師が個別に指導して能力を伸ばします。などの具体的方法を述べると効果的です。

もうひとつの事例の場合です。消費税増税をしないで社会保障費をどうして保ち財政の健全化を図るのか。それを具体化させるのです。

まず国会議員の定数削減と歳費のカットを実施します。組織の統廃合や国が所有している不動産などを売却して財政に充当します。また国の借金は国と地方合わせて約1,000億円もありますが、貯蓄は約1,500億円あります。借金を上回る貯蓄があるので、直ぐに欧州のような財政破綻に向かうことはありません。経済を再建してから消費税論議に入っても大丈夫です。などの話に展開していきます。

このように結論を導きたいことの旬の話題を取り上げ、次に効能、薬効成分の順に話を進めることで自分が訴えたい主張ができるのです。

そして表情は笑顔であることは言うまでもありません。そして話の中で知っている人の悪口を言わないことです。悪口が入ると良い話でも良い話に聞こえなくなります。仮に話題にする人が悪いとしても逃げ道を残しておくべきです。逃げ道を花道にして逃がすのです。そうすれば悪い相手であっても、こちらのことを批判することはしません。悪事を追求しても相手には口があります。自分が悪いことを棚に上げて、逆にこちらを批判する行動に走ります。

このように笑顔と前向きな態度で話をしたいものです。どんな人からでも批判の声をあげられることはマイナスです。評判は千里を走ると言うことがありますが、実は良い評判は千里を駆け抜けないのに、悪い評判は千里を駆け抜けるのです。

人をひきつけるためには信用できる人であることが条件です。その条件を前提として、話の展開と笑顔と前向きな話へと続くのです。