コラム
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2012/5/17
1037    後悔しないための教訓

「小さくまとまるなよ。そんな片桐君を期待していないよ」。そんなアドバイスを頂戴しました。「私は片桐君がどんな道を選ぶのか、進もうとしているのか、とても期待していますし楽しみにしています」という言葉も付け加えてくれての意見です。

人生経験の豊富で幅の広い方からのアドバイスは、とても心が軽くなるものです。

「小さい場所でだけ考えている人は大きな視点を有していないので、発想や行動が制限されてどうも小さくなるよ。かつて私の後継者にと思っていた人に、後を譲ろうと思って話をしたことがあります。そうしたら「やるべきことがあるので」と言って断られたことがありました。話をしていると彼の考え方と情熱が分かりました。もう昔の彼ではないと安心したので「○○君、大きくなったなぁ。もう小さな舞台でいる人間ではなくなったなぁ」と声を掛け、彼が自分の道を歩くことを応援しました。その後、彼は自分の思うような人生を送っています」。

「誰の人生にもチャンスは訪れます。私の経験からすると3回チャンスはあります。それをどう見つけて、どう行動するのかが大事なことです。チャンスに気づかない人や見逃す人は、その後も今と同じような人生を過ごすだけです。チャンスに乗るということは大きな波に乗るようなもので、そこからの見え方が違ってきます。そして大きな波に乗ると、その次の波にも乗れますし、今の位置が大きな波の上なので今迄よりも簡単に大きな波に乗ることができるのです。チャンスとは大きな波のようなものです」。

「時に他人の人生にブレーキを踏みこむような人が存在しているもの事実です。走っているときにブレーキを踏まれると、それまでの加速が減速に転じます。知っている通り減速してしまうと再び加速するまでには相当アクセルを踏み込む必要があります。自動車だったら燃費は悪くなりますし、元の時速に戻すのに時間がかかります。人の場合も同じで加速している気持ちを減速されてしまうと、元の心の状態に戻すのは簡単なことではありません。まして加速状態に戻すのは思う以上に時間がかかるものです。そして人の心を減速させる方法は簡単です。それは言葉です。言葉によって人の加速している心でも減速させてしまうのです。人の心を加速させる言葉は発するべきですが、減速させるような言葉は慎むべきです。人の将来を奪ってしまいますから。だから加速感を体感したのであれば決して減速しないでアクセルを踏み続けてください」。

「恐れを抱いては一歩を踏み出せませんよ。小さなことに囚われないないで、大きな志を持ち追い掛けたら良いと思います。やれる時にやっておかないと、やりたくてもやれない時代が誰の下にも訪れますから、その時に後悔することになります。後悔しない生き方をして欲しいと思います。人が見てやれると声を掛けてくれている時期は、何も恐れることはありません。人はやってくれそうにない人には声を掛けません。人はやれると期待している人に声を掛けるものです」。

天の時、地の時、人が動く時というものがあります。天は常に動き、地は常に動かないで、人はどちらにでも行動を起こせます。天の時か地の時か、判断するのは自分です。