805. 決まっていること

時間管理セミナーに参加しました。私も少し話をする機会をいただけた大切なセミナーでした。このセミナーの素晴らしいところは、セミナー終了後に参加者の皆さんが立ち寄ってくれて質問をしてくれたことです。大勢の皆さんが質問してくれたことは歓迎すべきことであり、その答えは自分を表していることを確認できました。
「第一回目のセミナーで聞いたことは驚きでした。朝昼夜に三回の食事をすることは当たり前のことだと思っていました。でも場合によっては朝を抜くこともあると、昼を抜くこともあると聞いてハッとしました。そうなのです。一日三食をいただくことを前提として毎日の日課を組み立てていたのですが、時間がない時は別に三回の食事を採らなくても良いのですね。それで忙しさから解放されました」。
 こんな意見をいただきました。

 セミナーで話したことは次のようなことでした。
 朝昼夜の三回とも食事をすることは滅多にありません。大切な用件がある時は食事時間を削ってその時間に充当しています。日によっては一日一食の時も相当あります。食事の時間を仮に朝20分、昼40分、夜60分だとすると、朝と昼の食事を抜くと1時間の時間を生み出すことができます。飛び込みの打ち合わせや大切な話し合いが飛び込んできた時は、その時間を充てるようにしています。
以上のような話でした。

 そして今日の質問に対しての答えは次のようなものでした。
 一日に行うべきことを時間配分していますが、それは自分の価値観からすると重要と思う順番に組み立てたら良いのです。食事がリラックスするために大切だと思うのであけば、食事時間を削ることは好ましくありません。でも毎日決まって三食採ることをしなくても良いのです。食べたくなくても食べなければならないと思っても、毎日同じことをしなくても良いのです。
 一日の骨子となるような部分から予定に組み込んでいきます。その間にそれ以外の仕事や案件対応を入れていきますが、一日の時間をオーバーすることがあります。そんな時には昼食の時間を取り止めても平気です。食事よりも大切なことがあるのですから。
 でも三食を予め行動に組み込んでしまって外せないものにすると、他の仕事を犠牲にしなければならない場合が発生します。「時間がない」と言っていても時間が増える訳ではないのです。時間は自分でコントロールできるものです。時間配分は当日のイレギュラーに備えて自分で自由に組み替えたら良いのです。
 三食、テレビの時間など組み込んだ、決められた通りの時間管理をする必要はありません。その日の中で重要なものから予定に組み込んでいくと、時間は捻出できるものです。
 三食を外せないものと思い込んでいることを止めたら、仕事や生活に余裕が生まれます。
一日は自分で組み立てられる。そんな思いで時間を管理したいものです。


コラム トップページに戻る

前のコラムへ   /  次のコラムへ