良い習慣はなかなか身につかないことが多いのです。しかし良い習慣を作ることは、そのことを毎日確実に実行させてくれるスイッチになります。小さい頃、小学校で良く使っていた三日坊主の言葉にあるように、新しい取り組みを三日以上続けることの難しさを感じます。
日記を付ける。英語の学習を行う。腹筋を行う。一日だけするのは簡単ですが、続けることは難しいものです。良い習慣をつくるためのしくみについて、記された「今村暁さんの著書があります。良い習慣の心構えを作ることはやさしいことを教えてくれます。
例えば、
- 階段を一段ずつ昇るたびに、自分は元気になっていくという習慣づくり。
- ドアを開くたびに、自分は快活なやる気まんまんの笑顔になる習慣づくり。
- 靴を脱ぎ、靴を揃えるたびに、自分の足元を見直し反省する習慣づくり。
- おはしを持つたびに、家族に感謝することを思い出す習慣づくり。
- 姿勢良く、きびきび歩くたびに、自分はできると思う習慣づくり。
日常生活で行っている行為を、良い習慣に結びつけるしくみを作ることから始めたいというものです。
これなら比較的簡単に取り組めます。夏の暑い日、階段を一段昇るたびに「疲れた」と思う時があります。「疲れた」と思うと、さらに疲れが増しますから階段を昇らないでエレベーターを待つことになります。これは消極的な姿勢ですから、疲れを解消することはできません。
それよりも、階段を一段ずつ昇るたびに、自分は元気になっていくと思うようにしくみを作っておくと、「疲れた」時でも階段を昇った瞬間、元気になっていくものです。階段を昇り終える頃には、疲れが元気に変化しています。
私の場合、一人で事務所などの他の階に行く場合の目安は、5階までは階段を使用するようにしています。他の人と一緒であれば行動を共にするのですが、一人の場合の昇り降りは、5階程度は階段を使います。飲み会などの翌朝、相当疲れている場合は、エレベーターを使用したくなりますが、思い切って階段に向かいます。昇り降りの速度は普段よりも遅くなりますが、昇り終えた時には、昇る前よりも少しは元気になっています。
習慣とは強いものです。そう思うようになりますし、習慣に反することになれば気持ちが悪くなります。日記を付ける習慣がある人にとって、一日でも日記を書かないと気分が悪くなると思います。
私の場合、議会などの活動報告を記していますが、毎日の活動をパソコンに書き込まないと気持ちが悪いので、夜、遅くなってもパソコンに向かう習慣になっています。その日の活動を顧みて納得する、反省をすることで、自分を振り返れます。
これはもう習慣になっているので、苦もなく毎日続けられるのです。毎日の行為を良い習慣に結び付けて難しいことを簡単な行為に変えてしまいましょう。