この話をさせていただいた先輩から、「真剣に私の話を聞いてくれた証拠だ」と言葉をいただきました。心から感謝申し上げます。そして改めて読み返しています。皆さんも維新の風を感じて下さい。
明治維新の前夜も今と同じ空気だったと思います。崩れないと思っていたことが、ある日突然に崩れる状況。思っていたのではなくて、変わることはないと思い込んでいたのです。その価値観を転換させたのが明治維新だと思います。
それと同じことが平成日本で起きました。まさにこれから起きようとすることが沢山ある維新前夜の様相です。
2009年9月の夜の会合は「幕末の空気はこうだったんだろうなぁ」と感じるものでした。大事は小さなところから始まる、そんな気がしています。
「天は真を知る」。今に相応しい言葉です。権力にあっても自分を見失わないで、天狗にはならずに謙虚でいること。天は真実を知っているのです。
お隣の中国。明の時代の最高権力者の李鴻章。向こう99年間も香港をイギリスに奪われることになった時にこう言ったそうです。
「100年経過した時に見ると99年は短い」と。香港が中国に返還された時は、香港経済が本国よりも勝っていたことは周知の事実です。先を読むことが政治家ですし、せめて10年先は見通したいのが政治家です。
ところで、目標が定まった時に気を付けておくべきことがあります。
「目標が見えた時の距離感は長く感じる」ということです。目標を見つけた時は、それがどんな目標であっても達成することは困難に思ってしまうのです。遠い目標に思ってしまうと、達成しようとする意欲は減退します。スタート地点からではゴールが見えないことがあるのです。
しかし「目標が見えない時の距離感は短く感じる」ものです。何も着手しようと思わないことから、到達すべき目標は漠然としています。正確な距離感が分からないので、遠いとは思わないのです。
ですから、目標までの距離感が感じることがあれば、その目標は本物だということです。
目標への距離感が長く感じても、継続して一歩ずつ歩いていくと到達できます。目標までの今の距離よりも、例え感じなくても明日の到達までの距離の方が近くなっているとのです。
情報が結ばれた今の世界の距離は小さくなっていますが、自分で到達する目標までの距離は決して短くないのです。早さに価値観があることも事実ですが、到達するまでやり抜くことも価値があります。
遠くまで歩かないといけないと挫折しそうになった時、「目標が見えた時の距離感は長く感じる」ことを思い出して、せめて今日の一歩は踏み出したいものです。今日の一歩は確実に目標に近づいている一歩なのです。
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