2009夏。総選挙が公示なりました。昨年は変化の夏でしたが、今年は交代の夏を目指した戦いが始まりました。
ここにきて変化を不安視する声を聴くことがあります。しかし変化は不安ではありません。変化は期待なのです。変わらないことを求めて安心するよりも、こんな機会に恵まれたことの期待に胸を躍らせて欲しいと思います。
ベルリンでは世界陸上が開催されています。テレビを見ていて寝不足の方も多いと思いますが、衝撃だったのは男子100m決勝でウサイン・ボルト選手が出した9秒58のタイムです。何が衝撃かというと日本人選手のタイムと比較した場合です。日本人選手の最高記録は1998年の伊東浩司選手の10秒フラットです。世界陸上界は毎年変化し、そのスピードは益々速まっています。それが日本人は10年前から時計が止まっているのです。
政治の世界とよく似ていると思います。このように、私達は変化と進化に興奮しますしそこから次の舞台に期待します。ところが変わらないことには期待感はありません。世界陸上はテレビで見ても、失礼ながら、日本の陸上競技をテレビで夢中になって見る人は少ないのではないでしょうか。
これまで変わらない政治を見せつけられてきた私達は政治への関心がなくなり、変化への期待もなくなっていたのです。今回の選挙は世界を震わせて変えた10秒58にも匹敵するほどの変化がここまで来ています。その変化の鍵を私達に託されているのです。
変化と進歩の鍵を開けるのか。10年前どころではなく、60年前から続く道の鍵を選択するのか。不安に挑戦する私達の勇気が試されているのです。
進歩と変化には勇気が必要です。歴史的な瞬間を体験することができるのは、この機会を逃すとこの先は何時になるか分かりません。どうか歴史を刻む一人になって下さい。
今日の会場にたくさんの方に駆け付けていただきました。その中の一人を紹介させて欲しいと思います。
国政のことに関心がありテレビで国会中継などをよく見ている方から、問い合わせをいただきました。どれだけ関心があっても、国政はテレビの世界ですから自分で体験することはできませんし、意見を届けることもできません。今までは遠い世界の出来事だと、国政への参加を諦めていたそうです。
そして今日の誘いに対しての答えをいただきました。「私が行かせてもらっていいのですか」との言葉です。「是非、来てください。国政を目指す人の言葉を直接聞いて下さい」と私は答えました。
「是非行かせてもらいます。国会中継が好きな父も喜んでくれると思います」と娘さんから出席のお返事がありました。
国政がこれほど遠い存在になっているのです。そして今日、この瞬間からは身近な存在に変化している筈です。まだ国会議員ではない、志を持った候補者の声を直接聞くことができるのですから。そして来月になると、私達の声を直接、国政の場に届けてくれるのですから。
候補者の浪人生活の4年間、1,450日の苦労が、国政を私達の下に返してくれると信じています。
世界は変化しています。日本はどうですか。世界は進歩しています。日本はどうですか。私達は日本の中の和歌山で暮らしています。和歌山のことだけを考えている時代ではありません。日本を変えなければ和歌山も変わらないのです。和歌山から声を上げると日本が変わるのです。まだまだ目指すべきものがある限り、変化を期待するよりも変化を作っていきたいと思います。
歴史は突然作られるものではありません。先人達が築いてくれた土台の上に私達は立っているのです。今回こそ、この尊い土台に、形のある新しい政治を打ちたてようではありませんか。それが出来るのは、今を生きている私達だけなのです。
私達の世界が変わるまで、あと11日です。私達の強い思いで交代の夏を演出したいと思います。最後は震いたつこの言葉で締めくくりたいと思います。がんばろう、和歌山。がんばろう、和歌山。ありがとうございました。
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