若い人にとって未経験のことへの対処は決して簡単なことではありません。そんな時、社会人経験、会社勤め経験の豊富な人からの助言は役立つものなのです。若い人は、経験者からの言葉は貴重な財産を譲ってくれることだと思って欲しいものです。お金で買えないものは身近なところに確かに存在しているのです。簡単なことが、実は社会では大切なことなのです。
・挨拶をすること。職場での朝の挨拶はとても重要です。挨拶には他人とのコミュニケーションを図るための潤滑油としての意味があります。「おはようこざいます」と声を掛けると「おはよう」と先輩や同僚から挨拶が返ってくるのは気持ちが良いものです。
試しに、朝、職場に入った時の挨拶を止めると、その大切さに気付かされることになります。数日もしない内に自分に対して誰も挨拶をしてくれなくなります。仕事がうまく進まなくなるのも時間の問題です。
挨拶にはお互いの信頼関係を確認することや、仲間であることの存在を確かめる意味があるのです。知らない相手には挨拶をしないように、挨拶もしない人は同じ職場であっても他人のようなものなのです。挨拶の切れ目は縁の切れ目であることを知っておきたいものです。
・逃げないこと。仕事や人間関係で嫌なことがあるとそれを避けようとするのは、多くの人にとっては自然なことです。しかし避けてばかりいると仕事が進まないことがあります。もし嫌な人が上司であったとしたら、書類の決裁は捗りませんし、社内で上司を避けているとお客さんへの回答などが遅れることになります。
嫌な相手でも付き合う必要がある場合は、避けないで懐に飛び込むことです。何もプライベートまで付き合う必要はないのですから、仕事の場面では避けられないものとして向き合いましょう。企業であれば異動がありますから、長くても数年の付き合いに過ぎないのです。
・中間報告をすること。仕事での上司への報告やお客さんからの要望に対しては、直ぐに回答が可能なものは対処出来ますが、長引く案件の場合は中間報告を心掛けましょう。長い時間回答がないと、相手は依頼を忘れられていると感じて不安になるものです。直ぐに解決出来ない問題を報告することは嫌なものですが、中間報告することで安心感を与えられます。不安感と安心感では、天と地ほど信頼感は異なります。
・メモを取ること。他人の話は聞いている時は覚えていますが、一人になった瞬間、そのほとんどを忘れてしまいます。大切な内容のものでも同じですから、常にメモを取ることを心掛けましょう。メモがあればそれがきっかけとなり全体像を思い出せますが、メモがないと聞いたことの輪郭が分からなくなります。つまり本質を把握出来ないまま仕事を進めることになる危険性があるのです。
仕事の場面では特にメモを取ることが重要です。メモに救われることがありますから、キーワードだけでも良いのでメモを取るようにしましょう。
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