2007年もイチロー選手の活躍に元気をもらえました。野球界だけの話題に留まらない活躍には、同時期に生きる日本人として誇りに思います。2007年版イチロー選手の言葉が紹介された「イチロー262のNextメッセージ」が刊行されましたが、ここでも素晴らしい言葉が記されています。私達の世界でも通用させなければならない事柄ばかりですから、思いを述べてみます。
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できないかもしれないけれど、それをあえてやるんだと発言することは、すごく大切なことじゃないかなぁ、と、最近は、よく思うんです。
不言実行が基本ですが、状況によっては「やるぞ」と宣言して自分にプレッシャーかけることもあります。言った限りは責任が生じますから、結果はともかく、宣言から行動に移るものです。行動モードに入ったら、人は好ましい結果を出すために頑張れるものなのです。
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支えは、これまでやってきたことへのプライドと、これからやろうとしていることへの自信、でした。
誰でも生きてきた過程での自信を持っています。生きてきたフィールドでは自分が一番だと思える何かがあります。その誇りがあるから今の仕事に頑張れるものですし、生きるためのお金も稼げるのです。そしてやってきたことに対して結果を出していれば、これからもここで生きていけると確信する自信が生じるものです。誇りと自信。忘れずに生きたいものです。
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ものを動かしていくきっかけは、個人でもつくることができるんです。そういうことを、行動でも、発言でも、やっていきたいと思います。
私達は時々、大きくて高い壁にぶつかることがあります。目指しているものが大きければ大きい程、壁は立ちはだかります。一人では動かせないようなものでも、崩すためのきっかけづくりは個人でも可能なのです。自分で出来るか出来ないかは別として、それに気付いた人がやらないで誰が実行できるのでしょうか。世界に横たわっている問題に気付ける人になりたいものですし、気付いた限りはきっかけくらいは作りたいものです。
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はじめから、今があったわけではありません。状況は、すこしずつ、変えていけるものです。
「偽」と比喩された2007年の日本の社会も、こんなものが以前から続いて来た訳ではありません。誰かが少しずつ、正しいものを偽りに変えてきた結果なのです。普遍的に正しいもの以外、今あるものが絶対ではありませんから、それらを自分から変えることは可能なのです。今ある偽りに満ちたものを2008年に持ち越すことは許されません。
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既存の常識や固定観念を、どれだけ変えていくことができるのか。それは、現役選手が、やらなければならない仕事なんです。
これは野球選手だけのことではありません。現役選手とは現役世代にいる全ての人を指しています。現役世代が既存の常識と固定観念を変えなければならないのです。今まで培われて来たものは素晴らしいものがありますが、それを継続するだけでは現役世代の価値はありません。パンソンでプログラムを組んでおけば良いだけの話です。
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価値を継続させることは絶対的に正しい部分を守り、周辺部分を世界の状況に応じて変化させることなのです。世界の状況とは、必ず良い方向に変わろうとする性質があります。勿論、人による妨害はありますが、世の仕組みは良い方向へと向かっているのでから、それを実現させる役割を現役世代が担っているのです。現役で生きている限り、生きようとする限り、その法則から逃れることは出来ないのです。