議会活動の基本は何と言っても皆さんとの対話にあります。直接、顔を合わせて意見交換することで分かることもあります。勿論、携帯電話やメール交換は有力な情報伝達や意見交換の手段ですから活用していますが、直接合うことの意義は大きなものがあります。時代が進展しようとも、現時点では、人と人とが理解し合える本質は直接会って話し合うことにあります。
芸能界で生きているある方と懇談したところ、政治と芸能界は良く似ていると話してくれました。芸能界では例え小さな存在であっても、新しく登場しようとする人は厳しく当たられます。新しく誰かが登場することは、誰かの居場所がなくなることを意味しますから必死に地位の保全を図ろうとします。表と裏の表情が違うのが芸能界だそうです。
その芸能界の人が、今回の県議会選挙に関して新人が現職に立ち向かうことの難しさと厳しさを感じてくれたようです。どの世界でも新人がそのポジションを確保するのは大変なことで、簡単には与えてくれません。まず壁を突き破ることが第一歩で、そこから全ては始まります。
当選させてもらえたことはスタートラインに立たせてもらったことですから、皆さんに向こう4年間活動の機会を与えてくれたことを素直に感謝したいと思っています。それは6,617人の有権者の皆さんが支持してくれたことは大変なことだからです。
ある芸能界の人からも、「ライブで数千人もの人に会場に来てもらえるのは大変難しいことなのです。それが6,617人の人が投票所に向かってくれたことは、ライブ会場に向かってもらうよりも難しいことです。それ程多くの人が支持してくれたことは素晴らしいことですし、皆さんに感謝したい気持ちになります」と意見をいただきました。
厳しい勝負の世界で生きている人皆さんの意見は、人の真の姿をつかんでいます。自分達の世界に割り込んでこようとする人は排除する方向で力は働きますが、それでも新しい人に期待する人がいることも事実です。新しい人を登場させない仕事場や社会は停滞するばかりで期待感はなくなります。期待感のある地域とは、次々と新しい人が飛び出して来る空気があるものです。その空気を保つことが出来たことを嬉しく思っています。
ただ、今まで選挙に行ったことがないと話していた人達も、今回は選挙に行ったし選挙速報のテレビ番組を見たと話してくれたことに未来が見えました。皆さんは、本当に自分のことのようにテレビ中継の様子を話してくれるのです。ドラマのように、自分が託した人を通じて自分が主人公になった選挙でもありました。無投票ではなく地域の行く先を自分が期待する人に託す機会があること、それだけでも地域にとって素晴らしいことです。皆さんからは、失望よりも期待が上回っていたことに力をいただきました。
そして今回の選挙戦を通じて、話し合うことで地方政治に関心を持ってくれた人の期待に応えることが、地方政治離れを防ぐことにつながりますから責任は重大です。
直接対話は皆さんの考え方に触れることが出来る何よりも有効な手段ですし、市議会での活動も県議会での活動も基本は同じですから、直接対話を活動の基本として継続することに据えています。
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