平成19年4月8日、日曜日。和歌山県議会選挙が終わりました。結果、6,671人の皆さんから信託を受け、当選させていただきました。皆さんからのご支援、本当にありがとうございました。皆さんの期待に応えられるように4年間、全力で活動を行ないますので、是非見ていて欲しいと思います。
平成15年4月の和歌山市議会選挙での初挑戦。そして今回の和歌山県議会も初挑戦でした。実はクラスを変えることは勇気が要ります。同じ場所にいる方が慣れていることや安定し始めることもあり過ごし易いのですが、早い段階から安定を求めると挑戦する気持ちを失くします。和歌山県のために活動する場所を求めて、恐れずに違うクラスに挑戦する気持ちを持っておきたいのです。
少し違うかもしれませんが、プロボクシングでは昔は同じ階級で最強王者を目指して防衛回数を重ねるのが主流でした。それが1980年代からだと思いますが、複数階級の王者を目指す動きが出始めました。三階級や四階級制覇を超えて五階級制覇を成し遂げたシュガー・レイ・レナードやトーマス・ハーンズなどの名王者も登場しました。複数階級の王者を目指すことは、常に当該階級の王者に挑戦することを意味しています。
挑戦したけれども夢の手前で敗れ去った強い王者もいました。アレクシス・アルゲリョは名王者でしたが、当時、夢と言われた四階級制覇は達成出来ませんでした。アルゲリョなら同じ階級でいれば、ボクシング史上で最も防衛を重ねた王者になり得たのではないかと今でも思っています。自分が王者でいる限りそのクラスでは常に一番なのに、何故、危険を伴う違うクラスに挑戦するのか不思議でした。
今になってその理由が分かるような気がします。それは、限られた時間の中で、まだ見ぬ自分の果てを見るための挑戦だったのです。自分の果てを目指すことは、周囲の環境を切り拓くことを意味しています。危険を顧みないで自分が遠くへ行こうとすると、周囲もそれに併せて変わるのです。
築かれた歴史を繰り返すのではなく、自分を変えることでボクシングの歴史を変えようとしていたのです。それが挑戦です。
私の場合、当然ですがそんな皆さんには及ぶべくも比較することも出来ませんが、挑戦することで周囲が変わる期待を持っています。今を切り拓いて次の時代の到来を迎えること、それが挑戦だと考えています。一度、時代の流れを作ると塞き止めようがなくなります。そこまで持って行くための挑戦です。
今回、私が皆さんと共に活動をするのに与えられた期間は4年間です。永遠ではありません。しかし、期間の縛りがあるからこそ全力を尽くせるのです。逆に言えば、無期限の活動時間を与えられても活動は出来ません。ですからこの限られた時間の中で成果を出す覚悟です。限られた時間だから全力を尽くせます。2期目のことや、次の選挙のことばかりを考えているようでは、皆さんのために十分な活動を果たせません。皆さんから当選できるに足る成果を頂戴したのは個人に返すことの期待よりも、和歌山県の活性化を期待してのものだと認識しています。
これから、皆さんと共に活動できることを心から楽しみにしています。
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