一代で起業したある会社のCEOが従業員の皆さんに宛てたメッセージの中に心のこもったものがありました。
私が会社を興して25年が経過しました。25周年を迎えていることは、日数にして9,000日が経過していることを示しています。9,000日、一日一日の積み重ねがあって初めて今日があります。毎日、信用と実績を積み重ねてきた結果が現在なのです。現在まで関わってくれた皆さんは6万世帯に及んでいます。実に多くの皆さんにお世話になっているのです。会社で関わっている皆さんが会社の宝物であり、お客さんを大切にする価値観を感じて欲しいものです。
経営陣と従業員が同じ価値観持って仕事が出来る集団であることが発展に欠かせないものですから、これからも価値観を共有出来る集団でいたいと願っています。
安全、安心、清潔、これらのサービスを提供し他との違いを感じてもらえることがお客さんの満足度を高めてくれます。お客さんの大切な生活の場所である不動産を提供する仕事とは、街づくりの一端を担っていることでもあります。綺麗なレンガの家が立ち並んだ一角はまちを綺麗に演出してくれます。カードキーを標準装備することでお客さんに安全と安心を提供することが出来ます。
街づくりに役立っていることや、お客さんの生活における安全と安心を提供出来る仕事に誇りを感じてもらいたいのです。一生の内に何度も買い替えられない住宅を扱っている仕事に誇りと責任を持って下さい。
仮に毎月5万円の家賃を頂戴しているのであれば、それが当然と思わないで、支払ってくれていることに感謝しながら、その価値に見合った満足を提供して下さい。共用部を清潔に保つことやゴミが落ちていない環境を提供するなどお客さんが気持ち良く過ごせるようにして下さい。それが会社と個人の信用になり、継続的なお付き合いが可能となります。
従業員の皆さんには豊かな人生を過ごして欲しいと願っています。経済的豊かさもありますが、真の豊かさとは人生に対する考え方です。会社のためではなく自分のために働いて下さい。自分を高めることで会社が発展する、それで良いのです。
会社が発展すれば経済的価値は後から付いてきます。まず自分のために家族のために働くことが全ての基本です。大切な人生の大半を会社で過ごしているのです。その時間を豊かなものにしていくことで人生が豊かなります。
人生に対する考え方が全てを支配しています。働く場所があって嬉しい、お客さんに信頼してもらって嬉しい、仲間に恵まれたことに感謝するなどの気持ちを持つことで人生は豊かになります。