トップになるべき人の資質について以下のようなものがあります。
一つ。トップを狙う人は野心家であることが多いのですが、実は野心家では務まらなくて和を重んじる人が適しているということです。自分がトップにならないと駄目だと思っているような人は、まず支持されないと言います。周囲の方との和を大切にする気持ちを持っていることが重要です。
二つ。他人の意見を良く聞く人物であること。自分と異なる意見を取り入れる姿勢や、例え一時的にライバルとなったとしても選挙が終わった後は協調し合う姿勢を持てるかどうかもトップの持つべき資質です。
三つ。自分が自分がという姿勢は全く駄目。周囲から推してくれる人物であることが重要。自然に周囲から期待論が発生するような人物が理想です。
四つ。バランス感覚を持っていること。権力者だけを向いているような人物は絶対にいけません。政策にはバランスがとれているかをチェックする必要があります。
五つ。少し控えめの方が良い。権力を持つとどうしても他人の意見や助言を聞かなくなります。最初から自分が一番と思っている人物が権力を持つと、周囲の人にとって大変不幸な事態を招きます。
六つ。ゲーム感覚で戦おうとする人は駄目。選挙は多くの人を巻き込みますから、どのような結果であっても周囲の人を救おうとする姿勢を持っている人物であって欲しいものです。勝つか負けるかといったゲーム感覚の人は、周囲に迷惑を与えるだけで責任を取りません。負けたら自分の責任ではなく周囲の責任だと考えて、臆面もなく統一地方選挙で県議会に戻ろうとする人がいるとしたら論外です。
皆んなに迷惑をかけることを知っていたら、簡単に出戻りすることは出来ません。覚悟を決めている人であって欲しいものです。
七つ。人と会う時の姿勢で資質が分かります。自分の主張だけ行って相手の意見を聞かない人は論外です。常に聞く姿勢を持っている人物がトップの資質です。一方的に話すだけ話して意見を聞かない人や、他人の意見を否定する人は好ましくありません。
八つ。実力以上の大口を叩かないことです。自分の実力が分かっている人は、実力以上のことを話しません。理想を掲げても、その理想が他人の理想と一致しているのかは分かりません。実力の伴わない理想を掲げても見抜かれてしまいます。勿論、理想を掲げない人よりはマシとも言えますが、大口を叩く人と理想のない人のどちらがマシなのかは分かりません。
九つ。運を見方にすること。物事には機というものがありますから、決断する時期は大切です。個人を超えた神の領域があることを思っておくことが必要です。自分が何でも出来ると考えるのは横暴です。
最後に。今、生きているのは祖先がいて見守ってくれているからです。祖先を敬う気持ちを持つこと、そして年上の人を尊敬する姿勢を持つことが大切なことです。そうすると自然に自らの行動は変わってきます。
如何でしょうか。トップでなくても心掛けたい事柄ばかりです。