フューチャーの金丸社長は20歳代の時マイクロソフト社のビル・ゲイツ社長と出会いました。そこで感じたことは「若い=未熟」ではないことです。足りていないことが付加価値であることに気づきました。足りない部分を補うことが大切ですから会社員生活の末、自分で企業を起こし足りない部分を補うための活動をしています。
当初、ビル・ゲイツ社長にしてもマイクロソフト社にしても特別な人物であり会社だと思っていたのですが、会って会社を訪問すると全く私達と変わらないことが分かったのです。この事実を知るだけでも世の中の見方が変わります。届かない存在が決して届かないものではないことに気づくことは自分が踏み出す第一歩になります。
フィンランドは小さな国ですが、ノキアという携帯電話のトップ企業があります。ノキアがあるのはフィンランドのヘルシンキですが、このまちは人口約40万人の小さな市です。
和歌山市よりも少し大きい程度ですし、日本の中核市と同規模の市から世界トップの企業が誕生していることに注目すべきです。これは和歌山市からでも世界企業を誕生させることが可能なことを示しています。若い人が挑戦する気持ちがあると起業する可能性はありますし、その気持ちがあることは地域を活性化させます。県や市に頼っているような地域は絶対に活気を取り戻すことは出来ません。
フューチャーを初めマイクロソフト社など成功している企業に共通していることがあります。それは「はじめたこと」です。始めないと、創めないと、何も起こすことは出来ないのです。成功するための絶対的条件ははじめることです。それも一人ではなく2人から3人の複数人で始めることです。一人で進むことは難しいので、思いを同じくする人が数人いると夢は適います。始めるに当たって才能は関係なく、志を持って行動を開始することから何かが誕生します。
地域活性化を図り企業を育てるために地方自治体が出来ることは、若い人が起業できる環境を整えることです。大企業が地方都市に来てくれることは難しいのが現実です。これは道路が整っていないのが理由ではありません。若い起業家を育てる環境があるのか、才能を伸ばしてくれる環境があるのかにかかっています。
ノキアが和歌山市にあれば、地域は活性化していますし税収も今よりは絶対に増加していることは確実です。でも和歌山市にノキアはありませんし誘致しても来る筈はありません。それなら未来のノキアを育てることが地域を活性化させることにつながります。無理だとあきらめていては絶対にノキア的な企業を輩出することは出来ないのです。はじめることが可能性を継続させる唯一の道です。
さて国政の選択肢についてです。政権を担っているところは過去の投票率から若い人達が行動を起こさないと読んでいます。一部の権力者が筋書きを作ってその通りに進めています。結果が出る前に結論を導いているのです。これで怒らないと若いという価値はありません。若いといえるには不足部分を補うことですから、足らない部分を補うための行動を起こさなくてはなりません。行動を起こせる人が若いのですから、若さを諦めで捨てではいけません。駄目なものはどれだけ修正しても駄目です。それよりも新しいものを生み出すことを目指すべきです。
社会は若い人だけが変えられます。わが国の明治維新、韓国の大統領が変わった時も全て若い人が行動を起こした時です。不足感や不満を感じたら、不足分を補うための行動を起こすべきです。一人では難しいことでも複数人が思いを一致させたら、絶対に社会は変えられます。
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