コラムの掲示が100回目を迎えました。約1年半で100本のコラムを書き綴ったペースは早いのか遅いのか分かりませんが、気持ちの中ではひとつの区切りとなりました。
考えたことや思ったこと、学んだことや伝えたいことなど、読み返すとその時その時のことが思い出されます。目標としたのは、私が法律を学んだ伊藤真氏が、日々感じたことを塾長雑感という形で毎月一回書かれているコラムです。ここから、自分の思いを文字にして伝えることの大切さを学べたからです。
そして消えてなくなるものではなく文字で記すことで、自分の考えをしっかりと確認し伝えることが出来ますし、行動に責任を持つことにつながります。人に自分の考えや思いを伝えるには文字で書くことが絶対条件です。全ての思いを文字で表現するのは難しいものですが、それをしないと人は本気になりません。
「実践したいと思いつつもなかなかうまくいかないことばかりです。人には偉そうなことを言っておきながら、自分はどうかというとまったく自信はありません。ですが、少なくとも、こうありたいと願い、かつ努力し続けるつもりであります。 ―中略― ゆっくりいそげ。Festina Lente.」(自分を信じてゆっくり進め、伊藤真著 2002年11月14日)
誰でもそうですが、自分の考えに基づいて他の人と違った行動を起こすと波風が立ちます。スピードが増す程に抵抗は強くなります。そこで止めるか行うかで全ては変わりますから、抵抗に立ち向かう思い切りを持つことが欠かせません。やるかやらないかの判断は瞬間です。決断に時間をかけるのは、自分で自分を納得させるための時間に過ぎません。
自分の思いを実現するための行動を起こすのには、一歩踏み出す思い切りの良さと立ち塞がる壁に抵抗することです。
ここでも伊藤真氏からのメッセージが役立ちます。
「自分の負けそうな気持ちに抵抗すること。不安に抵抗すること。いわれのない誹謗中傷に抵抗すること。皆さんには自分の人生を今、自分で決める自由があります。それは同時にその決定を妨げるさまざまな要因に抵抗することでもあります。決して言い訳をせず、人のせいにしないで、リスクを背負って自分の人生に責任を持って立ち向かう。そうした生き方をすばらしいと思います」
自分の思いがつまずくのは、根拠のない不安と他人からの誹謗中傷が最も大きな要因です。でもこの要因はどちらも自分の本質ではありませんから、決して他人の言葉に左右される必要はありません。
大きな夢を持ちその実現に向かうのは困難もありますが楽しいものです。新しい第一歩を踏み出すことが出来るのは今だけです。
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