新しい挑戦にはリスクがつきものです。計画を策定するために検討委員会を設置し、予算措置や実施内容、人員計画など各論まで議論していては前向きに進みません。走りながら枠組みを考えないと、出来るものも実現しなくなります。十分に検討していては時期を逸しますし100年経っても出来ません。物事を成すにはタイミングとスピードが何よりも大切です。
ベストのタイミングとは、自分がそれを思った時です。思いついたら直ぐにメモをとるか、誰かに話をすることです。明日にしようと思っていると、寝て起きたら忘れていますから実現への道が一歩出遅れるか、永遠に実現しないことになります。何かテーマを考えている時に、関係のない話題でも気になることがあれば自分でストックしておくことです。
後日それが結びつくことがあります。単独では実現が難しいことでもつなぎ合わせると実現に向かうことがあります。何かを感じた時が行動を起こすベストのタイミングです。
スピードとは、思ったらまず誰かに投げかけてみることです。最短の実施を思い描き行動すると出来るものはできます。スピードがないと出来るものでもできません。じっくりと話を聞いていてはスピードに乗り遅れます。周囲の2〜3人に確認して良い感触を得たら、実施に向けた動きをするべきです。意見を聞けば聞くほど、無理だよという意見に突き当たります。聞く相手が自分から遠い人になる程、価値観は異なりますから違う意見となるのは当然なことです。慎重になる程、決断のスピードが鈍り実施しない理由が出てくるので注意する必要があります。
大きな話でも5年先に実現させるための行動をとらないで、2年先に実現させるための行動をとることが夢を動かせるために大切なことです。5年先で良いと考えるのと2年後に実現すると考えるのでは、現在の取るべき行動が異なってきます。
5年後に実現を考えるのであれば、実現するために会うべき人がいても「そのうちに」と考えてしまいます。区切っている期限が先だから自分の中での優先順位が下がり先送りしてしまいます。
ところが2年後に実現させたいと考えるなら、手帳を取り出して直ぐに会える日を決めてしまいます。期限を定めないのは論外ですが、期限をいつに定めるのかは実現するために重要な要素です。
反対に、出来ない理由は簡単に出てきます。お金がない、予算がないで全て終わりです。この一言で夢も新しい発想も消え去ります。お金や体制がないことを出来ない理由としてはいけません。
お金の当てがなくても、今は体制がなくても、計画が進むと協力者が現れるかも知れませんし、社会が待望しているものなら実現に向けた動きを見せる筈です。