二大政党による与野党対決の構図が出来つつあります。年金法案や多国籍軍派遣問題などの是非について意見提議できる状況が出来ています。何を言っても無駄だとか一人くらいでは変わらないと思わないで、投票することで意思表示を行いたいものです。
投票を棄権することは白紙委任したことと同じです。一人が棄権すると他人の一票の価値が上がります。投票率が50%だとすれば、投票に行った人の一票の価値は二票分の価値を持つことになります。自分が意思表示をしない結果、意思表示をした人の意見や思いが二・ {の大きさの声となり政治に反映されます。
年金法案に対して各新聞調査では70%の人が不満を持っているとされていますが、不満があるなら投票で示さないと私達の考えは何の形にもなりません。政治の場で自分の意思表示をしようと思ったら、自分が候補者になるか自分達の考え方と近い人を選ぶかの二つに一つです。どの候補者であっても全て私達と同じ考えではないのですが、最低限私達の思いを意思決定の場へ届けてくれるであろう人を選択すべきです。少し意見が異なるから投票しない行為は、結果としてもっと考え方が違う人を信任してしまう可能性があります。
勿論、政治は生活に関わっていますが政治が全てではありません。ビジネスの世界で芸術の世界で、そして自分の得意な分野で勝負すれば良いのです。どの分野でも、他の人から認められる立場になる、或いは自分だけの価値観を追及し続けるなら、政治は全く関係ないと言えます。事実、政治に頼らないで経済界で活躍している人は数多くいます。社会に不満があっても立候補する必要はありません。自分の力で道を切り拓いて社会で発言している人もたくさんいます。そんな人にとって、時間的負担と経済的負担が必要な政治活動は決して有益なものとはなりません。
それに対して、まちを良くしたいとか実現したい政策があった場合、自分達の中から候補者を立てて第一歩を踏み出すなら政治は有効です。社会的活動の一環として政治活動と関わり、変革を目指すのなら十分意味のあるものになります。価値観を共有でき、センスと勘の良い政治家が身近にいれば、自分達の意思を意思決定機関で伝えてくれますから、思いは少しずつでも実現に向かいます。
投票にいくことは自分の意思表示をするために大切なことです。棄権すれば他人の投票の価値を高めることになり、投票に行った人の意思が反映される確率が高くなります。
そして価値観を共有できる上、それに基づいて発言してくれる人を選ぶことです。思いを形にするためには勉強することは最低限必要ですし、必要なエキスを読み取るセンスが
求められます。あちこちから自分で情報収集を行い、それを自分の価値観とミックスさせて文章で表現し、公式の場で提言することが今の時代に求められる政治家の資質です。
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